モニターヘッドホンは、正確な音の再現性を追求したプロフェッショナル向けのオーディオ機器。DTM作業や音楽制作では欠かせないアイテムとして、多くのクリエイターに重宝されています。しかし、種類が多いため、どれを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、モニターヘッドホンのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- モニターヘッドホンとは?
- 一般的なリスニング用のヘッドホンとの違い
- モニターヘッドホンの選び方
- モニターヘッドホンのおすすめメーカー
- モニターヘッドホンのおすすめ|密閉型
- モニターヘッドホンのおすすめ|開放型・セミオープン
- モニターヘッドホンの売れ筋ランキングをチェック
モニターヘッドホンとは?

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モニターヘッドホンとは、音楽制作やレコーディングなどのプロフェッショナルな音響作業において、原音に忠実な音を聴き、確認するための機器のこと。低音から高音までバランスよく再現できる、フラットな周波数特性を実現しており、音の細部まで正確に捉えられるのが最大の特徴です。
主な用途は、音楽のレコーディングやミキシング作業、DTM(デスクトップミュージック)での楽曲制作。また、動画編集やライブ配信など、正確な音質確認が必要な場面で活躍します。
ほかにも、モニターヘッドホンは正確な音像定位により、FPSなどの対戦ゲームにおいて、敵の位置や足音をはっきりと識別することが可能。そのため、ゲームをする方に選ばれることも多くあります。
一般的なリスニング用のヘッドホンとの違い

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モニターヘッドホンは原音に忠実な、ありのままの音を伝えることを重視して作られているのに対し、一般的なヘッドホンは音楽を楽しむために低音や高音を強調するなど、聴き心地のよさを重視して作られているのが大きな違いです。
構造面では、モニターヘッドホンは一般的なヘッドホンよりも、長時間使用を考慮した頑丈な作りのモノが多く、イヤーパッドやケーブルといったパーツ交換が可能な製品もあります。
一方、リスニング用ヘッドホンでは、軽量設計など装着感のよさを追求して作られているほか、パーツ交換はできないモデルが大多数です。
用途やシーンに合わせた選択が重要。音楽制作やミキシングにはモニターヘッドホンがおすすめです。音楽を楽しむだけなら、好みの音質傾向を持つリスニング用ヘッドホンがぴったり。プロとアマチュアの境界が曖昧になりつつある現在では、両方の特性を併せ持つタイプの製品も増えています。
モニターヘッドホンの選び方
用途に合ったモデルを選ぼう
DTM・楽曲制作用なら音の解像度を重視

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DTM・楽曲制作向けのモニターヘッドホンを選ぶなら、音の解像度の高さは重要なポイント。制作した音源の細かなニュアンスや音のバランスを正確に判断するには、繊細な音の違いが聴き分けられる高い解像度が必要です。
モニターヘッドホンの解像度を単にスペックのみで判断するのは難しいものの、具体的には、ドライバーの品質の高さや再生周波数帯域の広さ、インピーダンスの高さなどが解像度に関わってくるので、チェックしてみてください。
高解像度のモニターヘッドホンを選ぶことで、楽器の定位や音量バランスの調整、エフェクト処理の微調整がしやすくなるなど、細かな作業の質が向上。また、不要なノイズや歪みも分かりやすく、クオリティの高い楽曲制作が可能になるのも魅力です。複雑な音の重なりも分離して聴き取れるため、音楽制作の効率も上がります。
ゲームで使用したいなら音の定位感や分離感をチェック

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モニターヘッドホンが持つフラットな音質特性は、ゲームプレイと相性が良好。低音から高音まで均等に再生するバランスのよさにより、ゲーム内の重要な音を聞き逃さず捉えられます。
特に、ゲームで使用するモニターヘッドホンを選ぶなら、音の定位感と分離感が優れているモデルがおすすめ。定位感と分離感についても解像度と同じく、ドライバーの品質や周波数特性、クロストーク制御、インピーダンスの高さなど複合的な要素によって決まります。
高い定位感を持つモニターヘッドホンを使うと、音源の位置を立体的に感じ取ることが可能。FPSなどの対戦ゲームにおいて、敵の足音や銃声の方向を正確に把握でき、敵プレイヤーの動きを音だけで予測できるようになるのがメリットです。また、分離感もあると、複数の音が同時に鳴る状況でも、各音を明確に識別できます。
ハウジングの構造で選ぶ
音が外に漏れにくい「密閉型」

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密閉型モニターヘッドホンとは、ドライバーユニットを覆う「ハウジング」が、樹脂や木などで完全に密閉されているモノのことを指します。高い遮音性を実現しているのが大きな特徴。レコーディングやミキシングなどの作業に集中したいときや、外出先で使うときにおすすめです。
密閉型の主なメリットは、優れた低音再生能力にあります。閉じられた空間で低音がよく響き、迫力ある音質を実現。また、外部の騒音をカットできるため、音量を上げすぎずに音を細部まで聴き取れるのもポイントです。
一方で、密閉型は長時間使用すると耳が蒸れやすく、圧迫感を覚えることがある点には注意。音楽制作などの長時間の作業で密閉型を使う場合は、適度に休憩を取りながら使用しましょう。音の自然な広がりよりも、遮音性や低音の力強さを重視する場合におすすめのタイプです。
音の広がりが自然な「開放型・セミオープン」

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開放型やセミオープン型のモニターヘッドホンは、ハウジング部分に通気孔を設けた構造が特徴です。そのため、音の抜けがよく、広がりが自然に感じられるのがメリット。音の自然さと装着感の快適さを重視するなら、開放型やセミオープン型がおすすめです。
一方で、セミオープン型はやや密閉性を持たせた中間的な設計。両タイプとも軽量で通気性に優れ、長時間装着しても耳が蒸れにくいという共通点があります。
音質面では、音場の広がりと定位感の正確さが大きな魅力です。楽器の位置関係や空間の広がりを自然に表現でき、実際のライブ会場やホールで聴いているような臨場感を得ることが可能。また、こもりのない透明感のある音質を実現しています。
ただし、音の漏れやすさと外部音の遮断力の弱さには注意。録音現場では使用が制限される場合があります。家庭でのリスニングや音楽制作での使用では、自然な音場を活かしたミキシングが可能です。
リケーブル対応ならより長く使える

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有線ヘッドホンの故障原因として非常に多いのがケーブル部分の断線や接触不良。リケーブル対応のモニターヘッドホンなら、ケーブル部分だけを交換できるのが特徴です。
本体が正常なら製品を買い替える必要がなくなり、長期的な視点で考えると経済的にもおすすめの選択肢。また、使用環境に合わせて長さや形状の異なるケーブルを付け替えることで、音質や使い勝手を向上させられるのもメリットです。
ストレートタイプやカールタイプなど形状の異なるケーブルに交換することで、音楽制作やDJなど多用途で使う場合にも便利。ほかにも、シールド性能の高いケーブルに交換すれば、外部ノイズの影響を軽減できる場合があります。
モニターヘッドホンのおすすめメーカー
ソニー(SONY)

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ソニーは、1946年に創業した日本の大手電機メーカーです。テレビ・カメラ・オーディオ機器など幅広い製品を展開し、世界中で高い評価を受けています。
オーディオジャンルでは、世界で見ても高水準の高い技術力を詰め込んだ、音質に優れている製品を多数ラインナップ。特にイヤホンやヘッドホンは不動の人気があります。
モニターヘッドホンにおいても、音楽制作や音響制作現場で使用される高品質な製品を展開。特に1989年に発売された「MDR-CD900ST」は、長年プロの現場で使われており、業界でも定番のモデルとなっています。多くのレコーディングスタジオでも採用される、ハイスタンダードモデルを求める方におすすめのメーカーです。
オーディオテクニカ(audio-technica)

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オーディオテクニカは1962年に設立され、東京都町田市に本社を置く、日本を代表する音響機器メーカーです。当初はレコード用カートリッジの専業メーカーとしてスタートし、現在ではヘッドホンやイヤホン、マイクロフォンなどにも製品ラインを広げ、人気を博しています。
同社では「音を通して心豊かな人生を」をビジョンに掲げ、国内で培った技術力を活かした製品づくりを行っているのが特徴です。
モニターヘッドホンにおいては、初心者向けの安いモデルから現場にも対応できるハイエンドモデルまで豊富にラインナップ。特に、原音に忠実な再生を実現した製品が好評で、低音域から高音域までフラットな音質特性を備えています。さまざまなニーズにこたえられ、プロからも高い支持を受けているおすすめのメーカーです。
アーカーゲー(AKG)

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AKGは1947年にオーストリアのウィーンで設立された音響機器メーカーです。当初は映画関連の音響機器を製作していましたが、その後マイクロフォンやヘッドフォンの製造に注力するようになりました。
革新的な製品設計が評価され、世界のプロ現場で愛され続けており、2010年にはテクニカル・グラミー賞を受賞。2017年からはサムスン電子の傘下企業となり、プロフェッショナル向けの音響機器を世界中に提供しています。
モニターヘッドホンにおいては、世界のレコーディングスタジオや放送局などでも使われる「AKGプロフェッショナルシリーズ」から、原音に忠実な再生を重視した製品が展開されています。セミオープン型や密閉型など、用途に合わせた多様なラインナップから選べるのが魅力。レコーディングやミックス作業をするプロにもおすすめのメーカーです。
ゼンハイザー(SENNHEISER)

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ゼンハイザーは、1945年にフリッツ・ゼンハイザー博士によって設立されたドイツの音響機器メーカーです。1946年にマイクの生産を開始してから、70年以上の歴史を持ち、業界をリードする高品質なオーディオ機器を開発し続けています。
特に1968年には、マイクブランドの技術力を活かした、世界初のオープンエア型ヘッドホン「HD 414」を発売。大ヒットを記録し、ヘッドホン市場に革命をもたらしました。
モニターヘッドホンは、周波数特性と優れた解像度により、原音の再現性が高いのが特徴。オープン型の「HD 490 PRO」は広がりのある音像定位を実現し、密閉型の「HD 300 PRO」は遮音性に優れています。プロの現場での長時間使用を想定した、快適な装着感と耐久性も魅力のおすすめメーカーです。
モニターヘッドホンのおすすめ|密閉型
ソニー(SONY) モニターヘッドホン MDR-CD900ST
日本国内の多くのレコーディングスタジオで用いられている密閉型モニターヘッドホン。1989年の発売以来、現在に至るまで、定番モデルとして多くのユーザーに愛され続けています。
独自開発の40mmダイナミックドーム型ドライバーを採用。歪みの少ない原音に忠実な音を再生できるのが大きな魅力です。
音の輪郭や定位を正確に再現し、高い解像度で細部まで明確に聴き取れます。5~30000Hzまでの広い周波数帯域により、中高音域の表現力が特に優れているのがポイントです。
約200gの軽量設計で長時間の使用でも疲れにくいうえ、耐久性も確保されています。修理パーツも豊富に用意され、長く使い続けやすいのもメリット。音楽制作に携わるプロだけでなく、繊細な音の違いを楽しみたい方におすすめの人気モデルです。
オーディオテクニカ(audio-technica) プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x
解像度の高さから世界中のプロフェッショナルに支持されている密閉型モニターヘッドホン。オーディオテクニカの定番となっているロングセラーの「ATH-M50」を2014年にリニューアルしたモデルです。
独自設計の「φ45mmCCAWボイスコイルドライバー」を搭載し、15~28000Hzの広い周波数帯域をカバー。低音から高音までバランスよく再生するフラットな特性を持ち、音の細部まで忠実に表現します。
イヤーカップは前後90°に反転するため、ヘッドホンを首にかけた状態で片耳モニタリングができるのもポイント。また、3種類の着脱コードが付属し、用途に応じて交換できる実用性の高さも魅力です。
ほかにも、折りたたみ式の設計により持ち運びにも便利で、長時間使用でも疲れにくい楕円形状のイヤーパッドを採用。音楽制作に携わる方だけでなく、ゲーマーや繊細な音で音楽鑑賞を楽しみたい方にもおすすめのモデルです。
ゼンハイザー(SENNHEISER) モニタリング用ヘッドフォン HD 280 PRO MK2
プロフェッショナル向けながらも価格が安いモニターヘッドホンです。騒がしい環境でもクリアなサウンドを届ける密閉型設計を採用しています。側圧はやや強めながらも、厚みのあるソフトイヤーパッドにより、長時間の使用でも疲れにくい仕様が特徴です。
8~25000Hzまでの広い周波数特性により、繊細な音の変化も捉えられるのが魅力。低音から高音までバランスのよい音質で、音の分離も優れています。音楽制作やDJ、精密な音の確認が必要なクリエイターにおすすめのモデルです。
ほかにも、堅牢な構造で、スタジオやステージでの使用にも耐える耐久性を備えているのもポイント。カールコード式のケーブルは伸縮自在で作業の邪魔になりにくいほか、折りたたみ式で持ち運びや収納も容易に行えます。
ベイヤーダイナミック(beyerdynamic) 密閉型プレミアムテスラスタジオヘッドホン DT 1770 PRO MK II
ドイツのオーディオメーカー「べイヤーダイナミック」が展開する、密閉型モニターヘッドホンのフラッグシップモデル。「TESLA.45ドライバー」を搭載し、高性能ポリマーダイヤフラムと軽量ボイスコイルにより高い音圧でも解像度が高く、歪みの少ないクリアな音を実現しています。
25dBAの遮音性能を備え、外部の騒音を効果的にカット。スチールヘッドバンドとモジュラー構造により、高い耐久性を確保し、長時間の使用でも疲れにくい設計です。
また、ベロアとレザーの2種類のイヤーパッドが付属しており、好みや用途に合わせてサウンド特性を調整可能。さらに、3mストレートケーブルと5mスパイラルケーブルが同梱され、接続環境に応じた使い分けができます。
また、公称インピーダンスは30Ωで、さまざまな機器と組み合わせやすいのもポイント。録音やミキシング、正確な音の確認が必要な音楽制作者におすすめのモデルです。
タゴスタジオタカサキ(TAGO STUDIO TAKASAKI) T3-01

自然で伸びのよい音色を追求した、木製ハウジングのモニターヘッドホンです。国産の楓材を使用していることで、一つひとつ木目や色味が異なり、個性が感じられます。音楽プロデューサー・多胡邦夫氏のレコーディングスタジオで開発され、原音に忠実な音響を実現しています。
φ40mmドライバーユニットには、群馬県産のシルクプロテインコーティングを施した振動板を採用。フラットで高解像度の音質特性により、ボーカルが明瞭に聴こえ、繊細な音の表現も可能です。中音域の表現力に優れ、音のバランスが取れた聴き心地を提供します。
約321gの重量ながら側圧が強すぎないため、長時間着用しても疲れにくい設計。さらに、眼鏡をかけたままでも圧迫感が少なく快適に使用できます。細部までこだわった音質と装着感を求めるオーディオファンや音楽制作者におすすめのモデルです。
アシダ音響(ASHIDAVOX) 音楽用ヘッドホン ST-31-02
80年以上の歴史を有する、音響機器の老舗「アシダ音響」のレコーディングスタジオ用の名機を、音楽鑑賞用として発売したモニターヘッドホン。50mmのダイナミックドライバーを搭載し、7~70000Hzまでの幅広い周波数に対応しています。
モニターライクな音質特性を持ちながらも、音楽鑑賞に適したバランス設計がポイント。低域は迫力があり中域は自然で、高域は繊細に表現されます。
ハウジングの共振を抑制することで、解像度が高くクリアな音質を実現しており、広い音場感で楽曲の細部まで忠実に再生できるのが魅力です。
本体重量は約250gと軽量で、長時間のリスニングにも対応しています。黒を基調としたシンプルでレトロなデザインも特徴的です。日本の熟練職人による丁寧な組み立てにより、堅牢性も確保。音楽鑑賞において音質にこだわりたい方におすすめのモデルです。
ヤマハ(YAMAHA) スタジオモニターヘッドホン HPH-MT8
高解像度かつ高分解能で、ヤマハのなかで標準モデルとされる人気のモニターヘッドホン。「すべての音を、見るために」をコンセプトに、原音のニュアンスをしっかり再現するよう制作されているのが特徴です。
「CCAWボイスコイル」を採用した45mmの大型カスタムドライバーを搭載したことで、全帯域でフラットな特性を持ち、原音の細部まで忠実に再現できます。
イヤーカップは可動式で、片耳モニターも可能。また、プロテインスキンレザーと振動抑制イヤークッションを採用し、長時間の使用でも疲れにくい装着感で、遮音性も備えています。
アルミダイキャストアームと厚めの「ABSハウジング」により、耐久性も良好。付属のストレートケーブルとコイルケーブルは使用シーンに合わせて着脱できます。プロのエンジニアやミュージシャンにもおすすめのモデルです。
ソニー(SONY) ステレオヘッドホン MDR-7506
「MDR-CD900ST」と並び、プロフェッショナルの現場で30年以上にわたり愛され続けているモニターヘッドホン。40mmドライバーユニットとネオジウムマグネットによる、パワフルかつクリアな音が魅力です。
低音域にほどよい量感があり、中高音域の明瞭さを兼ね備えたフラットな音響性能が特徴。音源に忠実な再生能力により、繊細な音の違いも聴き分けられます。
ステレオミニプラグと標準プラグの両方に対応し、パソコンからプロ用ミキサーまでさまざまな機器と接続可能。DTMや楽器演奏など、普段使いにもおすすめのモデルです。
ほかにも、使い勝手を追求した折りたたみ構造と、絡みにくいカールコード設計で持ち運びも容易。約230gの軽量ボディと側圧を抑えた設計により、長時間のミキシング作業やレコーディングでも疲れにくい快適な装着感を実現しています。
シュア(SHURE) プロフェッショナル・スタジオ・ヘッドホン SRH840A
正確かつバランスの取れた音を追求し、プロのミュージシャン用に設計された、ロングセラーのモニターヘッドホン。音の細部まで正確に聴き分けられる、精密な音響特性があるのが特徴です。
40mmネオジムドライバーが生み出す、5~25000Hzの広帯域再生能力により、豊かな低音から伸びのある高音までバランスよく表現。音楽制作に携わる方はもちろん、楽器演奏時のモニターや音楽鑑賞用にもおすすめのモデルです。
また、クローズドバックの「サーカムオーラル構造」が耳全体を包み込み、外部の雑音を適度に遮断。さらに、プレミアムパッド入りヘッドバンドと人間工学に基づいた設計により、長時間のミキシング作業でも疲れにくい快適な装着感も魅力です。
折りたたみ式の本体とロック機構付きの着脱式ケーブルを採用し、スタジオ間の移動も安心。3mストレートケーブルと標準プラグアダプターが付属し、さまざまな機器と接続できます。
ソニー(SONY) モニターヘッドホン MDR-M1ST
ソニー・ミュージックスタジオと共同開発された、プロフェッショナル仕様のモニターヘッドホン。ソニー独自開発のドライバーユニットにより、5~80000Hzと可聴域以上の広帯域再生を実現し、原音の情報を損なわずに演奏空間全体を忠実に再現します。
ハイレゾ音源にも対応しているのが特徴。音質が磨き上げられていることで、芯のある中音域に加え、低音域と高音域もはっきりと聴こえます。
人間工学に基づいた立体縫製のイヤーパッドで、長時間の使用でも疲れにくい装着感を実現。さらに、ジョイント部のシリコンリングが動かしたときのノイズを低減しており、集中して音楽に向き合えます。
熟練のエンジニアによる手作業製造で耐久性を高め、可動部や耐落下強度も向上。着脱式ケーブルの採用により、ケーブル交換だけで長期使用が可能です。プロの音楽制作現場から高音質な音楽鑑賞まで、繊細な音の表現にこだわる方におすすめのモデルです。
ウルトラゾーン(ULTRASONE) Signature FUSION ULT-SIG-FUSION
ドイツの音響機器メーカー「ウルトラゾーン」が展開する、ミドルクラスの密閉型モニターヘッドホンです。独自の「S-Logic 3テクノロジー」を採用。聴き疲れしにくい、自然な音場を実現しているのがポイントです。
また、独自開発の「45mmチタンプレイテッド・マイラードライバー」を搭載。パワフルな低域再生に加え、音の立ち上がりや減衰が素早く、細かい音の変化を忠実に再現できます。
シープスキンレザーのイヤーパッドを採用し、優れたフィッティングと遮音性を提供。さらに、「FGCテクノロジー」を採用したヘッドバンド設計で、頭頂部への圧力が分散されるのに加え、メッシュ構造により、長時間快適に音楽を楽しめます。
ほかにも、「4極バランス接続」に対応しており、さまざまな接続先や使用環境に対応。高解像度のサウンドと自然な音場を求める、音楽制作者やオーディオ愛好家におすすめのヘッドホンです。
モニターヘッドホンのおすすめ|開放型・セミオープン
オーディオテクニカ(audio-technica) プロフェッショナルオープンバックリファレンスヘッドホン ATH-R70xa
ロングセラー「ATH-R70x」を軽量化した、オーディオテクニカのフラッグシップモデルのモニターヘッドホン。「R70xシリーズ」専用設計で、独自技術により最適化された回路の45mm大口径ドライバーを搭載しているのが特徴です。
「トゥルーオープンエアオーディオ」を実現しており、ハウジングを開放した状態でもドライバーからの空気の流れをしっかりとコントロール。音源の細部まで忠実かつ自然に再現できます。
5~40000Hzの周波数帯域をカバーし、シンバルやストリングスなど繊細な音も高精度で表現できるのが魅力。また、「ハニカムアルミニウムパンチングメッシュ」を採用したことで、よりナチュラルで空間的な広がりを感じられます。
わずか199gの超軽量設計とベルベット素材のイヤーパッドにより、長時間快適に装着できるのも魅力。長時間のミキシング作業を行う方におすすめのモデルです。
アーカーゲー(AKG) プロフェッショナル・スタジオヘッドホン K240 STUDIO
欧米では多くのレコーディングスタジオで取り入れられ、スタンダードモデルとなっているセミオープン型モニターヘッドホン。自然で立体的な音場や、フラットで中立的なサウンドが特徴です。
特許取得済みの「バリモーション振動板」を搭載した、「30mm XXLトランスデューサー」を採用。スタジオ環境での長時間使用でも正確なモニタリングが可能な、広いダイナミックレンジと高い解像度を備えています。
セミオープン設計なので自然に高音が伸びるほか、低音域も硬質で、ベースやバスドラムといった楽器の振動までリアルに再現できるのも魅力です。
自動調整式のヘッドバンドと柔らかいイヤーパッドにより、長時間の使用でも疲れにくい装着感を実現。ケーブルは着脱式で3m長のストレートタイプを採用し、機動性も確保しています。音楽制作やミキシング、マスタリングなどプロフェッショナルな音楽制作に携わる方におすすめのモデルです。
ソニー(SONY) モニターヘッドホン MDR-MV1
立体音響と広い音場感を実現する、ソニーの背面開放型モニターヘッドホン。「360 Reality Audio」対応により、音に包まれるような音楽体験ができるのが特徴です。
5~80000Hzの広帯域再生を実現する、40mmの専用開発ドライバーユニットを搭載。低音から可聴帯域を超える高音まで繊細な音の変化を高解像度で表現します。さらに、背面のダクトにより音の分離感が高く、音楽や映像の細部まで正確にモニタリングできるのも魅力です。
現場で使われることの多い6.3mmステレオ標準プラグを採用。また、変換アダプターが付属し、3.5mmステレオミニプラグとしても使用できます。
軽量のアルミ合金製ハウジングと柔らかいイヤーパッドによって、長時間の使用でも疲れにくい快適な装着感を実現。音漏れを気にしない環境での音楽制作や映像編集、臨場感のあるゲームプレイを楽しむなど、幅広く使えるおすすめのモデルです。
ベイヤーダイナミック(beyerdynamic) ミキシング・マスタリング向け開放型モニターヘッドホン DT 990 PRO 250Ω
1980年代に発売された歴史のあるモデルで、ミキシングやマスタリングに適した開放型モニターヘッドホン。オープンバックデザインにより広い音場と立体的なサウンドを実現し、繊細な音の表現力に優れています。
鋭い高音域と豊かな低音域のバランスが優れており、楽器の音色を忠実に再現。楽器演奏をする方や、音質にこだわる音楽制作者におすすめのヘッドホンです。
本製品は、ソフトなベロア素材のイヤーパッドを採用しているほか、ヘッドバンドにも柔軟性があり、長時間快適に装着できます。また、イヤーパッドは好みのモノに交換することも可能です。
さらに、250gと軽量設計ながら、ドイツの熟練されたエンジニアにより一つひとつ手作業で組み立てられた堅牢な作りで、耐久性にも優れています。
ゼンハイザー(SENNHEISER) HD 490 PRO 700286
長時間のミキシングや音楽制作に適したオープンバック型モニターヘッドホンです。立体的なサウンドステージと高精度な定位感が魅力。色付けのない自然な周波数特性により、原音に忠実な音響体験を実現します。
最先端のネオジム磁石と革新的な低周波シリンダー、38mmダイナミックドライバーが生み出す、正確かつ精細な音がポイント。また、130Ωのハイインピーダンスと128dBの最大音圧レベルにより、感度が高く、さまざまなデバイスで十分な音量を確保できます。
ほかにも、260gの軽量設計に加え、ミキシングと制作、用途に応じて使い分けられる2種類のイヤーパッドが付属。圧迫感の少ないエルゴノミクスデザインも特徴です。
さらに、付属の「dearVR MIX-SEプラグイン」によるバーチャルミキシング環境も実現可能。プロフェッショナルな音楽制作を行う方や、正確な音源モニタリングを求める方におすすめのモデルです。
ノイマン(NEUMANN) スタジオヘッドホン NDH 30
高精度なステレオイメージと鋭い定位感を実現するオープン型モニターヘッドホン。高性能でスタジオの定番にもなっているノイマンの「KHモニタースピーカー」を、ヘッドホンで再現するために作られたプロ仕様モデルです。
ネオジウムマグネットを用いた38mmダイナミックドライバーを搭載。速い過渡応答とクリアで乾いた低音、色付けのない中域、透明感のある高域を実現します。
ファブリック素材のイヤーパッドは柔らかく、長時間快適に装着可能。スプリングスチールとアルミニウムを組み合わせた高品質な構造により、プロの現場に求められる耐久性を確保しています。折りたたみ式設計で持ち運びにも便利です。
3.5mmTRSジャック接続で、6.3mm変換アダプターも付属。高解像度サウンドと正確なモニタリングが求められる、ミキシングやマスタリングなどの作業にもおすすめのモデルです。
アーカーゲー(AKG) リファレンススタジオヘッドホン K712 PRO
AKGのオープンエア型のなかで、フラッグシップモデルに位置するモニターヘッドホンです。独自の「Two-layerダイヤフラム構造」を採用。余計な振動を抑制し、音の細かいニュアンスも正しく捉えられます。また、ダイヤフラムの厚みを中心・外縁で変化させた「バリモーション・テクノロジー」により、中音域に透明感があるのがポイントです。
ハウジング部分には独自構造を採用し、内部の空気の流れを適切にコントロール。豊かな低音から自然な高音まで、純度の高いクリアな「AKGサウンド」を実現できます。
ベロア製のなめらかなイヤーパッドに加え、内部には低反発素材を採用。フィット感に優れ、長時間の作業でも疲れにくい仕様です。
片出し式の着脱可能なケーブルは、ストレートとカールコードの2種類で、使用環境に合わせて交換可能。原音に忠実なサウンドを求めるオーディオ愛好家やプロのモニタリング用途におすすめです。
サウンドウォーリアー(SOUND WARRIOR) ヘッドホン SW-HP300
長野県上田市に本社を置くオーディオブランド「サウンドウォーリアー」初のセミオープン型モニターヘッドホン。低域から高域までのバランスがよく、音楽本来の魅力を引き出す自然な音場感が特徴です。
外径40mmのドライバーが10~35000Hzまでの広帯域を再生し、豊かな低音域と伸びやかな中高域を両立。特にジャズやクラシック音楽の繊細なニュアンスを忠実に表現します。
コンパクトで軽量な筐体とエルゴノミックデザインに加え、イヤーパッドには密着度を高めるウェット生地を採用し、適度なフィット感と優れた装着感を実現。頭部への負担を軽減するヘッドバンド設計で、リラックスした状態での音楽鑑賞が可能です。
40Ωの適度なインピーダンスで多彩な機器と接続可能。ジャズ・クラシック音楽を聴く方や、音の生々しさを追求するオーディオマニアにおすすめのモデルです。
ベイヤーダイナミック(beyerdynamic) 開放型プレミアムテスラスタジオヘッドホン DT 1990 PRO MK II
多くのスタジオで愛されてきた名機をリニューアルした、開放型のスタジオヘッドホンです。進化した「TESLA.45ドライバー」と高性能ポリマーダイヤフラム、軽量ボイスコイルによって、低歪みで高精細なサウンドを実現しています。
本製品は、前モデルよりわずかに高音域が抑えられており、超低音も正確に再現できるのがポイントです。周波数応答は5~40000Hz。また、30Ωの低インピーダンス設計で多彩な機器との接続が可能です。
ベロアとレザー、2種類のイヤーパッドを付属し、好みに合わせて簡単に交換できます。スプリングスチール製のヘッドバンドはほどよい圧力で、長時間セッションも快適です。
交換可能なケーブル設計で、3mストレートケーブルと5mコイルケーブルを付属し、使用環境に合わせて柔軟に対応できます。精密な音像定位を求める音楽制作者やエンジニア、高音質を求めるオーディオ愛好家におすすめです。
モニターヘッドホンは音楽制作だけでなく、高音質な音楽鑑賞にも適しています。フラットな音響特性を持つモノが多く、原音に忠実で、長時間使用しても疲れにくいのが魅力です。価格帯や用途によって密閉型・開放型など選ぶべきモデルは異なるため、本記事を参考に、自分の目的に合った製品を選んでみてください。