防虫ネットは、家庭菜園で育てた野菜や果物を害虫から保護するアイテム。物理的に作物をネットでカバーする仕組みのため、害虫対策に効果的です。なかには、ファスナー付きなど便利な製品もラインナップされています。
しかし、防虫ネットはさまざまな種類があるので、どれを選べばよいのか分からない方も多いはず。そこで今回は、防虫ネットの選び方とおすすめの製品についてご紹介します。
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- 目次
- 防虫ネットのメリット・デメリット
- 防虫ネットの選び方
- 防虫ネットのおすすめ|ベランダ・プランター向け
- 防虫ネットのおすすめ|家庭菜園向け
- 防虫ネットの売れ筋ランキングをチェック
- 防虫ネットの張り方
- 防虫ネットの使い方
防虫ネットのメリット・デメリット
防虫ネットのメリットは、害虫の被害を軽減できることや、透光率の違いで温度を調節できること。物理的に害虫が侵入するのを防ぐ仕組みで、優れた防虫効果を発揮します。害虫が通れないほどの小さい穴を設けており、ネットの上からでも水やりが可能です。
一方、設置やお手入れに手間がかかるのがデメリット。また、強風で飛ばされる可能性がある点も注意しておきましょう。
防虫ネットの選び方
防ぎたい虫の大きさに合わせて編み目のサイズをチェック
防虫ネットを選ぶ際は、被害を防ぎたい害虫の大きさに合わせた編み目のサイズを選びましょう。編み目のサイズは「目合い」という名称でパッケージや仕様欄に表記されているので、事前に確認してみてください。
例えば、目合いが0.4mmならコナジラミやアザミウマなど、0.8mmならアブラムシなどの侵入を防げます。
プランターの大きさに合わせてサイズを選ぶ
防虫ネットは、プランターや畝(うね)、作物の大きさなどに合わせたサイズを選ぶのが大切。サイズが合っていないモノを選ぶと、しっかりと作物をカバーできず、防虫ネットとプランターの隙間から害虫が侵入する可能性があります。
大きく成長する作物を育てる場合は、余裕をもったサイズの防虫ネットがぴったり。作物が成長したあとでも、鉢やプランター全体をネットでカバーできます。支柱の高さを変えられるアイテムもおすすめです。
使用シーンに合わせてカラーを選ぶ
強い日差しを遮りたい場合は黒がおすすめ
黒色の防虫ネットは、害虫を防ぐのに加えて、強い日差しを遮りたい場合におすすめです。黒色は光を吸収しやすいカラーで遮光性に優れています。
特にネットの目が詰まっているほど遮光率が高く、日差しを軽減できるので、製品選びの参考にしてみてください。
作物を光に当てたい場合は白・透明がおすすめ
白色・透明の防虫ネットは、作物を光に当てたい場合におすすめです。色付きの製品に比べて光を通しやすいため、光が当たらないことで生育の妨げになるリスクを軽減できます。
製品のラインナップが豊富なのも特徴。防ぎたい害虫の種類や、プランターのサイズに合わせた製品を選べます。さらに、白・透明の防虫ネットのなかには、害虫が苦手とするシルバーテープが配置されているモノもあるので、ぜひチェックしてみてください。
アザミウマなどの対策には赤がおすすめ
赤色の防虫ネットは、アザミウマ類の対策をしたい場合におすすめです。赤色の防虫ネットは、人の目から見ると赤色に見えていても、アザミウマ類には黒色の障壁に見えるとされており、ネット内への侵入を防止する効果が期待できます。
アザミウマ類から作物などを守りたい方は、赤色の防虫ネットを導入してみてください。
支柱などとのセット商品もチェック
防虫ネットは、支柱がセットになったモノもあるので、選ぶ際は検討してみてください。セット商品を選べば、支柱を別途用意する手間が省けるほか、ネットと支柱のサイズが合わなくて使えないリスクもありません。
なかには支柱だけでなく、プランターが付属したモデルもあります。購入の手間を省きたい方は要チェックです。
防虫ネットのおすすめ|ベランダ・プランター向け
ダイム(DAIM) すっぽり虫よけカバー 大
アオムシ・コナガ・アブラムシ・ヨトウムシなどの害虫対策におすすめのプランター栽培用防虫ネット。本製品は、防虫対策がしたいプランターにネットを被せるだけの簡単設置が特徴です。約幅700×奥行390×高さ320mm以内のプランターに対応。目合いは0.6mmです。
ネットの底面にあるバンドで固定する仕組みを採用。防虫ネットの脱着がスムーズに行えるので、作物のお手入れを頻繁に行う方にぴったりです。水やりは防虫ネットの上からでも行えます。
ダイム(DAIM) まるごと虫よけ保温カバー 48451
1枚で保温・防虫の2役使いができる防虫ネット。虫除けカバーと保温カバーがセットになった製品で、用途に応じて使い分けられます。簡単に組み立てられる専用フレームも付いているので、別で支柱などを用意する手間が省けるのもメリットです。
虫除けカバーは目合い約1mmのモノを採用しています。アオムシ・コナガ・アブラムシ・ヨトウムシなど、幅広い害虫の侵入をブロックできるのが特徴です。また、約30%の遮光性もあります。
保温カバーは頂上部に直径約6mmの換気孔が開けられており、急激な温度変化を予防できる仕様です。多肉植物・花・野菜などの防霜や風対策として適しています。
固定用バンドが付いているため、カバーが風で飛ばされにくいのもポイント。簡単に設置できる防虫ネットが欲しい方におすすめです。
マルソル(MARSOL) プランター菜園防虫ネット 菜園プランター用
小松菜・サラダ菜などの葉野菜やベビーリーフにおすすめの菜園プランター用防虫ネットです。本製品は、支柱と防虫ネットがセットになったアイテム。1mmの目合いと銀色テープで、高い防虫効果が得られるほか、鳥からも作物を保護します。
カラーは白色で、約90%の高い透光率を発揮。日光をよく通したい場合や、ネットの上からでも作物の成長を観察したい場合におすすめです。取り付けは、支柱を立ててネットを被せるだけなので、初心者でも簡単に扱えます。
マルソル(MARSOL) 実り野菜の虫よけカバー
ファスナー付きでお手入れが簡単に行える鉢・露地用の防虫ネットです。本製品はトマト・ピーマン・キュウリ・オクラ栽培などのアブラムシ対策におすすめのモデル。防虫ネットのサイズは約1450×1750mmで、鉢は直径約420mmの14号まで対応します。
防虫ネットのファスナーは縦向きに1400mmの長さで配置。開け閉めがスムーズで、水やり・剪定・収穫などが簡単に行えます。防虫ネットは目合いが約1mm。アルミ蒸着テープを搭載しており、より高い防虫効果が得られるのもポイントです。防虫ネットと鉢の固定は、付属のロープにより行えます。
マルソル(MARSOL) 虫よけちゅ~ぶ
長さ調節が可能なプランター栽培用防虫ネットです。本製品のサイズは、約周囲1750×高さ3000mm。ネットの裾が縫製されたチューブ型で、好みのサイズにカットして鉢やプランターに被せられます。カットしたネットは、カット面を折り返してピンチやヒモで固定して使います。
目合いは約1mmで、トマト・キュウリ・オクラ栽培などのアブラムシ対策におすすめ。防虫ネットにはアルミ蒸着テープを施し、防虫効果が向上しています。また、通気性や透光性に優れているのも特徴です。
カネコ種苗 虫よけ&保温カバーセットミニプランター用
幅40cm未満のミニプランター用の防虫ネット。虫だけではなく、鳥・犬・猫などからも植物を保護します。ベビーリーフ・バジル・パセリといった葉物野菜におすすめの製品です。
防虫効果に加えて、保温効果が期待できるのもメリット。一部に保温性に優れたフィルムを使用しており、寒さや風からも植物を保護します。
上部にメッシュ素材を採用しているのもポイント。メッシュ部分から水やりもできるので、付け外しの手間を省けます。専用支柱・固定ゴムもセットになっているため、別で支柱などを用意する手間がかからないのも魅力。取り付けも簡単にできます。
岩谷マテリアル(Iwatani Materials) プランターキャップ
ゴム止めタイプで、そのままプランターに被せるだけで使用できる防虫ネット。幅広いサイズ・形状のプランターに対応でき、ゴムでぴったり止められます。紐止めタイプのモノよりもズレたり外れたりしにくく、高い防虫・防鳥効果が期待できるのが魅力です。
プロ農家向けの国産不織布「アイホッカ」を使用しており、保温性に優れているのも特徴。初期の生育促進効果や防霜効果もあると謳われています。
サイズは周囲1300mmまで対応できるMサイズと、周囲1700mmまで対応できるLサイズの2種類がラインナップ。1袋2枚入りで、春蒔き・秋蒔きの葉物野菜や夏野菜などにおすすめです。
リッチェル(Richell) かんたん虫よけセット 083091
紐止めタイプのストッパー付きで、簡単に設置できる防虫ネット。隙間なく取り付けられるので、ナメクジなど下から侵入してくる虫を防ぎたい方にもおすすめです。
アーチバーが4本付属しているのもポイント。アジャスター式で、高さを維持しながらさまざまな幅のプランターに設置できます。また、プランターの縁にしっかり固定できるため風に強く、脱着時に倒れにくいのもメリットです。
防虫ネットのおすすめ|家庭菜園向け
SUNHOO 防虫ネット
約80%以上の高い透光率と、細かい目合いが特徴の家庭菜園向け防虫ネットです。本製品は、レタス・トマト・ホウレンソウなどの野菜作りにおすすめのモデル。目合いのサイズが細かいため、体長1mmのコナジラミなどをブロックするのに適しています。
防虫ネットは柔らかい素材で、作物を傷めにくいのもポイント。防虫ネットを付けたまま水やりが可能です。防虫ネットのサイズは、約2×10mと約3×10mをラインナップしています。
ダイム(DAIM) ファスナー付き防虫ネット
こまめに作物をお手入れしたい方におすすめのファスナー付き家庭菜園向け防虫ネット。収穫・剪定・水やりをスムーズに行えます。防虫ネットのサイズは約1800×3400mmで、設置サイズは約幅850×奥行1800mmです。
防虫ネットのカラーは白色で、作物に光を当てたい場合にぴったり。目合いは約1mmで、アオムシなどの害虫対策に効果的です。
ダイム(DAIM) 枝豆栽培用 めざせ無農薬! 足長防虫チャレンジセット
枝豆栽培専用に作られたアイテム。フレームパイプをはじめとした、トンネル栽培をするのに必要なアイテムが付属しています。フレームの組み立て時に工具を必要とせず、簡単に設置できるのも嬉しいポイントです。
設置後のサイズは約奥行1800×幅400×高さ600mm。防虫ネットはファスナー付きで、毎日のお手入れが簡単です。目合いの大きさは約1mmで、イモムシやコガネムシなどの害虫をブロックします。
Tcoabl 防虫ネット
野菜や果物の実をひとつひとつ保護したい場合におすすめの防虫ネットです。防虫ネットのサイズは約150×200×175mm。ネットにあるヒモを左右に引っ張ることで、野菜や果物にネットを固定できます。
通気性がよく、作物に十分な酸素を供給可能。透明素材で透光率にも優れています。耐久性が良好で、日光や雨にさらされても劣化しにくい設計です。
マルソル(MARSOL) 防虫メッシュ きらり
約90%の高い透光率が魅力の防虫ネットです。本製品は、ベタ掛けやトンネル栽培におすすめのアイテム。高い透光効果により、しっかりと作物の光合成をサポートします。生地がメッシュ状で、ネットの上からでも状態の確認や水やりが可能です。
防虫ネットのサイズは約幅1800×長さ5000mmで、目合いのサイズは約1mm。銀色テープが配置されており、優れた防虫効果が期待できます。
マルソル(MARSOL) 家庭菜園用ふしょくふ
耐候性強化ポリプロピレン不織布を使用した軽量な防虫ネット。野菜などのトンネル栽培やべたがけ栽培におすすめです。作物を覆うように設置するだけで、防虫・保温・防霜・防鳥効果が期待できます。
サイズは幅1.35×長さ5mです。約60〜90cm幅のウネでの使用に適しています。また、水をよく通し、透光率が約90%なのも特徴です。さらに、土表面の乾燥を防ぐ効果もあるため、設置したままでも作物をしっかり育てられます。
アイアグリ 防虫ネット ムシカットストロング
高い透光率と通風性が特徴の防虫ネットです。本製品の透光率は約87~90%で、作物に十分な太陽光を供給できます。また、防虫ネットの上から水やりも可能。目合いは約1mmで、コナガ・アオムシ・カブラハバチ・ヨトウムシなどの防虫対策におすすめです。
防虫ネットは約15cm間隔で補助糸が入っているため、優れた耐久性を発揮。トンネル栽培やハウスサイドの使用に適しています。本体重量が軽量なので、取り回し性も良好です。
エイ・ジェイ・テックス AJメッシュシート
目合いが0.25mmと細かく、高い防虫効果を得たい方におすすめの家庭菜園用防虫ネットです。体長1mmのコナジラミなどの微細害虫をシャットアウトします。アーチ状の支柱を使うトンネル掛けや、支柱を使わないベタ掛けにぴったりです。
防虫ネットの透光率は80%以上と光を通しやすい設計。防虫ネットの上から水やりも可能です。素材は柔らかく、作物が傷付くのを予防します。また、キラキラと光るシートを採用しているので、高い防虫効果が得られるのもポイントです。糸は極細のモノを使用し、通気性も向上しています。
クラーク(KLARK) 害虫対策ネット黒
キャベツ・レタス・チンゲンサイなどの栽培におすすめの黒色の防虫ネット。遮光率は約40%で、夏場の遮光用としても使用可能です。目合いは約1mmで、コナガ・アオムシ・ヨトウムシといった害虫の侵入を防ぎます。
太陽光を反射する銀ラインが入っているのもポイント。虫の忌避効果を高められます。サイズは幅1.8m×長さ5mで、トンネル栽培や種まき後のべたがけ栽培にぴったりです。
ダイオ化成(Daio Kasei) 菜園用防虫ネット0.75
約0.75mmの細かい目合いで優れた防虫性を発揮する防虫ネット。極細糸を採用しており、通気性に優れているのが特徴です。アブラムシ・コナガ・キスジノミハムシなどの害虫を防ぎたい方に適しています。
透光率が約90%で、太陽光を通しやすいのもポイント。また、透水性もあり、網の上から散水ができます。播種から収穫まで取り外し不要で使える防虫ネットが欲しい方におすすめです。
センターライン・すそ埋め目印ラインなど、設置の際に便利な目印ラインが入っているのもメリット。初めて防虫ネットを使用する方でも簡単に設置できます。
日本ワイドクロス サンサンネット e-レッド SLR2700
アザミウマなどの微細害虫の侵入を防ぐ赤色の防虫ネット。目合いは0.8mmで、ポリエチレン製頬糸を使用しています。通気性・軽量性に優れており、夏場の温度上昇による蒸れを防げるのがメリットです。
防湿効果が期待できるのも魅力。トンネル栽培での発育促進にも役立てられます。サイズは幅1.8×長さ5m、幅1.8×長さ10mの2種類です。
10cm間隔で入ったアルミ格子ラインにより、虫の忌避効果を高めているのもポイント。さらに、設置時の目印となるセンターラインも入っているので、効率的に設置できます。
キンボシ(Kinboshi) 防虫サンサンネット 7096
目合い1mmの防虫ネット。透光率は約87〜90%で通気性もよく、作物がすくすく育つ環境を整えられるのが魅力です。サイズは幅1.35×長さ3m・幅1.35×長さ5m・幅1.8×長さ5m・幅1.8×長さ10mの4種類が展開されています。
アルミラインが入っているのもポイント。虫の忌避効果を高め、作物をしっかり守ります。さらに、強風緩和効果が期待できるのもメリットです。
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防虫ネットの張り方
防虫ネットを張る際は、快適に作業を行えるよう、風の少ない日を選びましょう。プランターに防虫ネットを張る場合は、害虫が入り込まないよう、プランターごとネットで覆うのがおすすめです。また、ネットの裾もプランターにしっかりと固定しておきましょう。
家庭菜園で防虫ネット張る場合は、はじめに防虫ネットの支柱を通すのに必要な下穴をあけたあと、支柱をアーチ状に曲げながら下穴に挿入します。
支柱を設置したら防虫ネットを被せます。防虫ネットを地面に固定しやすくするためにも、ネットは畝幅よりも長めにカットしておくのがおすすめ。支柱に被せた防虫ネットの端は、ねじって絞り込んだあと、U字ピンや鉄杭などを別途用意して固定します。
防虫ネットを被せたら、害虫が入り込まないよう、ネットの裾に土を乗せて完成です。このとき、ネットと支柱を密着させながら土を乗せると、風で飛ばされにくくなります。
防虫ネットの使い方
防虫ネットの使い方は簡単。ネットを張ったあとは、そのまま上から水やりをしましょう。防虫ネットには透過性があり、水が浸透しやすいため、外すことなく水やりが可能です。
液体肥料などもネットの上からかけられるので便利。なお、一時的に作物の収穫や剪定などをしたい方は、ネットを取り外す必要のないファスナー付きのモデルを選んでみてください。
また、防虫ネットをいつまで張っておくのかも大切なポイント。基本的には、野菜や果物が収穫できるまで使用するようにしてみてください。
防虫ネットは、製品によって目合いのサイズに違いがあるため、用途に合わせたモデルを選びましょう。頻繁に作物のお手入れをする方は、ファスナー付きやネットの脱着がしやすいモデルがおすすめです。より高い防虫効果が期待できるので、製品選びの参考にしてみてください。