設置場所を取りにくく持ち運びにも優れた「ポータブル冷蔵庫」。食べ物や飲み物を冷却できるので、車中泊やアウトドアなどで役立ちます。また、災害など非常事態にも活躍するアイテムです。
ポータブル冷蔵庫はサイズや形状以外にも、電源方式に種類が複数あるため、選ぶ際は電源方式にも注目することが重要。そこで今回は、おすすめのポータブル冷蔵庫を選び方とあわせてご紹介します。
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ポータブル冷蔵庫とは?メリットを解説
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By: irisohyama.co.jp
保冷するクーラーボックスに対して、ポータブル冷蔵庫は冷却できるのがポイント。食材の鮮度を保ち、飲み物も冷たい状態のまま長期間保存可能です。移動時間が長い場合や真夏でも、電源さえ確保しておけば、長時間使用しても庫内の温度を保ちます。
また、ポータブル冷蔵庫は持ち運びを前提とした作りが特徴。電源をキープすれば、家の中だけでなく、お出かけ先や車の中など好きな場所で使用できます。
ポータブル冷蔵庫の選び方
冷却方式をチェック
コンプレッサー式
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家庭で使用する冷蔵庫と同じモーターの気化熱を利用した方式です。電動のコンプレッサーを使って冷媒ガスを圧縮・循環させることで冷却するのが特徴。コンプレッサー式のポータブル冷蔵庫のなかには、冷蔵庫としてだけではなく、冷凍庫として使える温度まで冷やせるタイプもあります。
冷却性能が高いため、夏場や長時間の使用にも向いており、しっかり冷やしたい方におすすめ。冷却効率がよいので消費電力を抑えられます。なお、モーターなどの動作音が大きい点に注意が必要です。
ペルチェ式
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ペルチェ素子と呼ばれる電流を流した半導体を利用し、冷蔵庫内で吸収した熱を屋外に移動させて冷やす方式です。ペルチェ素子は、片方が冷却されるともう片方が発熱する仕組みで、電気の量を調節することで安定した温度に保てます。
冷却能力はコンプレッサー式に比べるとやや低めですが、モーター音などがなく、騒音や振動がしないのが魅力。周囲への音を抑えたい方や、キャンプなどで深夜にも使いたい方におすすめです。
温度調節機能をチェック
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家庭用冷蔵庫は、庫内に付いているボタンなどで温度調節を行える場合がほとんどで、ポータブル冷蔵庫でも同じように操作できるタイプがあります。温度は2~3段階程度で設定できるタイプが多く、外気温や設置場所に応じて好みの温度で使用可能です。
冷えすぎを防止したいときや、しっかり冷やしたいときなど、中に入っている食材に合わせて適した温度にでき便利。適正温度を把握して設定することで、食材の品質を保つと同時に、無駄な電力消費も軽減できます。
容量をチェック
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ポータブル冷蔵庫は、保冷バッグと違って外寸だけで判断すると、容量が思ったより少ない場合があるので注意が必要です。冷却機能に使用しているスペースもあるため、見た目の大きさだけで判断せず、記載の容量をきちんとチェックするようにしましょう。
10~30L前後のアイテムの取り扱いが主流で、飲み物の保冷をメインで行いたい場合は、500mlや2Lサイズのペットボトルが何本入るかで判断するのもおすすめ。実際に入れる食材や飲み物の量に合った容量の製品を選ぶことが大切です。
電源方式をチェック
AC・DC電源タイプ
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コンセントから直接電源を供給するACタイプと、車のシガーソケットから供給するDCタイプは、キャンプで使う方や家庭用のサブ冷蔵庫として使用したい方におすすめ。充電切れの心配がなく、安定して冷却できるのが魅力です。AC電源付きのキャンプサイトや、ACコンセントが搭載された車両も増えており、使用場所の幅が広がります。
DCタイプは、電源コードの長さに注目して選ぶのがポイント。車のシガーソケットは運転席と助手席の間に設置されていることが多く、コードが短いと助手席にしか設置できなくなってしまいます。また、DCタイプには12Vと24Vの2種類があるため、車のバッテリーにあったタイプを選びましょう。
カセットガス・バッテリー内蔵タイプ
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災害時やフリーキャンプ場など、電源が確保できないシーンでも使用したい場合は、カセットガスやバッテリー内蔵タイプがおすすめ。電源コードがないため取り回しやすく、設置場所を問わず使用したいところで自由に使えるのが魅力です。
しかし、AC電源タイプやDC電源タイプと比較すると、ガス切れ、充電切れの心配があります。予備のカセットガスを持って行くほか、1回のフル充電で使える連続稼働時間をチェックしたり、バッテリーが付属しているタイプを選んだりするようにしましょう。
保温できるタイプなら冬場のキャンプなどでも役立つ
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食材を冷やすだけでなく、あたたかい状態でキープする保温効果のあるタイプもおすすめ。設定温度が50~60℃程度まで上げられるタイプだと、冬場もあたたかい状態で、食事や飲み物を楽しむことが可能です。また、食材の保温以外にもホットタオルやおしぼり作りにも役立ちます。
冬場にキャンプをする機会が多い方や、寒い地域で災害時用としても使いたいと考えている方も、保冷と保温両方の機能をあわせもった製品をチェックしてみてください。保温も使えるタイプは、1年間を通して使用できるのがメリットです。
連続稼働時間をチェック
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ACタイプなど電源コードをつないで使用する場合は気にする必要はありませんが、バッテリータイプやカセットガス方式などの場合は、連続稼働時間をチェックしておきましょう。キャンプなど外で使う際、1回の充電で何時間使用できるかは重要です。
コンプレッサー式とペルチェ式を比べると、コンプレッサー式は熱交換の効率がよいうえ消費電力が少なく、連続稼働時間が長いのが特徴。ペルチェ式の方が、やや連続稼働時間は短い傾向があります。使用するシーンに適した連続稼働時間を有しているかどうか、確認してみてください。
ポータブル冷蔵庫のおすすめメーカー
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
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生活家電や雑貨を中心に取り扱っている日本の大手メーカー。取り扱い製品が豊富で、インターネット以外にもホームセンターなどでの販売も多いのが特徴です。
ポータブル冷蔵庫の取り扱いも多く、サイズは15~40Lから選択可能。-20~20℃の温度調節できるタイプをはじめ、リチウムバッテリーを搭載したタイプ、AC電源DC電源を使用したタイプなど、幅広い製品展開が魅力です。シンプルで使い勝手のよいアイテムを選べます。
マキタ(MAKITA)
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1915年の創業以来、電動工具を中心に製品開発を続けているメーカーです。半世紀以上にわたり電動工具メーカーとして製品の開発を続けており、リチウムイオンバッテリーを搭載したモデルの取り扱いが豊富なのが魅力です。
充電技術を生かした保冷温庫は、マキタの特徴でもあるシンプルなグリーンのデザインがポイント。容量7Lのコンパクトサイズから50Lの大容量タイプまで取り扱いがあります。
ハイコーキ(HiKOKI)
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「プロが創るプロのためのモノづくり」をモットーに、パフォーマンス力のある製品を展開しているブランド。創業から70年以上をかけて培った高い技術力を駆使し、電動工具や園芸用品を中心に幅広いアイテムをラインナップしています。
バッテリー技術を生かして開発したコードレス冷温庫は、温度調節機能に優れたモノもあり、-18~60℃までの温度変化に対応。サイズ展開も豊富で、10~36Lの4種類から選べるのが魅力です。
ポータブル冷蔵庫のおすすめ
マキタ(MAKITA) 充電式保冷温庫 29L CW004G
両サイドから開閉可能なドアが付いたポータブル冷蔵庫です。設置した場所の前後を問わずドアを開け閉めできるのがポイント。車内からでも車外からでも、庫内のアイテムをスムーズに取り出せるのが魅力です。
AC電源とDC電源に加えて40Vmaxと18Vのマキタのバッテリーに対応しており、-18℃の保冷状態から60℃の保温状態まで温度調節が可能。中の仕切り板をセットすることで、左右で異なる温度に設定できる2部屋モード切替機能が付いています。温度差30℃以内で、食材に応じて自由に変更できるのも特徴です。
容量は29Lで、500mlのペットボトルは約30本、2Lのペットボトルは縦置きで6本まで収納できます。小さい食品の管理に便利なインナートレイや、内容物をまとめて取り出せる庫内カゴなど、付属品が充実した製品です。
マキタ(MAKITA) 充電式保冷温庫 50L CW002G
大容量50L仕様のポータブル冷蔵庫です。500mlのペットボトルは約50本、2Lのペットボトルは約15本まで収納できる大容量サイズで、大人数でのキャンプやイベントなどで活躍するのがポイント。運搬しやすい角度に固定できる90°固定キャリーハンドルが備わり、持ち運びしやすいのも魅力です。
保冷機能は-18~10℃、保温機能は30~60℃と幅広い温度調節が可能で、温度はそれぞれ7段階で切り替えられます。AC電源とDC電源以外に、40Vmaxと18Vのマキタバッテリーにも対応しているので、設置場所を問わずさまざまなシーンで役立ちます。
500mlペットボトルは約8本、350ml缶は約12本まで収納できるインナートレイも付属。サイズの違う飲み物を収納するときでも、スペースを無駄なく有効活用できます。安全性にもこだわっており、ゆっくり閉まるダンパ付きドアを採用することで、手を挟むリスクを軽減。サイズが大きくても取り扱いやすい製品です。
ハイコーキ(HiKOKI) 18V コードレス冷温庫 25L UL18DBA
付属の仕切り板を使用して庫内を分けることで、冷蔵と保温、冷蔵と冷凍が同時に使えるポータブル冷蔵庫です。最大温度差60℃まで操作できるスイッチパネルが付いており、庫内を2部屋セパレートで使用できるのがポイント。キープしたい温度が違う食材や飲み物も、それぞれ最適な温度で保存できます。
容量は25Lで、500mlのペットボトルは縦置きなら15本、横置きなら25本収納可能。2Lのペットボトルは6本まで入れられます。中に入れる食材や飲み物が少ない場合、片部屋モードに設定して仕切りを入れた片方だけ使用すれば、消費電力を抑えられ便利です。
AC電源やDC電源以外にも、蓄電池が付属。庫内の両サイドにはLEDライトが搭載されているため、暗い場所でも庫内が見やすく、夜でもスムーズに中の食材を取り出せます。12V出力ソケットとUSBA端子C端子も備わり、スマートフォンなどの充電も可能な製品です。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) ポータブル冷温庫 26L IPDW-B3A
バッテリー内蔵で、電源が確保できない場所でも役立つポータブル冷蔵庫です。設置場所を問わずどこでも使えます。バッテリー以外にもAC電源やDC電源にも対応しているため、屋内や車内での使用にも適しています。
温度設定は-20~60℃まで対応しており、バッテリー1個で-18℃なら約5時間、5℃なら約14時間、60℃なら約5時間までの連続稼働が可能です。別売りのバッテリーを購入してバッテリーを2個使った場合は、それぞれ2倍の時間まで使用できます。
1℃単位での温度設定が行える操作パネル付きで、簡単に操作可能。また、急速モードと節電モードが選べます。設定に合わせて、消費電力の調節ができるのもポイント。容量は約26Lとちょうどよいサイズ感です。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) ポータブル冷蔵冷凍庫 40L IPD-4B
庫内の温度を急速に下げることで飲み物をすぐに冷やせる急速モードを搭載したポータブル冷蔵庫です。コンプレッサー式を採用しており、庫内の温度が20℃の場合、約14分で5℃、約25分で-5℃まで冷却可能。-20~20℃の温度設定ができて、冷蔵だけでなく、冷凍にも対応しています。
約40Lの大容量タイプで、500mlのペットボトルなら約28本、350mlの缶なら約66本が入る収納力。大人数でのキャンプやイベント時にも活躍します。本体が重くなっても持ち運びやすいキャスターとハンドル付きで、スムーズに移動できるのがメリット。天板にはドリンクが置けるくぼみが付いています。
AC電源とDC電源に対応。DC電源は12Vと24Vの両方使用でき、普通車でも大型車でも使える2WAY仕様なのが特徴です。ポータブル電源も使えるため、屋外でも使用できます。運転音はわずか約45dBで、使用場所を選ばないのも魅力の製品です。
山善(YAMAZEN) ポータブル冷蔵庫 YFR-AC251
アウトドアや遠方に出かけまとめ買いをしたときに便利なポータブル冷蔵庫です。コンプレッサー式を採用しており、-18℃までの冷却に対応。-18℃から20℃まで、1℃単位の細かい温度設定が可能で、冷蔵庫としても冷凍庫としても使用できます。
AC電源とDC電源の両方に対応し、操作方法はディスプレイを確認すればひと目でわかるのも特徴。節電効果のあるEcoモードと、急速冷却が可能なMaxモードを選択できます。ボタンを長押しすればバッテリー保護モードも選べて、車のバッテリー消耗を防げるのもポイントです。
本体容量は25Lで、500mlのペットボトルなら22本、2Lのペットボトルなら6本、350mlの缶なら39本まで収納可能。また、庫内横には電源コードや小物が収納できるポケットも付いています。本体上には2本分のドリンクホルダーもあり、テーブルとしても使用できる製品です。
ドメティック(Dometic) ポータブル冷蔵庫 ACX35G
災害時やアウトドアなど、電源が確保できないときでも活躍する、カセットガス対応のポータブル冷蔵庫です。AC電源とDC電源以外に市販のカセットガスでも使用できて、カセットガス1本で約24時間使えるのがポイント。シーンや設置場所を問わず使用できます。
冷却ユニットにアンモニア水溶液と水素を投入し、アンモニアの気化熱を利用して周囲の熱を奪うアブソープションシステムを採用。モーターやコンプレッサー、ファンなどを使わないので、振動や動作音が少なく、静音性に優れています。
ガス点火ボタンが付いており、簡単に点火可能。立ち消え安全装置が内蔵されているため、万が一ガスが消えた場合でも安全装置が働きます。容量は約31Lで、2Lのペットボトルが約8本入る収納力。フタをテーブルトレイとしても使えるのも魅力です。
SUNPIE 車載 ポータブル冷蔵庫
高密度ウレタン断熱材を用いたポータブル冷蔵庫です。電源を切った後でも約2~8時間保冷できるのがポイント。約22Lの大容量サイズで、500mlのペットボトルは約18本、2Lのペットボトルなら約4本、350mlの缶なら約30本まで収納できます。
AC電源とDC電源を採用しており、かつ12Vと24Vの両方に対応しているため、普通車・大型車問わず使用できるのも特徴。急速冷凍モードを使うと、およそ35分で約25℃から-22℃まで冷却でき、短時間で中のアイテムを冷やせます。省エネモードに設定すれば、消費電力を節約することも可能です。
扉を開くとライトが点灯するので、夜間の使用にもおすすめ。低電圧保護基盤を搭載し、電圧が下がると自動的に電源が切れるなど、車中泊のときなどでも安心して使えます。
オーム電機(OHM ELECTRIC) 保冷保温ボックス ポータブル電子式 5リットル KAJ-R056R
保冷と保温の切り替えが可能で、オールシーズン活躍するポータブル冷蔵庫です。ペルチェ素子電子冷却方式を採用しており、5~40℃の温度設定が可能。AC電源とDC電源に対応しています。DC電源から給電する場合は、12V車にのみ対応している点に注意が必要です。
容量約5Lのコンパクトサイズで、棚板を外して使用すれば500mlのペットボトルを縦に収納できます。コンパクトサイズなので、食べ物や飲み物以外にもサプリメントやスキンケア用品などの保管にもおすすめ。本体重量は約2.8kgで、片手でも簡単に持ち運べます。
AC電源コードは1.7m、DC電源コードは2.8mあり、車内で使う場合に後ろの席でも使用できるのが魅力。コンパクトで使い勝手のよい製品を探している方に向いています。
CROWNFUL 小型冷蔵庫 4L
ペルチェ式冷却システムを採用した小型のポータブル冷蔵庫です。容量約4Lのコンパクトサイズで、350mlの缶約6本を収納可能。本体重量は約1.7kgと軽量で持ち運びがしやすく、キャンプや車中泊などでも活躍します。
価格が安いながらも、AC電源とDC電源の両方に対応しており、静音性に優れているなど機能性が高いのがポイント。仕切り板を使用すれば中を2段に分けることが可能で、スキンケア用品や小物の保冷にも使用できる製品です。
ポータブル冷蔵庫の売れ筋ランキングをチェック
ポータブル冷蔵庫のランキングをチェックしたい方はこちら。
ポータブル冷蔵庫は、キャンプなどのアウトドアや車の中で使用することをメインで考えられがちですが、ここ数年は災害時の非常用としても注目を浴びています。保冷だけでなく、保温もできるタイプが多く、1年を通して使えるのもポイント。冷却方式、給電方式を比べて、ぴったりのポータブル冷蔵庫を見つけてみてください。