スマホの画質が向上し、本格的な撮影が楽しめるようになったことや簡単にSNSへ動画投稿できることで需要が増えてきた「スタビライザー」。手ぶれを抑えることで高精細な動画や写真の撮影を実現するカメラアクセサリーで、ジンバルとも呼ばれます。

しかし、スタビライザーにはさまざまな機種が販売されているため、初めての方はどれを買うべきか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、重要なカメラアクセサリーであるスタビライザーの選び方を踏まえた上でおすすめの機種をご紹介します。

カメラのスタビライザーとは?

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スマートフォンやデジタルカメラの撮影で失敗する原因の上位に挙げられるのが手ぶれです。手や腕のぶれがカメラに伝わることで撮影中の写真や動画が不鮮明にぼやけてしまいます。さらに、最近のデジタルカメラは以前よりも高画素化しており、細部まで緻密に描写できる分、ぶれによる不鮮明感も目立ちやすくなっているのが難点です。

そこで活躍するのが、ぶれを軽減して高精細な動画や写真を実現できるスタビライザー。ぶれが生じる方向と逆の方向にカメラの位置を調整することで、手ぶれを抑えることが可能です。

なお、最近のミラーレス一眼カメラにはボディ内に強力な手ぶれ補正機構を備えた機種もラインナップされていますが、一眼レフカメラやコンデジ、スマートフォン内蔵カメラには手ぶれ補正機構が搭載されていない機種もあります。それらを使用した撮影ではスタビライザーを使用するのがおすすめです。

カメラのスタビライザーの選び方

スタビライザーの種類をチェック

手動式

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手動式の場合は、機材の重量に応じてスタビライザーに搭載する重りを調整する必要があります。慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、重りの重量を変えるだけで補正効果の強弱を直感的に変更できるため初心者でも比較的簡単に扱えます。

また、撮影中に機材を変更したり動きのある被写体を追ったりする際に対応しやすいのもポイント。さらに、電動式と比べて安価なものが多いため、導入コストもあまりかかりません。

電動式

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電動式は、手動式のスタビライザーと違い、電動モーターを使用した自動補正によって水平を保つことで手ぶれを軽減します。手動式では補正が困難となる微細なぶれにも対応できるため、高精細な動画や写真をより安定した状態で撮影が可能です。

ただし、扱いがやや難しいのが難点。撮影前に行う設定も複雑であるため、スタビライザーの使用歴が短い方だと使いこなせるようになるまで時間がかかる恐れがあります。しかし、慣れれば長時間の安定した撮影ができるため、高精細な撮影をしたい方におすすめです。

スタビライザーの形状をチェック

ハンドヘルド型

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ハンドヘルド型は、グリップの上にカメラを搭載できるため片手で扱えます。重量も1kg以下の軽量なものが多く、持ち運びがしやすいため、旅行やイベントなど外出先で手軽に動画の撮影をしたい場合におすすめ。

デジタル一眼カメラなど高価な機材以外に、最近ではスマートフォン専用に使用できるハンドヘルド型のスタビライザーも販売されています。他の形状のものと比べて安価に入手できるのも魅力です。

ボディマウント型

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両手で扱う大きな補正器具にカメラを吊り下げるような形で使用するタイプ。前後・上下・左右の3軸でカメラを平衡に保てるので高度な補正効果が得られますが、バランスを取るためにはある程度の操作スキルが必要です。

また、他の形状のものと比べて重く大きいので、持ち運びにはあまり向いていません。手軽さがあまりないため、基本的には本格的な撮影に適しています。しかし、最近では折り畳みが可能なボディマウント型のスタビライザーも販売されているため、持ち運びが多い方はチェックしておきましょう。

ショルダーマウント型

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ハンドヘルド型とボディマウント型の中間に位置するタイプで、ボディマウント型を簡略化したような肩パッドが付いています。使用時は両手と肩の3点で支えるので、動きのある被写体を撮影する場合も安定した姿勢で追い続けられるのが特徴です。

また、スタビライザーと機材の重量が両手だけではなく肩にも分散されるため、長時間の撮影でも疲れにくいのがメリット。補正効果と動きやすさを両立させた撮影がしたい場合におすすめです。

カメラ本体の重量をチェック

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三脚同様、スタビライザーには搭載できるカメラの最大重量(耐荷重)が決められています。スタビライザーに耐荷重を上回るカメラを搭載すると、十分な補正効果が得られないばかりか、スタビライザーが重量に耐えきれず破損する恐れがあるため注意が必要です。

スマートフォンは重くても200gほどですが、一眼カメラではカメラ本体だけで1kgを超えるものも。また、レンズやLEDライトなど一緒に使用するカメラアクセサリーの重量も機材の総重量に含まれます。スタビライザーを購入する際は、撮影に使用する機材の総重量を事前に計算しておきましょう。

そのため、スタビライザーを選ぶときは、耐荷重が使用する機材の総重量に対して少し余裕のあるものがおすすめです。

撮影の用途をチェック

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旅行やイベントなど外出先で手軽に撮影したり、YouTubeやInstagramに配信する動画を一人で歩きながら撮影したりする場合はハンドヘルド型のスタビライザーがおすすめ。軽量・コンパクトで持ち運びが楽なので、快適に撮影を進められます。

子供やペットの撮影ではローアングルに対応したスタビライザーがおすすめ。被写体の目線から撮影できるのが魅力です。

多人数で進める本格的な映像制作にはボディマウント型のスタビライザーがおすすめ。重く大きいため持ち運びには不向きですが、精度の高いぶれ補正効果を得られるので、クオリティを重視した撮影に重宝します。

カメラ用のスタビライザーのおすすめ|電動タイプ

ディージェーアイ(DJI) OSMO MOBILE 2

スマートフォンを搭載できるハンドヘルド型のスタビライザー。DJIは空撮用のドローンでトップシェアを備えるメーカーとして有名ですが、スマートフォンやデジタル一眼カメラ向けの電動式スタビライザーも開発しています。

本機は、サイズ58.6~85mm、重さ240gまでのスマートフォンに対応しているほか、Bluetoothで連携が可能。内蔵センサーとブラシレスモーターによって、激しく動いてもぶれのないスムーズな撮影ができます。また、ドリーズームやモーションタイムラプスなどの撮影も可能。

重量は485gと軽量なことに加えて、コンパクトに折り畳めるので持ち運びも楽です。バッテリーの駆動時間は最大15時間と長く、スマートフォンを充電しながら長時間のライブ配信も行えます。

ディージェーアイ(DJI) RONIN-S

デジタル一眼カメラでの動画撮影に特化した高機能なハンドヘルド型スタビライザー。耐荷重は3.6kgあるので、軽量なミラーレス一眼から重量級の大口径レンズを搭載した一眼レフまで幅広い機材に使用できます。

片手だけで全ての操作ができるのが特徴。スムーズトラック技術で撮影者の動きを読み取り、カメラアングルを簡単に変更できます。また、Mボタンで3種類のユーザー設定を素早く変更できますが、スポーツモードでは最大75km/hの高速移動中でもぶれなく被写体の撮影が可能です。

通常のアップライトモードから吊り下げモードへの配置シフトもスムーズに行えるので、ハイアングルからローアングルへの移行も簡単。モーションタイムラプスやトラックの撮影をサポートする自動撮影機能も搭載されています。

ディージェーアイ(DJI) RONIN-M

本格的な映像撮影に対応したプロ仕様のボディマウント型スタビライザー。強力なブラシレスモーターによって±0.02°という業界トップクラスの正確なコントロールができます。

耐荷重は最大3.6kgで、本体重量は2.3kgとボディマウント型のスタビライザーにしては軽量です。さらに、分解できるためコンパクトに収納できるので持ち運びにも優れているのが特徴。組み立ても簡単で、慣れれば5分以内に設定も含めた準備を整えられます。

被写体やシーンに合わせて3つの操作モードが使用可能です。吊り下げモードとアップライトモードに加えて、狭い空間での撮影に役立つブリーフケースモードにも対応。さらに、モーターの駆動音を低減できるサイレントモードも搭載しています。

フェイユーテック(FeiyuTech) Handheld Gimbal G5 FYG5K2

アクションカメラでの撮影に最適なハンドヘルド型のスタビライザー。GoPro Heroシリーズを始め、さまざまな小型アクションカメラに対応しています。本体重量も約271gと軽量なので長時間の撮影でも疲れにくいです。

最大の特徴は電動式のスタビライザーでありながら生活防水機能を搭載していること。アクションカメラ同様、悪天候や雪上でも故障の心配なく使用できるため、撮影できる場所が広がります。ただし、あくまで生活防水なので水中での使用はできません。

また、3軸で手ぶれを強力に防げるので360°の撮影も可能。内蔵のセルフシャッターボタンを押せば、自撮りに最適なポジションへ自動的に回るので、簡単に自撮りもできます。

ゴープロ(GoPro) AGIMB-004-JK

GoPro Heroシリーズ専用に開発されたゴープロ純正のハンドヘルド型スタビライザー。元々はゴープロが開発したドローンである「Karma」のアクセサリーで、ドローンからマウントごと取り外したアクションカメラをハンドルに装着して使用します。

高い耐久性を備えていることに加えて、激しい動きにも対応可能。また、純正のスタビライザーということで、アクションカメラの電源オンオフやシャッターなどのカメラ操作がスタビライザー側で行えます。

さらに、ゴープロが販売している全てのカメラマウントに対応。スタビライザーごとヘルメットや車にも固定できるので、あらゆる場面でぶれのない撮影が楽しめます。なお、バッテリーの駆動時間は最大2時間です。

カメラ用のスタビライザーのおすすめ|手動タイプ

AFUNTA カメラスタビライザー

1万円以下で購入できるコストパフォーマンスに優れたハンドヘルド型のスタビライザー。電動式のような微細な調整は難しいですが、シンプルな構造のため初心者でも簡単に扱えるのが特徴です。

設定も3ステップで簡単。カメラを搭載し、重心に達するまで重りを調整、そして付属のネジで重りを固定するだけです。スタビライザーの操作経験が少ない方でも直感的に設定できます。

スタビライザーの耐荷重は0.95kg。軽量なズームレンズを搭載した一眼レフくらいなら十分対応できるので、初めてのスタビライザーとして運動会や旅行などの動画撮影におすすめです。

エクセルヴァン(Excelvan) ハンドルグリップスタビライザー ローアングル

ローアングル撮影に対応したハンドヘルド型のスタビライザー。通常のローアングル撮影ではカメラのモニターで構図を確認しにくいのが難点です。

しかし、本機はハンドグリップの先端にライトなどを取り付けられるホットシューを搭載しているので、別売のモニターを搭載すればローアングル撮影でも楽に構図を確認できます。また、モニター以外にもLEDライトやストロボなどのカメラアクセサリーを搭載が可能です。

耐荷重は5kgなので、重量級の大口径レンズや大型LEDライトを搭載した一眼レフでも使用できます。本体重量は約325gと軽量。リーズナブルでコスパに優れたモデルを探している方におすすめです。

フライカム(Flycam) フライカムC6 RedKing

ボディマウント型ながら本体重量1.7kgの小型軽量なスタビライザー。高いコストパフォーマンスで人気のフライカムC5とC6の後継機種で、使い勝手がより強化されています。

縦軸の長さを53〜81cmの間で調節できるのでローアングル撮影も安定した姿勢で可能。また、ベースプラットフォームに補助脚が搭載されているので、C5では不可能だった自立ができるようになったので、ビデオ三脚の代わりとしても活躍します。

ジンバル位置を移動可能なのが特徴。さらに、センターポールに目盛りを搭載しているので、よく使用する位置をマーキングできるのもポイントです。

アイフッテージ(iFootage) Wild Cat Ⅲ

ハンドヘルド型の手軽さとボディマウント型の安定性を兼ね備えた手動式のスタビライザー。高い補正性能でぶれのない滑らかな映像を撮影できることに加えて、重りを付けた状態でもコンパクトに収納できるので持ち運びに優れているのが特徴です。

本体重量は約670gで、耐荷重は1.5kg。ハンドル部に付属のアームサポートを装着すれば腕の位置を固定できるので、長時間の動画撮影でも疲れにくいのも魅力です。

付属のクイックリリースプレートは目盛り付き。カメラの位置を記録できるので、次回以降は設定が簡単にできるので、撮影をすぐに始められます。

ニューワー(NEEWER) ビデオムービーキット ショルダーマウントリグ

高い安定性と持ち運びに優れた、リーズナブルな価格が魅力のショルダーマウント型スタビライザー。ニューワーは安価ながらも高品質なビデオ機材を販売しているメーカーで、プロの動画クリエイターにも製品の愛用者が多くいます。

本機では両手に加えて肩の3点にカメラ機材の重量を分散できるので、長時間の動画撮影でも疲れにくいのが特徴です。また、常に安定した姿勢を保てるので動きのある撮影にも対応できます。

本体重量は約2.27kg。分解できるのでコンパクトに持ち運べるほか、柔軟な設計で簡単にセットアップできるのですぐに撮影が始められます。