液晶テレビのなかでも人気がある、60インチサイズ。リビングに適したサイズで、迫力のある映像を大画面で視聴できます。最近は、高精細な4K解像度の製品が多く、数年前よりも手頃な価格で高性能モデルを購入可能です。
今回は、60インチ台の液晶テレビの選び方と、おすすめモデルをご紹介します。ぜひ、大画面の美しい映像で、テレビ番組・映画・ドラマ・スポーツといったさまざまなコンテンツを楽しんでみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
60インチ液晶テレビの適正視聴距離
60インチ台の液晶テレビは画面サイズが大きく、画面の縦幅は60インチで約75cm、65インチで約80cm。そのため、適切な視聴距離を取らないと画面全体を視界に入れられず、大型液晶テレビのメリットを実感しにくいので、購入前に設置場所をしっかり検討しておくのがおすすめです。
また、60インチ台のテレビを見る適正視聴距離は2.2mほどといわれており、12畳以上の部屋に設置するのが適しています。快適に視聴できる距離を十分に確保できるか、事前に確認しておきましょう。
液晶ディスプレイと有機ELの違い
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイとは、バックライトの光を液晶によって調節して、さまざまなカラーを再現する方式です。画面が明るく、消費電力は抑えめなのがメリット。メリハリのある映像表現を楽しめます。サイズや価格帯、デザインなどラインナップも豊富で、条件にこだわりたい方におすすめです。
なお、常にバックライトを点灯しているため、黒色や陰影の表現はやや苦手。また、ゲームやスポーツなどの激しい動きに関しては滑らかさに欠け、残像やボヤけが気になることがあります。こうした弱点も、バックライトの部分駆動や倍速駆動といった技術によって一部のモデルでは改善しています。
有機EL
有機ELディスプレイは、有機物を使った発光素子に電圧をかけることで発光させて映像を表示します。液晶ディスプレイとは違い、バックライトを必要としないのが特徴。また、液晶と比べて薄いのもポイントです。
有機ELは発光自体を消せるため、より深い黒を再現できます。 ほかにも、応答速度の速さや視野角の広さ、高コントラストなど、画質面でのさまざまなメリットがあります。
薄さや映像表現に優れる一方、製造コストが高く、全体的に液晶テレビよりも高額。パネルの耐久時間が液晶より短いのも注意点です。
60インチ液晶テレビのおすすめメーカー
シャープ(SHARP)
「シャープ」の大型液晶テレビは、画質にこだわったモデルが豊富にラインナップされています。新4K衛星放送の視聴・録画や、地上波放送のアップコンバートなどの多彩な機能で、高精細な映像を楽しむことが可能です。
また、人工知能を搭載したモデルも人気。人工知能がユーザーの視聴や録画の傾向を分析し、おすすめの番組を提案します。4Kの高画質を存分に体感したい方は、ぜひ検討してみてください。
パナソニック(Panasonic)
白物家電をはじめ、映像分野や住宅設備関係など、幅広く事業を展開している大手電機メーカーです。テレビにおいては、「ビエラ」シリーズをラインナップ。なかでも、4K液晶テレビは全モデルで新4K衛星放送に対応しています。
独自設計で自社工場組立の高輝度ディスプレイを採用し、高画質を実現しているのがポイント。パネル面がテレビの端まで伸びたフラット構造による、スタイリッシュなデザインを採用したモデルも魅力です。
ソニー(SONY)
高性能なオーディオ機器の製造で有名な「ソニー」。ノウハウを活かし、音質の優れた大型液晶テレビを開発しています。映像そのものから音が聴こえるような臨場感あふれるサウンドや、映画館のような立体的な音響を体験できるのが魅力です。
音質だけでなく画質にもこだわっており、高精細な4K映像を楽しめるのもポイント。テレビ番組などのハイビジョン映像を4K映像にアップコンバートする機能や、リアルな質感表現が可能な超解像処理に対応しています。映像とサウンドの両方にこだわる方は、ぜひチェックしてみてください。
LGエレクトロニクス(LG Electronics)
韓国の電機メーカーである「LGエレクトロニクス」。コスパに優れた液晶テレビやパソコン向けモニターを豊富に取り扱っていることで有名です。高性能な液晶テレビも多数展開されています。
また、各動画配信サービスとの連携がスムーズなモデルや、「Alexa」「Google アシスタント」などの音声認識に対応したモデルを販売しているのもポイント。高画質で多機能な液晶テレビを探している方におすすめです。
60インチ液晶テレビのおすすめ
シャープ(SHARP) 8K液晶テレビ DW1ライン AQUOS 8K 8T-C60DW1
フルHDの16倍と謳われる高解像な映像が魅力の8K液晶テレビです。8Kパネル用に開発した画像処理エンジン「Medalist Z2」を搭載。地デジや4Kの映像も高解像度にアップコンバートできるので、高精細でリアルな映像を大画面で楽しめます。
Wi-Fiに対応しており、Amazon Prime VideoやYouTubeなど、多彩なネット動画アプリを利用できるのがポイント。さまざまなコンテンツを楽しみたい方におすすめです。
別売のHDDを接続すれば、4K放送を視聴しながら別の4K放送と地デジ放送などの計2番組裏録画が可能。見たい番組を逃さず視聴できます。
パナソニック(Panasonic) 4K液晶テレビ VIERA TV-65W95A
ミニLEDバックライト・量子ドットをパネルに採用し、高コントラストで色鮮やかな映像を実現する65インチの4Kテレビ。豊かな明暗表現が楽しめる、美しい映像が特徴です。
パワフルかつクリアなサウンドが魅力の「ダイナミックサウンドシステム」を搭載。さらに、立体音響技術「ドルビーアトモス」にも対応しており、テレビのスピーカーで手軽に立体音響を体感できます。
「Fire TV」を搭載。ネット動画をはじめゲームや音楽など多彩なコンテンツを楽しめるのがポイントです。リモコンに備えた「Alexa 音声認識」機能で、番組検索や電源のオン・オフなど、話しかけるだけで操作ができます。
ソニー(SONY) 4K液晶テレビ BRAVIA 7 K-65XR70
映像への没入感を高める超狭額デザイン「Seamless Edge」を採用した、65インチ4K液晶テレビです。別売の壁掛けユニットの使用で、壁掛けスタイルに対応可能。スタイリッシュにテレビを設置したい方におすすめのモデルです。
人が目で見て感じる自然な美しさを表現するプロセッサー「XR」を搭載。自然かつ高コントラストの映像が特徴です。さらに、「倍速駆動パネル」を備えており、動きの多い映像も滑らかに表現できます。
3チューナーを搭載しているので、番組を視聴しながら別の2番組を外付けHDDに同時録画できるのがメリット。また、PS5との連携モードを備えており、ゲームに適した画質で迫力のゲームがプレイできます。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) 4K液晶テレビ 65QNED80TJA
「α5 AI Processor Gen7 プロセッサー」を搭載した65インチ4Kテレビ。視聴しているコンテンツに応じて画質と音質を調節するのが特徴です。
Netflix・Huluなど、動画配信サービスの視聴を可能にするWi-Fiに対応。加えて、Apple Air PlayやGoogle Castにも対応しており、スマホのコンテンツもテレビの大画面で楽しめます。
厚さ29.7mmの薄型デザインで、重量は22.5kgです。
ハイセンス(HISENSE) 4K液晶テレビ 65U8N
迫力の重低音サウンドシステムを搭載した4K液晶テレビです。左右のフルレンジスピーカーとサブウーファーでトータル40Wのパワフルなサウンドを実現。映画館のような立体音響の「ドルビーアトモス」にも対応しています。
AIがコンテンツに合わせた画質に自動調整する、映像エンジン「HI-VIEWエンジンII」を搭載。さらに、Mini LEDバックライトの搭載で、明るさとコントラストに優れた映像を実現しています。明るい部屋でも見やすい画面が特徴です。
また、倍速機能に3Dノイズリダクションを加えた、「クリアモーションPro」を搭載。滑らかでクリアな映像が楽しめるうえ、目が疲れにくい効果も期待できます。
TVS REGZA タイムシフトマシン搭載 4K Mini LED液晶レグザ 65Z970N
最大6チャンネル、約80時間分の録画が可能な「タイムシフト」機能を搭載する4K液晶テレビ。見逃した番組や録画を忘れた番組を過去の番組表から選べるのがメリットです。ただし、別売のタイムシフトマシン対応HDDが必要なので留意しましょう。
優れた映像解析能力を備えたAIエンジン「レグザエンジン ZRα」を搭載しています。コンテンツの種類に応じて高画質処理をおこなうのがポイント。リアルな映像が楽しめます。
また、音響にこだわる方におすすめの「重低音立体音響システム ZIS」は、11個のスピーカーを最大出力122Wのアンプで駆動。部屋中に広がる奥行きのあるサウンドが魅力です。
60インチ液晶テレビの選び方
解像度は4Kや8Kがおすすめ
液晶テレビの解像度は画素数によって表しており、画素数が多いほど高精細な高画質を実現します。「フルHD」と呼ばれている1920×1080の2Kモデルにかわり、現在の大型テレビでは約4000×2000の4Kモデルが主流。さらに、4Kの4倍もの画素数を有する約8000×4000の8Kモデルも登場しています。
液晶テレビは、大画面になるほど画像の粗さが目立ちやすい傾向があるため、選ぶ際は画素数の多い高精細なモデルをチェック。60インチ以上の大画面でテレビを視聴するなら、超高精細な映像を楽しめる4Kや8Kのモデルがおすすめです。
新4K・8K衛星放送を観るならチューナー内蔵モデル
2018年からBS・110°CS衛星放送による4K・8K放送がスタートしており、新4K・8K衛星放送と呼ばれています。新4K・8K衛星放送を観たいのなら、受信できるチューナーを内蔵しているのかをチェックしておきましょう。
なかには、新4K・8K衛星放送チューナーを複数内蔵したモデルも。外付けハードディスクを活用すれば、新4K・8K衛星放送を観ながら裏番組を録画することも可能です。しかし、新4K・8K衛星放送の電波を受信するためのパラボラアンテナを用意するか、ケーブルテレビなどに加入する必要があります。
動画配信サービスを楽しみたいならWi-Fi対応モデル
NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスを利用したいなら、Wi-Fi対応の液晶テレビがおすすめです。Wi-Fi対応モデルなら、無線LANに接続して動画配信サービスの視聴が可能。有線接続と異なり、わずらわしいケーブルがなく、設置や取り回しも容易です。
Wi-Fiでインターネットに接続すれば、双方向番組を楽しんだり、録画した番組を違う部屋のテレビで共有したりなど、楽しみ方が広がるのが魅力。リモコンに動画配信サービスをワンタッチで起動できるボタンを設けたモデルもあり、便利です。
録画機能をチェック
テレビ番組を録画して楽しみたい方は、録画機能もチェックしておきましょう。録画機能には2種類のタイプがあり、テレビ本体にHDDを搭載している内蔵タイプ、別売のHDDをUSBケーブルなどで接続する外付けタイプに分けられます。
内蔵タイプは配線の手間がなく、テレビを設置後すぐに使用できるのがメリット。しかし、内蔵されたHDDの交換ができないのがデメリットです。
一方、外付けタイプはHDDを別途購入する費用とテレビと接続する手間を要しますが、自分で好みの容量を選べるのがポイント。交換も簡単にできます。
滑らかな映像が楽しめる倍速機能をチェック
テレビの映像は、一般的に1秒間に60フレームの静止画を連続で使用することで動きのある映像を実現しています。倍速機能は、1秒間に使用する静止画を120フレームに増やすのが特徴。画面のちらつきや残像を抑えた、滑らかな映像が魅力です。
速い動きや細やかな動きの映像でも、くっきりと表現できるのがポイント。激しい動きが多いアクション映画やスポーツ中継を視聴する機会が多い方におすすめの機能です。
スピーカー性能をチェック
60インチ台の大画面で臨場感あふれる映像を楽しむなら、内蔵スピーカーにもこだわると、優れたサウンドで動画を鑑賞できるのでおすすめ。メーカーごとに独自のスピーカーを開発しており、モデルによって性能が異なるため、購入前にしっかり確認することが大切です。
また、コスパの観点から考えると、外付けスピーカーを別途用意するのもおすすめ。コストを抑えつつ迫力のあるサウンドを手に入れたい方は、チェックしておきましょう。
壁掛けしたいなら重量を確認しよう
液晶テレビは、薄型・軽量化が進んでおり、多くのモデルで壁掛け設置が可能です。壁掛けすれば視聴距離を長く取れるため、より大きなテレビを設置できます。部屋のスペースを最大限に活用できるのもメリットです。
なお、壁掛け用金具の耐荷重に耐えられる重さなのかを確認しておくのが重要。液晶テレビによっては、専用の壁掛け金具を用意しているモデルも展開されています。
60インチ台の液晶テレビは大型のなかでも人気があり、ラインナップが豊富です。メーカーごとに力を入れているポイントが異なるので、必要な機能をしっかりと洗い出すことが大切。画質や音質だけでなく、録画機能や4K放送への対応など、さまざまなポイントで検討してみてください。