大人数での電話会議やWEB会議などで活躍する「スピーカーフォン」。受話器を持たなくても通話ができる便利な製品で、テレワークで活躍するアイテムのひとつです。
今回は、スピーカーフォンの選び方やおすすめの製品をご紹介。スピーカーフォンを初めて購入する方にも分かりやすく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
スピーカーフォンとは?

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スピーカーフォンはスピーカーと集音マイクを搭載した、ハンズフリーで通話ができる便利なアイテム。装着した本人しか通話できないヘッドセットと違い、複数人でのリモート会議が1台で実現します。
話者が機器に近づいたり、声を張り上げたりする必要がないのも魅力。音割れなどが軽減されたクリアなサウンドを相手側に届けられます。
スピーカーフォンはビジネスシーンだけでなく日常使いにもおすすめ。スマホに接続すれば、家族などとハンズフリーで通話を楽しめます。
スピーカーフォンの選び方
集音半径をチェック

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スピーカーフォンを選ぶうえで、集音半径をチェックすることは大事なポイント。会議に参加する人数や会議を行う場所に合わせて、適切な集音半径を選ぶ必要があります。例えば、小さな会議室で数人で行う会議の場合は、半径3~5m程度の集音に対応しているモデルがおすすめです。
人数が10人以上の場合や、広い部屋で行う会議の場合には、集音半径が5m・8m・10mのスピーカーフォンを選びましょう。利用シーンに合わせて、検討するのが重要です。
マイクの指向性をチェック
大人数での会議には「無指向性」

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「無指向性」や「全指向性」のマイクは、マイクの角度や向きに関わらず、360°全方向の音を等しく集音できます。大人数での会議の場合、中央に無指向性マイクが搭載されたスピーカーフォンを設置すると、参加者全員の声をまんべんなく伝達可能です。
ただし、音声だけではなく、キーボードのタイプ音やエアコンの動作音などの雑音も拾いやすい点がデメリット。無指向性のスピーカーフォンを選ぶ場合は、ノイズキャンセリング機能を搭載しているモデルがおすすめです。
1人用なら「単一指向性」

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一方向からの感度に優れ、特定の位置からの音声を集音しやすいタイプが「単一指向性」。マイク正面の音に対して最も感度が高く、背面の音に対して最も感度が低くなる「カーディオイド」と呼ばれるタイプが一般的です。
単一指向性のモデルは、周囲の余計な雑音を拾いにくいのが魅力。特定の位置にいる人の音声を主に集音したい場合や、1人で使用する場合におすすめです。
ハウリング対策には「エコーキャンセリング機能」搭載モデルを

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スピーカーフォンのスピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうと、ハウリングが起きて相手に不快感を与える恐れがあります。会議をスムーズに進めるためには、マイクがスピーカーの音を拾うのを防ぐ「エコーキャンセリング機能」が搭載されたスピーカーフォンを選ぶのがおすすめです。
最近のスピーカーフォンにはエコーキャンセリング機能が実装されたモデルが多く、実用性に優れています。
雑音を軽減する「ノイズキャンセリング機能」もチェック

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会議などでのコミュニケーションを円滑にしたい場合には、「ノイズキャンセリング機能」を搭載したモデルがおすすめ。相手にクリアな音を届けられるのが特徴です。
多方向から音を取り込むスピーカーフォンの懸念点は、パソコンのタイピング音やクリック音まで拾ってしまうこと。スピーカーフォンにノイズキャンセリング機能が搭載されていれば、安心して通話を楽しめます。
複数人で使うなら「オートゲインコントロール」が便利

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複数人で使用するスピーカーフォンを探している方は、「オートゲインコントロール機能」が備わったモデルを検討してみてください。
発言者の音量レベルをマイクからの距離や声量に合わせて自動で調節し、バランスの整った音を出力できます。ただし、オートコントロール機能が付いたスピーカーフォンは高額なモデルが多い傾向にあるため、必要性をしっかり吟味するのがおすすめです。
接続方式をチェック
Bluetooth接続

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外出先でスピーカーフォンの使用を想定している方には、Bluetoothで接続するタイプがおすすめ。バッテリーが内蔵されており、電源が確保できなくても使用可能です。また、ケーブルを必要としないため、スピーカーフォンとデバイスの距離が離れていても手軽に接続できます。
ただし、有線タイプに比べると接続が不安定で、音声が途切れてしまうこともあるため要注意。USB接続にも対応しているモデルを選べば、より安心です。
USB接続

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会議室に常設するなど、特定の場所で使用するスピーカーフォンを探している方にはUSB接続タイプがおすすめ。接続が途切れにくく、安定した通話を楽しめます。
Bluetoothのペアリング設定をする必要がないため、操作性がシンプルで使いやすいのもポイント。また、デバイスから給電できる仕様のモデルであれば、バッテリー切れの心配が不要です。リーズナブルな価格のアイテムが多く展開されており、コスパにも優れています。
スマホに接続するならNFC対応モデルがおすすめ

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NFCとは、「Suica」をはじめとするICカードや「おサイフケータイ」に採用されている近距離無線通信規格のこと。バリエーションは少ないものの、NFCを搭載したスピーカーフォンも展開されています。
NFC対応のデバイス同士を近づけるだけで、簡単に通信できるのが魅力。スマホと接続することをメインに考えている場合は、NFC搭載のスピーカーフォンを検討してみてください。
スピーカーフォンのおすすめメーカー
アンカー(ANKER)

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アンカーは、世界100カ国以上で製品を展開しているハードウェアメーカー。日本にも「アンカー・ジャパン株式会社」があり、デジタル製品の開発・製造・販売を主に行なっているのが特徴です。なかでもモバイルバッテリーが人気を集めています。
アンカーのスピーカーフォンは音声処理機能に優れているのが特徴。エコーキャンセリングなどの機能により、クリアな通話を実現できます。リモート会議を複数人で行うときにもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA)

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ヤマハは楽器やAV機器など、音に関する製品・サービスを提供しているメーカー。1987年10月1日に、前身である「日本楽器製造株式会社」から社名を変更しました。
楽器や音楽教室としての認知度が高いヤマハですが、デジタル機器に関する製品もリリースしています。音声コミュニケーション機器であるスピーカーフォンも、ヤマハが提供しているデジタル製品のひとつです。
ヤマハのスピーカーフォンは、雑音の多い環境でも快適にオンライン通話できる「SoundCapテクノロジー」を採用したモデルが魅力。スピーカーの音量調整や、マイクのミュート・解除を自動で実行します。
操作が簡単ながら、快適にWEB会議ができるモデルを探している方におすすめのメーカーです。
ジャブラ(Jabra)

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ジャブラはイヤホンやスピーカーフォン、ビデオ会議用デバイスなどを中心に提供しているメーカー。デンマーク発祥の企業です。
ジャブラのスピーカーフォンは、大容量バッテリーにより長時間利用できるモデルを揃えているのが特徴。また、全ての方向から同じ感度で収音できる「無指向性マイク」を採用しているモノもおすすめです。スピーカーを配置する方向を気にせず利用できます。
スピーカーフォンのおすすめ|ワイヤレス接続
アンカー(ANKER) PowerConf スピーカーフォン A3301
音声処理性能に優れており、クリアな声を届けられるスピーカーフォン。エコーキャンセリングやノイズリダクション機能により、周囲の雑音やハウリングを気にすることなく会議に集中できます。
声の大きさを最適化できる「オートゲインコントロール機能」により、利用者が聞き取りやすい音量でWEB通話できるのが魅力。WEB会議を効率的に進めたいと考えている方におすすめです。
Bluetooth 5.0に対応しているため、通信速度と安定性に優れているのが特徴。SkypeやGoogle Hangout、Zoomなど主要のオンライン会議ツールにも対応しています。
アンカー(ANKER) PowerConf S3
6つの全指向性マイクが360°搭載されており、大人数での会議に適しているスピーカーフォン。Bluetoothによる無線接続と、USB Type-Cを使った有線接続の両方に対応しています。
エコーキャンセリングやノイズリダクション機能を搭載しており、雑音やハウリングを軽減できるのが特徴。音量を自動調節するオートゲインコントロール機能も備えており、ストレスなくWEB会議ができます。
6700mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、一度の満充電で最大24時間の連続使用が可能。利便性に優れたおすすめのモデルです。
ヤマハ(YAMAHA) ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-330
ノイズリダクション機能を搭載しており、クリアな音声通話を実現するスピーカーフォン。音の発生源との距離を推定して、遠くから聞こえる雑音だけを抑える「収音範囲制限機能」にも対応しています。複数人でWEB会議をするときなどに便利です。
NFC対応なので、スマホをBluetooth接続してスピーカーフォンを使いたい方にもおすすめ。USB接続にも対応しており、PCやタブレットなどさまざまな端末と接続できるのが魅力です。
ヤマハ(YAMAHA) ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-200B
ヤマハ独自の音声信号処理技術により、人の声と周囲の雑音を識別できるスピーカーフォン。ノイズリダクション機能も搭載しており、雑音を気にすることなくオンライン通話できます。
オートゲインコントロール機能により、小さい声でも相手に適切な音量で伝えられるのが特徴。オンライン上での会議や通話を円滑に進められる機能が充実しています。
ジャブラ(Jabra) Speak 510
Bluetoothを使った無線接続に対応しており、最大30mの広範囲で利用できるスピーカーフォン。通話時のバッテリー持続時間が最大15時間と長いので、複数人で行う長時間のWEB会議などに適しています。
360°対応マイクにより、スピーカーフォンの位置の方向を気にせず配置できるのがおすすめポイント。エコーキャンセリング機能も搭載しています。
片手で持ち運べるコンパクトサイズで、重量も195gと軽量なのが特徴。出先での利用や会議室間の移動も手軽にできます。携帯性に優れているモデルを選びたい方におすすめです。
EMEET M2 スピーカーフォン
4つの高性能マイクを内蔵しており、360°全方向から音声を集音できるスピーカーフォン。独自の音声信号処理技術「Voice IA」を採用しているのが特徴で、クリアな音声を通話相手に届けられます。
エコーキャンセリング機能が搭載されており、会議中にハウリングが起こるのを防止できるのが魅力。さらに、ノイズキャンセリング機能により、雑音を軽減してスムーズにオンライン通話できます。
2600mAhの大容量バッテリーで、最大12時間の連続使用が可能。機能性に優れているスピーカーフォンを選びたい方におすすめのモデルです。
EMEET Luna Lite スピーカーフォン
EMEETの独自技術を駆使した「Voice IAモード」により、周囲の雑音を抑えて声をクリアに届けられるスピーカーフォン。エコーキャンセリング機能とノイズキャンセリング機能も搭載しており、快適にオンライン通話できます。
360°の範囲をカバーする3つの高性能マイクを搭載。複数人でのWEB会議におすすめです。また、約10時間の連続通話ができるバッテリーを内蔵しており、電源がないスペースでも長時間利用できます。
オーディオテクニカ(Audio Technica) スピーカーフォン AT-CSP5
発言者の声を検知し、自動でフォーカスする「ビームフォーミングマイク」を搭載したスピーカーフォン。複数人の会議でも話手の声をクリアに届けられるので、WEB会議での利用に適しています。
4つのマイクで360°全方向をカバーし、2m以内なら最大6人での会話が可能。「オートゲインコントロール」により、一定の音量で相手に声を届けられるのも魅力です。
122×122mmのコンパクトサイズなので、出先への持ち運びや会議室間の移動も手軽にできます。複数人でWEB会議をする機会の多い方におすすめのモデルです。
レノボ(Lenovo) 700 ウルトラポータブル Bluetooth スピーカーフォン GXD0T32973-A
厚さわずか11mmでカバンに入れてもかさばりにくく、持ち運びに便利なスピーカーフォン。デバイスにタッチボタンが搭載されており、音量調節やミュートなどの操作を簡単に行えます。
Bluetooth 5.0に対応しており、スマホやPCなどさまざまなデバイスと接続できるのが特徴。接続距離は最大約10mで、デバイスからある程度離れた場所でも利用できます。
2430mAhの大容量バッテリーを搭載しており、約12時間連続して再生可能。電源がないスペースでも長時間のWEB会議ができます。2つのスピーカーを搭載している高音質モデルなので、スピーカーとしても活用できるところがおすすめポイントです。
Poly Sync 20 スピーカーフォン
最大20時間連続して利用できる、大容量バッテリーを搭載したスピーカーフォン。360°全方向の集音に対応したマイクにより、参加者全員の声をしっかり届けられるのが特徴です。マイクの集音範囲は2mなので、多少離れた距離からでもオンライン通話できます。
サイズは34×95×182mmで薄くて横長いのがポイント。カバンに入れてもかさばりにくいので、出先へ持ち運ぶ機会の多い方におすすめのモデルです。
スピーカーフォンのおすすめ|有線・USB接続
アンカー(ANKER) PowerConf S330
サイズが約120×120×34.5mmのコンパクトサイズで、デスクに置いても邪魔になりにくいスピーカーフォン。USB Type-Cによる有線接続タイプなので、電池残量を気にせず利用できます。
エコーキャンセリングやノイズリダクション機能を搭載しており、通話中に生じる雑音やハウリングを軽減できるのが特徴。また、オートゲインコントロール機能により音量を最適化し、スムーズなコミュニケーションを実現します。
Zoom認証を取得しており、高品質な通話ができるのがポイント。機能性に優れている有線接続タイプのモデルを選びたい方におすすめです。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) WEB会議小型スピーカーフォン MM-MC35
サイズが110×110×63mmと、持ち運びやすいコンパクトサイズのスピーカーフォン。2つのスピーカーユニットを内蔵しており、音楽を聞くスピーカーとしても活用できます。
有線接続に対応しており、安定した通信環境でスムーズにWEB会議できるのが特徴。ケーブルの長さは約1.7mなので、接続先から多少離れた距離でも利用できます。
エコーキャンセル機能を搭載しているため、ハウリングを気にすることなく会議を進められるのがおすすめポイント。音質に優れている有線接続のスピーカーフォンを選びたい方に適しています。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) USBスピーカーフォン MM-MC37
一方向からの感度に優れている、スタンドマイク型の単一指向性スピーカーフォン。口元への距離が近いスタンド式なので自分の声を伝えやすく、在宅勤務やオンライン授業などにおすすめです。
スピーカーの音量を調節できるダイヤルや、マイクミュートを切り替えられるボタンが搭載されており、機能性に優れています。1人で利用するためのスピーカーフォンを探している方におすすめです。
オーディオテクニカ(audio-technica) USBスピーカーフォン AT-CSP1
持ち運びやすい手のひらサイズのスピーカーフォン。デスクに置いても邪魔になりにくいのが特徴です。本体に音量調節ダイヤルとミュートボタンを搭載しており、PCを使わずスピーカーフォンで直接調節できるのが魅力。360°の無指向性マイクにより、配置する方向を気にせず利用できます。
推奨の使用人数は1〜3人なので、少人数の会議やオンライン授業の受講におすすめです。
エレコム(ELECOM) スピーカーフォン HS-SP02BK
イヤホンジャックを2つ搭載しており、ヘッドフォンやイヤホンを使って通話することも可能なスピーカーフォン。会議内容を聞かれずに話したいシーンで役立ちます。マイクは360°全方位から集音が可能です。
エコーキャンセリングとノイズリダクション機能により、ハウリングや雑音などの環境音を抑えられるのが魅力。スムーズなオンライン通話をサポートします。オートゲインコントロール機能により、声量の違いによる音量差を自動調節できるのが特徴です。
スピーカーフォンはWEB会議をするときに便利なアイテム。各製品の見た目は似ていますが機能に違いがあるので、選ぶ際はスペックを確認してから購入するのが大切です。使用する人数や、持ち運ぶかどうかによっても適切な製品は変わります。ぜひぴったりな1台を選んでみてください。