fグリーンバックは撮影した映像の背景のみを切り抜き、別の背景と置き換えるクロマキー合成に役立つアイテム。映画撮影の現場でよく使われますが、最近ではYouTubeの動画を制作したり、ZoomなどのWeb会議でバーチャル背景を利用したりと、活用されるシーンが増えています。
そこで今回は、おすすめのグリーンバックをご紹介。選び方も解説しているので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。
- 目次
- グリーンバックとは?
- グリーンバックの選び方
- グリーンバックのおすすめ|スタンドタイプ
- グリーンバックのおすすめ|屏風タイプ
- グリーンバックのおすすめ|壁掛けタイプ
- グリーンバックのおすすめ|折りたたみタイプ
グリーンバックとは?

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グリーンバックとは、写真や動画を撮影する際に、被写体の背景として設置するスクリーンのことです。緑色のスクリーンが使われることが多いため、グリーンバックと呼ばれます。
グリーンバックを背景に撮影すると、「クロマキー合成」を簡単に行うことが可能。クロマキー合成は、映像から特定の色のみを切り抜き、別の映像と置き換える合成技術です。グリーンバックの色を指定して切り抜けば、被写体のみが残り、背景に好きな映像を選んで合成できます。
一般的には映画の撮影現場などでよく使用されますが、ZoomなどのWeb会議に参加する場合や、YouTubeなどの動画を制作する場合にも便利です。背景を好きな映像に置き換えられるだけでなく、自宅の生活感を隠したり、プライバシーを守ったりと幅広く役立ちます。
グリーンバックの選び方
必要なサイズをチェック

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グリーンバックは被写体がすっぽり収まるサイズを選ぶのがポイントです。部分的にはみ出てしまうと、その部分の背景が切り抜かれず、不自然な合成映像に仕上がってしまいます。
立った状態で動画や写真を撮影する場合は、つま先から頭まで収まる十分に大きなサイズを選びましょう。一方で、Web会議の場合は、上半身を映すことがほとんど。Web会議で映る範囲を確認しながら、画面の背景をカバーできるサイズを選ぶのがおすすめです。
グリーンバックのなかには、ランナップは少ないものの、シーンに合わせてサイズを調節できるモノも存在します。狭い部屋から広いスタジオまで、さまざまな場所で使用したい方は、チェックしてみてください。
設置方法をチェック

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設置に十分なスペースを確保できる場合は、一般的な「スタンドタイプ」のグリーンバックがおすすめです。三脚スタンドやポールを使うことで安定した設置が可能。サイズが大きめのため、全身を映したり、複数人で使用したりする場合にも重宝します。
室内での使用頻度が多い場合は、「屏風タイプ」や「壁掛けタイプ」のグリーンバックが適しています。屏風タイプは風に弱く野外での撮影には向きませんが、下から引き上げるだけで素早くセットアップが可能です。壁掛けタイプは上から引き下げて使用し、壁に取り付けることで使わないときはコンパクトに収納できます。
椅子に座ったまま1人で配信する場合は、椅子の背もたれに取り付けられる「折りたたみタイプ」のグリーンバックがおすすめです。上半身をカバーするのに十分なサイズながら、使用後はコンパクトに折りたためるので、1人でも手軽に使えます。
素材をチェック

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きれいなクロマキー合成を目指すなら、グリーンバックの素材に注目しましょう。色ムラの主な原因は、グリーンバックのシワやたるみです。表面にシワやたるみによる凹凸ができると、影ができて色ムラになってしまうため注意しましょう。
シワの付きにくさを重視する方は、ポリエステル素材がおすすめです。
なお、シワができにくい素材でも、しっかり張らないと生地がたるむ場合があるため注意が必要です。布をしっかり張れるかどうかも、あわせてチェックしておきましょう。なかには、低温でアイロンをかけてシワを伸ばせるモノもあるので、手軽に使用したい方はお手入れが簡単なグリーンバックを選んでおくと安心です。
持ち運びやすさをチェック

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さまざまな場所に設置して使いたい方は、持ち運びのしやすさもチェックしておきたいポイントです。
比較的コンパクトなグリーンバックは、軽いため持ち運びに便利。とくに、巻いてたためるモノは、たたんでも折り目が付かないので気軽に持ち運べます。
一方で、大きいサイズのモノや、スタンド付きのグリーンバックは重いモノが多く、持ち運ぶ機会が多い方には向いていません。どうしても持ち運ぶ必要がある方は、軽量設計のモノや、コンパクトに持ち運べるモノがおすすめです。
グリーンバックのおすすめ|スタンドタイプ
Hemmotop グリーンバック 背景スタンド
優れたコスパで人気のあるスタンドタイプのグリーンバックです。強力クリップ・三脚スタンド・クロスバーなど設置に必要なモノが一式同梱されているのが特徴。機材を追加することなくすぐに使用できるため、配信初心者の方にもおすすめです。
グリーンバック本体のサイズは150×200cmで、主に1人の全身を映す場合に適しているのもポイント。また、素材にはポリエステルが使われており、繰り返しの洗濯やアイロンを使ったしわ取りも可能なので、常にきれいな状態で撮影に臨めます。
付属の三脚スタンドやクロスバーを使えば、初めての方でもグリーンバックをスムーズに設置できるのが魅力。高さを80〜200cmで調節できるため、用途に合わせたセッティングも可能です。
Hemmotop グリーンバック 強力クリップ
大きなサイズながら安く入手できるスタンドタイプのグリーンバックです。写真スタジオでよく使われている180×280cmのサイズを採用。低価格ながら高さと幅にゆとりがあるため、自由なポージングでポートレート写真を撮影したい方にもおすすめです。
素材に高品質なポリエステル生地を採用しているのもポイント。アイロンでしわが簡単に取れるほか、汚れても洗濯が可能です。また、生地の表面は反射が抑えられている一方で、裏面は反射があるので、撮影目的や表現に合わせて使い分けられます。
強力クリップが3個付属するほか、グリーンバックの上部に袋縫い加工が施されているのも魅力。三脚スタンドやクロスバーを別途用意することで、中にポールを通し、素早く安定した状態での設置が可能です。
FotoFoto グリーンバック
広範囲のクロマキー合成が可能なスタンドタイプのグリーンバックです。幅300×高さ600cmの特大サイズを採用。複数人で使用する場合にもサイズにゆとりがあるため、モデル2人を起用するポートレート撮影や対談動画の配信などにもおすすめです。
高密度かつ厚手に設計されているので、背後から光が透けにくく、きれいで違和感のないクロマキー合成が可能なのもポイント。また、グリーンバックの隅には丁寧な裁縫で糸抜けを防ぐオーバーロック処理が施されており、耐久性の面でもメリットがあります。
グリーンバックの素材には高品質なポリエステルが採用されているのも魅力。汚れやしわが付いても洗濯やアイロンで除去が可能です。加えて、本体の上部には袋縫い加工が施されているので、ポールへの取り付けもスムーズに行えます。
Co-Goods 緑白リバーシブル背景布
緑と白のリバーシブルデザインを採用したスタンドタイプのグリーンバック。部屋の生活感を隠したいときは白、ビデオ会議などでクロマキー合成を使いたい場合は緑と、目的に応じた使い分けが可能です。
加えて、設置に必要な機材が一式同梱しながらリーズナブルな価格なので、バックスクリーン初心者の方にもおすすめです。
ポリエステル100%の本体は日光で背景が透けないように作られているのもポイント。また、のれんやのぼりにも使われている「三巻縫製」が採用されているため高強度なのが特徴です。日本のように湿気の多い気候でも隅々まで美しく設置できます。
約幅150×高さ200cmと個人でも扱いやすいサイズを採用しているのも魅力。付属のT型スタンドを含めて、慣れれば簡単にグリーンバックの設置が完了できるので、1人でビデオ会議や配信を行いたい方にもぴったりです。
グリーンバックのおすすめ|屏風タイプ
エルガト(Elgato) 折りたたみ式クロマキー背景布 Green Screen 10GAF9901
素早くセットアップできる高品質な屏風タイプのグリーンバックです。アルミケースを開いてハンドルを引き上げると、空気式のXフレームが自動的にキャンバスを固定する構造を採用。短時間で準備できるため、1人で配信を行っている方にもおすすめです。
セットアップと同じく、引き下げるだけで簡単に片付けられるのもポイント。展開時のスクリーンサイズは約幅148×高さ180cmで大判ですが、使い終わった後は幅164.5×奥行き10.5×高さ11.5cmのアルミケースに収納可能です。あまり場所を取らず、グリーンバックを衝撃・水・ホコリから保護できます。
また、アメリカのDuPon社が製造した高品質な「ダクロン」生地を素材に採用しているため、耐久性に優れているのも魅力。さらに、シワになりにくく、ムラのないクロマキー合成が可能です。
Hemmotop グリーンバック 自立式
シワを気にせず使える屏風タイプのグリーンバックです。耐久性が高く、シワになりにくいオックスフォード生地をスクリーン素材に採用。光透過率が低く、反射も抑えられているので、ムラの少ないきれいなクロマキー合成を行いたい方におすすめです。
また、その場で自立できる空気式のフレームを採用しているのもポイント。アルミケースの蓋を開けてハンドルを持ち上げるだけで、限られたスペースでも手軽にセットアップが可能です。展開時の幅は約148cmで、高さは最大200cmまで調節できます。
使用後はグリーンバックを簡単かつコンパクトに収納できるのも魅力。一体型アルミケースのサイズは156×10.5×11.5cmで、ソファやベッドの下などにスッキリ片付けられます。
WASJOYE 自立式グリーンバック
コスパに優れた屏風タイプのグリーンバックです。揺れを抑えつつ真っ直ぐ垂直に昇降できる「シザース式フレーム」を採用。また、0〜200cmの範囲で無段階に設置時の高さを調節できるため、シーンに応じて撮影に適切なスクリーンの高さが選べます。
オックスフォード生地をスクリーンの素材に採用しているのもポイント。低光透過率や無反射に加えて、防湿速乾性を備えています。汚れも簡単に拭き取れるため、高品質で扱いやすいグリーンバックを安く入手したい方におすすめです。
アルミケースに収納すると幅160×奥行き12×高さ12cmまで小型化できるのも魅力。ケース表面は鏡面仕上げ加工が施されておりスタイリッシュな仕上がりです。柔らかいゴムの持ち手で快適に移動できます。
EMART 折りたたみ式クロマキーパネル

大型にデザインされた屏風タイプのグリーンバックです。展開すると幅234×高さ195cmの広範囲をカバーできるのが特徴。自由なポージングでポートレート撮影を行いたい方や、全身を映したライブ配信を室内で行いたい方などにおすすめです。
シワになりにくい高品質なスクリーン素材を採用しているのもポイント。加えて、空気圧Xフレームによって、ハンドルを引き上げると任意の高さで自動的に固定される構造のため、用途に応じてグリーンバックの高さを自由に調節できます。
アルミケース収納時のサイズは幅234×奥行き13×高さ10cmとコンパクトなのも魅力。また、安定性を高めるサポート用の脚がケース底部に格納されているので、大型ながら安定した状態で設置が可能です。
グリーンバックのおすすめ|壁掛けタイプ
エルガト(Elgato) 壁掛け式クロマキー背景布 Green Screen MT 10GAO9901
優れた品質と使いやすさで人気のある壁掛けタイプのグリーンバックです。フックやネジで壁に取り付けたら、ハンドルを引き下げるだけで簡単にセットアップが可能。設置しておけば数秒で準備できるので、いつも同じ場所で撮影する方におすすめです。
展開時のサイズは約幅200×高さ180cmで、両手を広げても十分な範囲をカバーできるのもポイント。さらに、スクリーン素材にはDuPon社の高級生地「ダクロン」が採用されており、耐久性が高いのが特徴です。シワになりにくい素材で、美しいクロマキー合成が行えます。
また、巻き取り構造を備えているため、使い終わったらハンドルを下側に軽く引っ張るだけで簡単に収納できるのも魅力です。収納時のサイズは212×8×9.5cmと非常にコンパクト。設置や収納に際して床スペースが不要なのも嬉しいポイントです。
excelimage プルダウングリーンスクリーンバック

機能性に優れた壁掛けタイプのグリーンバックです。スクリーン素材に高品質でシワになりにくいDuPon社の生地を採用。展開時のサイズは幅200×高さ190cmで、Web会議や配信の際も安心して使えます。さらに、不透明で反射もしないため、ハイクオリティなクロマキー合成が行えます。
また、「オートロック機構」を搭載しているのもポイント。スクリーンを引き出す際にハンドルを任意の位置で離すだけで好みの高さに自動で固定できるので、用途に応じてグリーンバックの長さを調節したい方にもおすすめです。
収納時に便利な「スローリターン機構」を備えているのも魅力。ハンドルを下に軽く引くだけでスクリーンを素早くスムーズにしまえます。ケース収納時のサイズは210.5×7×8cmで、壁掛けにはフックとネジの両方が使用可能です。
VIVO プルダウングリーンスクリーン

コスパに優れた壁掛けタイプのグリーンバックです。スクリーン素材には丈夫で扱いやすいポリエステル生地を採用。展開時のサイズは約152.4×205.74cmで、高機能ながら比較的手頃な価格で入手できるため、コスパ重視の方にもおすすめです。
取付部はフックとネジの両方に対応しており、壁への設置方法を選択できるのもポイント。収納ケースのサイズは約205.74×10.16×8.636cmで、省スペース設計のため、壁面の限られたスペースにも設置できます。
また、引き出しの際にハンドルを任意の位置で離すと止まる機能を搭載。椅子に座った状態で使用する場合は短めに、全身を映して撮影する場合は長めにとり、柔軟に長さの調節ができるのが魅力です。
グリーンバックのおすすめ|折りたたみタイプ
エレコム(ELECOM) 折りたたみ式クロマキー背景スクリーン PCA-CKSF01GN
優れた機能性と扱いやすさで人気のある折りたたみタイプのグリーンバックです。展開時のサイズは直径約130cmで、椅子に座った状態の背景を広くカバーできます。
加えて、安い価格で入手できるのでコスパもよいのが魅力。クロマキー合成を活用して、ビデオ会議のバーチャル背景や動画配信のワイプ画面を手軽に作成したい方などにもおすすめです。
固定バンドを使って椅子の背もたれに素早く設置できるのもポイント。置き場所や設置器具を必要としないため、1人でもコンパクトに使用できます。
さらに、折りたためば、グリーンバック本体を約1/8のサイズに小型化できるのも魅力。携帯しやすい専用の収納バッグが付属するので、外出先でグリーンバック撮影を行う場合にも重宝します。
エレコム(ELECOM) 折りたたみ式クロマキー背景スクリーン スクエアワイド PCA-CKSF03GN
画面の端までカバーできる折りたたみタイプのグリーンバックです。展開すると約幅160×高さ140cmになるワイドスクエアデザインを採用。広角レンズを使用する場合でも画角の隅々まで映せるため、広角仕様のWebカメラで撮影する方にもおすすめです。
椅子の背もたれに直接取り付けられる固定バンドを搭載しているのもポイント。幅30〜50cm・厚み10cm以内・高さ25〜50cmの背もたれに対応しています。また、背後の近くに壁などがある場所では立てかけての使用も可能です。
さらに、折りたたむことで約1/6の面積サイズまでコンパクト化できるのも魅力。持ち運びに便利な専用の収納バッグも付属するので、自宅以外で撮影を行う場合にも役立ちます。
エレコム(ELECOM) 折りたたみ式クロマキー背景スクリーン リバーシブル PCA-CKSF02GNBU
緑と青のリバーシブルデザインを採用した折りたたみタイプのグリーンバックです。通常のクロマキー合成撮影では緑面、緑色の洋服で配信する場合は青面と、服装の色彩に応じて表裏の使い分けが可能。洋服の色合いに制限されることなく、さまざまなコーディネートで撮影や配信を行いたい方におすすめです。
展開時は直径約130cmと1人用には十分なサイズを備えているのもポイント。固定バンドを搭載しているため、置き場所や設置器具を必要とせず、椅子の背もたれへ簡単に取り付けられます。
また、ねじって折りたたむことで約1/8の面積サイズに小型化できるのも魅力。付属の収納バッグを使えば、外出先への持ち運びも快適に行えます。
Konseen 折りたたみ式グリーンバック
ワイド設計とリバーシブルデザインを採用した折りたたみタイプのグリーンバックです。幅150×高さ200cmと大判のサイズに展開できるのが特徴。別売りのスタンドと組み合わせれば、全身をカバーできるので、ポートレート撮影用としてもおすすめです。
緑と青のリバーシブルデザインで設計されており、服装の色合いに応じて表面と裏面を使い分けられるのもポイント。素材は主にポリエステルで厚手に作られているため、窓際でも背後からの光で透けずに使えます。
また、本体の上部に袋縫い加工が施されており、ポールへの取り付けをスムーズにできるのも魅力。折りたたむことで直径70cm程度まで小型化が可能なほか、付属の専用キャリングバッグで持ち運びも簡単に行えます。
グリーンバックは、製品によって設置方法が大きく異なります。なかには、設置条件があるモノもあるため、購入前に確認しておくと安心です。初心者の方や腕力に自信のない方は、スタンドの組み立てやすさや、パーツの重さも要チェック。ストレスなく使うためにも、扱いやすいモノを探してみてください。