フィルムをデジタルデータ化するときに役立つ「フィルムスキャナー」。初心者向けのモデルからプロフェッショナル向けのモデルまで、ラインナップが豊富です。製品ごとに機能性や使いやすさが異なるため、あらかじめ用途を明確にしておきましょう。
そこで今回は、フィルムスキャナーのおすすめアイテムをピックアップ。選び方も解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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フィルムスキャナーとは?
フィルムスキャナーとは、写真フィルムをデジタルデータ化するアイテム。自宅でも簡単に画像をスキャンできるのがメリットです。
フィルムスキャナーには、フィルム専用スキャナー・フラットベッドスキャナーなどの種類があります。手軽に扱える初心者向けモデルから、フォトグラファーやグラフィックデザイナー向けのプロフェッショナルモデルまでラインナップが豊富です。さまざまな製品のなかから、対応しているフィルムや用途に適した製品を見つけられます。
フィルムスキャナーのおすすめメーカー
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina)
ケンコー・トキナーは、写真用品や光学製品の製造と販売を手がけているメーカーです。レンズフィルターやカメラバッグ、双眼鏡、天体望遠鏡など、幅広い分野の製品を展開しています。
ケンコー・トキナーのフィルムスキャナーは、シンプルな設計で使いやすいのが特徴。フィルムを直接差し込む方法を採用しているモデルもあり、初心者の方でも使いこなしやすい仕様です。
フィルムスキャナー本体には液晶ディスプレイを配置。液晶ディスプレイでデータをチェックしながらスキャンできます。
エプソン(EPSON)
エプソンは、情報関連機器と精密機器などを展開するメーカーです。家庭向けだけでなく業務用のプリンター、デジタル印刷機など、さまざまな製品を手がけています。
エプソンのフィルムスキャナーは、高画質化を実現するための便利機能が豊富です。レンズの焦点を自動調節する「オートフォーカス機能」や、曲がったフィルムを真っ直ぐ補正する「アンチニュートンリングアクリル板」などを採用したモデルがあります。
35mmフィルム以外のフィルムのスキャンに対応している製品もラインナップしており、さまざまなフィルムをデジタル化したい方にもおすすめです。
フィルムスキャナーのおすすめ
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) 5インチ液晶フィルムスキャナー KFS-14DF
シンプルな設計で手軽に使いこなせるフィルムスキャナーです。フィルムを手で直接差し込む方法を採用しています。本体にホルダーをセットしてからフィルムを通すだけで、スムーズなスキャンが可能。一般的なフィルムスキャナーと比べて使いやすさが良好です。
センサーはCMOSセンサーを採用。また、大型5インチの液晶モニターは、IPSディスプレイを使用しています。視認性が高く、フィルムの写真を鮮明に映し出せるのが特徴です。フィルムを差し込むとネガも反転してチェックできます。
PCを使わず、直接SDHCカードに保存可能。保存データを読み込むことで、デジタルフォトフレームとしても活用できます。
HDMIケーブルを使ったテレビとの接続にも対応。日々の日常や旅行などの思い出を家族と共有できます。
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) COMBOフィルムスキャナー KFS-14C5L
使いやすさと機能性を両立したフィルムスキャナーです。フィルムだけでなく、写真プリントのスキャンもできます。写真プリントは、L判またはKGサイズの写真スキャンが可能。本体底部のホルダーに写真をセットするだけなので、初心者の方でも使用しやすいのが特徴です。
アルバムや雑誌のスキャンにも対応。アルバムや雑誌の上にスキャナーを載せると、自動でスキャンを開始します。雑誌を切り取る必要がないのがメリットです。また、対応している保存形式はJPEGです。
電源方式はUSB充電器とリチウムイオン電池の2通り。コンセントが近くにあるときはUSB充電器、コンセントを確保できない場所で使用するときはリチウムイオン電池にするなど、使用場所に合わせて電源方式を切り替えられます。
エプソン(EPSON) スキャナー A4フラットベッド GT-X980
重厚かつスタイリッシュなデザインのフィルムスキャナーです。高速スキャンと省電力を両立しています。ハイエンドモデルならではの高品位が魅力です。
ホルダーを使い分けることで、35mmストリップ・35mmマウント・ブローニー・4×5フィルムに対応可能。光を正確に導く高性能のデュアルレンズで、高精細な画像データを取り込めます。
強度や可動性に優れた「アンチニュートンリングアクリル板」を採用しており、安定したスキャンが可能。また、フィルムだけでなく、プリントした写真のスキャンに対応しているのもポイントです。
フィルムに付着したゴミやキズなどを検出して、補完や修正を自動で行うのもポイント。ほかにも、スキャナーとして使用する場合「全自動モード」「ホームモード」「プロフェッショナルモード」の選択が可能です。
プラステック(Plustek) OpticFilm 8100
最大7200dpiの高解像度を実現するフィルムスキャナーです。35mmのカラーネガフィルムやスライドなどをスキャンできます。スキャナーにはスライドとフィルムストリップのホルダーが付属。物理的な接触を防げるため、正確にスキャンをおこなえます。
高品質なCCDセンサーを採用しており、シャープで鮮明な画質に仕上がるのも特徴。ダイナミックレンジが大きく、被写体や風景の色合いを忠実に再現できます。ダイナミックレンジ3.6D、色深度48bitと、階調と色彩の情報量も豊富。レタッチを積極的に施してスキャン画像を作品に仕上げたい方にもおすすめです。
また、WindowsとMacの両方で使用できる多機能な画像編集ソフト「SilverFast」が付属するのも魅力。フィルム表面のホコリやキズを除去する機能など便利な機能が使えます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) フィルムスキャナー 400-SCN058
2200万画素の高画質を実現したフィルムスキャナーです。35mmフィルム・110フィルム・126フィルム・スライドフィルムに対応。被写体の輪郭や色彩を美しく再現します。本体はコンパクトサイズかつ軽量モデルのため、省スペースに設置しやすいのも特徴です。
フィルムの連続スキャンをおこなえるので、大量のデータもスピーディーに読み取れます。フィルムを入れてボタンを押すだけのシンプルな操作性のため、使いやすさも良好です。
HDMIケーブルを接続することで、スキャンデータをテレビやモニターに出力可能。思い出のフィルムを家族で楽しめます。また、デジタルフォトフレームとして使えるのも魅力です。
専用のクリーナーブラシが付属。レンズに付着したホコリやスキャナー内部のゴミを取り除けます。スキャン性能だけでなく、お手入れのしやすさに配慮しているのもポイントです。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) フィルムスキャナー 400-SCN065
4.3インチの液晶画面を搭載したフィルムスキャナー。35mm・120mm・127mmフィルムをはじめ、スライドフィルムにも対応している汎用性の高さが魅力です。
また、フィルムをホルダーにセットしてボタンを押すだけと操作性に優れており、難しい作業が苦手な方にもおすすめ。付属のHDMIケーブルでテレビと接続できるのも魅力。より広い画面サイズでスキャンしたフィルム画像の鑑賞が楽しめます。
スキャン後の画像は内蔵メモリに保存できるほか、SDカードへの保存も可能。WindowsやMacなど、パソコンに接続して写真の保存や共有もできます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) フィルムスキャナー 400-SCN067
高画質なスキャンが手軽に楽しめるフィルム専用タイプのフィルムスキャナーです。35mm・110・126・スライドなどの幅広いフィルムに対応。35mmフィルムを最高2200万画素の画像として取り込めます。
7インチ液晶モニターを搭載しているほか、付属のHDMIケーブルでテレビに接続できるのもポイントです。モニターを見ながら明るさと色味を微調整できる機能も備えているのも便利。フィルムを読み取りながらのテレビ出力も可能なので、家族と一緒に大画面で楽しみたい方にもおすすめです。
フィルム送りは手動ですが、ボタンを押すだけでフィルムを1枚約4秒と高速でスキャンしてSDカードに保存できるのも魅力。さらに、フィルムスキャナーをパソコンと繋ぐとカードリーダーにもなるため、SDカード内の画像を確認する場合にも重宝します。
ナカバヤシ(Nakabayashi) フォトレコ フォト&ネガ PRN-100
低コストで手軽に使えるシートフィードタイプのフィルムスキャナーです。原稿口にフィルムやプリントを差し込むだけで簡単に読み取れるのが特徴。安い価格ながら大量の原稿を手軽に読み取れるので、作業効率を重視する方にもおすすめです。
SDカードに対応しているのもポイント。差し込んだ原稿のサイズを自動で認識してSDカードへ保存できるため、フィルムスキャナー単体でも使用可能です。
また、35mmフィルムに加えて、L判からはがきサイズまでのプリント・名刺・雑誌の切り抜きなども取り込めるのも魅力。付属のカール防止シートを使用すれば、カールしたプリントも紙詰まりを防ぎつつスキャン可能です。
CABIN コンパクトフィルムスキャン CFS-N14
大切な思い出を簡単に共有できるフィルムスキャナーです。約1400万画素のCMOSセンサーを搭載しています。解像度は14Mと22Mから選択可能です。2.4インチのカラーTFT液晶ディスプレイを採用しており、スキャンしたデータを高画質に映し出せます。
「ミラー/フリップ機能」を搭載しているため、ネガフィルムとスライドフィルムの向きを間違えたときもボタンを押すだけで修正可能。35mm・110mm・126mm・Super 8など、さまざまな種類のフィルムに対応しています。また、データの保存形式はJPEGです。
本体はコンパクトサイズかつ軽量化を実現。手のひらサイズなので、場所を選ばずに使用できます。幅をとらず、使わないときも置き場所に困りません。また、内蔵メモリだけでなく市販のSDHCカードにもデータを保存できます。
ウルヴァリン(WOLVERINE) フィルムスキャナー F2DSATURN
1400万画素のCMOSセンサーを採用したフィルムスキャナーです。4.3インチの大型スクリーンを搭載しているので、仕上がりを確認しながら作業をおこなえます。フィルムを本体に差し込むだけのシンプルな操作性のため、使いやすさも良好です。
35mm・135mm・120mmフィルムをJPEG画像に変換可能。「高速ローディングスライドアダプター」を採用しているので、さまざまなフィルムをすばやくスキャンできます。たくさんのフィルムをデータ化したいときにも便利です。
露出補正は2段階で調節できるため、仕上がりにもこだわれます。AC電源やUSBポートに繋ぐだけで使い始められるのも特徴。パソコンやソフトウェアが不要なので、気軽に使用できます。
ベスト・アンサー フィルムスキャナー EC718
使い勝手のよさが魅力のフィルムスキャナー。SDカードに画像データを保存可能なため、パソコンを使用せずにデータを管理できます。35mm、135mmのネガとスライドに対応。鮮明な写真データに変換できるのが特徴です。
電源ボタンやスキャンボタンなどが本体上部に配置されており、簡単に操作可能なのもポイント。コンパクトサイズで、省スペースで設置できるのもメリットです。持ち運びしたい方にも適しています。
また、クリーナーブラシも付属。スキャン時に気になるスキャナー内部のホコリをさっと掃除できます。
フィルムスキャナーの選び方
用途に適した種類を選ぶ
フィルム写真の読み取りに特化したフィルム専用
フィルム写真のみ読み取りたい方は、フィルム専用モデルがおすすめです。フィルム写真のスキャン機能に特化しており、リーズナブルな製品が多くラインナップされています。手頃な価格のため、安さを重視している方にもおすすめです。
また、解像度が高く、一度に複数のフィルムをスキャンしやすいのも特徴です。液晶モニターを搭載した製品はデータを映し出すので、細かい部分をチェックしながらスキャンできます。
書類や現像写真の読み取りまで汎用性が高いフラットベッド
フィルムに加えて書類や雑誌のイラストなどを読み取りたい方は、汎用性が高いフラットベッドモデルがおすすめです。コピー機のように挟んでスキャンする方法を採用しています。
フラットベッドタイプはフィルム専用モデルではないので、製品によってスキャンの解像度に幅があります。高画質を重視している方は、高解像度の製品を選びましょう。
重視したいポイントでセンサーを選ぶ
画質や読み取り速度を重視するならCCDセンサーをチェック
作業の効率化を重視している方は、CCDセンサーが適しています。CCDセンサーは高解像度かつ読み取り速度が速いのが特徴です。大量のフィルムもスムーズにスキャンできます。スキャンしたフィルムデータを商用利用したい方にもおすすめです。
CCDセンサーモデルはCISセンサーモデルと比べて、本体サイズが大きくなる傾向にあります。CCDセンサーモデルを選ぶときは、あらかじめ設置場所と本体サイズをチェックしておきましょう。
コストや手軽さで選ぶならコンパクトなCISセンサーがおすすめ
価格の安さを重視している方は、CISセンサーが適しています。CISセンサーはCCDセンサーよりもリーズナブルな価格帯です。フィルムスキャナーをはじめて購入する方や、気軽に使いたい方はCISセンサーモデルがおすすめです。
CIS方式はLEDを光源にしており、フィルムにあてた光の反射結果を読み取ってデータに変換する仕組み。CMOSセンサーと表す場合もあるので、製品の仕様表を確認しておきましょう。
また、光源のLEDやセンサーが一体化しており、比較的コンパクトな製品が多い傾向にあります。
色やピントの補正機能の有無をチェック
フィルムを読み取るときに便利なのは、色補正とピント補正機能です。色補正は、カラーバランスなどを自動補正することで、見やすいデータに仕上げます。ピント補正は、データのボケを調節する機能。初心者でもきれいに仕上げやすいのがメリットです。
フィルムデータを商用利用したい方や、作品づくりとして使いたい方は画像編集ソフトに対応しているかをチェックしてみましょう。画像編集ソフトを利用することで、細かい補正もおこなえます。
データの保存方法で選ぶ
データの保存方法は、主にSDカードと内蔵メモリ、クラウドの3通りです。それぞれ保存方法が異なるので、特徴をチェックしておきましょう。
SDカードは、本体に挿し込むだけでデータを保存できます。SDカードを購入するときは、手持ちの機種が対応しているのか確認しておくことが大切です。32GB・64GB・128GBなど「GB」の数値が大きいほど、多くのデータを保存できます。
内蔵メモリは、SDカードがなくてもデータの保存が可能です。ただし、SDカードよりも容量が小さいため、保存できる画像の枚数が限られます。
クラウドはインターネット上にデータを保存できるので、SDカードを必要としません。SDカードを紛失したり破損したりすることもなく、データの共有も簡単です。
対応している保存形式をチェック
フィルムスキャナーの保存形式は、主にJPEGとPNGの2種類です。
JPEGは、画像データの保存方法のなかでも主流のファイル形式です。圧縮プロセスを採用しているので、画像ファイルのサイズを削減しています。データを読み込みやすいのが特徴。SNSにアップロードするときや、メールで画像データを転送するときはJPEGがおすすめです。
PNGは、保存や編集を繰り返しても画質が劣化しにくいファイル形式。透過にも対応しています。ロゴのデザインやイラストなどの用途にも便利です。
書類や雑誌などのデータをスキャンする方は、PDF保存に対応しているのかチェックしてみましょう。
スキャンしたいフィルムに対応しているモデルを選ぶ
フィルムスキャナーは、使用できるフィルムが異なります。あらかじめ対応しているフィルムをチェックしておきましょう。
一般的なフィルムカメラは、35mmフィルムを採用しています。ほとんどのフィルムスキャナーは35mmフィルムに対応。別のフィルムをスキャンしたい場合は、35mmフィルム以外のフィルムのスキャンが可能な機種か購入前に確認するようにしましょう。
さまざまなフィルムをデータ化できるフィルムスキャナー。フィルム専用の読み取りに特化した製品を求めている方はフィルム専用モデル、書類や写真の読み取りはフラットヘッド、作業効率を重視するならシートフィードがおすすめです。色やピント補正機能があると、高画質のデータに仕上げられます。