Webサイトや行数の多いスプレットシートをチェックする際に便利なのが「縦置きモニター」。画面が回転させられる縦横兼用モデルのほか、縦置き専用の製品なども販売されており、機種選定に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、縦置き対応モニターを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。おすすめのモデルもご紹介するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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- 目次
- モニターを縦置きで使うメリット・デメリット
- 縦置きモニターの選び方
- 縦置きモニターのおすすめメーカー
- 縦置きモニターのおすすめ|24インチ
- 縦置きモニターのおすすめ|27インチ
- 縦置きモニターのおすすめ|その他
- ピポッド機能がないモニターを縦置きするならモニターアームを使おう
モニターを縦置きで使うメリット・デメリット
モニターを縦置きで使うと、情報の視認性が高まるのがメリット。縦長の画面はウェブページやドキュメントをスクロールせず、一度に多くの情報を表示できるため、作業効率が向上します。特にプログラミングやライティング、データ分析などの作業では、縦に長いコードや文章、表を一目で確認できるのが大きな利点です。
また、SNSやチャットアプリの使用時にも、縦に流れるタイムラインを一度に多く表示できるので、容易に情報の把握が可能。デメリットは、動画やゲームなど横長のコンテンツが見にくくなる点です。
縦置きモニターの選び方
タイプで選ぶ
回転させて使う「縦横兼用タイプ」
ピボット機能付きのスタンドを搭載した製品が「縦横兼用タイプ」です。画面を90°回転させられる機構を備えているのが特徴。横置きと縦置きを簡単に切り替えられるため、幅広い用途に利用することが可能です。
ビジネス書類のチェックやエクセルシートの確認時は縦置き、動画の視聴やゲームをプレイする際は横向きなど、シーンに応じて使い分けられます。
縦置きを前提にした「専用タイプ」も
縦置きモニターのなかには、縦置きで使うことを前提に設計された「専用タイプ」も販売されています。SNSのタイムラインやメッセージアプリのチャット画面などを表示させるのにおすすめ。メインモニターの表示領域を圧迫しないため、パソコン作業は通常通りおこなえます。
専用タイプの縦置きモニターには、コンパクトな製品が多いのもポイントです。携帯性に優れているので、ノートパソコンと一緒に持ち運ぶことが可能。外出先でパソコン作業をしながらタイムラインがチェックできます。
画面のサイズで選ぶ
縦置き可能なモニターには、さまざまな画面サイズの製品が販売されています。画面サイズが大きいほど視認性が上がる一方で、広い設置スペースを要したり携帯性が落ちたりするので注意が必要。一般的なデスクで使うなら、24〜27インチ程度の縦置きモニターが扱いやすいためおすすめです。
また、頻繁に持ち運んで利用する場合は、さらに小型のディスプレイを搭載したモバイル仕様の縦置きできるモニターなどもあります。設置環境や用途に応じて、適した画面サイズの製品を選んでみてください。
解像度をチェック
縦置きできるモニターを選ぶ際には解像度のチェックも重要です。解像度とは画面の縦と横に並んでいる画素(ピクセル)数のこと。スペックに1280×720ピクセルや1920×1080ピクセルなどと表記されており、数字が大きいほど高解像度になります。
また、解像度は、1920×1080をフルHD解像度、3840×2160を4K解像度と呼びます。一般的なビジネス用途ならフルHDで大きな問題はありません。ただし、クリエイティブ作業など、より高解像度の縦置きモニターが必要な用途にはWQHDや4Kモデルがおすすめです。細かな部分まで確認しながら作業が進められます。
マルチモニターとして使うならベゼル幅にも注目
縦置き可能なモニターをマルチモニターとして使用する場合は、ベゼル幅にも注目しましょう。ベゼルとはディスプレイの周囲を囲む「枠」部分のこと。ベゼル幅が狭い製品ほど、複数台を並べたときに画面と画面の間が気になりにくいのでおすすめです。マルチタスク作業が快適におこなえます。
ナローベゼル・フレームレスデザイン・ゼロフレームデザインなど、メーカーにより呼び方が異なります。気になる方はチェックしてみてください。
角度・高さ調節機能もチェック
縦置きできるモニターの多くは、画面の角度や高さを調節する機能も搭載しています。左右の角度調節ができると隣の人に画面を見せたいときなどに活用可能。チルトとも呼ばれる前後の角度調節に対応していると、画面の向きを簡単に視線にあわせられます。
画面の高さは画面を見る際の首の角度に直結するため、調節できると非常に便利。長時間の作業による肩こりや首の痛みなどに悩んでいる方は、高さ調節機能を搭載するモデルをチェックしてみてください。
縦置きモニターのおすすめメーカー
デル(Dell)
Dellの縦置きできるモニターは優れた画質と機能性が特徴。4K解像度のモデルは細部まで鮮明に表示できるため、デザインや映像編集にぴったりです。また、ブルーライトカット機能やフリッカーフリー技術を搭載するモノは、長時間使用にもおすすめです。
多くのモデルにスタンドの高さ調節や回転機能を採用。作業環境に合わせて柔軟に角度調節できます。プログラミングなどの縦長作業も快適に行うことが可能です。
ベンキュー(BenQ)
ベンキューの縦置き可能なモニターは色再現性に優れているため、クリエイティブな作業におすすめ。Adobe RGBBの広い色域をカバーしたモノは、細部まで鮮明に表示できます。写真編集やイラスト作成などにも便利です。
目にやさしい設計も特徴で、疲れを軽減するためにフリッカーフリー技術やブルーライト軽減機能が搭載されているモデルもあります。デスクワークやプログラミングなど、長時間モニターを使用する作業も安心です。
LGエレクトロニクス(LG Electronics)
LGエレクトロニクスの縦置きできるモニターは高解像度のモデルが充実。4KやWQHDなどのモデルも揃っており、細部までクリアな映像を表示できます。クリエイティブな作業や詳細なデータ分析を行う際にもおすすめです。
さらに、IPSパネルを採用しているため、広い視野角を持ち、どの角度から見ても色の変化が少ないのが特徴です。
縦置きモニターのおすすめ|24インチ
ベンキュー(BenQ) カラーマネジメントモニター SW240
正確な色再現が可能なおすすめの縦置きできるモニター。Adobe RGB色空間に対応しており、画像を本物に近い色彩で描写できます。加えて、10億以上の色を表示可能。写真やデザイン作成などにぴったりです。
カラーモード専用のホットキーも搭載。ボタン一つでカラーモードを簡単に切り替えられます。
独自のアイケア技術を採用しているのも魅力。ブルーライトの低減機能も備えています。長時間の作業も快適に行うことが可能です。
ベンキュー(BenQ) 24.1インチプログラミングモニター RD240Q
プログラミングをする方におすすめの縦置き対応モニター。独自のコーディングモードを搭載しており、鮮明にコードの表示ができるので、長時間コードを書く際に目の疲れを緩和できます。
サーカディアンモードも備えており、日の出から日の入りのサイクルに合わせて画面の色温度を自動調節。一日を通して快適な視聴環境をキープ可能です。
Display Pilot 2ソフトウェアを使用すれば、ショートカット・デスクトップパーティション・アプリケーションモードなどの機能にアクセスできます。90Wの給電に対応しているのもメリット。ノートパソコンやタブレットなどに充電を行えます。
エイゾー(EIZO) FlexScan 24.1型 カラー液晶モニター EV2485
事務作業やクリエイティブな作業に適したおすすめの縦置き可能なモニター。解像度は1920×1200のWUXGAで、フルHDと比較して縦方向に約15%広い表示領域を有しています。A4サイズの資料を2ページ見開きで表示しても画面内に収められるので、作業効率の向上を図ることが可能です。
さらに、ノートパソコンとモニターをUSB Type-Cケーブル1本で接続できるため、デスク周りをすっきりさせられます。USBハブ機能も備えており、4つのUSB Type-Aポートを利用して、さまざまなデバイスを簡単に接続可能です。
目にやさしい機能も充実。周囲の明るさに応じてモニターの輝度を自動調整する「Auto EcoView」や画面のちらつきを防ぐ「EyeCare調光方式」を搭載しており、長時間の使用でも目の疲れを軽減します。
エイゾー(EIZO) ColorEdge 24.1型 カラーマネージメント液晶モニター CS2400S
WUXGA解像度を持ち、Adobe RGBカバー率99%を実現している縦置きできるモニター。ハードウェアキャリブレーションに対応しており、安定した色再現が可能です。写真や動画編集などクリエイティブな作業に適しています。
ノートパソコンとUSB Type-Cケーブル1本で接続できるのも魅力。70Wの給電に対応しており、ノートパソコンに充電をしながら使用可能です。
ベゼルが薄いのもポイント。作業に没頭できます。スタンドは角度や高さ調節、縦回転に対応しており、画面位置を好みでカスタマイズできます。
エイスース(ASUS) ゲーミングモニターVG258QR-R
縦置き対応のゲーミングモニターを探している方におすすめのモデル。最大165HzのリフレッシュレートとAMD FreeSyncに対応しており、カクつきやブレの少ない滑らかな映像を表示できます。
また、ゲーム内容に応じて色調などを調整できる「GameVisual機能」も搭載。より臨場感のある映像を楽しめます。
さらに、上下左右の角度調節に加えて高さ調節も可能です。見やすく調節できるので、長時間プレイ時も快適です。
縦置きモニターのおすすめ|27インチ
デル(Dell) 27モニター S2725DS
作業効率の向上が可能なおすすめの縦置き対応モニター。「Easy Arrange」機能に対応しており、複数のウィンドウを1つの画面にまとめられます。マルチタスクを行うのに便利です。
傾きや高さの調節が可能なほか、縦横回転にも対応。作業に合わせて適した角度にモニターを固定できます。
デュアル5Wスピーカーを内蔵しているのもポイント。音楽や映画なども高音質で楽しめます。さらに、99%のsRGBカバー率と100Hzのリフレッシュレートを備えており、鮮やかで滑らかな映像を表示可能です。視野角が178°の広視野角なので、モニターの見る位置が変わっても視認性を損ないにくく、快適に作業できます。
アイ・オー・データ(IODATA) GigaCrysta 180Hz&WQHD対応27型ゲーミングモニター EX-GDQ271JA
高画質と高速応答性能を兼ね備えた27インチの縦置き対応のモニター。Display HDR400に対応しており、白飛びや黒つぶれを抑え、クリアな映像を楽しめます。
入力ポートはHDMIを2つ、DisplayPortを1つ搭載し、DisplayPort使用時にはWQHD解像度で最大180Hzの高リフレッシュレートに対応。さらに、モニターの位置を自由に調節できる「ゲーミングスタンド」を搭載しており、好みの高さに合わせやすい目盛りも付いています。
ヒューレット・パッカード(HP) OMEN 27q QHD ゲーミングディスプレイ
縦置きに対応し、ゲーミング用途でも使えるおすすめのモニター。リフレッシュレートは最大165Hzで、応答速度は1ms。格闘ゲームやレーシングゲームなど、動きの激しいタイトルでも低遅延で滑らかな映像を出力できます。 FreeSync Premium技術も採用しているので、画面のブレを抑えることが可能です。
解像度は2560×1440で、99%のsRGBと95%のDCI-P3色域をカバーしています。高精細で色彩豊かな映像を表示できるのも特徴です。
高さ調節やピボット回転なども可能。縦型のゲームも快適にプレイできます。
エムエスアイ(MSI) ゲーミングモニター MPG 274URF QD
縦置きができるモニターで、4K出力に対応しているおすすめのモデル。一般的なIPSパネルと比べて駆動速度が4倍速いRAPID IPSパネルを採用しており、高画質と広視野角を両立しています。最大リフレッシュレートは160Hz、応答速度は0.5msと非常に高速で、4K環境でのゲームプレイを存分に楽しめるのが魅力です。
また、同期機能FreeSync Premiumを搭載しており、対応するグラフィックスカードと連携すれば、画面のカクつきやズレを低減します。さらに、ブルーライトとちらつきを抑える機能も備え、長時間プレイで目の負担を緩和可能です。
入力ポートにはPD対応のUSB Type-Cを採用。ノートパソコンはもちろん、スマホやタブレット、カメラなどさまざまなデバイスに接続できます。
JAPANNEXT IPS BLACK液晶パネル4Kモニター JN-iB4FL272U-C6-H
映像美が楽しめる縦置き対応のおすすめモニター。IPS BLACKテクノロジーを採用しており、従来のIPSパネルよりも高いコントラスト比を実現し、より深い黒を再現できるのが特徴です。
KVM機能を搭載しているのもポイント。2台のパソコンを1つのキーボードとマウスで操作できます。加えて、Picture In PictureやPicture By Picture機能に対応しているので、複数の入力画面を同時に表示可能。マルチタスクも快適に行えます。sRGBは100%、DCI-P3 98%と色彩の再現性に優れているのも長所です。
縦置きモニターのおすすめ|その他
LGエレクトロニクス(LG Electronics) 31.5インチ UltraGear OLED 4K(3840×2160)240Hz+Dual Mode対応ゲーミングモニター32GS95UE-B
縦置き可能なモニターで性能に優れているモデルを探している方におすすめ。4K 240HzとフルHD 480Hzの両方を利用できます。RPGでは壮大なゲームの世界を高精細な画面で楽しみ、FPSでは高リフレッシュレートで相手の動きを正確に捉えることが可能です。
画面には有機ELディスプレイを採用。メリハリのある映像を楽しめます。加えて、マイクロレンズアレイ技術により、従来のモデルよりも輝度が30%向上し、鮮やかな映像表示を実現しているのも特徴です。
LGエレクトロニクス(LG Electronics) LG モバイルモニター gram +view 16MR70
縦置きできるモニターで、旅行や出張などへ持ち運びができるおすすめのモデル。サイズは幅360×奥行246×高さ8mmで、重量は670gです。薄型かつ軽量なため、カバンに入れて気軽に携帯できるほか、デスク上にも省スペースで設置できます。
インターフェースにはUSB Type-Cを搭載しており、USB PDに対応。ノートパソコンへの給電も行えるので便利です。
解像度は2560×1600で、フルHDの約2倍の精細さを実現。DCI-P3色域を99%カバーし、色再現性にも優れています。デザイン作業を行いたいときにもぴったりです。
また、専用ソフトウェア「LG Switch」を用いればオートピボット機能を活用できます。シーンに応じて手軽に縦・横画面表示に切り替えられるため、快適に縦長のウェブページの閲覧、縦型動画の視聴などを行うことが可能です。
エイスース(ASUS) ProArt プロフェッショナル液晶ディスプレイ PA279CV-R
クリエイティブな作業を行うのに便利な縦置き対応モニター。ASUS独自のProArtプリセットとProArtパレット機能を搭載しており、色調補正や動画編集、写真の加工など、さまざまな用途に応じたカラーモードの設定が簡単に行えます。
Calman Verified認証を受け、色精度に優れているのも魅力です。写真やビデオ編集、グラフィックデザインなどの作業において、より理想に近い色表現を実現できます。
インターフェースも充実しており、USB Type-CやDisplayPort、HDMIなど多様なポートを採用。特にType-Cポートは、データ転送に加え、65Wの電力供給にも対応しているので、ケーブル1本でデバイスの充電と接続が可能です。
ITPROTECH 14.0型バータイプ液晶モニター Screen Plus LCD14HCV-IPSW
SNS閲覧やネットサーフィンなどを快適に行えるおすすめの縦置きできるモニター。画面サイズは14インチで、3840×1100の高解像度です。ホワイトLEDバックライトを採用しており、白浮きを抑え、クリアな映像を表示できます。
画面にIPS液晶パネルを採用しているので、どの角度から見ても色やコントラストの変化が少なく、綺麗な画面を出力できます。また、Picture In PictureとPicture By Picture機能も搭載。複数の入力ソースを同時に表示すれば、生産性向上を図れます。
スタンドが付属し、縦置き・横置き・平置きに対応。薄型ベゼルを採用し、重量はわずか370gです。限られたデスクでも気軽にモニターを設置できるほか、外へも容易に持ち運べます。
JAPANNEXT 31.5 IPSパネル 多機能スタンド搭載4Kモニター JN-i315G144UR-HSP
縦置きできるモニターで、環境に合わせて設置方法を変えられるモデルを求めている方におすすめ。VESAマウント規格に対応しているので、モニターアームへの取付や壁掛けが可能です。
画面にはIPSパネルを用いており、解像度は4K。広視野角と高い色再現性を実現しているので、どの角度から見ても色やコントラストの変化が少なく、鮮明な映像を表示可能です。
sRGBは100%で、輝度は最大400cd/m2。写真や動画の編集などのクリエイティブな作業も快適に行えます。
ニューブリッジ(New Bridge) ウルトラロングモバイルモニター NB-TM088
縦置き専用のおすすめのモバイルモニター。画面は8.8インチで、本体サイズは約78.8×248.5×17.5mmとコンパクトに作られています。外への持ち運びはもちろん、デスク上に省スペースで設置可能。画面が縦に長く、SNSでのやりとりやWebページの閲覧をする際に便利です。
背面にスタンドが内蔵しているのもポイント。角度は10段階で調節でき、画面を見やすい位置に固定可能です。輝度も切り替えられ、薄暗い場所でも快適に作業できます。
ピポッド機能がないモニターを縦置きするならモニターアームを使おう
ピボット機能を搭載していないモニターを縦置きするなら、モニターアームを利用するのがおすすめです。ピボット・チルト・スイベル・高さはもちろん、画面を手前に引き出したり奥に移動したりと、多様な動きに柔軟に対応できます。
モニターアームが使えるかは、モニターがVESA規格に対応しているかがポイント。一般的なPCモニターの場合、75×75mmもしくは100×100mmのVESA規格に準拠していれば、モニターアームに設置することが可能です。利用を検討している方は事前にチェックしてみてください。
モニターアームについて詳しくはこちら
縦置きモニターを購入する際には、画面サイズ・解像度・ベゼル幅など、事前に確認すべき項目が複数あります。縦横兼用か専用モデルにするかもポイントのひとつです。チェックを怠ると、期待していたほど快適に使えない可能性があるので注意が必要。本記事も参考に、目的や用途に合ったモデルを選んでみてください。