本格的なクリエイティブ作業に欠かせないアイテムが「カラーマネジメントモニター」。一貫性のある正しい色合いや明るさでイラスト・写真・動画などの制作を行えるため、数多くのプロクリエイターが積極的に活用しています。
今回は、クリエイティブ作業におすすめのカラーマネジメントモニターをご紹介。導入する必要性や選び方も詳しく解説するので、カラーマネジメントモニターを選ぶ際の参考にしてみてください。
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- 目次
- カラーマネジメントモニターとは?
- カラーマネジメントモニターの必要性
- カラーマネジメントモニターの選び方
- カラーマネジメントモニターのおすすめメーカー
- カラーマネジメントモニターのおすすめ
- カラーマネジメントモニターの売れ筋ランキングをチェック
カラーマネジメントモニターとは?

By: rakuten.co.jp
カラーマネジメントモニターとは、色彩を正しく表現できる機能を持つ外付けディスプレイのことです。単に広い色域をカバーできるだけではなく、彩度・輝度・コントラストなどを細かく調節できるのが特徴。モニターやプリンターなど異なる機器間で、一貫した正しい色彩表示を可能にする「カラーマネジメント」にも対応します。
大半が工場出荷時に色彩出力を正しく揃える「キャリブレーション」が施されているのもポイント。また、経年によって色彩の再現度が低下しても、測色器を使えばユーザー自身で見え方を回復できます。色彩表現にこだわって、写真・動画・イラストなどの制作を進めたいクリエイターにおすすめです。
カラーマネジメントモニターの必要性

By: asus.com
制作時の色再現性を担保するうえで、カラーマネジメントモニターは欠かせません。市販のモニターは色彩の出力表示に個体差があるのが難点。特に、映画鑑賞用やゲーミング用のモニターは彩度やコントラストが強く、画面の青みがかったモノが多いため、データ本来とは大きく異なった色合いで画像や動画が表示されます。
表示の基準がずれたモニターで編集してしまうと、イメージした通りの色彩で最終的な出力を行えない場合も。例えば、モニターの画面とプリンターで印刷した写真とで色合いがかけ離れて見えるなどのトラブルが発生します。
カラーマネジメントモニターを導入すれば、色彩表示に関する問題に対処可能。複数台のモニター間はもちろん、プリンターやスキャナーとも基準の一貫した色彩表示で作業を進められます。仕事で制作物を納品する必要がある方にもおすすめです。
カラーマネジメントモニターの選び方
用途に合った色域を選ぶ
Adobe RGB

By: eizo.co.jp
「色域」とは、モニターなどが再現できる色の範囲をあらわしたものです。色域が広いモノほど、より多くの色を表現できるカラーマネジメントモニターといえます。
「Adobe RGB」はアドビシステムズ社が開発した色域の規格。sRGBよりも広い色域を有しています。色の正確性が求められるプロのクリエイターは、Adobe RGBのカバー率が高いモデルを選んでみてください。
sRGB

By: asus.com
「sRGB」は、国際電気標準会議(IEC)によって開発された色域の規格です。Adobe RGBに比べると色域は狭いものの、シンプルで汎用性に優れているのが特徴。一般的なプリンターやカメラで違和感なく色が再現できます。ウェブコンテンツの制作やオフィスユースにおすすめの規格です。
Adobe RGBの広い色域をカバーしたモノに比べて、価格が安い傾向にあるのもポイント。気軽に導入できるカラーマネジメントモニターを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
キャリブレーションの種類を選ぶ
ハードウェアキャリブレーション

By: biccamera.com
ハードウェアキャリブレーションは、モニター本体の設定を直接調節するのが特徴。接続するパソコンが変わっても高精度な色表示を維持できるため、プロのクリエイターにおすすめのキャリブレーション方法です。
本格的な作業を行いたい場合は、ハードウェアキャリブレーションに対応したカラーマネジメントモニターを選んでみてください。
ソフトウェアキャリブレーション

By: viewsonic.com
ソフトウェアキャリブレーションは、モニターの色彩をパソコン側でソフト的に処理し、調節するのが特徴。一般的なモニターでも色調整ができる方法です。
ソフトウェアキャリブレーションには、キャリブレーションセンサーと専用アプリを使用。なお、手作業による精度のバラツキが生じやすい点には注意が必要です。
動画編集も行うなら4K以上の解像度がおすすめ

By: amazon.co.jp
4K以上の高解像度なカラーマネジメントモニターは動画編集に重宝します。4Kは3840×2160とも表記され、フルHDと比べて縦横合計のピクセル数が4倍も多いのが特徴。4Kで撮影した動画もデータを間引くことなく本来の解像度で表示できるため、仕事や趣味の創作活動で4K動画を扱うことが多い方に人気があります。
写真編集やイラスト制作でも4K以上のカラーマネジメントモニターが活躍。色乗りよく細部まで忠実に表示できるので、編集作業をより効率的に進められます。ただし、4K未満のモノと比べて価格が割高なのが難点。動画を扱わないコスパ重視のユーザーには、解像度を2560×1440に抑えたWQHDモデルもおすすめです。
モニターのサイズをチェック

By: amazon.co.jp
画面サイズもカラーマネジメントモニター選びで重要なポイントです。サイズが大きいほど画像や動画を迫力のある大画面で表示でき、細部の調整もスムーズに行えます。編集作業時の表示領域を広く取りたい方には、30インチ以上の大きいサイズも人気です。
ただし、メールや文書の作成といった事務作業を行う際は視線の移動量が増えるため、目に負担がかかりやすいのがデメリット。汎用性を重視するなら、24〜27インチのカラーマネジメントモニターを選ぶのがおすすめです。
機能をチェック
ムラ補正機能

By: biccamera.com
液晶パネルは、画面の部分ごとに輝度や色度のムラが生じるのが難点。中央付近と周辺部とでは見え方に差があり、端に行くほど表示が暗くなることが少なくありません。
画面の見え方にこだわるなら、「ムラ補正機能」を搭載したカラーマネジメントモニターがあると便利。ユニフォミティ補正回路によって画面全体を細分化しつつ、個別に明るさや色合いを調整するため、画面の隅々までムラを抑えた正確な色表現を可能にします。
HDR対応

By: benq.com
HDRとは、High Dynamic Rangeの略称。従来のSDRと違って、明暗差の激しいシーンでも白く飛んだり黒く潰れたりすることなく、より肉眼の視界に近い自然な明るさで画像や映像を表示できます。
動画制作に活用するなら、HDR信号の入力と表示に対応したカラーマネジメントモニターが特におすすめ。カメラを使ってHDR方式で記録した動画を画面上でプレビュー表示できるので、仕上がり後の見え方を確認しながら効率的に作業を進められます。
なお、配信や放送などの用途ごとに対応するHDR動画の方式が異なる点は注意。出力先に適したHDR方式がサポートされているかもあわせて確認しましょう。
カラーマネジメントモニターのおすすめメーカー
ベンキュー(BenQ)

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「ベンキュー」は、主にプロジェクター・液晶モニター・照明機器などの製品を取り扱うメーカーです。液晶モニターは、ホーム・プロフェッショナル・ゲームの3シリーズをラインナップ。プライベートやビジネス向けのホームシリーズや、クリエイター向けのプロフェッショナルシリーズといった具合に、目的や用途に合ったモニターを選びやすいのが特徴です。
カラーマネジメントモニターはデザイナーモニターと並び、プロフェッショナルシリーズとして販売されています。色の再現性はもちろん、素材・デザイン・キャリブレーションなどにもこだわって設計されているため、信頼性を重視するプロユーザーにおすすめです。
エイゾー(EIZO)

By: amazon.co.jp
「エイゾー」は、映像ソリューション関連の商品やシステムを手掛ける日本のメーカーです。ビジネスモニターやカラーマネジメントモニターをはじめ、医療向け・産業向け・航空管制向けなど、幅広いモニターの開発と販売をおこなっています。
カラーマネジメントモニターは、「Color Edge」ブランドでPROMINENCE・CG・CSの3シリーズを展開しているのが特徴。カラーグレーディングや厳密な色管理をおこなうプロ向けから、デジタルフォトやイラストを気軽に楽しむライトユーザー向けまで、幅広いニーズに対応しています。
エイスース(ASUS)

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コスパに優れたパソコンや周辺機器で人気のメーカー「エイスース」。ゲーミングに特化した高性能なデスクトップPCやノートパソコンでも人気のブランドです。モニター製品はゲーミングを中心に、クリエイター向けやビジネス向けモデルなどを取り扱っています。
カラーマネジメントモニターは「ProArt」シリーズを展開。小型のモノから35インチを超える大画面モデルまで、さまざまな画面サイズの製品がラインナップされているため、用途や設置環境に応じて選択できます。
カラーマネジメントモニターのおすすめ
ベンキュー(BenQ) 31.5インチ デザイナーモニター PD3205U
sRGB 99%をカバーした4Kモデルです。31.5インチの大きな画面で、3840×2160ピクセルの高精細な表示を確認しながら作業が進められます。HDR 10に対応しているのも便利なポイントです。
ICCsync機能を搭載しているのが特徴。MacBookとモニター間のICCプロファイルが自動的に同期されるほか、モニターのディスプレイモードを変更しても瞬時に同期される優れた機能です。MacBookで確認した色とモニターで見た色の違いが最小限に抑えられます。
ベンキュー(BenQ) 27インチ カラーマネジメントモニター SW272Q
DisplayPortとHDMIに加えて、USB Type-C入力ポートを搭載したカラーマネジメントモニターです。最大90WのPower Delivery規格に対応しているため、作業をしながらノートパソコンの充電がおこなえます。
2560×1440ピクセル表示が可能な27インチ液晶を搭載。広視野角のIPSパネルを採用しているので、斜めからでも色変化の少ない鮮明な画像が確認できます。画面下部にSDカードリーダーやインターフェースポートを配置しているのもポイントです。
ベンキュー(BenQ) 24インチ AQCOLOR SW240
24.1インチのフルHD+液晶を搭載したカラーマネジメントモニターです。コンパクトながらAdobe RGB 99%をカバーするなど、色の再現性は良好。小型のデスクに置きやすい、省スペースな製品を探している方におすすめです。
エルゴノミクスデザインのスタンドを採用。140mmの高さ調節機能をはじめ、ティルト機能やスイベル機能を備えているので、見やすい位置に画面を合わせられます。90°のピボット機能を搭載しており、縦長の画像が見やすく表示できるのも便利です。
エイゾー(EIZO) 27インチ カラーマネジメント液晶モニター ColorEdge CS2731
独自の「デジタルユニフォミティ補正回路」を搭載したカラーマネジメントモニターです。色味や明るさのムラを補正することで、画面全体を均一な表示状態に保てます。
Adobe RGB色域を99%カバーしているため、色の再現性も良好。ハードウェアキャリブレーションに対応しており、正確な色表示が維持しやすいのも嬉しいポイントです。
最大60Wの給電が可能なUSB Type-Cポートを搭載。ノートパソコンとケーブル1本で接続できるので、デスク周りの配線がスッキリと整理できます。USB Type-Cケーブルが付属しているため、購入後すぐに作業をはじめることが可能です。
エイゾー(EIZO) 27インチ カラーマネジメント液晶モニター ColorEdge CS2740
4K解像度を備えた、27インチのカラーマネジメントモニターです。高性能な製品を求めるプロのクリエイターにおすすめのモデル。Adobe RGB色域を99%カバーしています。
USB Type-C・DisplayPort・HDMIの3系統の入力ポートを搭載しているのもポイント。複数のパソコンを接続したり、パソコンの種類に応じて適したポートを選択したりできます。背面に加えて、アクセスしやすい側面にもUSBポートを配置するなど、使い勝手は良好です。
ビューソニック(ViewSonic) 27インチ カラーマネージメントモニター VP2786-4K
4K解像度のカラーマネジメントモニターです。クリックやスピンといった直感的な操作ができる「ColorProホイール」が付属。カラー調整作業を効率的におこなえるおすすめのモデルです。カラーセンサーも内蔵しています。
作業環境を明るく照らすライト「Backstage Light」を本体に搭載しているのも特徴です。発光色はホワイト・ウォームホワイト・イエローに変更できます。遮光フードが付属しているのもポイント。照明を素早く遮れるほか、未使用時には折りたたんでコンパクトに収納できます。
ビューソニック(ViewSonic) 23.8インチ カラーマネージメントモニター VP2456
価格が比較的安いカラーマネジメントモニター。低価格ながらsRGB色域を100%カバーするなど、写真や動画編集を趣味で楽しむ用途におすすめのモデルです。
工場出荷前にキャリブレーションが施されているため、購入してすぐに利用できます。広視野角のIPSパネルを採用しているので、斜め方向からでもキレイな画像を確認することが可能です。
HDMIとDisplayPortに加えて、60W給電対応のUSB Type-C入力ポートを搭載しているのがポイント。MacBookなどのノートパソコンがケーブル1本で接続でき、充電をしながら作業がおこなえます。
エイスース(ASUS) 32インチ プロフェッショナル モニター PA32UCXR
セルフキャリブレーション機能を備えた、高性能なカラーマネジメントモニターです。内蔵モーター式フリップカラーメーターを搭載しているのが特徴。必要なときに素早くキャリブレーションが実行できます。
4K解像度を備えた32インチサイズの液晶を採用。高精細な画像を大画面で確認しながら、細かな編集作業がおこなえます。Adobe RGB 99%をカバーしているほか、DCI-P3色域も97%カバーしているため、色の再現性が良好です。
エイスース(ASUS) 27インチ プロフェッショナル液晶ディスプレイ ProArt PA279CV-J
sRGB色域を100%カバーしたカラーマネジメントモニターです。視野角の広いIPSパネルを採用しているため、斜めからでも色変化の少ない画像が確認できます。出荷前にキャリブレーションが実施されているのも嬉しいポイントです。
エルゴノミクスデザインのスタンドを搭載。高さ調節をはじめ、スイベル・チルト・ピボットに対応するなど、多彩な調節機能を備えているのが特徴です。設置環境や用途に応じて、画面を見やすい位置にセットできます。
デル(Dell) 27インチ デジタル ハイエンド シリーズ U2724DE
Thunderbolt 4対応のType-C入力ポートを搭載したカラーマネジメントモニターです。90Wの給電に対応しているため、ケーブル1本でノートパソコンを充電をしながら作業が進められます。DCI-P3 98%やディスプレイP3 98%をカバーするなど、色の再現性は良好です。
USBハブ機能を搭載しているのがポイント。最大10Gbpsのデータ転送が可能なType-Aに加えて、15Wの充電機能付きのType-Cポートを採用しているので、外付けストレージへのバックアップやデバイスの充電など多目的に利用できます。
カラーマネジメントモニターの売れ筋ランキングをチェック
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信頼できる正確な色表示が得られるのがカラーマネジメントモニターを導入するメリットです。ほかの機器とも一貫した見え方が整備できるため、色表示に対する不安を払拭したうえで、自信を持って写真や動画を編集できます。自分に合ったカラーマネジメントモニターを入手して、より高品質な作品を仕上げてみてください。