華やかな香りとすっきりした飲み口が魅力の「純米大吟醸」。日本酒特有のエグみが少なく、日本酒に馴染みがない方にも飲みやすいのが特徴です。最近は、国内のみならず海外でも高く評価されています。

今回は、純米大吟醸の選び方とおすすめの製品をご紹介。ワインのような感覚で飲めるモノや、プレゼントに喜ばれるモノまで幅広くピックアップしています。どの銘柄を選ぶべきか迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。

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純米大吟醸とは?

純米大吟醸の特徴

純米大吟醸とは、米・米麹・水のみを原料として造る日本酒のことです。50%以下の大きさまで磨かれた酒米を10℃以下の低温で発酵させる「吟醸造り」という製法で造られるのが特徴。低温でじっくり醸す過程で、フルーティーな独特の吟醸香が生まれます。

また、クリアな味わいを感じられるのも魅力。口当たりが優しくすっきり飲めるので、日本酒に苦手意識のある方にもおすすめです。

純米大吟醸と大吟醸の違い

純米大吟醸と大吟醸はどちらも低温でじっくり醸される日本酒ですが、使用される原料が異なります。純米大吟醸は米・米麹・水で造られるのに対し、大吟醸には米・米麹・水のほかに醸造アルコールが使われているのが特徴です。

醸造アルコールとは、サトウキビなどを原料にした蒸留酒のこと。雑味を抑えるだけでなく、フルーティーな香りを引き立てる働きがあります。

純米大吟醸と大吟醸のどちらがおいしいと感じるかは、銘柄やひとりひとりの好みによっても異なります。米本来の旨味をしっかりと楽しみたい方や控えめな香りが好きな方は、純米大吟醸から試してみてください。

純米大吟醸の選び方

有名な銘柄から選ぶ

獺祭

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獺祭とは、山口県岩国市にある蔵元「旭酒造」で醸されている日本酒のことです。酒蔵は複数のブランドをもつのが一般的ですが、旭酒造が造る銘柄は獺祭のみ。また、原材料となる酒米も日本酒の王道・山田錦しか使用していません。

旭酒造の最大の特徴は、日本酒の醸造職人である杜氏(もりし)がいないことです。杜氏の技術や知識に頼らなくとも高品質な酒を造れるように、温度やもろみの管理などをすべてデータ化。製造時期によるバラつきが出にくく、安定した味わいを楽しめます。

精米歩合により味わいは異なりますが、獺祭ブランドに共通しているのはすっきりした飲み口。フルーティーな味わいも感じられます。初心者から日本酒好きまで、幅広い層に愛される銘柄です。

十四代

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十四代は、山形県村山市にある蔵元「高木酒造」が造る日本酒です。淡麗辛口の日本酒が好まれていた頃に、香り高くフルーティーな日本酒として登場。甘口の日本酒ブームを巻き起こしたといわれています。 

十四代の生産量には限りがあり、日本酒好きな方からは幻の銘柄と呼ばれているのも特徴のひとつ。特別な日に楽しむのはもちろん、目上の方へのプレゼントにもおすすめの銘柄です。

醸し人九平次

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醸し人九平次とは、老舗蔵元「萬乗醸造」が造る純米大吟醸ブランドのことです。萬乗醸造は以前日本酒の大量生産を行っていましたが、1997年からは少量でも高品質な日本酒を造るよう方針を変更しました。

醸し人九平次は、フルーティーで華やかな香りと上品な酸味を楽しめるのが特徴。吟醸香を存分に楽しむため、ワイングラスで飲むことが推奨されている銘柄です。

久保田

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久保田とは、新潟県の蔵元「朝日酒造」の代表的な銘柄。朝日酒造は「酒造りは米づくりから」を合言葉にしており、酒米に非常にこだわりをもつ蔵元です。

久保田は淡麗辛口に分類される日本酒ですが、フルーティーさや程よい甘さをもつのが特徴。すっきりとした飲み口なのでさまざまな料理と相性がよく、食中酒として人気が高い銘柄です。

お米の種類で選ぶ

山田錦

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国内で100種類以上ある酒米のなかで「酒米の王様」といわれるのが山田錦です。米の中心にある心白が大きいため、精米歩合を高くしても割れにくいのが特徴。雑味のもとになる脂質やタンパク質が少ないので、高級酒造りに適しています。

山田錦を使用した純米大吟醸は、繊細でまろやかさを感じられるのが魅力。日本酒度を上げても米の旨味と甘みを残しやすいのも特徴です。安定した品質の日本酒が作りやすく、多くの蔵元が使用しています。

五百万石

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山田錦と並び人気なのが、米どころ新潟で生まれた五百万石。心白が大きくタンパク質も少ないので、品質が安定しやすい酒米です。米が割れやすいため高精白の日本酒には不向きですが、機械での製麹に適しています。

五百万石で醸した日本酒は、淡麗ですっきりとした味わいになるのが特徴。やや硬めの飲み口なので、甘口の日本酒が苦手な方に好まれる品種です。するめ・焼き魚・漬物など、スタンダードなおつまみとよく合います。

美山錦

美山錦とは、長野県を代表する酒米のひとつ。山田錦・五百万石に続き、全国生産量第3位の酒米として知られています。心白が小さいため精米歩合を上げやすく、純米大吟醸に適した品種です。

美山錦で醸した日本酒は五百万石によく似ており、柔らかな口当たりとすっきりした味わいが特徴。吟醸香は華やかで、バナナやメロンのようなフルーティーな香りを楽しめます。強いインパクトはありませんが、優しい飲み口で飲み飽きにくいのが魅力です。

産地で選ぶ

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純米大吟醸は全国各地で作られていますが、産地によって味わいはさまざま。純米大吟醸の味を左右するのは、原料である米と水です。これらは地域の土壌や気候によって質が異なるため、純米大吟醸の味にも大きな差が生まれます。

例えば、北海道で造られる純米大吟醸は淡麗辛口の銘柄が主流。魚や貝などに合うように造られる銘柄が多く、すっきりとしたのど越しが重視されています。

また、岩手の純米大吟醸は濃醇甘口が主流。上質な水と米で酒造りが行われているため、濃厚な米の旨味を味わえる銘柄が多い傾向にあります。純米大吟醸選びで迷ったときは、各地域の特色を考慮しながら選ぶようにしましょう。

香りで選ぶ

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純米大吟醸を選ぶときは、吟醸香も要チェック。吟醸香とは、発酵の過程で酵母によって生成される香りのこと。「カプロン酸エチル」「酢酸イソアミル」の2種類の成分によって大別されます。

カプロン酸エチルは、リンゴ・ナシ・パイナップルを思わせるみずみずしい香り。フルーティーな香りが非常に華やかで、近年の純米大吟醸に多く使われている成分です。

また、酢酸イソアミルはやや甘みが強いのが特徴。甘いカクテルが好きな方や、日本酒に馴染みのない方におすすめです。

味で選ぶ

日本酒の味を大きく分けると、甘口と辛口の2種類があります。甘口か辛口を判断するには、日本酒度を確認しておきましょう。日本酒度とは、日本酒の甘さや辛さを表す基準のこと。数値がマイナスになるほど甘口になり、プラスになるほど辛口になります。

また、日本酒度のほか、酸度も味に影響するので要チェック。酸度とは日本酒に含まれるコハク酸やリンゴ酸などの酸の量を指しており、酸が多いほど辛さを感じ、少ないほど甘さを感じられます。

純米大吟醸のおすすめ

旭酒造 獺祭 純米大吟醸45

旭酒造 獺祭 純米大吟醸45
初心者にもおすすめな雑味がなく透明感のある味わい

獺祭シリーズのなかでもスタンダードな銘柄です。山田錦を45%まで磨き上げ、雑味がなく透明感のある味わいを実現。甘さと旨味のバランスが優れており、余韻にはアルコールの心地よい苦味が続きます。

吟醸香は、米由来のふくよかな香りとリンゴのジューシーな香り。香りが強すぎないので、刺身や天ぷらなど繊細な味つけの料理と合わせて飲むのも適しています。価格も比較的リーズナブルのため、初心者にもおすすめの銘柄です。

旭酒造 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分

旭酒造 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
特別な日にゆっくりと楽しみたい銘柄

山田錦を約85時間かけて23%まで磨き上げた、贅沢な純米大吟醸。雑味がとことん排除され、透明感のある口当たりと蜂蜜のような甘みが特徴です。後口はきれいに切れていきつつ、余韻が長く続きます。

洗練された味わいをしっかり味わうには、10℃前後で飲むのがおすすめ。甘みや香りを存分に楽しみたい方は、常温で飲むのも適しています。少量でも満足感が非常に高く、特別な日にゆっくりと楽しみたい銘柄です。

高木酒造 十四代 別撰諸白 純米大吟醸

高木酒造 十四代 別撰諸白 純米大吟醸

山田錦の旨味を堪能できる十四代シリーズの純米大吟醸。兵庫県産特A地区で栽培された高品質の山田錦を100%使用し、精米歩合45%まで磨いて丹念に醸した贅沢な1本です。

グラスに注ぐと立ち上がるのは、ラ・フランスを想わせる甘く華やかな香りと、みずみずしい花の香り。舌の上でゆっくりと転がせば、米のジューシーな旨味と甘みがふくらむ豊かな味わいを堪能できます。

飲む際には、5℃程度にしっかりと冷やして、魚介を用いた和食などと合わせて楽しむのがおすすめ。大切な方への贈り物にもぴったりです。

萬乗醸造 醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦50% EAU DU DESI

萬乗醸造 醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦50% EAU DU DESI
ワイングラスで飲むのがおすすめ

フランスの三ツ星レストランでも採用され、海外でも高い評価を獲得している純米大吟醸。苦味・甘味・旨味などのバランスがよく、高級ワインを思わせるエレガントな酸が続きます。グレープフルーツやリンゴなどのみずみずしい吟醸香も魅力です。

繊細な旨味を楽しむなら、ワイングラスで飲むのがおすすめ。白身魚や天ぷらなどシンプルな料理と合わせると、素材の旨味がしっかりと引き立ちます。口当たりがさっぱりとして飲みやすいので、日本酒が苦手な方にも適した銘柄です。

朝日酒造 久保田 純米大吟醸

朝日酒造 久保田 純米大吟醸

酒造好適米・五百万石を50%まで磨き、洋梨やメロンを思わせる華やかな香りを生み出した純米大吟醸。久保田らしいキレと程よい甘みのバランスもよく、心地よい余韻が楽しめるのが特徴です。

すっきりとした味わいと淡麗の飲み口で、さまざまな料理と合わせられるのも魅力。しっかりと冷やして飲めば、吟醸香がさらに上品に感じられます。純米大吟醸を気軽に楽しみたい方におすすめの銘柄です。

朝日酒造 久保田 萬寿 純米大吟醸

朝日酒造 久保田 萬寿 純米大吟醸

久保田の最高峰として、多くの日本酒ファンから愛される銘柄。仕込み水には長岡市・朝日の地下水脈を流れる清涼な水を使用しています。華やかで重厚な香りと、旨味・酸味・甘味が調和した味わいが魅力です。

幅広い飲み方を楽しめる銘柄ですが、バランス感を純粋に楽しむなら冷酒がおすすめ。また、刺身や天ぷらなどシンプルな料理と合わせるのにも適しています。大切な家族や友人へのプレゼントにもおすすめの純米大吟醸です。

朝日酒造 洗心 純米大吟醸

朝日酒造 洗心 純米大吟醸

「久保田」などの銘柄で有名な新潟の老舗酒蔵「朝日酒造」の純米大吟醸。契約栽培米の「たかね錦」を28%まで高精白に磨いて醸し、じっくりと熟成させて仕立てたプレミアムな1本です。

淡麗な酒質のなかにふくよかな旨味を感じる、洗練された味わいが魅力。冷酒や常温で飲むのがおすすめです。刺身など素材本来の味を活かした食べ物と合わせて飲めば、お互いのおいしさが引き立ちます。

八海醸造(HAKKAISAN BREWERY) 純米大吟醸 八海山

八海醸造(HAKKAISAN BREWERY) 純米大吟醸 八海山

晩酌タイムに特別感をプラスできる贅沢な純米大吟醸です。45%まで磨いた山田錦・五百万石・美山錦を「雷電様の清水」で醸しています。

雑味のないきれいな口当たりに、柔らかく広がる上品な甘みが特徴。さまざまな料理を引き立てる食中酒として活躍します。すっきりとした飲み口を好む方におすすめの純米大吟醸です。

亀の井酒造 くどき上手 純米大吟醸

亀の井酒造 くどき上手 純米大吟醸

芳醇旨口タイプの飲みやすい純米大吟醸。精米歩合40%の播州山田錦に、小川酵母とM310酵母を掛け合わせて醸した贅沢な1本です。

フルーティーで優雅な香りと繊細な口当たりで、日本酒初心者の方にもぴったり。日本酒度-1のやや甘口で、口に含めば米のほのかな甘みが優しく広がります。

冷酒や常温で楽しむのがおすすめ。浮世絵の美人画を取り入れた粋なラベルデザインで、飲用シーンに和の風情もプラスできます。

白瀧酒造 上善如水 純米大吟醸

白瀧酒造 上善如水 純米大吟醸
クセがほとんどなく大切な方へのプレゼントにもおすすめ

酒造好適米を45%まで磨き上げ、純米大吟醸ならではの華やかな香りを楽しめる銘柄。水の柔らかさと酸味のキレのバランスがよく、すっきりとした口当たりを楽しめます。日本酒度は+2の中口で、クセがほとんどないのも魅力です。

しっかり冷やしてから飲むと味が引き締まり、さらに飲みやすくなるのもポイント。オードブルなど軽めのおつまみから、こってりした料理まで幅広く合わせられます。紺色のボトルデザインがおしゃれで、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。

白瀧酒造 湊屋藤助 純米大吟醸

白瀧酒造 湊屋藤助 純米大吟醸
飲みやすさを重視したい方にぴったり

新潟生まれの酒造好適米・仕込み水・酵母を使用し、丁寧に仕込んだ純米大吟醸。米の旨味を凝縮した厚みのある味わいや、奥深いコクを感じるのが魅力です。吟醸香は控えめで品があり、強い香りが苦手な方にも適しています。

おすすめの飲み方は冷酒ですが、常温やぬる燗でもおいしく飲むことが可能。甘さと辛さのバランスが優れており、和食はもちろん洋食とも合わせられる銘柄です。アルコール感が苦手な方や、飲みやすさを重視したい方はチェックしてみてください。

平和酒造 紀土 純米大吟醸

平和酒造 紀土 純米大吟醸
女性へのプレゼントにもおすすめの銘柄

メロンを思わせる華やかな香りが魅力の純米大吟醸。山田錦を50%まで磨き上げており、米の柔らかな旨味が口のなかでふんわりと広がります。余韻にはおだやかな酸が残り、すっきりと飲みやすいのも特徴です。

おすすめの飲み方は、しっかりと冷やした冷酒。淡麗の味わいがさらに際立つと同時に、上品な吟醸香を楽しめます。ピンク色のラベルのデザインがかわいらしく、女性へのプレゼントにもおすすめの銘柄です。

南部美人 純米大吟醸

南部美人 純米大吟醸

岩手県二戸市にある日本酒蔵「南部美人」が醸す純米大吟醸。山田錦を精米歩合35%まで磨き、折爪馬仙峡からの伏流水で仕込んだ高級銘柄です。

白桃を連想させる甘く芳醇な香りに、1年間の低温熟成により備わった深い味わいが魅力。なお、本銘柄はJAL国際線のファーストクラス機内酒に採用された実績をはじめ、国内外のさまざまな酒類品評会でも数多くの賞を受賞しています。特別な日の1本や贈答品としておすすめです。

加藤吉平商店 梵 ゴールド無濾過純米大吟醸

加藤吉平商店 梵 ゴールド無濾過純米大吟醸

-10℃で約1年間熟成させ、出荷の直前に加熱処理し旨さを封じ込めた銘柄。無濾過で淡い黄金のような酒色をしており、日本酒本来の成分や白いおりが含まれています。味わいは非常に柔らかく、濃縮された旨味を楽しめるのが魅力です。

原料米は、兵庫県特A地区で栽培された山田錦を100%使用。和食はもちろん、チーズやバターなどを使った濃厚な料理ともよく合います。国内のみならず、海外の日本酒コンクールでも高く評価されている純米大吟醸です。

遠藤酒造場 彗 39 マックノート 純米大吟醸

遠藤酒造場 彗 39 マックノート 純米大吟醸

長野県産特A美山錦を精米歩合39%まで磨き込んだ純米大吟醸。芳醇でフルーティーな香りと、すっと消える後口が特徴の銘柄です。クリアな味わいと米のほのかな甘みがあり、さまざまな料理と合わせられます。

すっきりとした飲み口を引き立てるには、冷酒で飲むのがおすすめ。吟醸香をじっくり楽しみたい方は、ワイングラスで飲むのが適しています。赤いボトルは特別感があり、プレゼントとしても人気です。

車多酒造 天狗舞 山廃純米大吟醸

車多酒造 天狗舞 山廃純米大吟醸

米の旨味を存分に引き出す、独自の山廃酒母造りで醸された純米大吟醸。低温でじっくり発酵させることで、フルーティーな香り・酸味・キレを造り出しています。

原料米は、兵庫産特Aの山田錦を100%使用。力強いコクとボリューム感があるため、濃厚な料理と合わせられるのも特徴です。あたためると旨味がさらに高まるので、燗酒に適した純米大吟醸を探している方はチェックしてみてください。

福光屋 加賀鳶 純米大吟醸 藍

福光屋 加賀鳶 純米大吟醸 藍

石川県金沢で古い歴史のある酒蔵「福光屋」の純米大吟醸。酒米に兵庫県多可町中区産の高品質な山田錦を100%使用し、精米歩合50%まで磨き仕込んだ1本です。

華やかさと繊細さを兼ね備えたリッチな味わいは、日々の晩酌のお供におすすめ。飲み方は冷酒または常温がぴったりです。酒の肴にはヒラメの薄造りやアユの塩焼きなどの淡白な魚料理をはじめ、カニ酢やガスパチョといった酸味のある料理がよく合います。

また、透き通るブルーのボトルを用いた、気品のある佇まいも好印象。贈答用の純米大吟醸酒を求めている方にもぴったりです。

鶴正酒造 古都の雫 純米大吟醸

鶴正酒造 古都の雫 純米大吟醸

厳選された酒米を49%まで磨き、低温でじっくり発酵させた京都生まれの純米大吟醸。華やかで、果物のような吟醸香とすっきりとした後味が特徴です。

冷やでも燗酒でも楽しめますが、秋から冬にかけてはぬる燗で楽しむのがおすすめ。ふくよかな米の旨味がさらに高まります。価格もリーズナブルなので、毎日でも気軽に飲める純米大吟醸です。

秋田酒類製造 高清水 純米大吟醸

秋田酒類製造 高清水 純米大吟醸

15年の月日をかけて開発された酒造好適米「秋田酒こまち」を使用した純米大吟醸。米が割れないよう丁寧に45%まで磨き上げ、秋田流寒仕込みで醸しあげています。上品な旨味と程よい酸味が複雑に合わさり、口のなかで優しく広がるのが特徴です。

おすすめの飲み方は、常温か冷酒。飲み口が爽やかになり、アルコール感が苦手な方でもすっきりと飲めます。煮魚や刺身など繊細な味の料理と相性がよく、食中酒に適した銘柄です。

楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 清流

楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 清流

山形県のオリジナル酒造好適米「出羽燦々」を50%まで磨き上げた純米大吟醸。清流という名称の通り、きれいな透明感と軽やかさをコンセプトに造られています。柔らかくみずみずしい果実の香りと、後味のキレのよさが特徴です。

ほどよい酸味があり、和洋食どちらにも合わせられるのも魅力。純米大吟醸としては価格も手頃なので、普段飲みにも適した銘柄です。

大関 十段仕込 純米大吟醸酒

大関 十段仕込 純米大吟醸酒

貴腐ワインの日本酒版とも称される、甘さを極めた純米大吟醸。一般的な日本酒は三段仕込みなのに対し、本製品は十段まで仕込み回数を増やしているのが特徴です。酵母の活性を維持する繊細な温度管理のもと、50日間もの日数をかけて醸しています。

本製品の最大の特徴は、上質で奥行きのある甘さ。日本酒度は-30で、とろりとした濃密な甘みを感じられます。

原料には、山田錦のなかでも最高級とされる兵庫県産米を100%使用。40%まで磨き上げた酒米を、熟練の職人が丁寧に仕込んでいます。国内だけでなく海外でも多数の賞を獲得しており、世界中から高く評価される銘柄です。

ほまれ酒造 会津ほまれ純米大吟醸 極 福島県

ほまれ酒造 会津ほまれ純米大吟醸 極 日本酒 福島県

酒米のブランド力にこだわらず、技術力により高品質な純米大吟醸造りに挑戦した銘柄。一般の酒造用米をあえて使用することでコストを抑え、リーズナブルな価格を実現しています。フルーティーで気品のある香りと、米のしっかりとした旨味を味わえるのが魅力です。

酒造りを統括する杜氏は、世界的なワインコンクールIWCにおいてチャンピオン・サケの受賞歴をもつ中島一郎氏。リーズナブルながら、杜氏の実力が感じられる純米大吟醸です。

新澤醸造店 伯楽星 純米大吟醸 宮城県産

新澤醸造店 伯楽星 純米大吟醸 特A地区東条秋津産山田錦 29% 宮城県産

最高ランクといわれる特A地区東条秋津の山田錦(特上米)を使用した純米大吟醸。自社精米機で29%まで磨き上げ、40日間じっくりと発酵させています。雑味がないクリアな口当たりと、バナナやメロンを思わせる上品な果実香が特徴です。

フィニッシュは香りや甘みがすっと消え、透明感とキレのよさを演出。よく冷やしてから薄口のワイングラスで飲むと、繊細な旨味をしっかりと感じられます。最高峰の酒米を熟練の技術で仕込んでおり、日本酒好きの方へのプレゼントにもおすすめの銘柄です。

男山 純米大吟醸 日本酒 北海道

男山 純米大吟醸 日本酒 北海道

国内外の酒類コンクールにおいて、多数の受賞歴をもつ銘柄。全国から選りすぐった酒造好適米を38%まで磨き、北海道の中央・大雪山の万年雪を源とする伏流水を使用しています。

淡麗辛口ながら上品な深みがあり、バランスのよさが魅力。日本酒に飲み慣れている方だけでなく、初心者でも非常に飲みやすい純米大吟醸です。

人気酒造 人気一 ゴールド人気純米大吟醸

人気酒造 人気一 ゴールド人気純米大吟醸

福島県二本松市に蔵を構える「人気酒造」の代表的な銘柄。辛口ながらほんのりとした甘みもあり、軽快な後味を楽しめるのが特徴です。高級白ワインを思わせる口当たりで、初心者にも飲みやすく造られています。

冷蔵庫でしっかり冷やしてから飲むと、旨味がさらに倍増。香り高い味わいは海外でも評価され、ノーベル賞のフィナーレを飾るパーティー「ノーベルナイトキャップ2012」でも採用されています。味の濃い料理とも相性がよく、食中酒として飲むのに適した純米大吟醸です。

関谷醸造 蓬莱泉 純米大吟醸 空

関谷醸造 蓬莱泉 純米大吟醸 空

淡白な味わいの和食とよく合う辛口タイプの純米大吟醸です。造り手は、愛知県北設楽郡にある老舗の酒蔵「関谷醸造」。精米歩合40%の山田錦を使用し、約1年間の熟成を経て瓶詰めしています。フルーティーな香りと奥行きのある味わいが特徴の1本です。

飲み方は、軽く冷やした冷酒がおすすめ。ひと口飲めば、果実のような甘みとふくよかな旨味が広がり、飲み込んだあとには心地よいキレが口中を爽やかにまとめあげます。

なお本銘柄は、年に3回のみ出荷される限定品です。特別感のある純米大吟醸を求めている方はぜひチェックしてみてください。

渡辺酒造店 蓬莱 純米大吟醸 色おとこ

渡辺酒造店 蓬莱 純米大吟醸 色おとこ

おしゃれでラグジュアリーな佇まいが目をひく純米大吟醸です。造り手は、岐阜県飛騨古川の「渡辺酒造店」。精米歩合45%の山田錦で仕込んだ本銘柄も、数多くの受賞歴がある実力派です。

鼻腔を心地よくくすぐる、リンゴやピーチのフレッシュでフルーティーな吟醸香が魅力的。口中には米の優しい甘みがしっとりとふくらみ、飲み込んだあとにすっとキレていく軽やかな後口が楽しめます。

華やかで親しみやすい味わいは、日本酒に馴染みのない方にもおすすめです。

苗場酒造 醸す森 純米大吟醸 生酒

苗場酒造 醸す森 純米大吟醸 生酒

新潟県中魚沼郡津南町で100年以上続く老舗「苗場酒造」が手がける純米大吟醸。麹米に新潟県産五百万石、掛け米に新潟県産こしいぶきを使用し、手間暇のかかる一段仕込みと袋搾りの製法で丹念に醸しあげたこだわりの1本です。

日本酒度-34の甘口タイプで、巨峰やパイナップルを想わせる甘美な香りに、ふくよかな甘みと旨味が特徴。ヨーグルトのような酸味により後口がすっきりと引き締まるため、飲み飽きしにくいのもポイントです。

ブルーチーズやハンバーグなどのコクのある料理に合わせるほか、ティラミスなどの甘いデザートとのペアリングを楽しむのもおすすめ。よく冷やしてワイングラスに注げば、芳醇な吟醸香が一層豊かに立ち上がります。

純米大吟醸のおすすめの飲み方

冷酒

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純米大吟醸の魅力は、ふくよかな吟醸香と淡麗な飲み口。この持ち味をしっかり楽しめるのが、10℃前後に冷やした「花冷え」です。華やかな香りがおだやかに立ち上がりつつ、クリアな味わいも楽しめます。

冷やすことでアルコールのニオイも和らぐため、日本酒が苦手な方にもおすすめ。和食など繊細な味つけの料理とも合わせやすいので試してみてください。

燗酒

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一般的には、純米大吟醸は燗酒に不向きな日本酒だといわれています。あたためることで旨味は際立ちますが、香りも飛んでしまうため注意が必要です。

もしあたためる場合は、35℃のひと肌燗や、40℃のかぬる燗で楽しむのがおすすめ。また、純米大吟醸のなかには燗酒向きに造られた銘柄もあるので、燗酒が好きな方はチェックしてみてください。

常温(冷や)

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常温(冷や)とは、約15〜20℃の日本酒のこと。口当たりが非常に柔らかく、日本酒本来の味わいを楽しめます。甘さや辛さだけでなく、酸味や渋味など味の奥行きを感じられる飲み方です。

冬は少し冷たく夏はぬるめになるため、季節によって日本酒の味わいが変化するのも魅力。冷酒よりも香りが際立つため、吟醸香をしっかり楽しみたい方はぜひ試してみてください。