釣りのなかでもアウトドア要素の高い「トラウトフィッシング」。最近はレジャー感覚で楽しめる管理釣り場(エリアトラウト)が増加、さらにルアーの元祖ともいえる「スプーン」で手軽に釣れるとあって、注目されています。
そこで今回は、トラウト用スプーンのおすすめモデルをピックアップ。エリアとネイティブに分けてご紹介するほか、悩ましい重さやカラーについても解説します。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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トラウト用スプーンとは?
「トラウト用スプーン」とは、名前の通りトラウトを釣るためのスプーンのこと。トラウトとはサケ科の淡水魚のことで、ニジマスのほか、ヤマメやイワナなども含まれます。
釣りにおける「スプーン」とはルアー(擬似餌)の元祖といえる存在。食器のスプーンが由来で、小さな金属片によるキラキラとしたフラッシングやヒラヒラとした動きによって魚のバイトを誘うのが特徴です。
形としては楕円形が基本ですが、最近はタフコンディション時やボトム攻略用として極小の金属片や真円のアイテムもラインナップ。それらは、見た目から「豆スプーン」と呼ばれることもあります。
トラウト用スプーンの選び方
釣り場で選ぶ
日本国内でトラウトが釣れる場所は大きく分けて2つ。施設化された管理釣り場(エリアトラウト)か、天然フィールドのいずれかになります。
「管理釣り場」は略して「管釣り」と呼ばれ、駐車場やトイレを完備。郊外にあることが多く、自然を残しつつもエリアを区画し、放流によって魚をコントロールしているのが特徴です。
一方、天然のフィールドは山奥の渓流、山上湖、さらには広大な本流、天然湖など。分け方としては管理釣り場を「エリア」、それ以外を「ネイティブ」と捉えるのが一般的です。
エリア
エリアは人間の手が入った釣り施設。自然を残しつつも、トラウトが釣れる場所を区画しており、レジャー感覚で手軽に楽しめるのが特徴です。
注意点は料金がかかるほか、レギュレーションが制定されていること。それぞれの管理釣り場によって詳細は異なりますが、自然保護の観点から魚を労るルールが設けられています。
例えば、フックはシングルフックのバーブレスのみ使用が可能で、バーブ有りやトレブルフックなどは禁止。場所によっては赤バリが禁止されている場合もあります。さらに、使用するルアーの重さや大きさにも規程があるので、利用する際は事前に確認しておきましょう。
ネイティブ
ネイティブは天然のフィールドのこと。トラウトが釣れるフィールドを指す際は、「渓流」よりは意味合いが広く、山間部の清流だけでなく、そこから下ったやや川幅の広い本流のほか、さらに止水域の山上湖や天然湖も含まれます。
エリアトラウトで使うスプーンはヤマメやイワナ、ニジマス、アマゴなどがメインターゲットですが、いずれも魚体としては小さいので、使用するルアーもおのずと小さめ。一方、ネイティブの場合は、降海型のサクラマスやアメマス、サツキマス、さらにはイトウなどの大型クラスも含まれるため、使うルアーも大きくなります。
なお、河川によっては遊漁券を購入する必要があるので注意。また、自然保護の観点からシングルフック、返しのないバーブレスを使用するのも基本マナーとなっています。釣りをする際のルールはしっかりと守って、楽しむようにしましょう。
重さで選ぶ
トラウト用スプーンの重さ選びは、フィールドの規程によって異なります。管理釣り場のエリアトラウトであっても、天然フィールドのネイティブトラウトであっても、エリアの水深を把握し、魚が釣れる層(タナ)を知ることが重要です。
エリア
エリアトラウトは、まず1g前後と2g前後の2つのスプーンを用意しましょう。前者はピンスポットや放流から時間が経過した際に、後者は広い場所や放流直前などの高活性時に使うのがおすすめです。
アプローチする際は、喰わせを意識するのはもちろん、いかにスレていない魚にアピールするかもポイント。エリアトラウトはある程度閉鎖されたフィールドなので、スプーンに慣れた魚は見切りも早く、魚によっては追わない、見向きもしないといったケースもあります。
より釣果を望むにはできるだけロングキャストして、少しでも反応する魚にルアーを見せることが重要です。
ネイティブ
ネイティブの場合のスプーン選びは、狙う魚のサイズやフィールドによって判断しましょう。例えば、渓流であればスプーンは5g前後がひとつの目安となり、より深い水深であれば5g以上、フィールドの水面が膝下程度であれば5g以下が候補となります。重要なのは魚との距離。警戒されないようになるべく近寄らず、キャストするのが重要です。
ルアーは重たければ重たいほどよく飛び、よく沈むので、使い勝手はアップ。一方で、ルアーウエイトがアップするとルアーサイズも大きくなり、魚によっては喰わせ切れない場合もあります。
なお、ルアーが軽くなればなるほど浮きやすくなるため注意が必要。トラウトはレンジを意識してタナを合わせることがバイトにつながるので、ぜひ意識しておきましょう。
色で選ぶ
スプーンにはさまざまなカラーがありますが、トラウトでベースとなるのは、フラッシング効果が高いシルバー系や濁り気味でも目立つゴールド系。さらに、シルエットがはっきりしないホワイト(パール)系や、逆にシルエットがはっきりするブラック系も候補となります。
カラーの使い分けで重要なのは、アングラー側が信じて投げ続けられるかどうか。気に入った色からキャストし、複数回アプローチして反応がないと感じたら次の色へと移行していくのがおすすめです。
反対色を投げたり、フラッシングの強さを変えたりするのもポイント。いろいろ試してその日の当たりカラーを見つけることが釣果アップにつながります。
なお、バイトがあった色のスプーンを投げ続けているといずれ反応が鈍くなるので要注意。一方で、十分に間隔を空けると再びバイトラッシュが訪れることもあるため、うまくローテーションするようにしましょう。
トラウト用スプーンのおすすめ|エリア
ロデオクラフト(Rodiocraft) ノア
定番のトラウトスプーン。多くのアングラーから支持されており、活性の高い魚を手返しよく釣っていけるのが特徴です。
また、シリーズとしてさまざまなウエイトが用意されているのもポイント。サイズも本製品のオリジナルモデルのほか、「S」や「Jr.」、「m(micro)」などが用意されており、選択肢が豊富なのも魅力です。
ヴァルケイン(ValkeIN) ハイバースト
ハイアピール系のトラウトスプーン。スローリトリーブでも強めのウォブル&ロールアクションを出し、存在感をしっかりとアピールできるのが特徴です。
シリーズとしてラインナップが豊富なのもポイント。細かいウエイト調節ができるほか、カラーバリエーションが多彩なのも魅力です。指名買いをしたい方はもちろん、ウエイト別・カラー別にまとめ買いしたい方もぜひチェックしておきましょう。
ヴァルケイン(ValkeIN) アストラル
フィールドの状況や魚の活性を把握しやすいトラウトスプーン。早巻きすれば高活性の捕食を促し、スローに巻けばシビアでセレクティブな魚に対しても口を使わせることができます。
ウエイトは1.6gと2.4gの2種類をラインナップ。カラーは16色を揃えています。トレースコースを意識するのはもちろん、リトリーブスピードの変化で反応を確かめたい際におすすめのアイテムです。
シマノ(SHIMANO) カーディフ ロールスイマー
喰わせの能力と操作性に配慮したトラウトスプーン。ネーミングの通りリーリング時のローリングアクションでバイトを誘えるのが特徴で、ベーシックな見た目ながらこだわりが詰まっているアイテムです。
実釣での経験がフィードバックされ、製品クオリティに投影されているのもポイント。また、ウエイト・カラーともにラインナップが豊富なのも魅力です。トラウト初心者の方はぜひおさえておきましょう。
ウォーターランド(Water Land) ディープカッパー
あらゆる魚種に精通する村田基氏が率いる「ウォーターランド」のトラウトスプーン。リトリーブ時はローリングを伴い、大型の魚にもしっかりとアピールできるのが特徴です。
また、本製品はウエイトラインナップが豊富なのもポイント。軽いタイプで2g、重いタイプで5.8gの計6種類を用意しており、より深場に落ちた魚を狙いやすいのも魅力です。
ウォーターランド(Water Land) アルミん
アルミ素材を採用したトラウトスプーン。ウエイトラインナップは1.2g・1.6g・2.5g・3.4g・4.3g・5.0gと豊富に揃っていますが、いずれもサイズのわりに比重が低く、デッドスローでも引きやすいのが特徴です。
リトリーブ時のアクションとしては揺らめくような大きいローリングがポイント。スイミング姿勢が安定しているのも魅力です。スレているトラウトをなんとか釣りたいといった方はぜひ用意しておきましょう。
ジャッカル(JACKALL) ティアロ
オーソドックスなエリアトラウト向けのスプーン。水をしっかりと掴み、高速リトリーブからデッドスローまで、さまざまな巻きスピードに対応できるのが特徴です。
微妙なノーズやカップのベンド角度によって、リトリーブ時のウォブリングが大きいのもポイント。本製品は1.6gタイプですが、ウエイトラインナップとしては0.7~3.1gまであり、表層からボトムまでカバーできるのも魅力です。
ジャッカル(JACKALL) ブング
エリアトラウトにおけるボトム攻略でおすすめのスプーン。円形で直径が大きいほか、比重の軽い樹脂部分と円柱で直径が小さい金属製のウエイトを組み合わせることで、水平に近い姿勢を崩さず、揺れずにフォールするのが特徴です。
基本的な使い方は、投げてフォールさせての繰り返し。状況に応じてフォール時間を長く取ったり、ボトムに置く時間を長く取ったりするのがポイントです。気になる方はぜひ試してみてください。
ネオスタイル(neo STYLE) キメラ
ボトム攻略を目的に開発されたトラウトスプーン。見た目は極小の金属片で、豆スプーンとも呼ばれるアイテムです。
本製品はボトムでフックが立ちやすいように設計されているのがポイント。ボトム置きに反応する魚をハリ掛けするのは難しいですが、フッキングの効率アップを図ることで、より確実にバイトが可能です。
使い方としては、キャストしたら基本放置。動かすとしてもかなりゆっくりと動かすのがおすすめです。なお、ルアーのボトム置きはウエイトがあると地形に埋まってしまい、逆に軽いとキャストコントロールが難しくなるので、その点は注意しておきましょう。
トラウト用スプーンのおすすめ|ネイティブ
ダイワ(Daiwa) レーザーチヌークS
ロングセラーシリーズとして知られるトラウトスプーン。なかでも本製品はレーザーホログラム仕様で、高いフラッシング効果が期待できるのが特徴です。
また、サイズ×ウエイトのラインナップが豊富なのもポイント。なお、4.5g・7.0g・10g・14g・17gには「オーナーばり」のシングルフックが付属しますが、21gと25gにはフックが付属していないので、購入する際は注意しておきましょう。
ダイワ(Daiwa) クルセイダー 激アツ
コンパクトなサイズ感と肉厚さが特徴のトラウトスプーン。ラインナップには28mm・4g、35mm・7g、40mm・10gの計3種類が用意されています。
使い方としては斜め上流に投げてナチュラルにドリフトさせたり、正面にキャストして落とし込みを意識したり、ダウンクロスに投げてしっかりと底を狙ったりするのがおすすめ。スプーンをマスターしたい方はぜひおさえておきましょう。
スミス(SMITH) ドロップダイヤ
表面にダイヤカットが施されたトラウトスプーン。乱反射によるフラッシング効果が高く、よりリアクションバイトを誘えるのが特徴です。
動きとしての振れ幅はやや小さく、細かいピッチで誘えるのもポイント。サイズラインナップとしては3g・4g・5.5gの3種類が揃っています。
スミス(SMITH) ピュアシェルII
煌めきでバイトを引き出せるおすすめのトラウトスプーンです。ラインナップシリーズとしては天然のアワビシートを貼ったタイプ。なかでも本製品はメキシコアワビを使用しているのが特徴です。
ウエイトのラインナップは3.5g・5g・6.5g・9.5gの4種類。なお、同シリーズには独特な輝きを放つ「ピュア日本アワビ」もあり、ウエイトは3.5g・5gの2種類が用意されています。興味がある方はぜひ使い比べてみてください。
スミス(SMITH) ヘブン
トラウトスプーンのなかでもより深場を攻略するために開発されたアイテム。シルエットとしては肉厚・細身・コンパクトで、しっかりと沈み、リーリング時の浮き上がりが抑えられるのも特徴です。
ウエイトラインナップは6種類を用意しており、ネイティブ狙いの渓流ではシングルフックがついた3g・5g・7gがおすすめです。なお、3gと5gに関しては細軸のファインワイヤーを採用しているので、購入する際は意識しておきましょう。
スミス(SMITH) D-Sライン
サイズや重さによって厚みを変えているおすすめのトラウトスプーン。ラインナップは6種類で、軽いタイプは3gから、重いタイプは6.5gまで用意されています。
フロントは緩やかな傾斜で始まりつつも、高低差のあるテールへと湾曲させたS字ベンドフォルムを採用。使い分けとしては重さや大きさによる飛距離、フォールスピード、リーリング時のピッチ、フラッシングを意識するのがポイントです。
スミス(SMITH) バック&フォース
テール部分がカクンと曲がった渓流スプーン。ウエイトラインナップは本製品の7gのほか、4gと5g用意されており、楕円形のスプーンとはひと味違う動きで誘えるのが特徴です。
上流から引くアップクロスの場合は、ややラインテンションをかけたナチュラルドリフトがおすすめ。下流から引くダウンクロス、いわゆる「逆引き」の場合はイレギュラーアクションによるリアクションバイト狙いが有効です。興味がある方はぜひ試してみてください。
ティムコ(TIEMCO) ライトニングウォブラー
トラウトフィッシングに精通する「ティムコ」のスプーン。ヘッドからテールに向けて徐々に厚みが増している「テーパーブレードデザイン」を採用しており、後方重心によってキャスト時の姿勢が安定しているほか、リトリーブ時はわずかな水流でもしっかりとアクションするのが特徴です。
また、キビキビとしたウォブリングアクションもポイント。巻きスピードも高速リトリーブからデッドスローまで対応でき、汎用性の高さも魅力です。
フォレスト(FOREST) ネイティブ アワビ
オードソックスなトラウトスプーン。本製品は渓流向けの「ネイディブシリーズ」のなかでも、より高いフラッシング効果が期待できるアワビカラーバージョンで、リアクションバイトをしっかりと狙えるのが特徴です。
渓流で使うウエイトは2.8g・3.5g・4.2gがベース。場所によっては肉厚でややウエイトのある7gも選択肢に入ります。選ぶ際には使うシチュエーションをイメージしてチョイスするようにしましょう。
アングラーズシステム(Angler’z System) BUX
フロントワイドタイプのトラウトスプーン。前頭部が幅広な形状をしており、ルアーを上から見ると寝袋のマミー型のようなフォルムをしているのが特徴です。
また、ウエイトラインナップも豊富で、それぞれ絶妙な重さに設定されているのもポイント。トレースするレンジやリトリーブスピードによって細かく使い分けたい方におすすめアイテムです。
D-3カスタムルアーズ スプーン
北海道のブランド「D-3カスタムルアーズ」のトラウトスプーン。フォルムデザインは3g・4gと5g・7gで分かれており、前者は幅を狭めたスリム形状、後者はオーソドックなフォルムを採用しています。
いずれもリトリーブ時はきっちりとフラッタリングし、デッドスローにも対応。なお、ラインナップには12.5gと16.5gもあり、こちらは本流や広大な湖で広範囲に探りたい場合におすすめです。気になる方はぜひチェックしておきましょう。
デュオ(DUO) DUO×CustomLure’s ギャンブレル
大手ルアーメーカーの「デュオ」と「D-3カスタムルアーズ」がコラボしたトラウトスプーン。両端を削り込んで厚みに変化を付けているほか、凹面の最深部に重心を集約させることで、 魅力的に泳ぐのが特徴です。
また、フラッタリングが大きく、高いフラッシング効果が期待できるもポイント。ウエイトラインナップは3.5g・5g・7gを用意しています。
菅スプーン
知る人ぞ知るおすすめのトラウトスプーン。ローカルベイトながらよく釣れると評判で、流れの強い場所でもしっかりと引けるのが特徴です。
また、ラインナップされているウエイトは1.2g・1.8g・2.3g・2.7g・5g・8gと細分化。重さの違いは飛距離を意識して使い分けるのが基本ですが、重ければ当然沈みやすくなるので、求める飛距離とフィールドの水深を考慮して選ぶようにしましょう。
ツララ(TULALA) トレモロスプーン
やや細長い楕円形状をしたトラウトスプーン。揺らぎのピッチを追求しているのが特徴で、通常のリーリング時はもちろん、リフト&フォールでもしっかりと魚を寄せられるのが魅力です。
また、ストライクゾーンが広く、ピックアップ直前までバイトのチャンスがあるのもポイント。カラーは12パターンをラインナップしています。なお、ウエイトは11gと渓流で使うにはやや重めなので、川幅が広い本流や広大な湖で使うのがおすすめです。
ムカイ(Mukai) 岩魚スプーン
渓流でも管釣りでも使える汎用性の高いスプーン。複雑なフラッシング効果が期待できるダイヤモンドカット仕様で、遠くの魚にもアピールできるほか、リアクションバイトのスイッチを入れられるのが特徴です。
ウエイトラインナップは1.5g・2.5g・3g・5g・8gをラインナップ。管理釣り場で使う場合は施設のレギュレーションやルールの規程にもよりますが、1.5gや2.5gを使うのがおすすめ。一方、渓流であれば5gから入り、状況に応じてより浅場であれば3g、より深場であれば8gを使うのがおすすめです。
スプーンをマスターするコツは、どのレンジを引いているかをイメージすること。キャストして水面についてからカウントダウンをし、深場から浅場までをトレースしてヒットゾーンを見つけることが重要です。また、変化を感じたらその都度アワセるのがポイント。ロッドやリールは力まず持つことが、釣果アップにつながります。