趣味や仕事を問わず、DTMに欠かせないアイテムのひとつが「マウス」。多ボタンマウスやトラックボールマウスなど、DTMに適したマウスはさまざまな種類が展開されています。
そこで今回は、おすすめのDTM向けマウスを種類ごとに分けてご紹介。通常のマウスとトラックボールマウスの特徴もあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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DTM向けマウスの選び方
マウスの種類をチェック
通常のマウス
通常のマウスは底面にセンサーが搭載されており、マウス本体を動かしてカーソルを操作するタイプです。多くの方にとって馴染みがあるため、DTMの際もスムーズに使用できます。種類が多いので、自分に合ったモノを見つけやすいのも魅力です。
ただし、マウス自体を動かして操作するため、使用する場合はある程度のスペースが必要。あらかじめ留意しておきましょう。
トラックボールマウス
トラックボールマウスとは、マウスに搭載されたボールを手のひらや指先で動かしてカーソルを操作するタイプのマウスのこと。センサーが底面に搭載されたマウスとは異なり、使用場所の素材にかかわらず使えるのが特徴です。
また、カーソル操作時にマウス本体を動かす必要がないため、省スペースで使用可能。機材などでデスクが埋まっている場合でも使いやすいのがメリットです。
トラックボールマウスはボールの位置をチェック
親指タイプ
親指タイプのトラックボールマウスは、一般的なマウスの親指が置かれる部分に比較的コンパクトなボールを搭載しています。通常のマウスに近い形状なので、違和感を最小限に抑えてトラックボールマウスに移行可能です。
ボタンやスクロールホイールの位置も標準的なモデルがほとんど。初めてトラックボールマウスを使う方におすすめのタイプです。
人差し指タイプ
人差し指でボールを操作するトラックボールマウスは一般的なマウスに似た形状のモデルが多く、握り心地に違和感を覚えにくい点が特徴です。
ただし、一般的なマウスとはクリックボタンの位置が異なる製品が多いので、操作に慣れるまでは時間を必要とする場合もあります。時間をかけてじっくりと慣れると、効率的に操作を行うことが可能です。
手のひらタイプ
手のひらタイプのトラックボールマウスは、センターに比較的大型のボールを搭載したタイプ。一般的なマウスと形状が異なるため慣れは必要なものの、ボールが大きいので慣れれば繊細なコントロールも可能です。
また、左右対称のモデルが多い点も特徴。中央のボールを囲むように左右均等にボタンが搭載されているタイプが多く、右利き・左利きを問わず使用できます。設置場所の自由度も高く、DTMにおすすめのタイプです。
接続方法をチェック
DTM向けのマウスの接続方法には、主に有線接続とワイヤレス接続の2種類があります。有線接続は、ケーブルでマウスとパソコンを接続するタイプ。多くの有線マウスは、USBケーブルでパソコンと接続します。遅延が少なく充電の手間がかからない点が魅力です。
ワイヤレス接続は、Bluetoothと2.4GHzの2種類があります。2.4GHzタイプは、USBポートに専用のレシーバーを接続するアイテム。BluetoothタイプはUSBポートが不要なので、さまざまなデバイスで使用可能です。
ボタン数をチェック
マウスは、モデルによって搭載されているボタンの数が異なります。クリックボタンのほか、側面に進む・戻るボタンを搭載したタイプなどがあり、ボタンが多いとさまざまな作業を効率化することが可能です。
モデルによっては、10個以上のボタンを搭載している場合もあります。多ボタンマウスは柔軟に機能を割り当てられるうえ、アプリごとに機能を設定できるモノもあるので、複数のDTMソフトを使用している場合はチェックしてみてください。
サイズをチェック
DTM向けのマウスを選ぶ際は、サイズもよくチェックしておきましょう。デスク上にDTM用の機材が多く並んでいる場合、大型なマウスを選ぶと十分な設置スペースを確保できないことがあります。
また、手にフィットしやすいサイズを選ぶのも重要。手が大きい方は大きいマウス、小さい方は小さめのマウスを選ぶと違和感なく操作できます。外出先に持ち運ぶ場合は、コンパクトで収納性に優れたモデルがおすすめです。
DTM向けマウスのおすすめ|スタンダードタイプ
ロジクール(Logicool) MX VERTICALアドバンス エルゴノミックマウス MXV1s
人間工学に基づいて設計されており、手首への圧力がかかりにくい状態で利用できるDTM向けエルゴノミクスマウス。従来のマウスよりも手の動きを1/4に軽減できると謳われています。
Bluetoothを使ったワイヤレス接続に対応しており、配線の煩わしさを気にせず利用できます。充電は付属のType-Cケーブルを使用。フル充電すれば最大4ヶ月使えます。1分の充電で3時間使える急速充電仕様なのも魅力です。
Windows OS・macOS・iPad OSに対応しており、パソコンはもちろんiPadでのDTM作業でも使えます。
ロジクール(Logicool) コンパクトワイヤレスパフォーマンスマウス MX ANYWHERE 3S MX1800
小型ながら多機能を備えたDTM向けワイヤレスマウスです。重さは99g、サイズは高さ100.5×幅65×奥行き34.4mmと軽量コンパクト。手の小さい方はもちろん、ノートパソコンと一緒に持ち歩きたい方にもおすすめです。
アプリごとに機能を割り当てられる6個のボタンを搭載しているのも特徴。サイドボタンを押しながらホイールを回すことで水平スクロールも可能です。画面を横方向にもスムーズに動かせられるため、DTMでのタイムライン編集にも重宝します。
Bluetoothで最大3台の機器とペアリングできるのも便利。また、バッテリーが少なくなった場合は、USBケーブルで充電しながらDTM作業の継続が可能です。
ロジクール(Logicool) パフォーマンスワイヤレスマウス MX MASTER 3S MX2300
人気がある高性能なワイヤレスマウスです。手のひらと指をサポートするエルゴノミック形状が採用されており、手が大きい方でも快適に握れるのが特徴。クリック音が静かなので、作曲に没頭したい方にもおすすめです。
最大8000dpiのオプティカルセンサーを内蔵しているのもポイント。ガラス面を含めたさまざまな面で高精度な操作が可能です。また、水平スクロールに対応するサイドスクロールホイールや、アプリごとにカスタマイズ可能な7個のボタンも搭載しています。
フル充電で最長70日間使える内蔵バッテリーも魅力。休憩中にわずか1分の充電で3時間動作できる急速充電にも対応しています。接続はBluetoothと付属USBレシーバーの両方が可能です。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) エルゴマウス 400-MA092SR
静音ボタンを採用しており、静かに作業ができるDTM向けマウス。人間工学に基づいて設計されているエルゴノミクス仕様なので、できるだけ手首の負担をかけたくない方におすすめです。
小指を添えられるエルゴエッジ構造により、小指が机に触れることなく操作できます。USBレシーバーを用いるワイヤレス接続タイプで、ペアリング設定をせずに使えるのが魅力です。
1000と1600の2段階でカーソルのスピードを変更できるので、DTM作業時の利用環境に合わせてカスタマイズが行えます。
ヒューレット・パッカード(HP) Bluetoothマウス300 6CR71AA#UUF
1200〜3600dpiの範囲で好みのポイント速度に変更できるDTM向けマウス。人間工学に基づいたエルゴノミクス設計により、快適に操作できるのが特徴です。Bluetooth接続と2.4GHz接続を切り替えることができ、利用環境に合わせて使い分けられます。
1本の単3乾電池で最長15ヶ月使用できるため、定期的に電池を取り替える手間が少ないのも魅力のひとつ。Windows OS・macOS・Chrome OSに対応しており、汎用性に優れているのもおすすめのポイントです。
RED SAMURAI ゲーミングマウス HKW-GMMS01
サイドボタンが12個搭載されており、DPIの切り替えやショートカットキーなどを自由に割り当てられるDTM向けマウス。プログラム可能なボタンが合計18個搭載されているため、カスタマイズ性に優れているモデルを選びたい方におすすめです。
有線タイプなので、遅延が少なく充電の手間がかからない点が魅力。使い勝手のよいモデルを選びたい方におすすめです。
レイザー(RAZER) RAZER NAGA V2 HYPERSPEED
DTMでも活躍する多ボタン仕様のワイヤレスマウスです。サムグリッドにある12個のボタンを含めた合計21カ所に機能の割り当てが可能。DTMでの作曲中に多彩な種類の楽器音源を一度に効率よく操作したい方にもおすすめです。
「RAZER HYPERSCROLL技術」によって、スクロールホイールの挙動を変更できるのも特徴。タイムラインを素早く確認したいときはフリースピンモード、部分的に細かく編集したいときはタクタイルモードと使い分けられます。
バッテリーの持ち時間が長いのも魅力。Bluetooth接続で最長400時間、付属のUSBレシーバーを使った低遅延接続時は最長250時間の連続駆動が可能です。
アップル(Apple) Magic Mouse Multi-Touch対応 MMMQ3J/A
直感的な操作感でDTM作業も楽しめるApple純正のワイヤレスマウスです。ホイールを必要としない独自のデザインを採用。人差し指のスワイプ操作だけで上下左右へのスクロールが行えます。機能美を重視するクリエイターにおすすめです。
マルチタッチによるジェスチャー操作に対応しているのもポイント。2本指の左右スワイプでアプリ間を移動したり、2本同時タップでMission Controlを呼び出したりすることが可能です。MacBookでのトラックパッド操作に慣れているユーザーもスムーズに使いこなせます。
1回のフル充電で約1ヶ月以上連続駆動できるのも魅力。充電ポートがマウスの底部にあるため充電中の使用はできませんが、短時間の充電ですぐに作業を再開できます。また、iPadにも対応しており、iPadでDTMで始めたい初心者にもおすすめです。
DTM向けマウスのおすすめ|トラックボール
エレコム(ELECOM) ワイヤレスマウス トラックボール 人差し指用 M-DT2DRBK
マウスを動かすことなく、トラックボールでカーソルを操作できる人差し指タイプのモデル。2.4GHzのUSBレシーバーを使ったワイヤレス接続に対応しています。
合計8個のボタンが搭載されており、マウスだけでさまざまな操作を実現可能。そのうち機能を割り当てられるボタンは3個で、よく利用するショートカットキーなどを設定して作業効率を向上できます。
エレコム(ELECOM) トラックボール M-HT1URXBK
人差し指と中指で操作するタイプのDTM向けトラックボールマウス。比較的サイズの大きいトラックボールを搭載しており、一度の操作で広範囲に動かせるのが特徴です。8個のボタンと左右スクロールホイールの合計10カ所に機能を割り当てられます。
手首から手のひらまで乗せられるパームレストを採用しており、手首の負担を軽減できるのが魅力。快適に利用できるマウスを選びたい方におすすめです。
エレコム(ELECOM) ワイヤレスマウストラックボール 親指操作タイプ M-XT3DRBK
手頃な価格で購入できるDTM向けのトラックボールマウスです。DTMでトラックボールを手軽に試したい方におすすめ。手にある6つの骨格や筋肉に着目した設計を採用することで、操作しやすい乗せ心地を実現しています。
作業効率を高める進む・戻るボタンや、左右スクロールにも対応するチルトホイールを搭載しているのも便利。また、ポインタの移動速度は2段階で切り替えられます。
直径2.5mmの大型人工ルビーを使った支持球を内蔵しているのもポイント。低価格のトラックボールマウスながら、心地よい操球感が親指で得られます。また、手垢などのゴミが埋もれにくい大きいサイズなので、メンテナンスの頻度も削減可能です。
ロジクール(Logicool) ERGO M575Sワイヤレス トラックボール
操作性と機能性に優れている人気のDTM向けトラックボールマウス。人間工学に基づいた設計により、長時間でも快適に作業できるのが特徴です。
Windows OS・macOS・iPadOSに対応しており、パソコンだけでなくタブレットでも利用できるのが魅力。iPadを使ってDTM作業する方におすすめです。
Unifying USBレシーバーもしくはBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、利用環境に合わせて接続方法を変更できます。親指だけで操作できるため、デスク上にDTM用の機材が並んでいてマウスを動かせる範囲が限られている方におすすめです。
ロジクール(Logicool) アドバンスワイヤレストラックボール MX ERGO MXTB1
レッドドットデザイン賞を受賞したDTM向けの高性能トラックボールマウスです。人間工学に基づいたデザインによって、手の疲れを20%軽減できると謳われているのが特徴。長時間のDTM作業を行う際におすすめです。
マウス本体を20°に傾けられるのもポイント。手首と前腕の位置を瞬時に改善でき、より自然な姿勢で使用可能です。また、親指側にはDPI切り替えボタンも用意。トラックボールによるポインタの移動速度を手軽に変えられます。
接続はBluetoothと付属USBレシーバーの2種類に対応。そのほか、専用ソフトを使えば、アプリごとに各ボタンの機能をカスタマイズできる機能も利用可能です。
ケンジントン(Kensington) Slimblade Pro K72081JP
右利き・左利きを問わず利用できる手のひらタイプのDTM向けマウス。BluetoothもしくはUSBレシーバーを使ったワイヤレス接続と、USBケーブルによる有線接続に対応しており、合計3種類の接続方法から選べます。1回の充電で4ヶ月使えるバッテリー性能の高さも魅力です。
Windows OSとmacOSの両方に対応。さまざまなパソコンで利用できます。
ケンジントン(Kensington) Pro Fit Ergo TB550 K72196JP
快適な作業をサポートする人間工学設計のトラックボールマウスです。外側へ向かって45°の傾斜が設けられており、握手のときのような自然な角度で手の位置を保持可能。作曲や編曲に長時間没頭することが多い方にもおすすめです。
4Dスクロールホイールの搭載も特徴。上下と左右の両方にスクロールできるため、楽曲のタイムライン操作時に便利です。トラックボールで動かすマウスカーソルの速度は400〜1600dpiの4段階で調節できます。
また、高いセキュリティ性を確保する128bit AES暗号化システムを採用しているのもポイント。安全性が気になる方も安心して使えます。そのほか、特許取得済みのボール取り出しボタンも便利。スムーズなお手入れが可能です。
ケンジントン(Kensington) Expert Mouse Wireless Trackball K72359JP
マイクロソフトと協業で開発したDTM向けトラックボールマウスです。大きなボールとダイヤルで利き手を選ばず快適に操作できる左右対称デザインを採用。Windowsとの親和性が高いため、DTM作業にSurfaceシリーズを愛用する方にもおすすめです。
動きを正確に検知する「ダイヤモンドアイオプティカルセンサー」の内蔵もポイント。手をあまり動かさずとも目的の位置へカーソルをスムーズに移動可能です。専用ソフトウェアを使えば、マウスに搭載されている4個のボタンへの機能割り当ても行えます。
接続方法はBluetoothと、付属USBレシーバーによる2.4GHzワイヤレスに対応。マウス本体には手前へ向かって傾斜が付いています。付属する柔らかいリストレストを装着すれば、長時間のDTM作業でも手首や肩にかかる負担がより軽減可能です。
DTMには、片手でさまざまな操作ができる多ボタンマウスや、本体を動かさずに使えるトラックボールマウスがおすすめ。トラックボールマウスの操作は難しい印象があるものの、慣れてしまえば通常のマウス以上に効率的に作業が行えます。本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてください。