「ワインセラー」は、ワインを嗜む方にとって憧れの存在。ワインを美味しく保管するのに適した16℃前後で大切なワインを守る優れモノです。家庭では冷蔵庫でワインを保存するのが一般的ですが、冷却温度が3~5℃と冷やしすぎてしまうのが難点。

なかなか手に入らない1本を調達しても、適温で保存できなければ美味しさを保てません。そこで今回は、家庭でも使える小型ワインセラーの選び方とおすすめモデルをご紹介します。

ワインセラーとは?

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ワインセラーとは、ワインの貯蔵に適しているといわれる「16℃」前後でワインボトルを保管できる製品のこと。ほかにも、コルクの乾燥や緩みを防ぐために加湿機能を搭載していたり、飲むときに適した温度に冷却できる性能を備えていたりするのが特徴です。

ワインセラーは、ホテルの冷蔵庫ほどの大きさを採用したコンパクトサイズから、100本以上保管できるような大型サイズのモノまで、幅広くラインナップされています。複数の冷却方式があり、それぞれ冷却能力や静音性が違うのがポイントです。

ワインセラーとワインクーラーの違い

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ワインセラーとよく混同されやすいのが「ワインクーラー」。ワインセラーとワインクーラーは、加温機能があるかどうかが主な違いです。

ワインセラーが目的としているのは、ワインボトルの温度や湿度を一定に保つこと。気温が大きく上昇したり、氷点下になったりしたときでもワインの劣化を防げます。

一方ワインクーラーは、加温機能が付いていないので寒さ対策を行えないのが特徴。しかし、気温が極端に低下するような地域でなければ、ワインクーラーでも十分に保管できます。保管が心配な方はワインセラーを選択するのがおすすめです。

なお、「ワインセラー」と表記されていても、実際にはワインクーラーであることがあるので、製品を選ぶ際はよく確認してみてください。

小型ワインセラーの選び方

ワインの保管本数

ワインセラーは、モデルによって保管できる本数が異なります。家庭用でも100本近いワインを保管できるモデルもあれば、10本以下のワインを保管する超小型モデルまでさまざまです。ワインを常時何本保管したいのかをよく検討し、自分のニーズに合ったモデルを選びましょう。

保管したい本数が決まったら、次にチェックしたいのはワインセラーのサイズです。保管本数が多いモノは当然本体が大きくなります。ワインセラーの設置場所を決め、寸法を計って選んだモデルがスッキリ収まるかをよく調べてから購入しましょう。

動力タイプ

ペルチェ方式

ペルチェ方式は、「ペルチェ素子」という半導体の性質を活かしてワインの温度を制御する方式。電気の力だけで温度管理をするのでパワーが弱いのがデメリットですが、価格が安く振動や運転音が気にならないのがメリットです。

温度変化がゆっくりのため、ワインを優しく保存できるのもポイント。キッチンやリビングに設置して数本だけワインを保管したい方におすすめです。

アンモニア方式

アンモニア方式は、アンモニアを冷媒とし、発生する気化熱を利用してワインを冷却する方式。冷却能力はコンプレッサー方式より低いですが、ペルチェ方式よりは高いのがポイントです。

振動や音はほとんどなく、気化熱による動力が本体に負担をかけず長寿命なのがメリット。中サイズのワインセラーで10本前後のワインを保管したい方におすすめです。

コンプレッサー方式

コンプレッサー方式は、冷蔵庫と同じように冷媒を使いモーターを駆動させて冷却する方式。モーターによる音や振動があるのがデメリットですが、最近のモデルには静音設計のモノが多数あります。

消費電力が低く冷却能力が高いのがメリットで、小型ワインセラーのなかでも容量が大きめのモノは多くがコンプレッサー方式を採用。多めのワインを家庭で保管したい方におすすめです。

短期保存か長期保存かで選ぶ

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毎日飲むテーブルワインを一時的に保管するなら、低価格のモデルでも十分満足できます。ワインセラーにはコルクの乾燥と緩みを防ぐための加湿機能を備えたモノがありますが、短期保存なら本機能は必須ではありません。動力方式はどのタイプでも問題ありませんが、価格やサイズを考慮するとペルチェ式がおすすめです。

高級ワインを長期保存して熟成させ、数年後または数十年後に味わいたいなら加湿機能付きで信頼性が高いメーカーのモデルを選びましょう。高価なワインを10年以上保管するには、長期間の使用に耐えうるモデルを選ぶことも大切。ワインの本場である海外メーカーには高品質なモデルが多く、長期保管に向いたワインセラーを見つけやすいのが魅力です。

音の静かさ

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ワインセラーは音が静かな方が置き場所を選ばず好きなところに設置できます。特にリビングのインテリアとして置きたい場合は、音の静かさが重要です。

就寝前の1杯を楽しむために寝室に置く際も、音が静かでないと使ううちに気になる場合も。運転音を重視して選ぶなら、ペルチェ方式かアンモニア方式のモデルがおすすめです。

赤と白で分けて冷やす機能の有無で選ぶ

ワインセラーには庫内の温度を2つに分けて、赤と白それぞれに適した温度で保管できるモデルがあります。ワインは赤も白も保管に適しているのは16℃前後。しかし、美味しく味わう適温は白ワインが8~10℃前後、赤ワインが16℃前後と温度に違いがあるので注意しましょう。

赤も白も16℃で保管しておき、赤ワインを飲むときはそのまま取り出せば適温で飲めます。白ワインは飲む数十分前に8~10℃に冷やした方に移して飲むのがおすすめ。ワインの温度にこだわりたい方におすすめです。

小型ワインセラーの人気メーカー・ブランド

国内メーカー・ブランド

ルフィエール(Lefier)

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家庭用のワインセラーのラインナップが豊富なメーカー。ペルチェ方式の12本収納モデルをリーズナブルな価格で購入できるのが魅力です。どのモデルもスリムなデザインとモノトーンカラーがおしゃれ。

ダイニングやリビングに置けば素敵なインテリアに早変わりします。ペルチェラインは音が静かでコンパクトなのが特徴。スリムラインはノンフロンコンプレッサー方式で薄型に設計されています。

デバイスタイル(deviceSTYLE)

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デバイスタイルのワインセラーはスリムタイプが人気。7本収納のペルチェ方式モデルは、幅15cmとスリムなデザインが魅力です。キッチンのちょっとした隙間やソファーサイドに設置するのに適しています。

左右の庫内を独立温度管理できるコンプレッサー方式の40本モデルは、本格仕様のモノがほしい方におすすめです。スタイリッシュなデザインのモノがラインナップされているので、自分に合った1台が見つかります。

さくら製作所

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ベンチャー企業として創業したさくら製作所。同社の「ファニエル」シリーズは、ワインの長期熟成に必要な機能をフルスペックで備えています。高級家具のようなデザインと、日本の住宅事情に合わせた小さな設置面積も人気の理由です。

ゼロクラスシリーズは、庫内を0℃まで下げて日本酒やビールを冷やすことも可能。ラインナップが豊富でサポート体制がしっかりしているのも魅力です。

海外メーカー・ブランド

アルテビノ(Artevino)

ワインの本場フランス発の本格派ワインセラーとして人気の海外メーカー。ワインセラーとして信頼度が高く、レストランなどにも導入されています。

ヒーターが標準搭載されている点が特徴。冬の寒さでワインが冷えすぎてしまうトラブルを防ぎます。コンプレッサー方式の製品を揃えているので、保管したいワインの本数が多めの方にぴったりです。

シャンブレア(CHAMBRAIR)

ワインの産地として有名なドイツのメーカー。もともとは超大型ワインセラーを手がけていましたが、その技術を小型ワインセラーに活かしてさまざまなモデルを生み出しています。

活性炭入りフィルターに空気を通して循環させ、庫内の温度や湿度を変えずにクリーンな空気を保つ機能が特徴。紫外線遮断ガラスや低振動設計を採用したスタイリッシュで堅牢なデザインが魅力です。

ユーロカーブ(EUROCAVE)

フランスの最高級ワインセラーメーカー。1976年に温度管理機能付きのワインセラーをフランスで初めて発売して話題となり、現在も品質と性能の高さで世界中から支持されています。

冷却と加熱の両機能を持ち合わせたツインプロセスにより、外気温の変動に影響を受けずに安定した温度管理ができる点が最大の特徴。大胆なデザインや豊富なカラーバリエーションも評価が高く、ラインナップが豊富なのも魅力です。

小型ワインセラーのおすすめ人気モデル|国内メーカー

ルフィエール(Lefier) ワインセラー C18SL


小さな子供がいる家庭にもおすすめ

省スペースに置ける、コンプレッサー方式のワインセラーです。幅29cmのすっきりとしたボディながら、18本のワインが収納可能。置き場所に困りにくく、圧迫感も少ないのがポイントです。また、冷却力の強いノンフロン式を採用しています。

庫内温度は6~18℃の間で調節可能。「タッチパネルロック機能」搭載で温度設定のボタンをロックでき、誤作動を防ぐほか小さな子供がいる家庭にもおすすめです。

さらに、下段の棚には傾斜があり、お気に入りのワインボトルを外側に見せられる仕様。庫内にはLED灯が採用されており、インテリアとしても見映えする佇まいが魅力です。

ルフィエール(Lefier) ワインセラー LW-S12


ワインセラーを初めて扱う方も使いやすい

ワインが12本収納可能なペルチェ方式の小型ワインセラーです。庫内温度は4~22℃まで調節ができ、さまざまな種類のワインに合わせて管理可能。タッチパネル式で使いやすいうえ、デジタル表示ならではの見やすさも魅力のひとつです。

本体の横幅は28cmとスリムながら、ワインのみならずシャンパンも収納できます。価格もリーズナブルなので、ワインセラーを初めて購入する方や、テーブルワインを自宅で気軽に楽しみたい方におすすめのモデルです。

デバイスタイル(deviceSTYLE) ワインセラー CE-8W


お部屋に馴染むおしゃれな木目調のデザイン

ワインが8本収納可能なペルチェ方式の小型ワインセラー。振動が少ないので、稼働中の音が気になりにくいのが嬉しいポイントです。庫内温度は4~22℃で調節可能。1℃刻みで変更でき、ワインの繊細な風味を損なうことなく管理できます。

ガラス部分にはペアガラスを採用。優れた断熱効果を発揮するので、結露の予防や省エネにも繋がります。庫内温度はLEDタッチパネルで青色に光って表示。また、庫内灯としてLEDが搭載されているので紫外線を含まないうえ、点灯による庫内の温度上昇を抑制できるのも魅力です。

さらに、前面木製のワイン棚や木目調のアルミ合金製ドアハンドルなど、デザイン性に優れているのもポイント。インテリアとしても楽しめるワインセラーを探している方におすすめです。

さくら製作所 ワインセラー ZERO Advance SA22

22本のワインが収納できる、コンプレッサー式の小型ワインセラーです。特許技術の「バンクショットクーリングテクノロジー」と「スローアンドストップフロー」を採用しており、0~22℃の温度を細かく設定できます。そのため、低温貯蔵が不可欠な日本酒やクラフトビールなども管理したい方におすすめです。

前面のガラス扉には、強化ガラスをはじめ遮熱と断熱それぞれの効果を持つ「LowーEガラス」を搭載。3層構造で静音をキープしながら、優れた断熱性を発揮します。

木目調の樹脂製モールを採用した棚もおしゃれ。液晶パネルが搭載されたコントロールパネルは高級感があり、インテリアにも馴染みます。電気代も安く、機能性やデザイン性、省エネ性を兼ね備えたモデルを探している方におすすめのモデルです。

フォルスタージャパン(Forster Japan) CASUAL+ FJC-97GS

高級感のあるフルフラットガラスを採用した小型ワインセラーです。ワインは26~30本まで収納可能。サイズは幅50×奥行54.5×高さ77cmと比較的小型なので、狭い部屋にも設置できます。

本製品は、インバーターコンプレッサー方式を採用。負荷に合わせて柔軟に回転数をコントロールすることで、通常よりも電気代の節約を期待できるのが魅力です。静音性の高いDCファンを稼働させて、庫内の空気を循環させられます。

さらに、暖色系のLEDライトを搭載。庫内全体を照らして、あたたかみのある雰囲気を演出できます。棚同士の間隔は約9cmと余裕があるのが特徴。少し大きめのブルゴーニュボトルや、マグナムボトルなども収納できます。

デザイン性と使いやすさに優れた、おすすめの小型ワインセラーです。

プラスキュー(PlusQ) ワインセラー DWC-015C

リーズナブルかつ高機能をコンセプトに開発された、コンプレッサー式の小型ワインセラー。保温用ヒーターを搭載し、冬季でも安定した温度で管理できるのが特徴です。

5~20℃と幅広い温度設定が可能で、設定温度から4℃以上離れた場合はアラームが鳴るので、保存環境の異変にすぐ対応できるのが魅力。温度設定に悩む場合は、白ワイン・赤ワイン・スパーリングワインの3タイプに合わせた温度管理モードに任せることも可能です。

そのほか、ワインの一部をディスプレイ収納できるのもポイント。お気に入りのラベルデザインが見えるように収納できるため、インテリアも兼ねてワインの保存が可能です。

小型ワインセラーのおすすめ人気モデル|海外メーカー

アルテビノ(Artevino) ワインセラー OP04-TB

アルテビノのなかでは比較的小型な製品です。最大で62本のワインが長期保存できるうえ、家具調にデザインされたおしゃれな見た目で、インテリアとしても自然に馴染みます。

庫内の棚には高級ブナ材が使われており、見映えがよいのもポイント。また、寒冷地での保管にも便利なヒーター機能が搭載されているのも魅力です。

さらに、使用の際の消費電力は75Wと低いのも特徴。優れた機能性に加えて、デザイン性と省エネ性を兼ね備えたモデルです。

シャンブレア(CHAMBRAIR) プレミアム60 PROF100-R

温度管理に優れた、コンプレッサー方式の小型ワインセラー。シャンブレアのなかでは小さいタイプの製品です。温度設定は7~20℃の間で可能。庫内が設定温度よりも下回ると自動でヒーターが作動するので、コルクの乾燥を防いで味を守るほか、寒冷地でのワインの管理にも活躍します。

庫内灯にはLEDが採用されており、消費電力の削減にも便利。年間消費電力量を大きく削減できるので、省エネにもなります。ワインセラーを使いつつ節電もしたい方におすすめです。

また、庫内壁が5cmと厚いのもポイント。さらに、高密度断熱材の採用で冷却機能に優れています。効率よくワインを冷却できるうえ、環境にも配慮されたワインセラーです。

ユーロカーブ(EUROCAVE) ワインセラー Pure-S-C-PTHF

74本のワインを収納できるコンプレッサー方式の小型ワインセラーです。アルゴンガスを注入した二重ガラスドアを採用することで断熱性を高めているほか、ドアにはUVカット素材が使用されています。

引き出し棚は5枚付属しており、滑らかに動くためで頻繁なボトルの出し入れにも便利。また、棚間隔が広めに設定されているので、ブルゴーニュなど太めのボトルも入れやすいのが特徴です。

温度設定は5~20℃の範囲で可能。温度や湿度の異常のみならず、半ドアやセンサー異常もお知らせする警告表示機能も魅力のひとつです。

ドメティック(Dometic) Dometic Silent Cave CS32 BV2

低振動でワインの熟成にも適したアンモニア方式の小型ワインセラー。アンモニアの気化熱により冷却する仕組みのため、コンプレッサーやファンを搭載しておらず、静音性の高さが魅力です。

自然対流方式で庫内を徐々に冷やすことで、温度変化を少なくしている点も特徴。また、自然対流で生じる庫内の温度差を利用して、上段には赤ワイン、下段には白ワインなど、異なる種類のワインを保管することも可能です。