「モバイルプリンター」は従来のプリンターよりもコンパクトで、場所を選ばず使用しやすい便利なアイテム。また、ビジネスバッグに入るほどの小型モデルも存在し、外出先での印刷も可能です。
そこで今回は、数あるモバイルプリンターのなかから、書類の印刷に便利なA4サイズ対応のおすすめモデルをご紹介します。選び方も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
A4対応モバイルプリンターの選び方
持ち運びのしやすさで選ぶ

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モバイルプリンターを持ち歩いて使用する方は、製品の大きさや重量をしっかりチェックしておきましょう。確認せずに購入すると、大きすぎてカバンに入らなかったり、重たくて持ち運びできなかったりといった事態になりかねません。
A4対応のモバイルプリンターは、A4サイズよりもわずかに大きいサイズ設計になっているのが一般的。PCや書類と同程度のサイズであれば、カバンにも収納しやすく、持ち運びも楽におこなえます。また、重量は1〜2kgのモノが主流。やや重く感じますが、ノートパソコン程度の重さであるため、比較的持ち運びしやすいのが特徴です。
力に自信のない方や持ち歩きの頻度が高い方は、よりコンパクトな500g程度の超軽量モバイルプリンターがおすすめ。使用目的や持ち運び方法に合わせて、適切な大きさと重量を選びましょう。
電源のタイプで選ぶ
大量印刷が可能なAC電源タイプ

AC電源タイプのモバイルプリンターは、コンセントから電源供給をおこなう仕組み。コンセントがあれば、バッテリー残量を気にせず印刷できます。大量に印刷したい方にもおすすめです。
また、バッテリー搭載タイプより安価な製品が多いのも魅力。モバイルプリンターを気軽に購入したい方にぴったりです。なお、コンセントがない場所では使用できないので要注意。外出先で使用する際は、付近にコンセントがあるかを事前に確認しておきましょう。
持ち運びにぴったりのバッテリー搭載タイプ

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コンセントのない場所でも使用できるのが、バッテリー搭載タイプです。あらかじめ充電しておくことにより、室内外問わずモバイルプリンターを使用できます。屋外で使用する場合やコンセントが確保できない場合におすすめです。
ただし、電池残量を気にしながら使う必要があるのは懸念点。大量に印刷する場合は途中でバッテリー切れになってしまう恐れもあるので、留意しておきましょう。
印刷方法で選ぶ
安価なインクジェットタイプ

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インクジェットタイプは多くのモバイルプリンターに採用されている印刷方法で、ノズルから紙にインクを出して印刷する仕組み。感熱式タイプに比べて、安価で手に入れられるのが特徴です。ただし、製品によってはインクの価格が高く、ランニングコストが高くなってしまうこともあるので要注意。事前に使用するインクの価格をチェックしておきましょう。
また、製品によって必要なインクカートリッジの色数が異なります。6色など色数が多いほど、よりきれいに印刷できるのもポイント。写真や書類を鮮明に印刷したい方には、インクジェットタイプで色数の多いモバイルプリンターがおすすめです。
コンパクトな感熱式タイプ

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感熱式タイプのモバイルプリンターは、専用の紙に熱を与えて印刷をおこなう仕組みです。インクカートリッジを使用しないので、ランニングコストを比較的抑えることが可能。ただし、感熱式タイプ専用の紙には高価なモノも存在するため、注意が必要です。
また、感熱式タイプはプリンターの構造がシンプルなので、インクジェットタイプに比べてコンパクトなモノが多いのも特徴。持ち運びの頻度が多い方には、コンパクトな感熱式タイプのモバイルプリンターがおすすめです。
機能で選ぶ

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モバイルプリンターを選ぶ際は、搭載されている機能も要チェック。些細な違いでも、使いやすさが大きく異なります。
印刷ミスが心配な方や操作が簡単なモノを探している方には、ディスプレイ搭載型のモバイルプリンターがおすすめ。どの印刷物を何部印刷するのか、ディスプレイで簡単に確認できます。また、モノクロよりもカラーディスプレイの方が、より直感的に操作可能です。
PCやスマホから簡単にデータを転送したい方には、Wi-FiやBluetoothの転送機能を備えたタイプがおすすめ。ケーブルを使用する必要がなく、簡単に印刷できます。また、ハイスピード印刷に対応したモデルは、大量に印刷をおこなう方にぴったりです。高速で印刷できるため、急いで資料を用意したい場合にも活躍します。
A4対応モバイルプリンターのおすすめモデル
エプソン(EPSON) A4モバイルプリンター PX-S06
USB接続に加え、Wi-Fi接続にも対応しているA4対応モバイルプリンター。出先でもワイヤレスで使いたい方におすすめです。5GHz帯を利用しているため、2.4GHz帯を使う機器の影響を受けることなく快適に使用可能。一度接続設定をしたデバイスには次回から自動で繋がるので、毎回面倒な設定をする必要もありません。
厚さ約61mmのスタイリッシュなボディも特徴。カバンに入れて持ち運びやすいだけでなく、未使用時にはデスクやキャビネットにすっきり収納できます。
内蔵バッテリーで約50枚印刷できるのも魅力。電池切れの場合、パソコンのUSBポートから充電できるのも便利なポイントです。
エプソン(EPSON) モバイルプリンター PX-S05
内蔵バッテリーで駆動するA4対応モバイルプリンターです。ACアダプターを一緒に持ち歩く必要がないので便利。コンセントのない場所でも手軽に使えるモバイルプリンターが欲しい方におすすめです。また、市販のモバイルバッテリーからも給電可能で、外出する機会が多い方でも安心して使用できます。
未使用時には自動で電源がオフになるため、無駄な電力を消費しにくいのも魅力。さらに、全色顔料インクを採用しているのもポイントです。水に濡れてもにじみにくいので、誤って飲み物をこぼしてしまっても慌てずに済みます。そのほか、文字の上からマーカーを引いても読みやすく、さまざまなビジネスシーンで活躍可能です。
キヤノン(Canon) インクジェットプリンター PIXUS iP110
スマホやタブレットから手軽に印刷したい方におすすめの、A4対応モバイルプリンター。無料アプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」を使えば、端末に保存した写真や書類を直接印刷できます。パソコンを持ち出す手間が省けて便利です。
5色ハイブリッドインクを採用しているのも特徴。写真は染料系カラーインクで鮮やかに、文字は顔料系ブラックインクでくっきりとプリント可能。写真と文字が混在した書類もきれいに印刷できます。
キヤノン(Canon) ビジネスインクジェットプリンター TR153
大容量の給紙が可能なA4対応モバイルプリンターです。普通紙で最大50枚、はがきで20枚をセットできるのが特徴。1度に多くの枚数をプリントしたい方におすすめのモデルです。1枚ずつ手動で用紙を補給する手間が省けます。
また、定型文書データを本体に保存しておけるのも特徴。外出先で必要な帳票類を、パソコンやスマホを使わず印刷できて便利です。書類は5つまで保存できるため、使用頻度の高いデータを格納しておけます。
さらに、「ブラック合成モード」機能を搭載しているのもポイント。万が一、ブラックのインクを切らしてしまっても、カラーインクを合成してモノクロ印刷ができる便利な機能です。出張先などですぐに予備インクが入手できない際にも重宝します。
キヤノン(Canon) モバイルプリンター BP-F400
本体サイズ254×55×30mm、重量約580gと持ち運びやすいA4対応モバイルプリンター。コンパクトなサイズなので、カウンターなどの設置スペースが限られている場所でも使えます。
Bluetooth・Wi-Fi・USBと、さまざまな接続方法に対応。Wi-Fi接続であれば、Windows・iOS・Androidと幅広いOSのデバイスで使えるのが魅力です。満充電の状態であれば、最大600枚印刷できるのも嬉しいポイント。長時間使える製品がほしい方におすすめです。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-723
コンパクトで持ち運びやすい、A4対応モバイルプリンターです。プリント方式には感熱式を採用。本体サイズは幅255×奥行55×高さ30mm、重量は約610gの小型軽量なので、ブリーフケースに入れて気軽に出かけられます。
小さなボディに強力なリチウムイオン電池を内蔵しているのも特徴。満充電状態で約600枚のプリントが可能です。訪問先で大量に印刷したい方でも、バッテリー切れを気にせず安心して使用できます。
また、プリント速度が1分間に8枚と高速なのも魅力。仕上がりを長時間待たずに済むため、営業ツールとしても活躍するモデルです。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-763MFi
iOSを搭載した機器とBluetoothで接続できる、A4対応モバイルプリンターです。アップルのMFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証に対応しているのが特徴。ケーブルを持ち歩く必要がないため、外出時の荷物をできるだけ減らしたい方にもおすすめ。本体重量も約610gと軽量なので、簡単に持ち運び可能です。
サイズが決まったカット紙だけでなく、ロール紙に対応しているのも魅力。見積書の印刷から簡易的なPOPのプリントまで、用途に合わせて使い分けられます。
そのほか、バーコードや2次元コードの印刷ができるなど、多様なニーズに対応できるモデルです。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-763
1分間に約8枚のスピード印刷を実現したA4対応モバイルプリンター。新たにリチウムイオン充電池を搭載しているのがポイントで、従来機は満充電からの印刷可能枚数が70枚だったところ、600枚に大幅アップ。外出先でも大量印刷ができるようになりました。
同シリーズの「PJ-763MFi」と違って、iOS端末とのBluetooth接続に非対応です。しかし、そのぶん本体価格が安いのがポイント。パソコンとのUSB接続による印刷を想定している方は、本モデルがおすすめです。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-773
パソコンなしでプリント作業をおこなえる、A4対応モバイルプリンターです。AirPrint・Mopria・Google Cloud Printに対応しているのが特徴。手持ちのスマホやタブレットから手軽に印刷可能です。外出時の荷物を減らせるので、楽に移動できます。
また、無線LANを搭載しているのも特徴。Wi-Fi環境が整っているオフィスなら、パソコンからのプリント指示もワイヤレスでおこなえます。社内や社外を問わず、便利に使えるモデルです。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-823
感熱式タイプのA4対応モバイルプリンターです。パソコンのUSBポートに接続して利用するシンプルなモデル。リチウムイオンバッテリーを搭載しており、約600枚の連続印刷がおこなえます。外出先でプリントする機会が多い方におすすめです。
プリントスピードが1分間に約13枚と高速なのも嬉しいポイントです。オプションのACアダプターで給電すれば、印刷速度がさらに速くなります。
なお、本製品はノートパソコンのUSBポートから充電可能ですが、印刷を実行しながらの充電には対応していません。購入を検討している方はあらかじめ留意しておきましょう。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-863
Bluetooth接続に対応したモデルです。ノートパソコンだけでなく、スマホやタブレットからもプリントしたい方におすすめのA4モバイルプリンター。印刷のたびにケーブルを繋ぐ面倒がないのはもちろん、外出時の荷物が減らせるのもメリットです。
A4対応ながらコンパクトで、重さも約610gと軽量なため、カバンの中でかさばりにくく容易に持ち運べます。プリント速度が速いのもポイント。1分間に約13枚の出力が可能なので、複数枚を印刷する場合でも短時間で済みます。
ブラザー(Brother) モバイルプリンター PJ-883
Bluetoothに加えてWi-Fi接続も可能な、A4対応のモバイルプリンターです。外出先とオフィス、両方で便利に使えるおすすめモデル。外回りの際は、スマホやタブレットに保存したデータがワイヤレスでプリントできます。
また、オフィスに戻れば、Wi-Fi接続されているデスクトップPCの出力先に本モデルを指定できるなど、使い勝手は良好です。AirPrintとMopriaに対応しているため、iPhoneやAndroid端末にドライバーソフトをインストールする煩わしさがありません。
そのほか、オプションの「アンチカールロールプリンターケース」を装着することで、A4カット紙だけでなくロール紙を利用することも可能です。
ヒューレット・パッカード(HP) OfficeJet 200 Mobile CZ993A#ABJ
手頃な価格で購入できる、A4対応モバイルプリンターです。インクジェット式を採用したカラータイプのモデル。大容量インクに対応しており、カラーなら最大415枚、モノクロなら最大600枚の印刷が可能です。外出先で大量にプリントする機会が多い方でも、安心して使用できます。
また、ブラックに顔料インクを採用しているのも特徴。細かい文字や罫線をくっきりと印刷できるうえ、蛍光ペンで書き込んでも滲みにくい仕様です。ビジネス書類のプリントにも適しています。
ヒューレット・パッカード(HP) OfficeJet 250 Mobile AiO CZ992A#ABJ
コピーとスキャナー機能を搭載した、複合機タイプのA4対応モバイルプリンター。多機能なモデルを探している方におすすめです。訪問先で資料のコピーを取りたいときなどにも便利。また、2.65インチのカラータッチパネルを搭載しているので、操作も楽におこなえます。
電源はAC電源とバッテリーの2方式に対応。電源を内蔵したACアダプターレス仕様のため、持ち運びも簡単です。なお、バッテリーは別売りのオプションなので、留意しておきましょう。
HPRT A4モバイルプリンター MT800
モノクロ印刷が可能なA4対応モバイルプリンター。本体サイズが310.5×63.5×39.5mm、重さが694gとコンパクトかつ軽量なのが魅力です。かばんの中に入れやすく携帯性に優れているため、気軽に持ち運べる製品を探している方に適しています。
Bluetooth接続に対応しているのもポイント。ケーブル不要でパソコンに繋げられるので、デスク周りがごちゃつきにくいといったメリットがあります。断線やケーブル忘れなどのリスクも無く便利です。なお、専用のアプリをインストールすれば、スマートフォンにも接続できます。
用紙取り込み機能が搭載されているため、セットは手間がかからず簡単です。バッテリー連続駆動時間は26時間と長め。70枚連続で印刷できるので、資料を大量にプリントしたい方にもぴったりです。
和信テック(WASHINTECH) モバイルプリンター XP-P8101B
比較的価格が安い、A4対応モバイルプリンター。導入時のコストを抑えたい方におすすめのモデルです。Bluetooth接続に対応しているため、ケーブルを持ち歩く面倒がなく手軽に出力できます。また、ACアダプターと感熱ロール紙が同梱されており、購入後すぐに使いはじめられるのも便利なポイントです。
iOS・Android・Windows・macOSに対応。専用アプリやドライバーソフトをインストールすれば、幅広いデバイスで利用できます。コスパのよいA4対応モデルを探している方はチェックしてみてください。
コンパクトサイズで、室内外を問わず使用しやすいモバイルプリンター。持ち運びに適したモノや、大量印刷に適したモノ、スマホからデータ転送が可能なモデルなど、種類は多岐にわたります。今回ご紹介したおすすめ製品も参考に、用途やシーンに合ったモバイルプリンターを見つけてみてください。