カメラで撮影する際に光の強さを測定する機材「露出計」。デジタル一眼レフカメラには搭載されているものの、本格的な撮影や自分のイメージ通りの写真を撮りたい場合に単体の露出計があると便利です。
しかし、はじめて購入する場合はどれを選んだらよいのか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、露出計のおすすめモデルもご紹介。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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露出計の必要性
露出計は光量を測定する機材であり、写真をきれいに撮影したい場面に欠かせないアイテムです。撮影現場では適切な光量で撮影しないと暗すぎたり、明るすぎて白飛びしたりする場合があります。露出計で光量を測定すれば、シャッタースピードや絞り値を合わせてイメージ通りの撮影が可能です。
デジタル一眼レフカメラには露出計が内蔵されているものの、測定の正確性に欠ける場合も。単体で販売されている露出計なら正確に測定でき、狙いどおりの画像を撮りたい本格的な撮影現場で役立ちます。
とくに、古いフィルムカメラで露出計機能を搭載していない場合は要注意。現像するまで画質を確認できないため、露出計を活用して失敗を減らすのがおすすめです。
露出計のおすすめメーカー
セコニック(SEKONIC)
東京都練馬区に本社を置く精密機器メーカーです。露出計をはじめ、カラーメーターや照度計を取り扱っています。露出計においては、シンプルなアナログタイプと高機能のデジタルタイプをラインナップ。入射光式と反射光式のどちらにも対応したハイブリッドタイプのほか、フラッシュメーター機能を搭載したモデルを販売しています。
なかでも、世界ではじめてハイスピードシンクロの露出測定を可能にした「電波モード」搭載モデルに注目。本格的な撮影で使用したい方に適しています。初心者にも扱いやすいシンプルでコンパクトなアナログタイプも販売しているので、チェックしてみてください。
ゴッセン(GOSSEN)
ドイツの老舗露出計メーカーです。多くのカメラメーカーにOEM供給をおこなっている、品質の高さが魅力。デジタルタイプをラインナップしており、なかでも薄型軽量のコンパクトモデルに注目です。手のひらサイズで携帯しながら使用したい場面で重宝します。
大きめのコントロールリングとセレクトボタンを搭載し、片手で操作しやすいモデルも要チェック。3台までのカメラプロフィールと1台のムービープロフィールに対して、個別に対応できる使い勝手に優れたモデルを販売しています。
露出計のおすすめ
セコニック(SEKONIC) 露出計 スピードマスター L-858D
入射光式と反射光式のどちらにも対応している、ハイブリッドの露出計です。フラッシュの閃光時間を測定できるほか、世界ではじめてハイスピードシンクロの露出測定も可能にした「電波モード」を搭載。本格的な撮影に活用できる、ハイグレードモデルを求めている方におすすめです。
液晶画面搭載のデジタルタイプで、視覚で測定データを正確に把握できるのも魅力。「フラッシュ光解析モード」では、閃光時間と数値をグラフで表示します。また、「フラッシュプリ発光キャンセル機能」も便利。プリ発光を測定し、メイン発光を測定できない状況で役立ちます。
生活防水設計により、室内はもちろん屋外でも安心して使用可能。入射光-5EV・反射光-1EVと、従来モデルと比較して低照度・輝度測定性能が向上しています。
セコニック(SEKONIC) 露出計 ライトマスタープロ L-478D JR10
直感的な操作を実現する、大型カラー液晶タッチパネルを搭載した露出計です。握り心地と操作性を重視したエルゴノミックデザインを採用。露出プロファイル機能やTF優先測定、ISO高感度設定などデジタルカメラに役立つ機能を豊富に搭載したおすすめのモデルです。
小型・軽量化を実現しており、手の小さい方が使いやすいのも魅力。液晶パネルの明るさやモード切り替えなど、12項目を使いやすくカスタマイズできるのもポイントです。また、画面上にロックをかけて、不用意な操作を防止する「画面ロック機能」を搭載しています。さらに、別売りの「ビューファインダー5°」を活用すれば、スポット測光も可能です。
セコニック(SEKONIC) 露出計 ライトマスタープロ L-478DR-EL
エリンクローム社のフラッシュ電波制御システム「ELスカイポートシステム」搭載の露出計です。0.1step幅で最大+/-9.9 stepまでフラッシュの光量調節が可能。フラッシュを無線で発光させて測定でき、移動せずとも露出を設定できるおすすめのモデルです。
モデリングランプの光量調節やオン・オフ操作により、タングステンランプの代わりに定常光を使用するライティングで効果を発揮。また、20の電波チャンネルから選択できるほか、各チャンネルを4つのグループに分けられるのもポイントです。グループごとに、露出と全灯体発光時の露出を同一画面で表示できます。
入射光式と反射光式のどちらにも対応したハイブリッドタイプ。さらに、フラッシュ電波コントロール機能も搭載しています。
セコニック(SEKONIC) 露出計 フラッシュメイト L-308X JE60
胸ポケットに入れられるほどのコンパクトな露出計です。受光部スライド方式で、入射光式と反射光式を切り替え可能。光球をスライドさせるだけのワンタッチ操作で、簡単に測定方法を使い分けできます。別売りの平板を装着すれば、照度と平板を使った入射光式測定も可能です。
フォトモード・シネマカメラモード・HDシネマモードの3つのモードを搭載。写真撮影・デジタル一眼レフ動画撮影など、さまざまな撮影シーンで活躍するおすすめのモデルです。また、無機ELバックライトを搭載し、暗い場所でも文字やマークが見やすくなっています。
カスタム設定機能を活用すれば、使用するカメラや測定方法に適した操作や表示が可能。簡易照度測定や指示値補正機能など、デジタルならではの機能の充実ぶりも魅力です。
セコニック(SEKONIC) 露出計 ツインメイト L-208
幅45×高さ65×24mmと、手のひらにすっぽりと収まるサイズのアナログタイプ露出計です。絞りとシャッター速度の組み合わせをひと目でチェックできるダイヤルリングを搭載しており、追針を指針に合わせるだけと使い方も簡単。入射光式と反射光式をワンタッチで切り替えできるなど、はじめて使用する方におすすめのモデルです。
標準付属のシュー取付板を装着すれば、カメラのホットシューに取り付けたまま使用可能。露出計を搭載していないクラシックカメラを使用する際に役立ちます。また、測定後15秒間指針が保持されるため、追針合わせを片手で操作できるのもポイントです。
セコニック(SEKONIC) 露出計 スタジオデラックスIII L-398A
定番モデルとして人気のアナログタイプ露出計です。シンプルなデザインと操作性が魅力。クラシカルなデザインが好みの方にも適しています。直感的に数値を確認できる指針式で電池不要と、初心者にも扱いやすいおすすめのモデルです。
絞りとシャッター速度の組み合わせを一度に読み取れる、ダイヤルリングを搭載。ダイヤルリングを測定値に合わせるだけと、使い方も簡単です。また、入射光式と反射光式のどちらにも対応しているのも魅力。別売りのスライドセットを受光部に装着して測定すれば、測定後のダイヤルリングの操作なしに絞り値を直読できます。
ゴッセン(GOSSEN) SixtomatF2
受光部を固定化して小型化を図っている露出計です。デジタルディスプレイを搭載し、1/10ステップ刻みで正確に測定値を表示。精密に校正されており、簡単操作で正確に測定できるおすすめのモデルです。
シネスケール搭載で全シネスケールの測定に対応可能。また、絞り優先とシャッタースピード優先を事前選択できるのもポイントです。
単3形乾電池を1本で駆動する仕様。自動電池電圧チェック機能を搭載しているほか、自動スイッチオフ機能を備えており使い勝手に優れています。
ゴッセン(GOSSEN) Digisix2
コンパクトながらLCDディスプレイを搭載した、デジタルタイプの露出計です。約75×50×23mmの小型サイズにより、持ち運んで使用するのに便利。また、重さ約40gの軽量モデルで、なるべく荷物を少なくしたときに重宝します。
入射光・反射光・コントラスト測光をシーンによって切り替えて利用できるなど、使い勝手を重視したい方におすすめ。さらに、専用ケースとストラップが付属しているのも魅力です。
ゴッセン(GOSSEN) Digiflash2
定常光とフラッシュ光測定に対応している露出計です。LCDディスプレイ搭載のデジタルタイプで、1/3刻みで測定値を表示。入射光式と反射光のどちらにも対応し、コンパクトながら機能性と操作性に優れているおすすめのモデルです。
絞りとシャッター速度の組み合わせを全表示する機能を搭載しているのもポイント。また、時計やアラーム機能、温度測定などそのほかの機能も充実しています。
さらに、3Vリチウムイオン電池を使用するタイプで、自動電池チェック機能も搭載。別売りの「クリップオンシュー」を活用すれば、カメラに取り付けて使用可能です。
フォクトレンダー(VoightLander) VCメーター2
クリップオン型のコンパクトな露出計です。ボディ本体の厚み約13mmと、カメラとの一体感を重視した薄型フォルムが特徴。上下のカバーには、軽量・高剛性なアルミダイキャストを採用しています。
視認性に優れた3点LED表示で直感的な操作を実現。低照度でも使用できる測光機能を備えており、露出計未搭載のカメラの機動力を向上させたい方におすすめのモデルです。
銘匠光学 TTArtisan 露出計 ライトメーター TT-METER II
より正確な測光をおこないたい方におすすめの小型露出計です。シャッタースピード選択ダイヤルは1/2段刻みで変更できます。ダイヤルを操作するだけなので、使いやすさも良好です。
シューの取り付け方法は、Left・Middle・Rightの3通り。カメラボディとのバランスや使いやすさに合わせて取り付け方法を切り替え可能です。機能性だけでなく、使いやすさにもこだわっています。
質量は約35g。携帯性に優れているため、アウトドアシーンの撮影にも便利です。電源はコイン型リチウム電池を使用します。予備のコイン電池があれば、バッテリーを気にせず使い続けられるのが魅力です。
銘匠光学 TTArtisan 露出計 TT-METER-RS
本体に真鍮を採用した小型露出計です。使い込むたびに真鍮の地金が表れます。上品かつレトロな風合いがポイント。機能性だけでなく、デザイン性の高さを重視している方にも適しています。
本体はダイヤルの操作がメインのシンプルな設計です。シャッター速度や絞り、ISO感度の調節も簡単にコントロールできます。カメラボディ上面のアクセサリーシューだけでなく、単体の使用も可能です。
Alomejor1 カメラ露出計
側面にディスプレイを設置しているのが特徴の露出計です。45°平均測光方式を採用しており、反射光式と入射光式どちらにも対応。モードの切り替えも簡単におこなえます。
ディスプレイは0.96インチの有機発光ダイオードを搭載。視認性が高く、測定値をクリアに表示します。電源はリチウム電池を採用しており、USBケーブルで充電可能。電源を確保しにくいシーンでも使用可能です。
AstrHori 露出計 XH-2
コンパクトサイズながら機能性に優れた露出計です。露出補正やシャッタースピード、絞り値などを調節する機能が充実しています。ボタンを押すだけで電源を操作したり、ISO調節や各種モードを切り替えたりできるので、使いやすさも良好です。
ボタンを押すだけで、おすすめの絞り値とシャッタースピードを計算する「リアルタイム測光」を搭載。カメラの設定をすばやく切り替えられます。また、ダイヤルを介して露出補正をおこなえるのもポイントです。
本体背面のType-Cポートを利用して充電をおこなえます。電源を入れてから一定時間操作がないと、自動的に低消費電力のスリープモードに替わるので、無駄なバッテリー消費をおさえられるのも魅力。測光ボタンを押すと、アクティブの状態に戻ります。
露出計の売れ筋ランキングをチェック
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露出計の選び方
種類をチェック
反射光式
被写体に当たって跳ね返ってきた光量を測定するのが反射光式の露出計です。デジタルカメラに搭載されているタイプで、ファインダーからのぞいて光量を測定。被写体に近づく必要がなく、風景の撮影や動物撮影など被写体に近づけないシーンで活躍します。
単体の露出計を使用すれば、広い範囲の光量を測定して細部までありのままに再現可能。扱いに慣れれば、オールマイティーに使いやすいのも魅力です。しかし、被写体の反射率の影響を受けやすく、画面が暗くなる場合も。反対に明るくボケてしまう場合もあるなど、状況によっては使いにくい場面がある点に留意しておきましょう。
入射光式
被写体にどの程度の光が当たっているかをダイレクトに測定するのが、入射光式の露出計です。周囲の明るさに影響されず、正確な光量測定が可能。ポートレート撮影や物撮り、商品の撮影などに適しています。しかし、被写体が遠い場合や露出計を近づけられないシチュエーションでは不向きです。
被写体の反射率には左右されないものの、露出計を置く場所によっては写真の良し悪しが左右される場合も。撮影の技術やセンスを磨きたい方におすすめのタイプです。
ハイブリッド
反射光式と入射光式を組み合わせたのがハイブリッドの露出計です。シチュエーションによって、反射光式と入射光式を切り替えできるため便利。どちらを購入してよいのか迷ってしまう方におすすめです。
反射光式と入射光式をそれぞれ別々に購入するより、コストをおさえられる場合も。2つ同時に携帯する必要もなく、交換する手間を省けるのもメリットです。はじめて購入する方はぜひチェックしてみてください。
撮影場所で選ぶ
露出計はどのような場所で撮影するのかによって、向き不向きが異なります。室内で被写体に近づいてポートレート撮影や物撮りするなら、入射光式の露出計がおすすめ。屋外で広大な景色や夜景を撮影したい場合は反射光式が適しています。
屋外で携帯しながら使用するなら、ポケットサイズのコンパクトなモデルも要チェック。なるべく荷物を少なくしたい場合に重宝します。
タイプをチェック
デジタルタイプ
さまざまなシチュエーションで活躍するのがデジタルタイプの露出計です。さまざまな光源タイプに対応しているモデルもあり、機能が充実しているのも魅力。測定した数値を液晶画面で正確に確認できるのもポイントです。
しかし、機能の豊富さが初心者にとって扱いにくい場合も。慣れるまで時間がかかる場合もあるため、使用頻度や予算などを考慮して選ぶのがおすすめです。
アナログタイプ
針が指した位置の表示で測定数値を確認するのがアナログタイプに露出計です。昔ながらのシンプルさが特徴。絞りとシャッタースピードの組み合わせがわかりやすく、はじめて露出計を使用する初心者におすすめです。
電子機器や電池を使用しないシンプルな構造により、壊れにくいのも魅力。電池切れもないため、突然使用できなくなるようなトラブルもありません。しかし、機能が少ないゆえ、ベテランや本格的な撮影に使用したい場合に物足りなさを感じる場合がある点には留意しておきましょう。
フラッシュメーター機能をチェック
ストロボの瞬間光を測定するのがフラッシュメーター機能です。フラッシュメーターを使用すれば、ストロボ使用時に何回も調節を繰り返す必要がなくなるので便利です。
とくに、複数のストロボを使用する場合は光量調節が難しく、全体的なバランスやコントラストをチェックする際に欠かせません。本格的な撮影はもちろん、自分のイメージ通りの写真を撮りたい場合はチェックしてみてください。
受光面の可動域をチェック
露出計は白い球体部分の受光面で光量を測定します。なかには、受光面の向きを変えられるモデルもあり、可動域をチェックしておくのがおすすめです。
可動域が広いほど、さまざまな方向から入っている光量を測定しやすくなるのが特徴。とくに、複雑に陰影がつくような人物撮影の際に活躍します。
本体的な撮影現場はもちろん、自分のイメージどおりに写真を撮りたいときに役立つ露出計。デジタル一眼レフ搭載の露出計に満足できない方は要チェックです。はじめて購入する方にも使いやすい、シンプルな操作性を実現したモデルも販売されています。おすすめしたモデルを参考に、自分に適した1台を見つけてみてください。