ロックやクラブミュージックなど、ビートが重視されるジャンルにおすすめの「重低音スピーカー」。迫力のある低音サウンドが再生できるので、ベースやドラムなどのリズムを感じやすいのが魅力です。しかし、各音響機器メーカーから多数の製品が発売されているため、どれを選べばよいのか悩んでしまいがち。

そこで今回は、おすすめの重低音スピーカーをご紹介します。ワイヤレスタイプと有線タイプに分けてピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

重低音スピーカーの選び方

周波数特性をチェック

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重低音スピーカーが再生できる音の範囲は「周波数特性」をチェックしましょう。「Hz〜kHz」といった単位で表記されており、Hzが低音を出せる範囲、kHzが高音を出せる範囲を表します。

重低音スピーカーを購入する際は、まずは「Hz」の数値を要チェック。100Hz以下のスペックを備えた製品であれば、低音再生の得意なモデルと判断できます。パワフルな重低音サウンドを求める方は、40Hzを下回る製品もおすすめです。

また、幅広いジャンルの音楽を鑑賞する場合には、高音の再生範囲が30kHz以上のモデルを選んでみてください。

サブウーファーの有無をチェック

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スピーカーユニットに加えて「サブウーファー」が付属している製品であれば、より迫力のある低音サウンドが期待できます。スピーカーユニットに搭載されているウーファーに比べて、より豊かで深みのある低音再生が可能。

低音域を専門に再生するサブウーファーが付属しているモデルには、「2.1ch」や「5.1ch」など小数点以下の数字が記載されています。スピーカーユニットとサブウーファーの両方を設置するのでスペースはとりますが、迫力のある重低音サウンドを求めている方におすすめです。

接続方法をチェック

Bluetooth接続

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Bluetoothでのワイヤレス接続に対応した重低音スピーカーは、ケーブルをつなぐ必要がなく、スッキリと配置可能。屋外に携帯する場合や、部屋間を移動して使う場合にも便利です。

オーディオ機器とスピーカーをワイヤレスで接続する場合、音声データを圧縮して伝送するのが一般的。この圧縮方式を「コーデック」と呼びますが、種類によって音質が異なります。音質の高さや遅延の少なさを求める方は「aptX」や「AAC」コーデックに対応したモデルがおすすめです。

さらに、Androidデバイスは「aptX」と相性がよく、iOSデバイスは「AAC」との相性がよいため、接続する機器に合わせて選択しましょう。また、ソニーが独自開発した高音質・低遅延な「LDAC」と呼ばれるコーデックも存在するので、ソニーのオーディオ機器を使用する場合にはチェックしてみてください。

有線接続

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有線接続タイプの重低音スピーカーは、音質を重視する方におすすめ。ケーブルが必要ないワイヤレスモデルに比べると取り回しが悪くなりますが、音の劣化や遅延が少なく、高音質を楽しめます。

特に映像・音声を同時に再生する必要がある映画鑑賞やゲームの場合には、遅延の少ない有線接続タイプが便利。また、有線接続タイプには、アナログ接続とデジタル接続の2種類が存在します。

アナログ接続は、ステレオミニジャックやRCA端子などで接続する仕様。ケーブルの品質やオーディオ機器の音質に左右されやすいデメリットはありますが、多くの機器に採用されている点がメリットです。

一方で、デジタル接続はUSB端子やHDMI端子を利用して接続します。アナログ接続のみに対応した重低音スピーカーに比べると高価なモデルが多いものの、ケーブルの品質やオーディオ機器の音質に左右されにくいのがメリットです。

ハイレゾ対応の有無をチェック

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重低音スピーカーを選ぶ際には、高音質なハイレゾ音源に対応しているかどうかも重要なポイント。CD以上の情報量を有するハイレゾ音源は、レコーディングスタジオやコンサート会場の空気感なども表現しやすく、よりリアルなサウンドが再生できます。

オーディオ機器側がハイレゾ音源に対応していても、スピーカーが非対応であれば臨場感あふれるサウンドが再生できません。高音質なハイレゾ音源で音楽鑑賞を楽しみたい方は、ハイレゾに対応しているかどうかもチェックしておきましょう。

屋外で使用するなら防水性能が高いモデルを

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自宅だけでなく、屋外でも音楽を楽しみたい方は、重低音スピーカーの防水性能もチェックしておきましょう。防水機能を搭載しているモデルであれば、急な雨が降った場合でも安心。国際電気標準会議で定められた防水性能「IPコード」が、4以上(IPX4以上)の製品を選んでみてください。

頻繁に屋外で使用する方や、アウトドアが趣味の方には、IPX5以上のより防水性能が高いモデルも便利。使用する環境や携帯する頻度に合わせて選びましょう。

本格的なオーディオ環境を作りたいならch数をチェック

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チャンネル(ch)数が多い重低音スピーカーであれば、より臨場感のあるサウンド再生が可能。2.0chのスピーカーは2基のスピーカーを利用して音を再生しますが、5.1chであれば5基のスピーカーと1基のサブウーファーで音を再生します。

ホームシアタースピーカーは、中央にセンタースピーカー、左右にフロントスピーカー、後方にリアスピーカー、低音用にサブウーファーを配置するシステムが一般的。 ユーザーを包み込むように360°方向から音が再生されるので、映画鑑賞やゲームにもおすすめです。

重低音スピーカーのおすすめ|Bluetooth

ソニー(SONY) ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB23


海や山などのアウトドアでも活躍

スマホの音楽を高音質で楽しめる、小型のワイヤレス重低音スピーカーです。2基のフルレンジスピーカーユニットを搭載しており、コンパクトながら広がりのある高音質を実現。低音を強化する「EXTRA BASS」モードによって、力強い重低音も味わえます。

AACやLDACといった高音質コーデックにも対応するので、iPhoneやXperiaのユーザーにもおすすめ。また、音楽配信サービスなどの圧縮音源を原音により近い音で再現できるアップスケーリング機能「DSEE」も搭載しています。

横置きのステレオモードに加えて、縦置きのモノラルモードに対応しているのもポイント。スペースが狭い場所でも響き渡る重低音を鑑賞可能です。また、IP67の優れた防塵・防水と防錆にも対応するので、海や山などのアウトドアでも活躍します。

ソニー(SONY) ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB43


一体感のあるライブ映像を楽しみたい方に

ライブ会場にいるような臨場感が味わえる、ワイヤレス重低音スピーカーです。「ライブサウンド」モードを搭載しているのが特徴。DSP処理によって、ボーカルの明瞭度を維持しつつ、歓声や拍手などの余韻成分を縦横広範囲に拡散させます。一体感のあるライブ映像を楽しみたい方におすすめです。

各2基のウーファーとトゥイーターで構成された2ウェイスピーカーシステムを採用。さらに、「EXTRA BASS」モードも搭載しているので、響き渡る高音質と高音圧でパワフルな重低音を体感できます。

対応コーデックはSBC・AAC・LDACの3種類。アップスケーリング機能「DSEE」も備えているため、Spotifyなどの圧縮音源もより高音質で楽しめます。防水・防塵・防錆にも対応しているほか、EXTRA BASSモードで約14時間の長時間再生が可能です。

ソニー(SONY) ワイヤレススピーカー SRS-RA5000


設置場所に合った音質で音楽を鑑賞できる

部屋が上質な立体音響で包み込まれる6.1chのワイヤレス重低音スピーカーです。3基の上向きスピーカーを含む、合計7基のスピーカーシステムを採用。下部にはサブウーファーを搭載しており、豊かな低音と奥行きのある立体感も味わえます。

設置環境を測定して再生バランスを自動調節する「サウンドキャリブレーション」を搭載。設置場所に合った音質で音楽を鑑賞できるのがポイントです。また、普段聴いている2chコンテンツをより広がりのあるサウンドで楽しめる「Immersive AE」機能も備えています。

高性能なアップスケーリング機能「DSEE HX」を搭載しているのも魅力。CDや音楽配信サービスなどの高圧縮音源もハイレゾ相当の音質に変換できるため、よりクリアで躍動感のあるサウンドが堪能できます。

ジェイビーエル(JBL) ポータブルウォータープルーフスピーカー JBL Flip 6

旅行先でも迫力のサウンドが楽しめる小型のワイヤレス重低音スピーカーです。重さ550g、サイズ17.8×6.8×7.2cmと軽量コンパクトなので持ち運びが簡単。さらに、IP67の防塵・防水性能と、最長約12時間の連続再生が可能なバッテリーを備えているので、外出先でもスピーカーを活用したい方にもおすすめです。

レーストラック型ウーファーとトゥイーターで構成された2ウェイスピーカーシステムを採用しているのもポイント。周波数特性は63Hz〜20kHzと幅広く、デュアルパッシブラジエーターによって深みのある重低音再生も味わえます。

複数台のスピーカーを連動させる「PartyBoost」機能の搭載も魅力。パーティーの盛り上げ役としても活躍します。

ジェイビーエル(JBL) 防水ポータブルスピーカー JBL Xtreme 3

バッテリー残量を気にせずパーティーを満喫できるワイヤレス重低音スピーカーです。大容量バッテリーによって最長15時間の長時間再生が可能。さらに、モバイルバッテリー機能も搭載しており、スマホを充電しながら音楽を再生できるので、長時間のパーティーやイベントでの使用にもおすすめです。

IP67の優れた防水・防塵性能を備えているため、公園やプールサイドでも安心して使えるのもポイント。「PartyBoost」機能にも対応しており、複数台のスピーカーを連動させることで広い会場でも隅々までサウンドを行き渡らせられます。

4基のドライバーと2基のパッシブラジエーターからなるスピーカーシステムを採用しているのも特徴。周波数特性も53.5Hz〜20kHzと低音に余裕があるため、ダイナミックで臨場感のあるサウンドが楽しめます。

ボーズ(BOSE) SOUNDLINK MINI II Special Edition

手のひらサイズで迫力のサウンドが味わえる、ワイヤレス重低音スピーカーです。重さ680g、幅18×奥行き5.8×高さ5.1cmと軽量コンパクト。手軽に携帯でき、最長12時間の連続再生も可能なので、外出先で使うのにもおすすめです。

デュアルパッシブラジエーターを搭載しているのもポイント。小型ながら深みのある重低音再生が可能です。また、Bluetoothによるワイヤレス接続のほか、AUX入力でほかのオーディオ機器とも接続できます。

音声操作に対応しているのも魅力。スマホが手元になくても、音声コマンドで音楽や通話などの各種操作が行えます。また、最大8台までの機器を記憶できるため、機器の切り替えや再接続もスムーズ。充電にはUSB Type-Cが使用できます。

マーシャル(Marshall) Bluetoothスピーカー EMBERTON

躍動感あふれる立体音響が味わえるワイヤレス重低音スピーカーです。2基のパッシブラジエーターを内蔵しており、周波数特性が60Hz〜20kHzと広いのが特徴。全方位に厚みのある音が広がる「マルチディレクショナルサウンド」にも対応しているので、サウンドを忠実かつ臨場感豊かに再現できます。

重さ約700g、幅16×奥行き7.6×高さ6.8cmと軽量コンパクトなのもポイント。IPX7の優れた防水性能と最長約20時間持つバッテリーも搭載しているため、キャンプなどのアウトドアで使用するのもおすすめです。また、わずか20分の充電で約5時間の連続再生が可能な急速充電にも対応しています。

アンカー(ANKER) Bluetoothスピーカー Soundcore 3 A3117011

コスパに優れたワイヤレス重低音スピーカーです。新設計のチタニウムドライバーとデュアルパッシブラジエーターを搭載。音の歪みを抑えつつ、深みのある低音を楽しめます。

最長24時間の連続再生が可能な大容量バッテリーを内蔵しており、バッテリー残量を気にすることなく使用できるのもおすすめポイント。また、水深1mまでなら最長30分耐えられるIPX7の防水性能を備えているので、プールサイドでも安心して使えます。

専用アプリ「Soundcore」に対応しているのも魅力。スマホからイコライザーのカスタマイズや4種類のプリセット切り替えなどが可能です。

重低音スピーカーのおすすめ|有線

ソニー(SONY) サウンドバー HT-G700

大画面テレビの近くに置くだけでシアターサウンドが味わえる重低音スピーカーです。セリフやボーカルなどの中高音を聞き取りやすくするサウンドバーに、低音を強化するワイヤレスサブウーファーが付属。好みの配置で迫力の重低音が楽しめます。

2種類のバーチャルサラウンド技術を搭載しているのもポイント。高さ方向を担当する「Vertical Surround Engine」と、前後左右を担当する「S-Force PROフロントサラウンド」によって、3次元の立体音響が体感できます。映画やライブ映像を臨場感あふれるサウンドで鑑賞したい方におすすめです。

接続方法はHDMIと光デジタルの2種類。HDMIポートは「eARC」に対応しており、ブレーレイプレーヤーやゲーム機などの音声も高音質で楽しめます。また、スマホやPCとはBluetooothによるワイヤレス接続も可能です。

ボーズ(BOSE) Bose Smart Soundbar 300

テレビ視聴時の臨場感と利便性を高められる重低音スピーカーです。4基のフルレンジドライバーが広がりのある包み込むような音響を実現。「QuietPortテクノロジー」によって、クリアで滑らかな低音も体感できます。

テレビとはHDMIや光デジタルで簡単に接続できるほか、独自の連携機能「SimpleSyncペアリング」に対応しているのもポイント。ボーズの対応Bluetoothスピーカーと連動させてサラウンド音響を楽しんだり、ヘッドホンで周囲に配慮しながら映画を鑑賞したりできます。

音声アシスタントのAmazon AlexaやGoogleアシスタントを内蔵しているのも魅力。さらに、高性能な音声操作機能「Voice4Videoテクノロジー」にも対応しており、音量やチャンネルの変更はもちろん、着信への応答などもハンズフリーで行えます。

クリエイティブ・メディア(Creative) サブウーファー付2.1chスピーカー Creative Pebble Plus

パソコンで迫力のサウンドが再生できる、コスパ良好な重低音スピーカーです。3.5mmミニプラグ接続に加えて、USB接続にも対応しているのが特徴。機器にUSBポートがあれば電源不要で駆動できるので、パソコンで使用したい方におすすめです。

2基のサテライトスピーカーは、ドライバーが45°上向きに配置されているのがポイント。パソコンの左右に設置した際にサウンドがリスナーへダイレクトに伝わるため、パソコンでの音楽・映画鑑賞やゲーミングなどに適しています。また、右スピーカーでは前面で電源や音量の操作も可能です。

サブウーファーが付属しており、周波数特性50Hz〜20kHzと深みのある低音を体感できるのも魅力。さらに、パソコン接続時は市販のUSB電源アダプターを使えば、8W RMSの高出力サウンドも楽しめます。

オーム電機(OHM) AudioComm 2.1chスピーカーシステム 590 ASP-590Z

臨場感あふれる重低音サウンドが体感できる重低音スピーカーです。サブウーファーと2基のサテライトスピーカーで構成されており、総合出力12Wと大音響。周波数特性は55Hz〜16kHzで、低音重視のサウンド設計が採用されています。

重低音調節機能を備えているのもポイント。専用のダイヤルを操作することで、音量とは別に重低音の響き具合を選べます。ロックやEDMのリスニングなどで低音をさらに強化したい場合におすすめです。

音量ダイヤルにはブルーLEDリングが搭載されており、クールなリスニング空間を演出できるのも特徴。パソコンやオーディオ機器とは3.5mmステレオミニプラグで接続します。手頃な価格で入手できるのも魅力です。

エディファイアー(Edifier) 2.0デスクトップパワードスピーカー S880DB

ハイレゾ音源の再生にも対応する重低音スピーカーです。堅牢な鋳造アルミフレームで囲われたベースユニットを搭載。32Wの高出力でもブレず、ハイレゾ音域でも高いパフォーマンスを発揮できます。チタン製のトゥイーターユニットはクリアで高解像度な中高音出力が可能です。

音量・低音・高音を個別で調節できるダイヤルを搭載。好みや再生する音源に合わせて、音量や音質を簡単かつ自在にカスタマイズできます。

接続方式をRCA・Optical・Coaxial・USB・Bluetoothの5種類から選べるのも魅力。スマホ・パソコン・テレビなど、さまざまな再生機器に接続可能です。周波数特性は55Hz〜40kHzで、24bit/192kHzまでのハイレゾ音源を再生できます。

ジェイビーエル(JBL) ホームオーディオ ラウドスピーカーシステム JBL Stage A130 JBLA130W

ライブコンサートを自宅のリビングで味わえるブックシェルフ型の重低音スピーカーです。独自に開発したハイデフィニション・イメージング・ウェーブガイド・デザインのアルミドーム型トゥイーターを搭載。55Hz〜40kHzと幅広い周波数特性に対応しています。

高駆動サブウーファーを搭載しているのもポイント。JBL独自の奥行きのある低音域を生み出すので、ライブ映像や映画の鑑賞にもおすすめです。

木材を組み合わせたツートンカラーのおしゃれなデザインも魅力。テレビやインテリアと調和しやすい外観のため、自宅のシアターシステムをスタイリッシュに演出できます。

ソニー(SONY) 3ウェイ・スピーカーシステム SS-CS3

音楽が持つ躍動感や空気感を伝える重低音スピーカーです。ソニー独自のMRC素材を採用したウーファーユニットを2基搭載。音場を広げる広指向性スーパートゥイーターなどと組み合わせることで、タイトで力強い低音と、エネルギーにあふれたボーカル再生を両立しています。

エントリーモデルのトールボーイスピーカーながら、高品位なオーディオパーツや設計を採用しているのもポイント。周波数特性は45Hz〜50kHzとワイドなので、CD音源よりも高音質なハイレゾ再生が楽しめます。

高い拡張性を備えているのも魅力。同じSS-CSシリーズのセンタースピーカーやサブウーファーなどとRCA接続することで、5.1chや7.1chのサラウンド音響が可能になります。自宅にホームシアターを構築したい方にもおすすめです。