プライヤー類のなかでも、水道管などの配管工事作業に使用されるケースが多い「ウォーターポンププライヤー」。用途に応じて、口開き最大寸法や本体のサイズなどをチェックして選ぶのがポイントです。
そこで今回は、ウォーターポンププライヤーの選び方やおすすめのモデルをご紹介します。各製品の特徴も解説するので、ぜひ作業内容に合ったウォーターポンププライヤーを選ぶための参考にしてみてください。
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ウォーターポンププライヤーとは?
ウォーターポンププライヤーとは、水回りなどの配管のナットを固定するのに使う工具。通常のプライヤーとは違い、開口部が斜めに設計されているため、水回りなどの配管に使われているナットを回しやすいのが特徴です。ナットを挟み込む部分に備わっている溝が大きく、曲面を掴んでも滑りを抑えて効率よく作業が行えます。
アゴの部分を数段階に調節して広さが変えられるアイテムも多いので、ナットや配管の大きさに応じて使い分けが可能。幅広いサイズや形状のナット・ボルトに対応でき、配管工事以外にも電気工事に自動車整備といった作業にも使いやすいなど、汎用性の高さも魅力の工具です。
ウォーターポンププライヤーの別名
ウォーターポンププライヤーは「アンギラ」や「カラス」といった別名で呼ばれる場合もあります。アンギラとは、幅広い作業用途に対応できる工具を取り扱う日本のメーカー「ロブテックス」より展開されている「アンギラス」という名称のウォーターポンププライヤーから引用されている呼び方です。
カラスという呼び方は、開口部の見た目がカラスのクチバシに似ていることが理由。ほかにも、ウォーターポンプレンチやツルクチなどの別名があります。
ウォーターポンププライヤーの選び方
口開き最大寸法をチェック
ウォーターポンププライヤーは、用途に応じて口開き最大寸法をチェックして選ぶのがポイント。口開き最大寸法とは、アゴの部分を可動させて調節できる最大の幅をさします。
最大値が小さいモノは細かい作業がしやすく、取り回しやすいのが特徴です。最大寸法が大きなモノであれば、大きなサイズのボルトやナットにも対応できます。
DIYや一般家庭に配置されている水回りの配管には40mm程度、幅広いサイズのボルトやナットが使われている自動車の整備などには70mm前後の口開き最大寸法を目安として選ぶのがおすすめです。
サイズをチェック
使用する作業シーンによって、ウォーターポンププライヤーのサイズをチェックするのも重要。全長が短くコンパクトなタイプは、パイプが入り組んだ場所や狭い環境で使いやすく、軽量で取り回しがしやすいのが特徴です。一方、ロングサイズのウォーターポンププライヤーは重量もあり、狭い場所や細かい作業には使いにくいものの、口開き最大寸法や加えられる力が大きくなります。用途に適したサイズのウォーターポンププライヤーを選びましょう。
その他の機能をチェック
ウォーターポンププライヤーには、スムーズな作業をサポートする便利な機能が搭載されているモデルもあります。持ち手側にドライバーが備わっているタイプであれば、1本でネジを回す作業にも対応可能。また、アゴの開閉をアシストするスプリング機能を搭載しているタイプは、長時間連続使用するシーンでも使いやすいのがポイントです。
さらに、ボタンでアゴの幅が調節できる機能が備わっているタイプも展開。持ち替えてアゴを調節する手間を省き、作業効率を高めます。
ウォーターポンププライヤーのおすすめ
クニペックス(KNIPEX) コブラ ハイテク・ウォーターポンププライヤー 8701-250
アゴの幅をボタンで調節できるウォーターポンププライヤー。口幅をスムーズに調節できるうえ、不意にアゴの幅が変わらずしっかりと固定できるので効率よく作業が行えます。3枚合わせのジョイント部「ボックスジョイント」により横方向のブレも防ぎ、安定して操作ができるのがポイントです。
また、円形・六角・四角など幅広い形状のボルト・ナット・パイプに対応しているのも魅力。口幅は25段階の調節が可能で、挟む対象のサイズに合わせて細かく設定できます。口開き最大寸法は、ナットで46mm、パイプで50mmです。
サイズは全長250mm、重量は335gと汎用的に使いやすいサイズなのも特徴。なお、全長125mmの小型タイプから300mm以上の大型タイプまで幅広いサイズが展開されており、作業シーンに合わせて選びたい方にもおすすめです。
エンジニア(ENGINEER) ネジザウルスWP PZ-63
マイナスドライバーと六角レンチがグリップエンドに搭載されたウォーターポンププライヤー。止水栓に備わっているネジを回したり、持ち出しソケットを取り外したりするのに便利なモデルです。
また、口開き最大寸法は41mmかつ先端の長さが56mmのスリムなヘッドにより、水回りでの細かい作業を行うのに適しています。ドライバーで回しにくい頭が潰れたネジや、蛇口などの奥まった位置にあるネジを掴んで取り外しやすいのが特徴です。
さらに、グリップの素材には滑りを抑える硬質エラストマーが採用され、手にフィットしやすいデザインでスムーズな作業をサポート。多機能搭載で操作性にも優れたおすすめのウォーターポンププライヤーです。
ケンオー(KENOH) レッドG 溝付ウォーターポンププライヤー WPP-250
5段階に調節できるアゴの幅により、さまざまなサイズのボルト・ナット・パイプに対応できるウォーターポンププライヤー。作業内容に応じて汎用的に使えるのが特徴です。
開口部に備わっている溝で、しっかりと挟む対象をホールドし、作業効率を高めるのもポイント。さらに、滑りを軽減するグリップが備わっているため、操作がしやすくスムーズな作業をサポートします。価格も非常に安く、コスパを重視する方にもおすすめのウォーターポンププライヤーです。
クニペックス(KNIPEX) アリゲーター ウォーターポンププライヤー 8801-180
全長180mmかつ重量180gとコンパクトなウォーターポンププライヤー。繊細な作業がしやすく、パイプが入り組んでいる環境など、狭い場所での使用に適しています。軽量なので持ち運びにも便利なモデルです。
また、てこの原理を発揮しやすく、高いグリップ力で掴めるデザインを採用しているため、軽い力で作業が行いやすいのもポイント。口開き最大寸法は、ナットが36mm、パイプが42mmで9段階からアゴの幅が調節できます。操作がしやすく、長時間の作業におすすめのウォーターポンププライヤーです。
ベストツール(BEST TOOL) スプリング付ウォーターポンププライヤー WA-250S
スプリングの内蔵により、アゴの開閉が軽い力で楽に行えるウォーターポンププライヤー。長時間におよぶ作業や、連続使用でも手や腕への負担を軽減します。さらに、手に馴染みやすく滑りも抑えるグリップが備わっているため、操作性を高め効率よくスムーズな作業をサポートするのも特徴です。
アゴの幅は5段階の広さで、ボルト・ナット・パイプなどのサイズに合わせて調節可能。肉薄なので、狭い環境でも大きめのボルトやナットなどをしっかりと挟み込んで回せます。
また、素材は特殊合金鋼を採用したメッキ仕様で錆に強く、濡れやすい水回りの作業で使いやすいのもポイント。手入れのしやすさにこだわる方にもおすすめのウォーターポンププライヤーです。
五十嵐プライヤー(IPS) ソフトタッチワイド WL-270S
1940年の創業で、国内で唯一となるプライヤーを専門に取り扱う老舗のメーカー「五十嵐プライヤー」が展開するウォーターポンププライヤー。挟む部分には樹脂加工が施されているため、掴む対象を傷つけにくいのが特徴です。
口開きの最大寸法は70mmと広く、アゴの幅は8段階で調節が可能。太めのパイプや大型のナットに対応しやすく、全長270mmと比較的大型で重量も430gあるので、強い力が必要な作業で使用しやすいのもポイントです。
また、スプリングが内蔵されており、アゴの開閉をアシストし負担も軽減できます。ワイドタイプで使いやすいウォーターポンププライヤーを求めている方におすすめのモデルです。
バーコ(BAHCO) ウォーターポンププライヤー 8225
素材に弾力性の高いエラストマーを採用したグリップを搭載したウォーターポンププライヤー。人間工学に基づくデザインで握りやすいのが特徴です。サイズは、全長315mmと大型ながら、手への負担を抑えつつ操作性を高めてスムーズな作業をサポートします。
口開き最大寸法は55mmと比較的広く、大きめのボルト・ナット・パイプに対応しやすいのも特徴。アゴの幅は、挟む対象に応じて13段階で調節可能です。また、ハンドル上部に備わっているボタンのワンタッチにより開閉できる機能も搭載しています。
さらに、ロングサイズで550gの重量があるので、太いパイプやナットなどを回す作業でも効率よく強い力を加えやすいのがポイント。自動車整備などにも活用しやすいおすすめのウォーターポンププライヤーです。
ウォーターポンププライヤーは広げられるアゴの幅や本体のサイズをはじめ、備わっている機能もさまざまなタイプが展開されており、各製品の特徴をチェックして作業内容に適したモデルを選ぶのがポイントです。今回の記事を参考に、ぜひ用途に合ったウォーターポンププライヤーを見つけ、円滑な作業に活かしてみてください。