騒音のレベルを数値で確認できる「騒音計」。研究や業務用途のほか、近隣で騒音トラブルが発生した際に必要になる場合もあります。しかし、初めて購入する場合は、どれを選んだらよいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの騒音計をピックアップ。選び方も解説するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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騒音計の選び方
騒音計の種類
簡易騒音計
騒音のレベルを数値で手軽に確認したい方に適しているのが簡易騒音計です。比較安価なモデルが多く、コストを抑えたい方に適しています。大声大会や演奏会などのイベントや、近隣での騒音トラブルで活用するのにぴったり。騒音値の上限と下限を確認するだけのシンプルな操作性も魅力です。
あくまで簡易モデルなので、正確な測定が求められるシーンでは、やや不向きな点に留意しておきましょう。
普通騒音計
JIS規格「JIS C 1502」に適合しているタイプが普通騒音計です。環境騒音測定が主な用途で、工場や住宅の現場で正確に騒音レベルを測定したい場合に活躍します。モデルやメーカーによって多少異なりますが、測定精度は計量法で±1.5dB、JIS規格で±0.5dB。測定周波数帯20~8000Hzの範囲で測定可能です。
簡易騒音計よりも正確な測定ができるのも魅力。モデルによって搭載されている機能や仕様はさまざまなので、用途に合わせて選ぶのが重要です。
精密騒音計
JIS規格「JIS C 1505」に適合しているのが精密騒音計です。簡易騒音計や普通騒音計と比較して、より高い精度で測定できるのが特徴。測定精度は計量法で±0.7dB、JIS規格で±0.3dBです。より正確に測定したい研究・実験・評価などの用途に適しています。
測定周波数範囲は20~12500Hzが基準で、さまざまなシチュエーションに対応可能。なかには、10~20000Hzもの周波数範囲を測定できると謳うモデルも展開されています。
ただし、価格が比較的高いのが難点。一般的な家庭で騒音を測定する用途には、やや不向きな点に留意しておきましょう。
有資格者向けの「検定付き騒音計」
騒音計のなかには、有資格者向けの「検定付き騒音計」も展開されています。法定計量器として、校正書類・検定・等価騒音レベルに対応可能。法的書類に適用でき、裁判での証明や取引などで使用されています。
高価なモデルなので、官公庁への書類提出や法的な騒音トラブルなどで使用する方におすすめです。
測定範囲をチェック
騒音計の騒音レベルは「dB(デシベル)」で表記されています。測定可能範囲が広いほど高価格になる傾向があるので、用途に適したモデルをチェックしておきましょう。例えば、30~130dB程度の範囲を測定できるモデルの場合、小さなささやき声からジェットエンジンの大きな騒音まで測定できます。
個人で近所の騒音を測定するだけの使用であれば、極端に測定範囲の広いモデルは不要。環境省では騒音について環境基準を定めています。地域にもよりますが、昼間の基準値は最大70dB以下、夜間では最大65dB以下。基準値を超えているモデルであれば、騒音レベルを把握するには十分なので確認してみてください。
記録機能をチェック
騒音計のなかには、測定した騒音の数値をデータとして記録できるモデルも展開されています。特に、「データロガー」搭載モデルがおすすめです。記録をデジタル処理するため、測定したデータの記録や分析に役立ちます。
また、記録機能を選ぶ際は、記録時間とデータ保存回数をチェック。時間と回数に余裕があれば、騒音が発生するタイミングを逃さず、測定データの記録が可能です。
SDカードなどの記録媒体に測定結果を記録できるかも重要。記録データをCSVファイルやExcelなどの表計算ソフトに取り込めるモデルなら、データの分析や問題解決に役立ちます。
重み付け機能をチェック
機械的に測定すると人間が聞こえない音まで拾いやすいため、重み付け機能も要チェック。重み付け機能とは、重要度に応じて重みを付けて評価する機能です。「周波数重み付け特性」と「時間重み付け特性」の2種類があります。
周波数重み付け特性は、周波数によって音を補正処理するタイプ。測定方法の違いでA特性とC特性があります。人が感じる聴覚に近く、一般的な騒音測定に使われているのがA特性です。常に機械が動いている工場内や衝撃音の音圧を正確に測定する用途なら、低い周波数成分の多い音圧レベルに対応可能なC特性が使われる場合もあります。
一方で、周波数重み付け特性は、一定時間の音の変化を平均化して評価するタイプです。人間の聴覚の反応時間に近い応答速度の「FAST」と、1秒の数値変動を平均化して表示する「SLOW」があります。一般的な騒音の測定ではFASTを採用。ただし、新幹線騒音や航空機騒音などには、SLOWで測定したデータが多く用いられます。
連続測定データ記録機能をチェック
データロガーなどの測定記録機能が付いているモノでも、記録できる時間は製品によって異なります。長時間測定して何度も記録したい場合は、連続測定データ記録機能が付いているかをチェックしましょう。
なお、連続測定データ記録機能を備えたモノを選ぶなら、記録時間やデータ保存数の多さを重視するのがおすすめ。さらに、記録したデータをSDカードなどに保存したり、USBケーブルや無線LANでパソコンと繋いで移行したりできると便利です。
騒音計のおすすめモデル
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) デジタル騒音計 CHE-SD1
小型で携帯しやすい簡易騒音計です。簡単な操作で騒音を測定可能。事務所や体育館などの屋内から道路やグランドなど屋外まで、手軽に騒音を測定できるモデルです。測定したい値を固定表示してホールドする機能も搭載しています。
カラーLCDディスプレイに数値を大きく表示。バックライト機能を搭載しているので、暗い場所で騒音レベルをチェックしたいときに役立ちます。また、風切り音を防止するマイクカバーを備えているのもポイントです。
オートパワーオフ機能付きで、長時間使用しないと自動的に電源が切れるのも便利。電池が少なくなると、電池残量アイコンで電池交換のタイミングを知らせます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) デジタル騒音計 400-TST933
操作がわかりやすく使いやすいおすすめのデジタル騒音計。大型のディスプレイが搭載されており、測定した数値や設定状況などを見やすく表示できます。ボタンも大型でわかりやすく、初心者でも迷わずスムーズに操作可能です。
時間重み特性と周波数重み特性の両方に対応しており、各2種類を切り替えられます。新幹線や航空機などの騒音や衝撃音など、特殊な環境の騒音も測定しやすい設計です。また、測定範囲を4段階で調節する機能も搭載されています。
測定している騒音の最大値と最小値を表示したり、数値を固定したりする機能も搭載。また、ディスプレイにはバックライトが搭載されており、暗い場所で使いやすい点も魅力です。
ベルトに装着できる専用のケースも付属しています。自宅はもちろん、作業現場や工場、道路などさまざまな場所の騒音を計測するのに利用可能です。
カスタム(CUSTOM) デジタル騒音計 SL-1340U
アナログ表示とデジタル表示の2種類に対応している騒音計です。変化量を瞬時に認識したいときや、測定値をすぐ確認したいシーンの両方に対応可能。周波数重み付け特性のA特性とC特性に対応しているほか、時間重み付け特性のFASTとSLOWを切り替えて使えるなど、オールラウンドに活躍するおすすめモデルです。
周波数20~8000Hzに対応した普通騒音計で、正確性を重視したい方にもぴったり。さらに、国際規格IEC 61672-1に準拠しており、信頼性の高さも魅力です。騒音レベルを32~130dBの範囲で測定できます。
カスタム(CUSTOM) データロガー騒音計 SL-1373SD
測定した騒音の数値をSDカードに記録できるデータロガー機能搭載の騒音計です。記録したデータは市販の表計算ソフトで利用可能。自動データロガーのサンプリング時間を1~3600秒の11段階から任意に設定できるなど、保存したデータを分析して活用したい方におすすめのモデルです。
風防スポンジを備えており、屋外で風の音が気になるシーンで便利。乾電池6本で駆動するほか、別売りのACアダプターの使用も可能です。SDカードは付属しておらず、別途購入する必要がある点には留意しておきましょう。
リオン(RION) 精密騒音計 検定付 NL-52A
測定周波数範囲10~20000Hzを実現している精密騒音計です。計量法やJIS規格で定められている基準をクリアした精度の高さが魅力。検定付きモデルで、裁判での証明や取引に利用したい方におすすめです。
日本語によるメニュー表示で操作しやすいのもポイント。画面の誘導に従って操作すれば、マニュアル不要で使えます。また、IP54の防水性を備えており、屋外での騒音測定で活用できるのもメリットです。
マイクロホン延長コードや屋外用ウインドスクリーンなどオプションも充実。機能拡張プログラムやオクターブ分析ブログラム、FFT分析プログラムなど追加プログラムも用意されています。
GAIN EXPRESS 小型デジタル騒音計
測定範囲30~130dBの簡易騒音計です。買い求めやすいリーズナブルな価格で、騒音レベルを手軽に測定したい方におすすめ。軽量かつコンパクトな設計のため、持ち運びや保管のしやすいモデルを求めている方にもぴったりです。
液晶ディスプレイにはバックライト機能を搭載しているので、暗い場所でも測定可能。自動電源オフ機能搭載により、電源の切り忘れを低減できます。また、三脚を取り付けできる穴を設けており、正確な測定を行いたいときにも便利です。
Sutekus データロガー騒音計 GM1356
計測結果をリアルタイムでグラフ化できる、データロガー機能搭載の騒音計です。付属の専用ソフトをインストールすれば、測定した結果をUSBケーブル経由でリアルタイムにパソコンへ送信してグラフ化。測定データの保存や印刷に対応しているほか、過去のデータ分析にも役立つおすすめモデルです。
センサー付きバックライト機能を搭載しているのもポイント。暗くなると自動的にライトが点灯し、正確な測定をサポートします。周波数重み付け特性と時間重み付け特性の両方に対応。取扱説明書が付属しており、騒音計に慣れていない方でも安心です。
データ保存数4700で長時間の連続記録に対応しているのもメリット。乾電池で駆動するほか、USBで給電しながら使えます。
阪神交易 サウンドテストマスター UM082070A
騒音を測定・記録し、リアルタイムでパソコンに転送できる騒音計です。測定結果を数値とバーグラフにより、デジタル表示が可能。加えて、本体には16000ものデータを記録できるのもポイントです。
周波数重み付け特性はA特性とC特性に対応し、時間重み付け特性もFASTとSLOWをワンタッチで切り替え可能。取り外し可能な防風スポンジや、保管兼用のキャリングケースが付属しています。
建築現場や公共施設の音量調査、住宅街での生活音測定などにおすすめの騒音計です。
カイセ デジタル騒音計 KG-70
バックライト付きの液晶ディスプレイで、夜間でも測定値が見やすい騒音計。周波数重み付け特性のA特性とC特性に対応し、時間重み付け特性のFASTとSLOWを切り替えて使えるなど、高い機能を備えたモデルです。
表示値を固定するディスプレイホールド機能が付いているのもポイント。本体にはラバーグリップを採用しており、手に持ったときにすべりにくく、快適に操作ができます。
また、電池の消耗を防ぐオートパワーオフ機能付きなのもおすすめのポイントです。
エムケー・サイエンティフィック(MK Scientific) データロガー機能付きデジタル騒音計 CENTER324
データロガー機能付きの騒音計です。メモリ数は128000と膨大な騒音を日時とともに記録できるのが特徴。加えて、同時にMicroSDカードに騒音を録音できるのもポイントです。
JIS規格「JIS C 1509」に準拠しており、信頼性の高さも魅力。時計やバックライトといった機能も備えています。高性能でしっかりと騒音データを保存できるアイテムを探している方におすすめです。
マザーツール (MT) データロガデジタル騒音計 SL-4023SD
測定した騒音の数値を本体のSDカードに記録できるデータロガー機能搭載の騒音計です。記録したデータはCSVファイルとしてExcelなどのソフトに取り込めるため、分析などもしやすく問題解決に役立ちます。
周波数重み付け特性のA特性とC特性に対応し、時間重み付け特性のFASTとSLOWを切り替えて使えるのもメリット。測定値を固定するデータホールド機能も付いています。
液晶バックライト付きで、夜間でも見やすい仕様。本体背面にはスタンドが付いており、卓上置きとしても使用できます。
マザーツール(MotherTool) デジタル騒音計 MT-EN1S
シンプルで扱いやすいおすすめの騒音計。コンパクトかつ軽量に設計されているので取り回しやすく、使わないときも棚や引き出しにスッキリと収納できます。液晶画面が大きく、測定した数値が見やすい点も特徴です。
測定できる騒音の範囲は、30~130dBまで。測定した数値を固定する「データホールド機能」や、状況にあわせて特性を切り替えながら騒音測定ができる「時間重み付け特性切替え機能」など、便利な機能も充実しています。
測定した数値の最大値と最小値を表示する機能を利用できる点も魅力です。また、液晶画面にはバックライトも搭載されているため、薄暗い環境でも測定値をハッキリと確認できます。
電源には単4形乾電池を採用しており、電池残量が少なくなると液晶にイラストを表示可能です。また、約5分間操作しないと自動的に電源がオフになるオートパワーオフ機能も搭載されています。
ORIGINCOM デジタル騒音計 NDHY1361
計測したデータを細かく確認したい方におすすめの騒音計。測定した騒音レベルを本体に搭載されているディスプレイに表示できるほか、付属のUSBケーブルでWindowsパソコンと接続すればリアルタイムで細かいデータをチェック可能です。
パソコンでデータを表示するには、付属のCDを使用してパソコンに専用ソフトをインストールします。騒音データはグラフとテキストで表示され、プリントアウトしたりExcelデータとして保存したりできる点も特徴です。A特性・C特性やFASTモード・SLOWモードの切り替えにも対応。また、本体の液晶画面はバックライトの点灯も可能です。
本体の背面には三脚用の穴も用意されています。別途三脚を用意すれば手で持たずに騒音計を固定できるので、長時間騒音を測定し続けたいときに便利な設計です。
Mcbazel デジタル騒音計 gf-020616
安価な騒音計を探している方におすすめのモデル。30~130dBまでの騒音を測定できるように設計されています。電源には単4形乾電池を使用するので、万が一途中で電池が切れてしまっても交換するだけで充電する手間をかけずに測定を再開可能です。
加重フィルターが搭載されており、人間に聞こえやすい騒音を重点的にチェックできます。また、FASTモードとSLOWモードの2種類に対応。ノイズが変化しやすい環境と安定している環境の両方にあわせて適切に使用できる設計です。
正面には大型で見やすい液晶ディスプレイが搭載されており、測定した数値を大きく表示できます。バックライトも搭載されているため、夜間や照明の少ない倉庫内などの暗い環境でも気軽に使用可能です。
十分な機能を有していながら価格が安いのも魅力。コスパのよいデジタル騒音計を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
C-Timvasion デジタル騒音計
低価格でコスパのよいおすすめの騒音計。ボタンを押すだけで簡単に周囲の騒音を測定できます。測定した騒音の数値を固定するHOLDボタンが搭載されている点も特徴。固定された状態で再度ボタンを押すと、ロックを解除できます。
騒音の最大値と最小値を表示する機能も搭載。液晶画面にはバックライトが搭載されているため、倉庫のような暗い場所でも数値を明るく表示できます。
電源には単4形乾電池を3本使用する設計です。約10分が経過すると自動的に電源がオフになるので、無駄な電池の消耗を防止しながら効率的に使用できます。
ANRIS 騒音計 HT602A
多機能で使いやすいおすすめの騒音計。自宅やオフィス、工事現場などさまざまな場所で騒音を測定できます。測定範囲は、30~130dBの範囲内。重み付けの切り替え機能や測定した数値の固定など、便利な機能も搭載されています。
騒音の最大値と最小値を表示する機能が搭載されている点も特徴です。また、騒音だけでなく温度の測定にも対応しています。表示する温度の単位は摂氏と華氏の両方に対応しているため、使いやすい方に設定可能です。
xuuyuu デジタル 騒音計
さまざまな用途に活用できるおすすめの騒音計。30~130dBの騒音を計測し、液晶ディスプレイに表示できるように設計されています。周波数の重みづけや時間の重みづけなどを環境にあわせて切り替えられるのも魅力です。
マイクには防風ボールが搭載されており、余計なノイズをカットして精度の高い測定を実現しています。また、本体が軽く片手で扱いやすいのも特徴。本体と防風ボール、ケーブルをまとめて収納し持ち運べるケースも付属しています。
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騒音の測定に役立つ騒音計。近隣での騒音トラブルから法的書類の作成に対応可能なモデルまで、さまざまなモデルが展開されています。自分の用途に合わせて、簡易騒音計・普通騒音計・精密騒音計の種類から選ぶのが重要。今回ご紹介したおすすめモデルと選び方を参考に、自分にぴったりの1台を見つけてみてください。