テレビゲームの映像をPCのモニターに出力できる「キャプチャーボード」。PCでゲーム機の映像を録画・配信したい方におすすめです。しかし、機能が豊富なのでどれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キャプチャーボードのおすすめモデルをご紹介します。主要な機能やフレームレートの解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- キャプチャーボードとは?何ができるのかメリットを解説
- キャプチャーボードのおすすめメーカー
- キャプチャーボードのおすすめ|外付け型
- キャプチャーボードのおすすめ|内蔵型
- キャプチャーボードの売れ筋ランキングをチェック
- キャプチャーボードの選び方
キャプチャーボードとは?何ができるのかメリットを解説
キャプチャーボードとは、ゲーム機の映像をPCに出力できる機器のこと。Switch・PS4・PS5などのゲーム機や、iPhone・iPadなどの映像をPCで録画・配信したい方におすすめです。
ゲーム機自体に搭載されている録画機能や配信機能の場合、録画時間や配信サイトが制限されることがあります。また、録画した動画をPCで編集する際は、データをゲーム機からPCに移す必要があるのもデメリットです。
キャプチャーボードを介してゲーム映像をPCに取り込めば、録画や配信の制限がなくなったり、動画編集をしやすくなったりするなどのメリットがあります。
キャプチャーボードのおすすめメーカー
AverMedia
AverMediaは、台湾に本社を構えるメーカーです。キャプチャー・オーディオ・ストリーミングなどの関連商品を開発しています。
キャプチャーボードも幅広く手掛けており、外付け型・内蔵型の両方をラインナップ。エンコード方式もハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードの両方を展開しているため、自分に合った製品を選びやすいのがメリットです。
AverMedia独自の配信ソフトウェア「RECentral」は、Twitch・YouTube・Facebookなど複数のプラットフォームで同時配信できます。配信と録画の画質を別々に設定できるのも便利です。
エルガト(Elgato)
エルガトは1999年に設立され、世界75ヵ国以上で製品を販売しているメーカーです。カメラ・マイク・照明など、配信や動画撮影に使う周辺機器を手掛けています。
キャプチャーボードはFLASHBACK録画機能を搭載しているモデルをラインナップ。数時間分のゲームプレイをキャッシュし、あとから巻き戻して保存や確認ができます。重要なシーンを逃さず録画したい方におすすめです。
また、4K/144fpsのパススルー機能を搭載しているモデルも展開しています。FPSなど動きの速いゲームをプレイする方はチェックしてみてください。
アイ・オー・データ(IODATA)
アイ・オー・データは、石川県に本社を置くPC周辺機器を扱うメーカーです。デジタルデバイス周辺機器やソフトウェアの開発・製造・販売を行っています。
キャプチャーボードは外付け型・内蔵型の両方を展開しています。フルHD/240fpsのパススルー機能を搭載しているモデルもラインナップ。遅延を軽減しつつ滑らかな映像でゲームをしたい方におすすめです。
録画ソフトの「I-O DATA HD Mix Capture」に対応しているモデルは、Webカメラの映像やマイク音声を同時に取り込めるPiP機能を使用できます。ワイプ映像を使ってゲーム実況動画を作りたい方はチェックしてみてください。
また、「PowerDirector 18 for I-O DATA」という動画編集ソフトが付属するモデルも販売されています。シンプルで使いやすいため、初めて動画編集をする方にもぴったりです。
キャプチャーボードのおすすめ|外付け型
AverMedia Live Gamer EXTREME 3 GC551G2
4K30fpsでの配信や録画が可能なキャプチャーボード。「プラグアンドプレイ」に対応しているのが魅力です。HDMIケーブル・USBケーブルを接続するだけで使用できるため、手間がかかりません。なお、専用ソフト「RE Central」を使用した場合は、全ての機能を利用できます。
VRRに対応しているのもポイント。モニター・ゲーム機とのリフレッシュレート・フレームレートにズレが生じにくく、チラつきやブレの少ない映像を表示することが可能です。よりクオリティの高い環境での配信をしたい場合に活躍します。なお、TwitchやYouTubeなど、複数のプラットフォームで同時に配信可能です。
USBバスパワーに対応しているので、別途電源を確保する必要がないのもポイント。サイズは112.5×66.1×20.9mmと比較的コンパクトです。デスクの上にも置きやすい省スペースな製品を探している場合はチェックしてみてください。
AverMedia Live Gamer MINI GC311
プラグインのStreamEngineに対応しているキャプチャーボードです。OBS StudioやXsplitを用いて配信をする際に、CPUへ負荷を抑えてゲームプレイを録画できます。
エンコード方式はハードウェアエンコードを採用しているため、映像の出力時にPCに負荷がかかりにくい点も特徴。サイズは100×57×18.8mm、重さは約74.5gとコンパクトかつ軽量なので、持ち運んで使いやすい点もメリットです。
配信用ソフトウェアのRECentralが付属します。画面の中にWebカメラなどの映像を配置できるPiP機能や、Webカメラの背景を除去できるクロマキー合成機能を搭載。オーディオミキサーなどの基本的な機能も備えています。自分好みに配信をカスタマイズできるのが魅力です。
AverMedia Live Gamer ULTRA 2.1 GC553G2
4K/144fpsのパススルー機能を搭載しているキャプチャーボード。入力端子はHDMI 2.1に対応しており、高画質かつ滑らかな映像を出力できます。VRRに対応しているので、映像のチラつきを軽減できるのがメリットです。
エンコード方式はソフトウェアエンコードを採用しているため、高スペックPCの性能を活かして低遅延でゲームを楽しめます。FPSゲームや格闘ゲームなど、反応速度が重要なゲームをプレイしたい方におすすめです。
本体にRGB LEDライティングが施されているのもポイント。サードパーティー製のソフトウェアなどで、好みに合わせてカラーリングを制御できます。機能性だけでなく、デザイン性にも優れた製品がほしい場合はチェックしてみてください。
AverMedia Live Streamer CAP 4K BU113
ビデオカメラや一眼レフカメラの映像をPCにキャプチャーしたい場合におすすめのキャプチャーボードです。非圧縮の4K/30fps録画に対応しているのが魅力のひとつ。各デバイスをつなぐだけで使用できる便利なアイテムです。
1080p/60fpsのHDR録画にも対応しており、鮮やかな映像で生配信を行いたい方にもおすすめ。Android OSに対応しているため、スマホやタブレットで配信を行いたい場合にも適しています。
また、付属ソフトウェアが充実しているのも嬉しい点。プラグインソフトや録画・配信用ソフト、配信アプリなどを利用できます。ソフトウェアエンコード方式を採用しており、遅延を軽減できるのもポイントです。
エルガト(Elgato) Game Capture 4K X 10GBH9901-AMZ
FLASHBACK録画機能を搭載しているキャプチャーボードです。数時間分のデータをキャッシュし、スライドバーで時間を巻き戻して保存できます。重要なシーンを撮り逃したくない方におすすめです。
HDMI 2.1に対応している点も特徴。4K/144fpsでキャプチャーできるほか、VRRのパススルー機能にも対応しています。高画質かつ滑らかな映像を遅延を抑えて出力可能です。
Switch・PS4・PS5・Steam Deckなど、ほぼすべてのゲーミングデバイスで完璧に動作すると謳っています。本格的な機能を搭載しているだけでなく、コンパクトなので携帯性も良好です。
アイ・オー・データ(IODATA) 4K対応HDMIキャプチャー GV-USB3HDS/E
録画ソフトのI-O DATA HD Mix Captureが付属するキャプチャーボードです。映像圧縮技術のH.265に対応しており、録画ファイルの容量を小さくして保存できます。長時間のゲーム動画を録画したい方におすすめです。
Webカメラの映像やマイク音声を同時に録画・録音して合成できるPiP機能を搭載。ワイプ映像付きのゲーム実況動画を作成可能です。
動画編集ソフトのPowerDirector 18 for I-O DATAも付属します。4K/30pや2K/120pの動画や、HDR動画に対応しており、本製品で録画したデータをそのまま編集可能。シンプルなソフトなので、初めて動画編集をする方にもおすすめです。
キャプチャーボードのおすすめ|内蔵型
AverMedia Live Gamer DUO GC570D
HDMI端子を2ポート搭載しているキャプチャーボードです。片方はHDMI 2.0に対応しており、4K/60fpsやフルHD/240fpsの入出力とHDRをサポートしています。もう片方はHDMI 1.4に対応し、フルHD/60fpsの入出力が可能。ゲームとカメラの映像を取り込み、PiP機能による顔出し配信をしたい方におすすめです。
パススルー機能を搭載しているため、遅延なくゲームをプレイしながら配信できます。5.1chサラウンドや7.1chサラウンドのパススルーにも対応しているので、臨場感のあるゲーム体験を楽しめるのも魅力です。4KからフルHDへのダウンスケーリングや、60fpsへのフレームレート変換もできます。
1600万色のRGBライティングに対応している点もメリットです。付属ソフトのRECentralを使ってエフェクトパターンをカスタマイズできます。
AverMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575
フルHD/360fpsのパススルー機能を搭載しているキャプチャーボードです。1440p/240fpsや2160p/144fpsにも対応可能。HDRとVRRもサポートしています。遅延やカクつきを軽減しつつ、鮮やかな映像を楽しみたい方におすすめです。
カスタマイズ可能なRGBライティング機能を搭載している点もメリットです。ギガバイトのRGB Fusion 2.0や、MSIのMystic Light Syncに対応しています。主要なゲーミングデバイスとエフェクトを同期させることができ、統一感のある演出が可能です。
AverMedia Live Streamer ULTRA HD GC571
ロープロファイルPCIに対応しているキャプチャーボードです。コンパクトなゲーミングPCを使用している方におすすめ。放熱性に優れている点が特徴です。
HDMI 2.0のポートを搭載しており、最大でフルHD/120fpsに対応しています。VRRのパススルー機能を搭載しているため、映像のズレやフレームの乱れを軽減可能です。
配信用ソフトウェアのRECentralに対応しており、Twitch・YouTube・Facebookなどで同時配信ができます。
アイ・オー・データ(IODATA) 4K/60p記録対応 ソフトウェアエンコード型 PCIeキャプチャーボード GV-4K60/PCIE
4K/60fpsやフルHD/240fpsのパススルー機能を搭載しているキャプチャーボードです。用途に応じて高画質な映像や滑らかな映像を出力したい方におすすめ。ほかにも1440p/144fpsなど、幅広いゲーム映像に対応可能です。エンコード方式はソフトウェアエンコードを採用しています。
録画ソフトのI-O DATA HD Mix Captureが付属するのも魅力。4K/60pや2K/240pの録画が可能です。録画したファイルはソフト内で一覧表示でき、簡単に再生できます。
高圧縮技術のH.265に対応しており、小さい容量で動画を保存可能です。Webカメラなどの映像を合成できるPiP機能も搭載。PC本体に取り付けるとGigaCrystaのロゴが光り、本体のステータスに応じてホワイトまたはブルーに変化します。
エアリア(AREA) Ragno3 SD-PEHDM-P2UHD
ダブル録画機能に対応しているキャプチャーボードです。エアリアの独自ソフトを用いることで、同じ映像を異なる解像度で録画できます。1つはスマホで観るために480pで録画し、もう1つは保存用に1080pで録画するといった使い方が可能です。また、静止画撮影機能も搭載しています。
キャプチャーソフトはシンプルな操作画面を採用しているので、扱いやすい点がメリットです。画質を優先して適した解像度を自動選択してくれます。
Blackmagic Design DeckLink Mini Recorder HD
本格的な映像機器にも対応したキャプチャーボードです。HDMI端子と3G-SDI端子の両方を備えており、さまざまなデバイスを接続できるのが特徴。1080p/60fpsのHD録画や2Kp/60fpsのDCI録画を行えます。
ロープロファイル用のブラケットが同梱されているため、小型PCを利用している方にもおすすめ。DCI端子を持つデバイスを使用したい場合や放送品質の録画を行いたい場合に向いている製品です。
キャプチャーボードの売れ筋ランキングをチェック
キャプチャーボードのランキングをチェックしたい方はこちら。
キャプチャーボードの選び方
種類をチェック
初心者向けの外付け型
外付け型のキャプチャーボードは、一般的にUSBケーブルでPCと接続します。ノートPC・デスクトップPCのどちらにも接続でき、セットアップも簡単なので初心者におすすめです。
手軽に接続できて持ち運びやすいため、外出先で使いたい場合にも適しています。ラインナップも豊富なので、目的に合ったモデルを選びやすい点もメリットです。
ただし、後述する内蔵型と比べて遅延が大きい点や、PC周辺のスペースを取るのがデメリット。なかにはコンパクトなモデルも販売されているので、持ち運びやすさや取り回しやすさを重視する方はチェックしてみてください。
低遅延の内蔵型
内蔵型のキャプチャーボードは、PCの内部に装着できるのが特徴。外付け型と比べて遅延が少ない点や、PC周辺のスペースを専有しない点がメリットです。ただしPCケースの内部に取り付けるため、導入時にはPCの知識が必要。また、ノートPCやモニター一体型PCには取り付けられません。
デスクトップPCを使っている場合でも、キャプチャーボードを取り付けるスロットを搭載していなければ導入できないので注意しましょう。なかには、ロープロファイルPCIに対応しているモデルもラインナップされています。スリムなゲーミングPCを使っている方はチェックしてみてください。
エンコード方式をチェック
キャプチャーボードで外部から映像を取り込む際は、エンコードという処理を行います。エンコードとは、動画を視聴できる形式に変換したり、圧縮したりする処理のことです。キャプチャーボードのエンコード方式は、ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードに分かれています。
ハードウェアエンコードとは、PCとゲーム機の間にあるキャプチャーボードでエンコードを行う方式のこと。エンコードの処理をキャプチャーボードが肩代わりしてくれるため、PCにかかる負荷を減らしたい方におすすめです。
ソフトウェアエンコードは、PCにかかる負荷が大きくなるものの、遅延や音ズレが起こりにくい点がメリット。高スペックなPCを使用している方におすすめです。
ゲーム配信をするならパススルー機能をチェック
ゲーム配信をする際に重要なのがパススルー機能です。一般的に、キャプチャーボードを介してゲーム機の映像をPCの画面に出力する場合は、多少なりとも遅延が発生してしまいます。そのため、PCに出力された映像を見ながらゲームをプレイすると、操作性に悪影響を及ぼします。
しかし、パススルー機能に対応したキャプチャーボードを使用すれば、遅延を減らすことが可能です。キャプチャーボードをモニターとPCにそれぞれ接続することで、モニターに出力される際の遅延が軽減されます。快適にゲームの操作や配信をしたい方におすすめです。
PS5やSwitchに繋げるならHDMI対応かチェック
PS5やSwitchと接続する場合は、HDMIに対応しているキャプチャーボードがおすすめです。近年は多くのキャプチャーボードがHDMIに対応しているものの、念のためチェックしておきましょう。
なお、HDMIに対応していないキャプチャーボードの場合は、端子を変換するための機器が別途必要になります。また、古いゲーム機の映像をPCに取り込む場合は、HDMI以外の端子が必要になることもあるので注意が必要です。
対応する解像度とフレームレートをチェック
キャプチャーボードを選ぶ際は、解像度とフレームレートもチェックしましょう。解像度は画像に含まれるドットの数を示しており、高いほど高画質になります。フレームレートとは、1秒間で表示される画像の枚数のことです。フレームレートが高いほど映像が滑らかになります。
解像度はフルHD、フレームレートは60fps以上のキャプチャーボードがおすすめです。なかには、4K/144fpsやフルHD/360fpsに対応しているモデルもラインナップされています。用途にあわせてチェックしてみてください。
Switchのように画面録画できるゲームもありますが、キャプチャーボードを使うことで高画質な映像を録画・配信できます。また、キャプチャーボード側がエンコードするハードウェア方式のモデルを選択すれば、スペックの低いPCでもライブ配信できるのが魅力。ライブ配信したい方は、ぜひ参考にしてみてください。