ライブ配信の盛り上がりを受けて注目されているビデオスイッチャー。接続した複数台のカメラからの映像をスムーズに切り替えられるので、セミナーやイベントのライブ配信などで重宝されています。

もともとビデオスイッチャーは映像のプロが使用する機材だったため、初めて購入する方には選びにくいのではないでしょうか。そこで今回は、ビデオスイッチャーの選び方とおすすめのモデルをご紹介します。

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ビデオスイッチャーとは?

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ビデオスイッチャーとは、複数台のカメラから出力された映像を切り替える際に使用する映像機器のことです。手元のボタンを押すだけで、リアルタイムで切り替えを行えるのが特徴。視聴者の注意を効果的に引き付けるために、マルチカム体制で撮影時の視点を変えながらライブ配信を行う場合などに重宝します。

映像を切り替えるだけならばAVセレクターでも可能ですが、ビデオスイッチャーを経由させた映像には同期信号が付くのが最大の違い。同期信号があると映像を切り替える瞬間にノイズが発生しないため、撮影カメラの変更時も違和感なくスムーズに映像を届けられます。マルチカム撮影でライブ配信の品質にこだわりたい方におすすめです。

ビデオスイッチャーの選び方

対応している端子をチェック

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ビデオスイッチャーをパソコンに接続して使う場合は、対応しているUSB端子の形状を確認しておきましょう。USBケーブルでパソコンを接続することでビデオスイッチャーはウェブカメラとして認識されます。YouTubeやTwitchなどでのさまざまな配信サービスとの互換性が担保されるため、手軽にライブ配信が始められるのがポイントです。

しかし、USB端子の形状には、USB Type-A・USB Type-B・USB Type-Cといった規格が存在します。所有しているパソコンに対応しているか確認が必要です。ライブ配信の初心者や接続の手軽さを重視する方には、USB Type-C端子に対応するビデオスイッチャーがおすすめ。ケーブル1本で簡単に接続できるので便利です。

映像・音声効果の機能をチェック

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ビデオスイッチャーには配信する映像や音声に特殊効果を加えられるモデルも展開されています。ビデオスイッチャーを選ぶ際は、自分が使用したい効果が含まれているかを確認しましょう。

メインカメラ映像の一部に子画面を作ってサブカメラ映像を重ねる「PinP」や、画面を2分割して映像を並べる「PbyP」は、2台のカメラからの映像を効果的に同時表示させるのに便利。また、グリーンバック撮影した出演者の背景を抜いて特定の画像や映像に重ねたい場合には、「クロマキー」機能が重宝します。

音声の聴き取りやすさにもこだわりたい場合には、イコライザー・ゲート・コンプレッサーなどオーディオ調節機能の有無も確認してみてください。加えて、入力した自分の声質を劇的に変えられる「ボイスチェンジャー」や、声に余韻を加えられる「リバーブ」などもライブ配信時の演出として人気があります。

価格をチェック

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ビデオスイッチャー選びでは価格も重要なポイントです。もともとビデオスイッチャーはライブ配信を生業とする映像のプロが愛用していた業務用機器のため、今でも高価なモデルが多いのが特徴。しかし、最近はライブ配信が一般に普及してきたこともあり、コスパを重視したアマチュア向けのビデオスイッチャーも増えてきています。

これからライブ配信を始める初心者の方や、ワンオペでライブ配信を行う方には、4〜7万円程度の比較的安いビデオスイッチャーでも十分に対応が可能。しかし、複数人のチームでライブ配信を行う場合は、10〜20万円以上の業務用ビデオスイッチャーを選ぶのがおすすめです。チームの人員や配信の規模に応じて選びましょう。

ビデオスイッチャーのおすすめ

ローランド(Roland) ビデオスイッチャー V-02HD MK II

ローランド(Roland) ビデオスイッチャー V-02HD MK II
幅x高さx奥行き160x51x108 mm重量600 g

HDMI2系統の映像を簡単に切り替えてライブ配信できるビデオスイッチャー。カメラやPCなどを接続し、直感的なパネル操作で映像を切り替えられます。専用デバイスドライバーが不要で、USB Type-C接続によりPCに1080p 60fpsのカメラデバイスとして認識されるため、すぐに配信を開始できます。

10チャンネルのデジタルオーディオミキサーを搭載しており、マイク入力とHDMI音声をミックス可能。コンプレッサーやEQ、ボイスチェンジャーなどの多彩なエフェクトも備えています。ピクチャーインピクチャーやクロマキー合成など、本体だけで映像演出が可能です。

フットスイッチを最大2台まで接続でき、手が離せないときでも映像切り替えられて便利。iPad専用アプリと組み合わせれば、ワイヤレスカメラ入力の拡張も可能です。YouTubeやTwitchなど、さまざまなプラットフォームで配信したい方におすすめのモデルです。

ローランド(Roland) HDビデオスイッチャー V-1HD

ローランド(Roland) HDビデオスイッチャー V-1HD 2015

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幅x高さx奥行き313x59x102 mm重量1200 g

コンパクトに持ち運べるビデオスイッチャーです。4系統のHDMI入力と2系統のHDMI出力を備えながら、幅313×奥行102×高さ59mm、重さ1.2kgと小型軽量。手軽に携帯できるため、外出先でのライブ配信やプレゼンなどに活用したい方にもおすすめです。

シンプルな操作性も魅力のひとつ。対応するボタンを押してTバーを操作するだけで簡単に映像を切り替えられるので、初心者でも直感的に操作可能です。また、PinP機能や2分割画面が作れるSPLIT機能を使えるほか、クロマキー合成などの映像エフェクトも利用できます。

マイク音声を映像に合成できるオーディオミキサー機能も搭載。さらに、iPad上で遠隔操作できる専用アプリが用意されているのも魅力です。

ローランド(Roland) HDビデオスイッチャー V-1HD+

ローランド(Roland) HDビデオスイッチャー V-1HD+ 2020

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幅x高さx奥行き313x59x102 mm重量1200 g

プロレベルの配信に対応した高性能ビデオスイッチャーです。4系統全てのHDMI入力にフレームレートコンバーターを搭載しており、シネマライクな24p映像へのスイッチングが可能。また、内蔵のスケーラーで異なる解像度の映像も入力できるので、配信時の柔軟性が向上しています。

入力映像を最大4レイヤーまで重ねられるのもポイント。グリーンバックやブルーバックを使ったクロマキー合成にも対応しています。

音声入力としてXLR端子を2つ搭載しているのも魅力。プリアンプを内蔵し、ファンタム電源の供給も行えるため、コンデンサーマイクを繋げられます。3バンドEQ・ハイパスフィルター・コンプレッサーなど多彩なオーディオエフェクト機能も適用可能です。

ローランド(Roland) AVストリーミング・ミキサー VR-1HD

ローランド(Roland) AVストリーミング・ミキサー VR-1HD 2019

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幅x高さx奥行き314x66x169 mm重量1600 g

高品質なライブ配信が行えるビデオスイッチャーです。さまざまな解像度の映像に対応するHDMI入力を3系統搭載。加えて、子画面を合成するPinPや、2画面を同時表示するPbyPなどの機能をボタンで直感的に扱えます。

2系統のXLR入力を備えているのも特徴。1つは天面に搭載されているため、グースネックマイクを使えば、ハンズフリーで話せます。また、イコライザー・ゲート・コンプレッサーなどのオーディオエフェクト機能も充実。声がロボットや宇宙人に変わる多彩なボイスチェンジャー機能も簡単操作で使用可能です。

3種類の自動切り替えモードも便利。発言者・音楽テンポ・指定タイミングに応じて映像が自動的に切り替わるので、1人で配信を行う場合にも便利です。映像が変わってもオート・ミキシング機能で音声も最適化されるため、音声調整の負担も軽減できます。

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM Mini Pro

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM Mini Pro

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幅x高さx奥行き237.5x35x103.5 mm重量550 g

プロ仕様の機能が手軽に使えるビデオスイッチャーです。幅237.5×奥行103.5×高さ35mmのコンパクトボディに4系統のHDMI入力を搭載。PinPやクロマキー合成など基本的な機能も備えながら価格が比較的リーズナブルで、操作パネルもシンプルで扱いやすいので、ライブ配信の初心者にもおすすめです。

ハードウェア配信エンジンを内蔵しているのもポイント。本体にLANケーブルを繋ぐとイーサネット経由でYouTubeやTwitchでのライブ配信が行えるため、パソコンに繋げる必要がありません。

マルチビュー対応なのも本製品の魅力。HDMI出力モニターに接続した4台のカメラからの映像をまとめてプレビュー表示できるので、配信の全体像を把握しながらの作業が可能です。

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM Mini Pro ISO

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM Mini Pro ISO

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幅x高さx奥行き237.5x35x103.5 mm重量550 g

機能性に優れているビデオスイッチャー。複数のビデオを同時に個別収録できる機能が搭載されています。各ファイルにはカメラ番号やタイムコードも含まれるので、配信後に編集しやすいのが魅力です。

映像編集ソフト「DaVinci Resolve」で扱えるプロジェクトファイルも同時に収録されるのがポイント。編集点の微調整やカメラ映像の置き換えもスムーズに行えるため、細部までこだわった編集が効率的に進められます。

背面には外部ストレージやパソコンに直接出力できるUSB Type-Cポートを搭載。加えて、イーサネット経由でダイレクト配信が行えるLANポートも備えています。

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM SDI Extreme ISO

ブラックマジックデザイン(Blackmagic Design) ATEM SDI Extreme ISO

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幅x高さx奥行き370×39.6×151 mm重量1420 g

放送局レベルの配信にも対応できるハイエンド仕様のビデオスイッチャーです。8系統の入力を搭載しており、全ての入力で個別収録が可能。Davinci Resolveプロジェクトファイルも同時に収録されるため、配信後の編集時に重宝します。

本製品はUSB Type-Cポートを2つ搭載。パソコンで配信を管理しながら、外付けストレージに録画する使い方もできます。

イーサネットを経由して直接配信も可能。さらに、スマホなどのモバイルデータ通信も配信に利用できるため、屋外会場でのライブ配信時にも便利です。

フィールワールド(FEELWORLD) ビデオスイッチャー LIVEPRO L1 V1

フィールワールド(FEELWORLD) ビデオスイッチャー LIVEPRO L1 V1

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幅x高さx奥行き重量648 g

便利機能が充実したビデオスイッチャー。本体に液晶モニターを搭載しており、HDMI入力に接続した4台のカメラ映像を手元でプレビューしながらスイッチング作業が可能です。

操作がシンプルでわかりやすいのも特徴。切り替えたい映像に対応するボタンを押してTバーを操作するだけで、簡単にスイッチングが可能です。また、多彩なビデオエフェクト機能も適用できます。

リモート操作に対応するのも便利。LANケーブルで繋げたパソコンや、専用アプリをインストールしたスマホからビデオスイッチャー本体の遠隔制御が可能です。

Osee GoStream Deck Pro

Osee GoStream Deck Pro

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幅x高さx奥行き29.9 x 14.4 x 10.1 cm重量 1.15 kg

コスパに優れているビデオスイッチャーです。4系統のHDMI入力に加えて、SDカードからの映像入力にも対応。手頃な価格ながら、HDMI出力も2系統備えています。汎用性に優れたモノを低コストで入手したい方におすすめです。

2つのUSB Type-Cポートに加えて、LANポートを搭載しているのもポイント。全て使用すれば3つのプラットフォームへの同時配信が可能です。

本製品はビデオエフェクト機能も充実。PinPやクロマキー合成などの多彩な効果が適用できます。

Osee GoStream Duet SDI

Osee GoStream Duet SDI

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幅x高さx奥行き29.9 x 14.5 x 10 cm重量1.21 kg

プロレベルのビデオスイッチャーを探している方におすすめのモデルです。4系統のHDMI入力に加えて、長距離接続でも安定するSDI入力も4系統搭載。SDカードを含めた12系統のなかから、5系統を選択して配信に使えます。

AI制御された冷却ファンを内蔵しているのも特徴。多くの機器を同時に繋げて配信を行う場合でも温度上昇を抑えて、パフォーマンスを高い状態で維持可能です。PinPやクロマキー合成などのビデオエフェクトも安定して適用できます。

3つのプラットフォームへの同時配信に対応しているのも魅力です。

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