一般的なモニターよりもリフレッシュレートや応答速度などの性能が優れているゲーミングモニター。PS5が120Hzに対応していることもあり、興味がある方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、MOBIUZやZOWIEなどのブランドで有名なベンキューのゲーミングモニター「EX2710Q」「EX2710R」をご紹介。機能の解説や2製品の特徴について解説しているので、気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。

EX2710QとEX2710Rの魅力

BenQ独自の色自動調節機能「HDRi」に対応

By: benq.com

映像の黒つぶれ・白飛びを抑えることで、よりリアルな描写が実現できる「HDR」。両製品は、HDRにベンキュー独自の色自動調節機能「ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)」を加えた「HDRiテクノロジー」が採用されています。

部屋の明かりやデスクライトなど、モニター周囲にある照明環境だけでなく、コンテンツ自体の明るさを感知できるのが特徴。自動的に制御を行うため、自分で都度設定を変更する必要がなく手間がかかりません。

また、使用シーンに合わせたモードを選べるのもポイントです。「ゲームHDRi」では、夜のステージや洞窟内などの暗い映像を表示する際に、ディテールと色のコントラストを強調。視認性の向上に繋がるため、暗闇に潜む敵が見つけやすくなるのが魅力です。より鮮やかな描写になるので、没入感が高まるといったメリットもあります。

「シネマHDRi」では、コントラストとカラーパフォーマンスを向上させることで、よりメリハリのある映像を表示可能。ゲーム、映画どちらも楽しめる製品がほしい方にぴったりです。

AMD FreeSync™ Premiumテクノロジー

パソコンに搭載されたGPUやゲーミングモニターの性能によっては、「ティアリング」「スタッタリング」と呼ばれる現象が起こる場合があります。

ティアリングは、画面に表示されている映像にズレが生じてしまうこと。一方スタッタリングは、映像がカクついてしまうことを指します。どちらも快適性を損なうため、ゲーマーにとっては避けたい問題です。

この2つの現象を抑えるため、「EX2710Q」は「AMD FreeSync™ Premium」、「EX2710R」は「AMD FreeSync™ Premium Pro」に対応。滑らかで高品質な映像を楽しめます。FPSゲームはもちろん、動きの激しいアクションゲームやスポーツ観戦でも活躍する製品がほしい場合はチェックしてみてください。

2.1ch対応「treVoloスピーカー」で本格的なサウンドを楽しめる

「EX2710Q」と「EX2710R」には、高品質なゲームサウンドが楽しめる「treVoloスピーカー」が内蔵されています。圧縮などによって失われた音源データを改善することで、音質が損なわれるのを防ぐ「True Sound技術」を採用しているのが特徴。高音域のサウンドをクリアに再生できます。また、低音域の再生に優れた構造が取り入れられているため、ゲームや映画の重厚で力強いSEも体感可能です。

用途に合わせた5つのモードが選べるのも嬉しいポイント。「FPSゲーム」は、足音や敵が使用している武器を識別できます。裏取りされたり、レア武器によって一撃で不意に倒されたりなどプレイ中の危険を回避しやすく便利です。そのほか、映画鑑賞で役立つ「シネマモード」、長時間視聴が想定された「ライブ・ポップ」など、サウンドにこだわりたい方向けの機能が備わっています。

WQHDと高解像度ながらリフレッシュレート最大165Hz・応答速度1msを実現

ゲーミングモニターにおいて、リフレッシュレートと応答速度の値は映像の滑らかさ・ブレの少なさに深く関わるため非常に重要です。

リフレッシュレートとは、1秒間にどれだけ画面が切り替わるかを表す数値のこと。単位にHzが用いられます。値が大きければ大きいほど、スムーズな描画が可能です。

「EX2710Q」と「EX2710R」は最大165Hzの高リフレッシュレートに対応しているため、エイムの際に敵を捉えやすかったり、キャラクターの高速な動きを滑らかに再現できたりといった魅力があります。

画面の色が変化する際にかかる時間を表す応答速度は2ms。残像やぼやけが少なく、キレイな映像を楽しめます。なお、測定方法は一般的なGTGだけではなく、実際にモニター上で画像が変化するまでにかかった時間をテストするMPRTも採用。結果は1msと非常に高速です。色彩表現・サウンドだけでなく、ゲーム性能もしっかり備えています。

長時間のゲームプレイ・映画鑑賞に配慮したアイケア技術を搭載

長時間ゲームをプレイすることが多いゲーマーや配信者などにとって、目の疲れは天敵。特に、モニターのバックライトが原因で画面にチラつきが生じてしまう現象「フリッカー」や、強い刺激がある光「ブルーライト」は、プレイに支障をきたす恐れがあるため注意が必要です。

上記のような、目の疲労に繋がりやすい要因を抑えるため、「EX2710Q」と「EX2710R」は、フリッカーフリー・ブルーライト軽減モードなど複数の対策が含まれた「アイケア技術」を採用しています。

ブルーライト軽減モードは、使用シーンに合わせた4つのモードを選択可能。目に配慮したゲーミングモニターがほしい方はぜひチェックしてみてください。

幅広い高さ・角度調節機能とスタイリッシュなデザイン

ゲーミングモニターの角度・高さ調節機能も、画面の見やすさに影響する重要なポイントです。「EX2710Q」と「EX2710R」は、上-5°・下15°の角度調節に加え、左右スイーベル15°に対応。ゆったりとした姿勢や、集中したい際に行う前傾姿勢など、好みに合わせて変えられるのが魅力です。高さ調節は10cmまで行えます。

スタンドは楕円形ではなくV字型を採用。スタイリッシュなデザインでデスク周りをおしゃれに演出できます。また、V字で空いたスペースにマウスバンジーやスイッチャーなどの小型なアイテムを設置することも可能です。性能だけでなく、見た目にもこだわりたい方に適しています。

EX2710QとEX2710Rの性能を実機でチェック

ゲーム表現をチェック

Apex Legends

※EX2710Qを使用

EA(エレクトロニック・アーツ)が配信している大人気FPSゲーム「Apex Legends」をPS5で実際にプレイ。起動した際に開かれるホーム画面で発色のよさ、鮮やかな色彩表現が確認できます。

訓練場に入り動作をチェックしたところ、fpsは60付近にしっかりと張り付いた状態でした。ブレやチラつきもしっかりと抑えられており、滑らかな映像を楽しめます。なお、PS5版Apexが対応している上限値は執筆時点で60fpsです。

プレイ中にモードを切り替えたくなった場合は、本体に搭載されたスイッチを押すだけで変更可能。ゲーム内の設定を開いて細かい調節を行う必要がないため、手間がかからず便利です。

フォートナイト

※EX2710Qを使用

続いて、TPSのバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイ。PS5とフォートナイトの設定を行い「120fpsモード」をオンにしたところ、しっかりと120fpsに到達しました。今回はPS5で行ったため120fps止まりでしたが、両製品は最大165Hz対応なので、スペックに余裕のあるゲーミングPCでプレイすれば165fps付近の映像を表示できます。

フォートナイトのマップはApex Legendsのマップよりも草や木の割合が多く、明るい色が目に入りやすい傾向にあるのが特徴です。鮮やかな色彩表現が得意である両製品と非常にマッチしており、流れるような映像と合わせて没入感の高いゲーム体験が可能。光の反射や影など、ディテールにこだわりたい方にもおすすめの製品です。

画質をチェック

※EX2710Qを使用

「EX2710Q」と「EX2710R」は、フルHD(1920×1080)よりも解像度が高いWQHD(2560×1440)に対応しています。ドットの数が多く、より精細な画像を表示できるのが魅力です。今回は色合いが分かりやすい花の画像をチョイス。細部を注視してみると、ぼやけがなく花びらや茎の輪郭がハッキリとしていることが確認できます。

キレイな映像でゲームが楽しめるほか、画像・動画編集などのクリエイティブな作業を行う場合にも便利。趣味・仕事どちらの用途も満たせる製品を探している方はぜひチェックしてみてください。

製品情報

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ ゲーミングモニター EX2710Q

平面タイプのゲーミングモニター。画面にはIPSパネルが採用されています。広視野角なので、見る角度によって色が変化しにくいのが魅力です。ゆったりとした姿勢を取ったり、友人と画面をシェアしたりしたい方に適しています。

また、発色のよさもメリット。ゲーム映像を鮮やかに表現できるため、MMORPGなどの美麗なグラフィックをキレイに映したい方にもぴったりです。色表現に長けた、リアルな映像を楽しめる製品を探している場合はチェックしてみてください。

ベンキュー(BenQ) MOBIUZ ゲーミングモニター EX2710R

湾曲タイプのゲーミングモニター。人間の視野とほぼ同じ曲率である1000Rを採用しているのがポイントです。画面が視界を覆うため没入感を得やすく、よりゲーム・映画の映像の世界に深く入り込めます。画面端に表示されるHPバーやミニマップなどの情報を視界に捉えやすいのも魅力。ジャンルを問わず、さまざまなゲームプレイで役立ちます。

画面にはVAパネルを使用。深みのある黒が表現できるため、メリハリのある映像が好みの方にぴったりです。

また、LEDライトをモニター背面の対角線上に搭載。メニューからオレンジ・ピンク・青など、好みのカラーに変更できます。「モールス符号モード」を選択すれば、光り方を変えることも可能。ゲーム部屋を自分好みの雰囲気に演出したい方に適しています。

ベンキュー(BenQ) 出展情報

東京ゲームショウ2021

【期間】
2021年9月30日(木)10:00~10月3日(日)17:00

【内容】
9月30日~10月3日まで開催される「東京ゲームショウ2021」にベンキューが出展。MOBIUZ・ZOWIEブランドのモデルをはじめ、ゲーミングプロジェクター「TK700STi」の情報も詳しく確認できます。特別企画としてプレゼントも用意されているので、気になる方は特設サイトを確認してみてください。