音楽を扱うDJに欠かせない「DJ用ヘッドホン」。楽曲を作成したり、編集したりするのに役立つ、正確な音をリスニングできるモデルが多数ラインナップされています。とはいえ、製品によって性能が異なるので、どれを購入すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのDJ用ヘッドホンをご紹介。選び方や人気メーカーについても解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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DJ用ヘッドホンとは?
DJ用ヘッドホンとは、大音量が流れるクラブでも正確に音をモニタリングしやすいヘッドホンのこと。低域を強調したモデルが多く、ビートなどを聞き取りやすいのが特徴です。
DJは大音量が流れているフロアで、次に流す曲を聴き分けて2つの曲を繋げる必要があります。そのため、片方でフロアの音楽を聴いて、もう片方でヘッドホン内の音楽を聴ける片耳モニタリングに対応したモデルも多くラインナップされています。
また、頑丈な作りのモノが多く、クラブなどハードな現場でも気兼ねなく使用できるのも魅力のひとつ。遮音性も高く、周囲の音に惑わされずにヘッドホン内の音に集中しやすいのも特徴です。
通常のヘッドホンとの違い
DJ用ヘッドホンと通常のヘッドホンの大きな違いは構造や音質です。DJ用ヘッドホンはクラブなど大音量が流れる現場で長時間使用するため、一般的なヘッドホンよりも高耐久なモデルが豊富。また、大音量のフロアでもヘッドホン内の音が聴き取りやすいように遮音性が高いのもポイントです。
また、片耳でヘッドホン内の音をモニタリングできるようにイヤーカップが回転する「片耳モニタリング」に対応しているモデルもラインナップ。取り回しやすいモノも多く、ヘッドホンを着けたり、外したりしやすいのも魅力です。
DJは正確に音を把握する必要があるため、モニタリング性能の高い製品が多いのもポイント。基本的にメーカーがDJ用ヘッドホンを謳っているモノを選んでみてください。
DJ用ヘッドホンの人気メーカー
オーディオテクニカ(audio-technica)
オーディオテクニカは、東京都町田市に本社を置く、音響機器・映像機器メーカーです。個人向けの製品から法人向けの製品まで幅広く取り扱っているのが特徴。ヘッドホンやイヤホン、マイクをメインで販売し、それぞれ豊富な種類をラインナップしています。
DJ用ヘッドホンについては、高解像度なサウンドを再生できるモデルを販売。汎用性が高く、DJプレイはもちろん、普段使いがしやすいのも魅力です。オーバーイヤータイプを採用したモデルが多く、長時間でも快適にリスニングできます。音質にこだわりたい方におすすめのメーカーです。
パイオニア(Pioneer)
パイオニアは、東京都文京区に本社を置く電機メーカーです。現在ではカーナビゲーションをメインで販売していますが、DJ向け製品については「Pioneer DJ」というブランドで展開。DJ向けのヘッドホンをはじめ、DJプレイヤーやDJミキサーなどプロフェッショナルな製品を多数手掛けています。
DJ用ヘッドホンは、有線タイプからワイヤレスタイプまで幅広い種類をラインナップ。いずれもDJ向けの構造で、優れた耐久性を実現しているのも特徴です。
スタイリッシュなデザインのモデルを多く展開しているので、見た目にこだわりたい方にもおすすめのメーカーです。
ゼンハイザー(SENNHEISER)
ゼンハイザーは、ドイツに本社を置く音響機器メーカーです。ヘッドホンやイヤホン、マイクをメインで販売。音楽制作現場や映画制作現場などプロフェッショナルな現場でも多く使われており、高品質な製品が多いのも特徴です。
DJ用ヘッドホンに関しては、持ち運びしやすい軽量・コンパクトモデルをラインナップ。優れたモニタリング性能を実現しており、高解像度で正確なサウンドをリスニングできます。装着感が優れた製品も多く、長時間でも快適に使用可能。大音量から耳を保護できる「ActiveGard機能」を搭載したモデルも人気です。
DJ用ヘッドホンのおすすめ
オーディオテクニカ(audio-technica) DJヘッドホン ATH-PRO5X
高遮音性で長時間でも快適に使用できるオーバーイヤー型のDJ用ヘッドホンです。快適かつ耐久性の優れたイヤパッドは交換可能なので、長期的に使い続けられるのが特徴。DJ用に設計された直径40mmドライバーを搭載し、高解像度なサウンドを実現しています。
1500mWの高耐入力に対応しており、プロの現場でも安心して使用可能。コードはDJ用カールコードとポータブル用ストレートコードの2種類を付属しているため、使い分けることでDJプレイはもちろん、普段使いにも対応できます。
引っかかって不意にコードが抜け落ちるのを予防できる「ロック機構付き着脱式コード」を採用している点もメリット。汎用性が高い高解像度モデルを求めている方におすすめです。
オーディオテクニカ(audio-technica) プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M40x
全帯域に色付けがなく、原音に忠実な再生音を実現すると謳われるヘッドホンです。強磁力な直径40mmのCCAWボイスコイルドライバーを搭載しているのが特徴。精度の高いモニタリングを実現したい場合に適しています。
楕円形状のイヤーカップは遮音性が高く、長時間快適な使用が可能です。反転モニター機構を採用。前方に90°、後方に15°回転させられるので、片耳でのモニタリングにも対応できます。
加えて、着脱式のコードを採用しているのもポイント。付属しているコードは、1.2mのカールコードと3.0mのストレートコードの2種類です。DJプレイ時にはカールコード、音楽鑑賞時にはストレートコードと使い分けできる点もおすすめです。
パイオニア(Pioneer) DJヘッドホン HDJ-CUE1
高品質なサウンドを再生できる40mmダイナミックドライバーを搭載したDJ用ヘッドホンです。量感のある低音からクリアな中高音まで幅広く再現できるのが特徴。汎用性が高く、DJプレイはもちろん、自宅や移動中など普段使いでも高音質サウンドをリスニングできます。
ハードな使用にも耐えうる優れた耐久性を備えているのも魅力のひとつ。ヘッドバンドには頑丈な金属製スライダーを内蔵しているので、堅牢性を高めて安心して使い続けられます。
快適なフィット感を得られるため、長時間でも快適にリスニング可能。ハウジング部分を90°回転できる仕様なので、片耳モニタリングも可能です。伸縮性のあるカールコードを採用しているので、DJプレイ中にケーブルが邪魔になりにくいのもポイントです。
パイオニア(Pioneer) オーバーイヤー型 プロフェッショナル DJヘッドホン HDJ-X7
シンプルかつスタイリッシュなデザインが魅力のDJ用ヘッドホンです。タイトな低域から伸びやかな高域まで正確に再現できる大口径50mmドライバーを搭載しているのが特徴。ハウジングの上部に「バスレフチャンバー」を備えているので、高い遮音性と低域のレスポンスを向上しています。
厳しい水準のアメリカ国防総省が制定した「MIL規格」に準拠しており、優れた耐久性を実現しているのも魅力のひとつ。ハードな使用環境に対応できるだけでなく、軽量なので快適に持ち運びできます。
フレキシブルに対応できる「スイベル機構」を採用し、ストレスなくモニタリングできる点もメリット。リケーブルに対応し、1.2mカールコードと1.6mストレートコードの2種類のコードを同梱しているので、幅広いシーンに対応できます。
L字プラグも採用しており、DJプレイ中にコードが邪魔になりにくいのもポイントです。
パイオニア(Pioneer) オーバーイヤー型 DJヘッドホン HDJ-X5
プロフェッショナルな現場でも使える高品質なDJ用ヘッドホンです。CCAWボイスコイルを採用した口径40mmドライバーを搭載。独立した4芯構造ケーブルとバスレフ方式のチャンバーを搭載し、歪みのないクリアなサウンドとビートの取りやすさを両立しているのが特徴です。
また、アメリカ国防総省が制定したMIL規格に準拠しており、優れた耐久性を実現しているのも魅力のひとつ。長期的に使い続けられるだけでなく、安心して持ち運びできます。
イヤーパッドは肌触りやクッション性に優れており、快適に装着できる点もメリット。スイベル機構やフレキシブルヘッドバンドを採用し、快適にモニタリングできます。
パイオニア(Pioneer) オンイヤー型 プロフェッショナルDJヘッドホン HDJ-CX
スタイリッシュなデザインと快適な装着感を両立したオンイヤー型のDJ用ヘッドホンです。わずか136gの軽量設計を実現しており、長時間でも快適に装着可能。人間工学に基づいて設計されているので、頭部や首、肩への負担も軽減できます。
また、ステンレス製のヘッドバンドはねじれに強い構造になっているため、壊れにくいのも魅力のひとつ。5Hz〜30kHzの幅広い再生帯域を実現する「PEEK-PU-PEEK 複合膜振動板」を採用し、低音域から高音域まで高解像度でモニタリングできます。
2000mWまでの高耐入力を実現し、大音量でも歪みの少ないサウンドを実現。リケーブルにも対応し、ストレートコードとカールコードの2種類をシーンに応じて付け替えられる点もメリットです。
パイオニア(Pioneer) Bluetooth機能搭載オーバーイヤー型 DJヘッドホン HDJ-X5BT
高音質・高耐久・高機能を実現したワイヤレスタイプのDJ用ヘッドホンです。低遅延で快適に使用できるaptX‐LLコーデックに対応しているのが特徴。ケーブルレスなので、手軽に楽曲チェックなどを行えます。
高解像度かつバランスのよいチューニングを施し、高い遮音性とパンチのある低音を実現しているのも魅力のひとつ。3時間の充電で最長約20時間の長時間再生ができるので、時間を気にせず使用できます。付属の片出し1.2mカールコードを使用すれば、有線ヘッドホンとしても使用可能です。
MIL規格に準拠しており、優れた耐久性を備えている点もメリット。イヤーパッドは肌触りがよいので、長時間でも快適にモニタリングできます。
ゼンハイザー(SENNHEISER) 密閉型モニターヘッドホン HD25 LIGHT
持ち運びしやすいコンパクトかつ軽量設計が魅力のヘッドホンです。密閉型デザインを採用しており、高い遮音性を実現しているのが特徴。ヘッドバンドは快適な装着感を備えているので、長時間でも快適にリスニングできます。
高い音圧レベルに対応しており、ハードな環境でも快適に使用できるのも魅力のひとつ。着脱式ケーブルを採用しているので、万が一断線しても交換して長く使い続けられます。
比較的リーズナブルに購入できるため、コスパを重視している方はもちろん、初心者の方にもおすすめのモデルです。
ローランド(Roland) Over Ear Headphones Crossfade M-100 Master
高音質なハイレゾ音源に対応しているヘッドホン。日本製のCCAWコイルを採用した大口径な50mmデュアル・ダイヤフラム・ドライバーを搭載しているのが特徴です。2種類の特性が異なる振動板を1つのドライバーに実装し、ディープな低音とシャープな高音を実現しています。
また、長時間でも使用しやすい「SteelFlexヘッドバンド」が採用されているのもポイント。快適に装着できるヘッドホンです。
さらに、イヤー・クッションのサイズが大型化されているのも特徴。断面が四角のデザインを採用し、密閉性や遮音性を高めている点もおすすめです。
コルグ(KORG) ノイズキャンセリング DJヘッドホン NC-Q1
静寂のなかで音楽に集中できるアクティブノイズキャンセリングを搭載したDJ用ヘッドホンです。Bluetoothによるワイヤレス接続に対応し、ケーブルレスで快適に使用できるのが特徴。高音質・低遅延を実現するAAC・aptX・aptX‐LL・aptX‐HDなどさまざまなコーデックに対応しているので、幅広いデバイスで使用できます。
特殊なフレーム構造を採用して、物理的にノイズを抑えられる「パッシブノイズキャンセリング」を搭載しているのも魅力のひとつ。10Hz〜25kHzの幅広い周波数帯域を実現しているので、さまざまな音楽をクリアかつバランスの取れたサウンドで再生できます。
1回の充電で最大36時間再生できるロングバッテリーを内蔵しているため、1日中バッテリー残量を気にせず使用可能。取り回しやすい高音質モデルを求めている方はチェックしてみてください。
PHONON DJヘッドホン 03 Stick
PHONONが製造するヘッドホン「SMB-03」をベースにし、LRのチャンネルをミックスしたモノラル仕様のDJ用ヘッドホン。イヤーカップが片方のみ搭載されており、片耳でのモニタリングを想定して設計されています。
イヤーカップ下部のスティック部分には天然ゴムスポンジを使用。長時間のDJプレイを行いやすい点がメリットです。さらに、長めのカールコードが採用されているのもポイント。動きやすいのもおすすめです。
ベリンガー(BEHRINGER) HPX2000
開放型のヘッドホン。ダイナミックレンジが広く周波数特性もワイドなので、幅広い音楽ジャンルに対応できます。
また、コバルトカプセルが採用されているのもポイント。低音域の再現性や透明感のある高音域を両立しています。接続には、標準フォーン端子を備えたOFCケーブルを使用。ステレオミニ変換プラグが付属している点も便利です。ヘッドバンドは耐久性が高く、回転式の円形イヤーカップを搭載。比較的手頃な価格で購入できます。
ベリンガー(BEHRINGER) HPX6000
50mmのネオジムドライバーを搭載しているプロ向けのDJ用ヘッドホンです。ワイドな周波数特性が特徴。低域で伸びのあるサウンドを実現しています。
ケーブルは片出し式を採用。両出し式のヘッドホンに比べてケーブルが邪魔になりにくく、DJプレイに集中しやすい点もおすすめです。ヘッドバンド部分は折りたたみが可能。コンパクトな形状で持ち運べるだけでなく、優れた耐久性も備えているのがポイントです。円形のイヤーカップには、回転式を採用しています。
Numark HF175
ターンテーブルやDJミキサー、DJコントローラーなどの販売で知られるNumarkのDJ用ヘッドホンです。オーバーイヤ型ながら小型かつ軽量に設計されているのが特徴。レザーヘッドバンドやソフトレザーのイヤーパッドも備えており、長時間でも快適に装着できます。
また、高品質ステンレスを素材に使用したテレスコピックアームを搭載しているのもポイント。サイズの調節もスムーズに行えます。フレームは180°回転が可能。片耳でのモニタリングにも対応できます。
40mmネオジウム・マグネットドライバーを搭載しているのもメリット。精細でナチュラルなサウンドが再生できる点もおすすめです。
マランツ(Marantz) MPH-1
小型で軽量な設計により、軽い付け心地を実現している密閉型のヘッドホン。高品質なステンレス製伸縮アームでスムーズにサイズを調節できるのが特徴です。耳に快適にフィットしやすいので、長時間連続してプレイする場合にも適しています。
さらに、精密な密閉キャビティ構造を採用しているのも長所。精度の高いサウンドでモニタリングしやすい点もおすすめです。また、本製品はDJプレイ時だけでなく、動画鑑賞やウェブ会議をする際にも適しています。
フレームは180°回転するので、片耳でのモニタリングも可能。接続には約2.7mのステレオミニプラグ端子ケーブルを使用します。標準ステレオプラグ変換アダプタが付属している点もおすすめです。
maono ヘッドフォン AU-MH601
20〜20000Hzの幅広い周波数特性を実現しているDJ用ヘッドホン。高性能な50mm大口径ドライバーを搭載しており、タイトでパワフルな低域とナチュラルで伸びやかな中高域を再生できます。
イヤーパッドは、前後に90°、上下に180°回転させることが可能。片耳でモニタリングしたい場合にも便利です。接続には3.5mmケーブルを使用。6.3mm変換アダプタが付属しており、幅広い機器との接続に対応できる点もおすすめです。
OneOdio モニターヘッドホン Pro 10
ハイレゾ再生に対応しながら比較的リーズナブルに購入できるコスパの優れたDJ用ヘッドホンです。ハイレゾ対応50mmドライバーユニットを搭載し、キレのある重低音サウンドを実現しているのが特徴。伸びのある中高音までしっかり再現できるため、DJプレイはもちろん、音楽制作やDTM、ホームレコーディングなど幅広い用途で使用できます。
本体の両側に6.35mmと3.5mmのジャックを備えており、2つの音源を同時に再生できるのも魅力のひとつ。ハウジング部分は反転できるモニター構造なので、片耳モニタリングにも対応できます。
イヤーパッドは人間工学に基づいて設計されており、長時間でも快適に装着できる点もメリット。軽量かつコンパクトで折りたたみにも対応しているので、手軽に持ち運びできます。高コスパのため、初めてDJヘッドホンを購入する方にもおすすめです。
アイアイアイ(AIAIAI) ワイヤレスヘッドホン TMA-2 Studio Wireless+
超低遅延の接続を実現したワイヤレスタイプのヘッドホンです。ケーブルレスで使用できるため、取り回しやすいのが特徴。「W+Linkシステム」による赤外線ワイヤレス接続と、Bluetooth接続の2種類の接続に対応しているので、幅広いデバイスで使用できます。
最長80時間連続再生できるロングバッテリーを内蔵している点もメリット。1日中バッテリー残量を気にせず使用できます。また、付属のオーディオケーブルを接続することで、スマホやオーディオプレーヤー、ミキサーなどと有線接続も可能です。
バイオセルロース振動板を搭載しており、大音量でも歪みのない高音質サウンドを実現している点もメリット。スタイリッシュなデザインなので、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
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DJ用ヘッドホンの選び方
原音の再現度の高いモデルを選ぶ
DJは音と音のつなぎ目をしっかりと把握する必要があるため、原音の再現度が高いモデルがおすすめ。さまざまなジャンルの音楽を扱うので、低音・中音・高音それぞれを聴き取りやすいように周波数帯域の広さも重要です。
とはいえ、モニターヘッドホンのように繊細な音を再生できるだけでなく、しっかりと音量も確保する必要があるため、入出力値も要チェック。大きい音までしっかり把握したい方は、入出力値が3000〜3500mW程度に対応したモデルがおすすめです。
接続方法は遅延が少ない有線がおすすめ
ヘッドホンには大きく分けて「有線」と「無線(ワイヤレス)」の2種類の接続方法が存在します。DJ用のヘッドホンを購入する場合は、遅延が少ない有線タイプがおすすめです。
ワイヤレスタイプは、ケーブルレスで快適に使用できますが、低遅延モデルでも少なからず遅延が発生してしまいます。DJは音楽と音楽をリアルタイムで繋げる必要があるため、遅延があると正確に音を繋げるのが困難。有線モデルであれば、遅延がほとんどなく、正確なミックスが可能です。
また、DJプレイで使うミキサーなどの音響機器は有線接続に対応したモノが多いので、ヘッドホンも基本的に有線タイプがおすすめです。
プレイに集中するならカールコード・L字プラグがおすすめ
快適にDJプレイしたい方は、カールコードやL字プラグを採用したモデルがおすすめです。カールコードは螺旋状のコードで、伸縮性が優れているのが特徴。長いストレートコードだとDJプレイ中にコードが邪魔になりますが、カールコードであればコードがたわまずにプレイに集中できます。
音響機器とヘッドホンを接続するプラグ部分は、L字プラグがおすすめです。L字プラグは、名前の通りL字に曲がったプラグで、カールコードと同様にコードが邪魔になりにくいのがメリット。DJプレイ中に手が引っかかって外れたり、断線したりするリスクを軽減できます。
ケーブルを交換できるリケーブルに対応しているモデルであれば、あとからカールコードやL字プラグのコードに交換できるのでチェックしてみてください。
騒音のなかでの使用には遮音性に優れた密閉型がベスト
ヘッドホンには、大きく分けて「密閉型」と「開放型」の2種類が存在します。密閉型はハウジング部分が密閉されたタイプで、遮音性が優れているのが特徴。周囲が騒がしい環境でもヘッドホン内の音を聴き取りやすいので、大音量が流れる環境で使用するDJ用ヘッドホンに適しています。
開放型は、ハウジング部分がメッシュ状になっており、音がこもりにくいのが特徴。とはいえ、構造上遮音性が低く周囲の音を取り込んでしまうため、DJ用には不向きです。そのため、DJ用ヘッドホンは密閉型がメインでラインナップされています。
装着タイプを選ぶ
遮音性を重視するならオーバーイヤー型
快適に使用したい方は、装着タイプも要チェック。ヘッドホンの装着タイプは、大きく分けて「オーバーイヤー型」と「オンイヤー型」の2種類が存在し、それぞれ特徴が異なります。
オーバーイヤー型は、大きめのハウジングを採用し、耳全体を覆うタイプのヘッドホンです。優れた遮音性を実現しており、ヘッドホン内の音に集中しやすいのが特徴。大音量が流れる環境でも繊細な音をリスニングできます。装着感も優れており、長時間でも快適に使用可能です。
一方、ハウジングが大きい分、本体サイズが大きい点に注意が必要。また、密閉されているため、夏場やあつい環境で使うと蒸れやすい点も留意しておきましょう。
携帯性や軽さを重視するならオンイヤー型
オンイヤー型は、ハウジングがコンパクトで耳に乗せるように装着するタイプのヘッドホンです。コンパクト設計のモデルが多く、バッグなどに収納して手軽に持ち運べるのが特徴。耳への圧迫感も少なく、夏でも蒸れにくい仕様です。
とはいえ、オーバーイヤー型ほど遮音性が高くないため、環境によってはヘッドホン内の音が聴き取りにくい場合も。音漏れも比較的しやすいので、周囲に人がいる環境や静かな環境で使う際は音量に注意しましょう。
コンパクトで持ち運びしやすいモデルを求めている方におすすめです。
片耳モニタリング対応モデルをチェック
フロアで流れている曲と次に流す曲を同時にリスニングできる「片耳モニタリング」に対応したモデルもチェックしましょう。片耳モニタリングとは、イヤーカップを回転させて片耳でヘッドホンを装着すること。片方の耳でフロアの曲を聴きながら、もう片方の耳でヘッドホン内の音をリスニングでき、スムーズなDJプレイをこなせます。
片耳モニタリングに対応していないヘッドホンでも、イヤーカップをずらすことで、片耳だけでリスニングすることは可能。しかし、DJプレイでは長時間使用する機会が多いため、耳にできるだけ負担をかけたくない方は、片耳モニタリング対応モデルがおすすめです。
ハードに使える耐久性が高いモデルを選ぶ
DJ用ヘッドホンは頻繁に手に触れるため、ハードに使える耐久性の高いモデルがおすすめです。頻繁に着脱したり、片耳モニタリングなどでねじれたりするので、可動域の広いモデルをチェック。耐衝撃性などにも優れていれば、落下などの衝撃で壊れにくく、安心して持ち運べます。
ハードな環境で使う際は、ケーブルの耐久性も重要なポイントです。有線ヘッドホンの場合は、ケーブルが断線してしまうと使えなくなってしまうため、ケーブルもできるだけ耐久性が優れたモデルがおすすめ。リケーブルに対応していれば、万が一断線してしまってもケーブルを交換するだけで長く使い続けられます。
DJ用ヘッドホンは、高耐久かつ原音を再現できるのが魅力。細かい音までしっかり聴き取りたい方は、高解像度なサウンドを再生できるモデルがおすすめ。遮音性が高いモデルであれば、大音量が流れるフロアでもしっかり音楽を聴き分けられます。デザインや機能なども考慮して、自分に合ったモデルを見つけてみてください。