イヤホンで聴くロック。スピーカーでの大音量は周囲に迷惑をかけてしまう場合でも、イヤホンなら思い切り楽しめます。でも、値段も種類も多くてイヤホン選びには迷ってしまうことも。どのイヤホンで聴けば、ロックを楽しめるのでしょうか。
そんな方には「ロック向け」イヤホンがおすすめ。そう、ロックにはロックに合った音質のイヤホンがあります。聴けば納得。一度使ってしまうともう手放せない、そんなイヤホンをご紹介します。
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ジェーブイシー(JVC) カナル型イヤホン XXシリーズ HA-FX3X
重低音とキレのある音質が特徴のカナル型イヤホン。ジェイブイシーの重低音イヤホン・XXシリーズの人気機です。10mm径のネオジウム・ダイナミック型ドライバーユニットと、エクストリームディープバスポートの組み合わせ。パワフルな重低音再生を実現しています。
カーボン振動板とメタルボディは、高精細でキレのあるサウンドを聴かせます。衝撃に強いエラストマー素材のラバープロテクターを採用した、個性的な外観も魅力。外で存分にロックを楽しみたい方におすすめです。
ソニー(SONY) カナル型イヤホン EXTRA BASS MDR-XB90EX
ソニーの重低音イヤホン・EXTRA BASSシリーズ最上位機です。新開発アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャーを採用。ユニットから鼓膜までの気密を高めた構造により、ダイレクト感のある迫力サウンドを響かせます。
また、大口径16mm径のダイナミック型ドライバーユニットを搭載。スケール感のある重低音もポイントです。緻密でクリアな音質は、ソニーならでは。ロックであっても演奏の細部を聴き取りたい方におすすめです。
オーディオテクニカ(audio-technica) SOLID BASS ATH-CKS770
オーディオテクニカの重低音イヤホン・SOLID BASSシリーズ中級機です。独自のデュアルマグネティックフィールド・ドライバー技術を搭載。向かい合う2つのマグネットによる高磁力で、大口径ドライバーの力強い動きを導きます。締まりのある豊かな低域を再生。
美しい切削無垢アルミニウムエンクロージャーもポイントです。大振幅によるドライバーの筐体への共振を抑え、不要な歪みを低減。伸びのある中高域を聴かせます。つまり、大音量に強いイヤホンと言えます。シリーズ名そのままの、硬質な音が好みの方にもおすすめです。
シュア(SHURE) カナル型 高遮音性イヤホン SE215 Special Edition
シュアは、プロミュージシャンのステージモニターとして使われる定番メーカーです。中でも本機は、一般用としても高い人気を誇る定番機。上位と違い、ダイナミック型ユニットを使用しています。繊細さよりも迫力重視のサウンドが特徴です。もちろん、ロックとの相性も抜群です。
この価格ながら、ケーブル交換に対応するのもポイント。仮に激しく動いて断線してしまっても、リケーブルすれば元通り。透明なボディもクールです。タフな環境で使いたい方におすすめ。
ジェイビーエル(JBL) Synchros カナル型イヤホン E10
ジェイビーエルはアメリカの老舗スピーカーメーカーです。録音現場で使われるモニタースピーカーの定番メーカーでもあります。目の前に迫ってくるような、独特の迫力の音が持ち味で、ロック業界でも人気です。細部にこだわらず、全体を大掴みにしたワイルドさもポイント。
本機は、そんなジェイビーエルのサウンドをイヤホンで再現しました。他では得難いリアリティーで、ロックの世界を描き切ります。世界的なプロダクトデザイン賞を受賞したデザイン性も魅力です。小さめのボディは女性にもおすすめ。
マーシャル(Marshall) イヤホン MODE
ロックミュージシャン御用達の、ギター・アンプブランドによるカナル型イヤホンです。伝統のサウンドをイヤホンでも再現すべく、チューニングされています。
専用に設計された、9mm径ダイナミック型ドライバーによって高出力再生。音の塊が迫ってくるようなアナログサウンドを奏でます。
マーシャルを愛奏するアーティストの録音との相性は最高。鮮明さやレンジ感は追わない独自性が炸裂します。マーシャルのロゴが入っている点も、モノとしての価値を感じられるのではないでしょうか。
フェンダー(Fender) ダイナミック型高遮音性カナル型イヤホン FXA2
こちらも、ロックミュージシャンにはお馴染みのメーカー。ロックに合うべく、ベース・ドラム中心の低音寄りの音質調整を謳っています。ギターメーカーであるフェンダー。低音ばかりでなく、ギターの繊細なプレイも聴かせる絶妙な仕上がりです。
幅広いロックに照準を当て、多くの音源とのマッチングも研究したはず。もちろん、フェンダーギターを使った録音では、他の追随を許さないほどの再現力を誇ります。ギターの音質にこだわる方にもおすすめです。
ゼンハイザー(SENNHEISER) カナル型イヤホン IE80
ゼンハイザーは、プロ用機器も多数手がける世界的なヘッドホン・イヤホンメーカー。基本的にはクラシック音楽を得意にしていますが、ロックとの相性もよい機種もいくつも出しています。
本機はイヤホンとして極めて珍しい、低音の出方を調整が可能。ロック向けに重低音を増強したい方にもうってつけです。また、ギターを強調して聴きたい時には、低音を減らすとバランスがよくなります。
基本的な音質は、緻密で情報量の多い高音質志向。これでロックを聴くと、新たな発見があるかもしれませんね。
ロック用のイヤホンってどうやって選ぶ?
ロック向けの音質とは
ギター・ベース・ドラムの3楽器を中心に、ボーカルを加えた構成で演奏されることが多いロック。この基本構成を元に、ロック向けの標準的な音質について考えます。ロック向け、というと低音重視が一般的です。特徴的な音質傾向も見えてきます。
それは、低音が強いだけでなく、高音も強めで、音の輪郭もクッキリ。さらに、全体的に音が近く聴こえ、ボーカルも目の前にいるような音。つまり、ノリがよくキレのよい音。パワフルさ、荒さも欲しいところです。
高遮音性のカナル型が基本
イヤホンには、遮音性が高く音漏れが少ないカナル型と、遮音性が低く音漏れも多いインナーイヤー型があります。このうち、ロックに向くのはカナル型。
なぜならカナル型の方が、ロックで重視される重低音再生能力が原理的に高いから。遮音性(密閉性)が高いほど、低音再生能力は高まります。また、音の質感傾向としても、カナル型は空気感が希薄な代わりに、音の密度が高い傾向にあります。
インナーイヤー型を人前で使うと盛大に音漏れしてしまいます。大音量になりがちなロックでは使いにくいこともポイント。
ダイナミック型がおすすめ
発音方式による違いもあります。発音方式は、ダイナミック型、バランスド・アーマチュア(BA型)、両方搭載のハイブリッド型に分けられます。
ロックに向くのはダイナミック型です。ダイナミック型は、BA型より重低音再生能力に優れています。また、繊細な傾向ではないことも、粗削りなパワフルさがマッチしやすいロックに合っています。
重低音重視タイプもおすすめ
全てのダイナミック型のカナル型イヤホンがロック向き、というわけでもありません。ただ、重低音に注目した「ロック向け」という共通認識はあるようです。
そこで、大手メーカーは各社「重低音イヤホン」を販売。単に低音が強いというだけでなく、主にロック・クラブミュージックに合う音質に調整しています。難しく考えたくないならこの「重低音イヤホン」から選ぶのがおすすめです。
ロックに縁の深いメーカーから選ぶ
有名オーディオメーカーばかりがロック向けイヤホンを出しているわけではありません。ロックに縁の深い楽器メーカーもイヤホンを販売しています。なぜなら、プロにも演奏・録音時のモニター(確認)用にイヤホンが必要だからです。
まさにロックの制作現場で、ロックに合った音でモニターできるよう音質調整されています。楽器メーカーに加えて、ロックミュージシャンに愛好者の多いモニターイヤホンメーカーも注目です。
楽器メーカーとしてはフェンダー、マーシャル。モニターイヤホンメーカーとしてはウエストン、シュア、ユニークメロディなどが挙げられます。
一言でロックと言っても、いろいろなジャンルがありますし、強調して聴きたい部分も個々に違います。そこまで考慮して選ぶことが、よりよいロック向けイヤホンとの出会いにつながります。
イヤホンでの大音量聴取を長時間、長期間続けると、聴力を損ねることがあります。大音量になりがちなロックでは注意してください。音量を上げなくてもよく聴こえるイヤホンを選ぶことも大事です。