はえぬき・つや姫で知られる米どころ山形。酒造りに適した上質な米が採れることから、古くから日本酒の産地としても有名です。現在も50軒以上の蔵元が存在しており、さまざまな日本酒が造られています。
今回は、山形の日本酒からおすすめ銘柄をご紹介。あわせて特徴も解説します。比較的リーズナブルで普段飲みに適したモノから、貴重なモノまでラインナップしているので、好みの山形日本酒を見つけてみてください。
- 目次
- 山形の日本酒の特徴は?
- 山形の日本酒の選び方
- 山形の日本酒のおすすめ銘柄|甘口
- 山形の日本酒のおすすめ銘柄|辛口
- 山形の日本酒のおすすめ銘柄|フルーティー
- 山形の日本酒のおすすめ銘柄|高級
- 山形の日本酒のおすすめ銘柄|飲み比べセット
- 山形の日本酒の売れ筋ランキングをチェック
山形の日本酒の特徴は?

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山形には江戸時代以前から続く蔵元が数多くあります。そのため、酒を手作業で搾るなど伝統的な手法を用いて作られる傾向にあるのが特徴です。
その一方で、1980年代以降は官民を挙げて、酵母や酒米の開発にも注力しています。具体的には、県オリジナルの山形酵母や「出羽燦々」「出羽の里」などの酒米を作り出してきました。
日本酒のなかでも吟醸酒作りが盛んなため、「吟醸王国山形」と呼ばれることもあります。なめらかな味わいと、後味にキレのある日本酒が多いのが特徴です。
料理とともに飲む食中酒として適しているほか、ワイングラスで飲んでもおいしいと評される日本酒が揃っています。
山形の日本酒の選び方
味と香りで選ぶ
甘口

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日本酒を選ぶときは、味と香りで選ぶのがおすすめです。甘口の日本酒は、口当たりが柔らかく飲みやすいのが特徴。米本来の甘みを感じられるので、芳醇な香りや深いコクを楽しみたい方に適しています。
日本酒の味を判断する指標は、日本酒度・酸度・アミノ酸度の3つです。日本酒度とは、酒のなかの糖分の比重を表した数値。日本酒度の数値は0.0~+2.0が中口で、マイナスになるほど甘口に感じられます。
酸度は日本酒に含まれる酸の量を示す数値。酸度はキレを生み出すため、低いと甘口になります。アミノ酸度は名前の通り、アミノ酸の量を示す数値です。アミノ酸は旨味を引き出すので、多いほど甘口に感じられます。
辛口

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辛口の日本酒はのど越しがよく、日本酒独特のクセを味わえるのが特徴。のどを通るときにキレを感じたい方や、玄人が好むような刺激のある力強い味わいを求めている方におすすめです。
日本酒度の数値はプラスになるほど辛口となります。酸度とアミノ酸度は、1.0~2.0が平均の数値です。キレを生み出す酸度が、平均値よりも高いと辛口に。旨味を引き出すアミノ酸は、平均値より少ないと辛口に感じられます。
日本酒度・酸度・アミノ酸度はラベルに記載されていることが多いので、ぜひ参考にしてみてください。ただし、3つの指標での判断はあくまでも目安。人によって味覚は異なるので、少量の製品から購入してみるなど自分の舌で味わって選ぶのがおすすめです。
フルーティー

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日本酒で表されるフルーティーさとは、果実味のある甘い味わいや香りのこと。多種多様な味や香りを持つ日本酒のなかでも、フルーティーなタイプは飲み慣れていない方におすすめです。
フルーティーさは、リンゴやバナナなどの香りで表現されることが多いのが特徴。一般的に、リンゴは爽やかな酸味と甘み・バナナは熟れたバナナのような甘み・パイナップルはトロピカルな甘みを表現しています。
日本酒からフルーティーな香りがする理由は2つ。1つ目は、日本酒の醸造工程で加える酵母です。酵母には、果実や花と同じ香り成分が含まれています。
2つ目の理由は米の精米歩合です。精米歩合とは、米の表面を削って残った白米の割合を表したモノ。米の表面に含まれる脂質やタンパク質は香り成分を消す働きがあるため、精米歩合を高くして磨き上げるとフルーティーで香り高い日本酒に仕上がります。
使われている酒米で選ぶ
出羽燦々

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山形県を代表する酒米。山形県産吟醸酒の製造を目指す「山形讃香」プロジェクトが発端となり、1985年に県立農業試験場で美山錦・華吹雪を交配して開発されました。
吟醸酒作りに適した酒米だけに、キレ味のよい淡麗な味わいが特徴です。山形県の多くの酒造メーカーで使用されており、比較的リーズナブルな日本酒が多いのもメリット。山形らしい日本酒を探している方は、まずチェックしておきたい酒米です。
出羽の里

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出羽燦々と並び、山形の日本酒で使用されることの多い山形県産酒米。出羽燦々のさらなる改良を図るため、1994年から県立農業試験場で出羽燦々・吟吹雪を交配して開発されました。
出羽の里を使った日本酒は、米の旨味が濃厚ながら、後味にキレがあるのが特徴です。冷酒や食中酒として飲むのもおすすめ。同酒米を使用した発泡性日本酒もリリースされています。
山田錦

「酒米の王様」と評される山田錦。数多くの日本酒で使用されています。主な生産地は、日本一の酒どころと言われる兵庫県です。1923年に兵庫県立農事試験場で開発されました。
山田錦の日本酒は、しっかりした味わいで香味が強いのがポイント。鑑評会などで入賞する日本酒の多くで使われています。また、精米しやすいことから、精米歩合50%以下の大吟醸酒で使用されることが多いのも特徴です。
美山錦

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山田錦と並んで、全国的に人気が高い酒米。農林省農業技術研究所において1972年、たかね錦に突然変異を起こさせた種が起源といわれています。長野県農事試験場で第2〜7世代の選抜を実施して、1978年に美山錦となりました。
キレがよく、繊細な味わいが特徴です。耐寒性が強いことから、東北地方で栽培されることも多く、山形県も主要な生産地として知られています。出羽燦々の親株としても有名です。
有名銘柄をチェック

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山形の日本酒は、有名な銘柄から選ぶのもおすすめです。水に恵まれた山形は、鳥海・朝日・月山など山系ごとに異なる水質を持ちます。そのため、個性的な銘柄が多く、知名度が高い日本酒を数多く生み出しているのが特徴です。
高木酒造が販売する「十四代シリーズ」をはじめ、くどき上手・初孫・山形正宗など数多くの人気銘柄をラインナップ。高級な銘柄から気軽に味わえるコストパフォーマンスのよい銘柄まで揃っているので、ぜひチェックしてみてください。
有名酒蔵もチェック

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山形の日本酒を選ぶときは、有名酒蔵もチェックしてみてください。山形県内にはバラエティ豊かな酒蔵が約50軒も点在しており、お互いに切磋琢磨し品質を競い合っています。
それぞれの酒蔵が、その土地ならではの気候風土や文化を生かした日本酒を育んでいるのが特徴。そのため、日本酒選びに迷ったときは酒蔵から選ぶのもおすすめです。初孫を手がける「東北銘醸」や、楯野川シリーズが有名な「楯の川酒造」など、気になる酒蔵から選んでみてください。
贈り物には高級な銘柄が人気

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大切な方やお世話になっている方への贈り物には、高級な銘柄が人気です。山形は吟醸酒の出荷割合が多く、高級な日本酒も豊富に取り揃えています。例えば、高い品質を誇り、全国的に人気が高い高級日本酒の「十四代」は高木酒造の銘柄。山形の庄内地方に酒蔵を構える楯の川酒造が手がける「公明」は、精米歩合1%の高級酒です。
高級な銘柄は出荷量が限られている場合が多く、市場にあまり出回らないのが特徴。希少価値が高く、酒蔵がこだわって造った高級日本酒は、お酒好きな方への贈り物にもおすすめです。
山形の日本酒のおすすめ銘柄|甘口
高木酒造 朝日鷹 特選 本醸造
1615年に創業し、山形県村山市に蔵元を構える「高木酒造」の日本酒です。低温貯蔵によって生み出された、爽やかな味わいが特徴。米の旨味も存分に楽しめる特選本醸造酒です。
地元限定販売の日本酒であるのもポイント。創業400年以上の伝統の技と近代的技法を駆使して造られた山形の日本酒を飲んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
水戸部酒造 山形正宗 まろら
山形県天童市に蔵を構える「水戸部酒造」が販売する甘口の日本酒です。赤ワイン醸造に使用するマロラクティック発酵の技術を、初めて日本酒に採用しているのが特徴。お酒に含まれるリンゴ酸が乳酸に変化することで、やさしく柔らかな味わいを生み出しています。
乳酸によって生まれた、やさしい酸味とまろやかな甘みのハーモニーも魅力。和食はもちろん、洋食とも相性がよく、ワインやシャンパンの代わりとしても楽しめます。精米歩合は60%。山形県を代表する酒米の出羽燦々を磨き上げています。洋食を食べるときにも相性のよい食中酒を探している方におすすめです。
出羽桜酒造 出羽桜 雪女神 四割八分 純米大吟醸
山形県天童市に蔵を構える、1892年創業の老舗酒蔵「出羽桜酒造」が手がけるやや甘口の日本酒です。山形酒米の集大成といわれる「雪女神」を、より楽しんでもらいたいという願いから生まれた銘柄。精米歩合48%まで磨き上げており、しなやかで透明感のある味わいを楽しめます。
洗練された味わいを堪能したい方は、5~15℃に冷やして飲むのがおすすめ。甘みや香りを楽しみたい方は、常温で飲むのも適しています。山形を代表する純米大吟醸酒を飲んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
楯の川酒造 楯野川無我 ブラック 純米大吟醸
山形県産酒米の出羽燦々を50%まで磨き上げ、無濾過・無加水・無加熱で仕上げたやや甘口の日本酒です。蔵人だけが味わえる搾りたての生酒を楽しめるのが特徴。造りたての生酒を泡が立たないように瓶詰めし、新鮮なおいしさを閉じ込めています。
なめらかな口当たりが魅力。やさしい甘みと旨味が口のなかに広がり、後口は爽やかな味わいが続きます。冷酒で飲むのがおすすめです。
酒米の旨味と共に発泡感も味わえるため、素材を活かした料理との相性が良好。牡蠣のしぐれ煮やあさりの酒蒸しなどの料理ともよく合います。蔵元でしか飲めないフレッシュな味わいを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
・720ml
・1800ml
加藤嘉八郎酒造 清酒大山 特別純米酒 十水
山形県鶴岡市に蔵を構える、1872年創業の老舗酒蔵「加藤嘉八郎酒造」が提供する甘口の日本酒です。山形県産米「はえぬき」を60%まで磨き上げています。コクのある濃醇な味わいと酸味のバランスがとれた純米酒です。
江戸時代に行われていた十水仕込みを、現代に再現しているのがポイント。濃醇旨口な味わいのため、洋食や脂が乗った食材ともよく合います。品評会やコンテストなどで多数の賞を獲得しており、高く評価されている山形の日本酒です。
山形の日本酒のおすすめ銘柄|辛口
亀の井酒造 ばくれん 超辛口吟醸
純米吟醸酒の「くどき上手」で有名な、山形県鶴岡市に蔵を構える「亀の井酒造」の日本酒です。日本酒度+20という数値を持つ超辛口吟醸酒。辛いだけでなく、柔らかな口当たりと鋭いキレ味を楽しめます。
あずき色ラベルの本銘柄は、通称「赤ばくれん」と呼ばれ、人気「ばくれんシリーズ」の元となったスタンダードモデル。「くどき上手 辛口純吟」の開発過程に生まれ、発売以来、絶大な人気を誇る銘柄です。山形の超辛口な日本酒を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
東北銘醸 初孫 純米本辛口 魔斬 まきり
山形県酒田市の水と緑に恵まれた環境で誕生した日本酒です。オリジナルの発酵技術を駆使しており、深みのある味とキレのよい後味が魅力。日本酒度は+8で酸度が1.5、アミノ酸は1.4の辛口純米酒です。山形県産酒米の美山錦を、精米歩合55%まで磨き上げています。
人気銘柄「初孫」は、昔ながらの伝統手法「生もと造り」で造られているのが特徴です。生もと造りは空気中の乳酸菌を活用する手法。技術と経験が必要なことから、現在では生もとで仕込む蔵は数少ないといわれています。
飲み方はぬるめの燗、または冷やしてから飲むのがおすすめ。寿司や刺身など繊細な味の料理にぴったりです。食中酒に適した山形の日本酒を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
東北銘醸 初孫 出羽の里 純米酒
山形オリジナル酒米の出羽の里を使用した日本酒です。なめらかな口当たりとキレのよい後味を実現。心地よい酸味がやさしい旨味を引き出します。
日本酒度は+3と、やや辛口の純米酒。「2018インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の純米酒部門でゴールドメダルを受賞しています。さまざまな料理とも相性がよい、山形でおすすめの日本酒です。
秀鳳酒造場 秀鳳 純米大吟醸 超辛口
蔵王連峰の麓、山形市山家町に酒蔵を構える「秀鳳酒造場」が手がける日本酒です。山形県の酒造好適米の雪女神を45%まで磨き上げた純米大吟醸。日本酒度+10の超辛口を謳った、秀鳳らしい銘柄です。
ひと口含むと、しっかりとした旨味が口のなかに広がるのが魅力。辛口ならではのキレのよい後味も楽しめます。力強い旨味とキレのよさを併せ持つ山形の日本酒を探している方におすすめです。
楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 本流辛口
山形県産米の出羽燦々を精米歩合50%まで磨き上げた日本酒です。辛さと米の旨味を力強く感じ取れる味わいと、素早く消える爽快な後口が特徴。楯野川のなかでは最も辛口で、さまざまな料理と合わせられます。
幅広い飲み方を楽しめるのも魅力です。キレと清涼感を好む方には冷酒がおすすめ。米の旨味を堪能したい方は、40℃前後のぬる燗で飲んでみてください。
落ち着いた吟醸香を持つため、繊細な味の料理と相性ぴったり。刺身の盛り合わせやカレイの塩焼きなど、素材の味を生かした料理と合わせるのにも適しています。食中酒として楽しめる辛口の日本酒を探している方におすすめです。
後藤酒造店 辯天 極上 純米大吟醸原酒 出羽燦々
創業1788年の老舗酒蔵「後藤酒造店」が手がける、こだわりの日本酒です。山形県産米の出羽燦々を杜氏自ら栽培し、精米歩合35%まで磨いて造った純米大吟醸。米の特性を活かしつつ、淡麗辛口に仕上げています。
柔らかな口当たりと、奥深い味わいを楽しめるのが特徴。クセのない飲み口なので、日本酒を飲み慣れている方だけでなく、初心者でも飲みやすい銘柄です。山形で人気の辛口銘柄を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
東の麓酒造 純米吟醸 つや姫なんどでも
山形県南陽市に酒蔵を構える「東の麓酒造」が手がける辛口の純米吟醸です。東北技術工科大学とのコラボ商品で、商品名は「どんな温度でもおいしい」「何回のんでも楽しい」という意味が由来。飯米のつや姫を58%まで磨き上げて仕上げています。
日本酒入門用として開発された銘柄です。飲みやすく、つや姫の旨味を堪能できるのが特徴。刺身やパスタ、チンジャオロースなど、さまざまな料理と合わせやすいのも魅力です。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」や「全米日本酒歓評会」など、国内だけでなく海外でも多数の賞を獲得している銘酒。食中酒に適した山形の日本酒を探している方におすすめです。
山形の日本酒のおすすめ銘柄|フルーティー
小嶋総本店 東光 純米吟醸原酒
山形で安土桃山時代に創業した酒蔵「小嶋総本店」が手がける日本酒です。力強い旨味とフルーティーな味わいが魅力。熟した果実を思わせる豊かな香りや濃醇な甘みと共に、ボリューム感のある旨味を感じられます。
品質や特性が山形に由来すると認められた日本酒だけが表示できる「GI 山形」の認定酒であるのもおすすめのポイント。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で3年連続金賞を受賞するなど、高く評価されている銘柄です。
力強い旨味を持つため、濃厚な味付けの料理と合わせられるのも特徴。すき焼きやデミグラスハンバーグ、クリームソースパスタなどとよく合います。良質にしては価格が比較的手頃で、コストパフォーマンスもよい日本酒です。
出羽桜酒造 出羽桜 桜花吟醸酒
1980年の発売以来、愛され続けている出羽桜定番の日本酒です。「この酒で日本酒に目覚めた」という声も多く、吟醸ブームを生み出したほどの人気銘柄。自社の精米場で丁寧に米を磨くことで、フルーティーな吟醸香と爽やかな味わいを造り出しています。
芳醇な味わいは高く評価され、「マックスファクター化粧品の香りサンプル」や「英国最古のワイン商で王室御用達のBB&R社が初めて扱う日本酒」でも採用。「地酒人気銘柄ランキング」で12年連続日本一、「全米日本酒歓評会」でグランプリなど、数多くの受賞歴を誇ります。
豊かな香りや爽快な味わいをより一層味わいたい方は、冷やして飲むのがおすすめです。山形を代表する銘柄を飲んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
出羽桜酒造 出羽桜 一路
酒米の山田錦を精米歩合45%まで磨き上げた日本酒です。フルーティーな香りとクセのない飲み口が特徴。飲みやすい味わいで、日本酒を飲み慣れていない方にもおすすめです。
数多くの受賞歴を持つのもポイント。「純米酒大賞」で2度の金賞、毎年ロンドンで開催される「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」のSAKE部門で最高賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けています。
少し冷やして10~15℃で飲むのがおすすめ。しっかり冷やした冷酒や常温でも、おいしく飲めます。初心者でも飲みやすい山形の日本酒を探している方におすすめです。
出羽桜酒造 出羽桜 雪漫々
酒造好適米の山田錦を精米歩合45%まで磨き上げた日本酒です。低温で時間をかけて熟成させることで、フルーティーな香りと丸みを帯びた味わいを造り出しています。
蔵人たちが丁寧に醸した大吟醸のなかでも、上質なモノだけが「雪漫々」を名乗れるのが特徴。「2014年インターナショナル・ワイン・チャレンジ」では、天童トロフィーを受賞しています。
おすすめの飲み方は冷酒。しっかり冷やして飲むか、10~15℃ほどに少し冷やして飲むとよりおいしく味わえます。出羽桜シリーズのなかでも熟成にこだわった銘柄を試したい方は、ぜひチェックしてみてください。
新藤酒造店 雅山流 極月 純米大吟醸
山形が誇る酒造好適米の出羽燦々を40%まで磨き上げ、山形酵母で醸した日本酒です。「雅山流シリーズ」のなかでも最高峰と呼ばれる銘柄。上品な吟醸香と芳醇な旨味を兼ね揃えた純米大吟醸です。
口当たりは柔らかく、華やかな吟醸香とほのかな含み香が魅力。心地よい旨味が広がり、フィニッシュは爽快感のあるキレのよさを楽しめます。自社で栽培した酒米を厳選して使用しており、山形の日本酒の実力を感じられる銘柄です
楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 清流
名前の通り、清流のようなキレと透明感を楽しめる日本酒です。軽快でソフトな口当たりと、爽やかな果実をイメージさせる吟醸香が特徴。華やかで甘みのある香りをより一層引き立たせたい方は、ワイングラスで飲むのがおすすめです。
地元契約農家の出羽燦々を50%まで精米。農薬や化学肥料の使用量を減らした特別栽培米・自然豊かな山形県庄内地方の澄んだ水・日本酒造りに適した気候によって誕生した純米大吟醸です。
冷酒や常温で飲むのがおすすめ。和食全般と相性がよく、肉じゃがやあさりの酒蒸しなどとよく合います。アルコール度数は14%と若干低め。やさしい口当たりなので、はじめて日本酒を飲む方にも適しています。
酒田酒造 上喜元 千本錦 純米大吟醸
山形県酒田市に蔵を構える酒蔵「酒田酒造」が手がける日本酒です。酒田酒造は、純米酒や純米吟醸酒の製造と研究に力を入れている酒蔵。酒米の千本錦を精米歩合40%まで磨き上げており、南国フルーツを思わせるような甘酸っぱい果実香が特徴です。
槽垂れによって生み出された銘柄であるのもポイント。槽垂れとは、お酒を搾るときに圧力をかけずに、槽口から自然に垂れ出てきたお酒のことです。華やかな吟醸香と共に、濃醇な味わいも楽しめます。フルーティーな味わいを堪能できる山形の日本酒を探している方におすすめです。
山形の日本酒のおすすめ銘柄|高級
高木酒造 十四代 本丸 秘伝玉返し
高木酒造の有名な日本酒「十四代シリーズ」のなかでも、人気が高い銘柄です。バニラをイメージさせる上品な香りと共に、芳醇な旨味と甘みが口のなかに広がるのが特徴。後口はキレがよく、鼻・口・のどと流れるような味わいを楽しめます。
淡麗辛口が主流だった時代に、芳醇旨口という個性で脚光を浴びた銘柄です。高い人気と実力を誇る十四代は、日本酒の最高峰とまでいわれています。山形はもちろん、日本が誇る高級な日本酒を探している方は、ぜひチェックしてみてください。
楯の川酒造 楯野川 純米大吟醸 光明 出羽燦々
山形県を代表する酒造好適米の出羽燦々を精米歩合1%まで磨き上げた日本酒です。米が割れないように磨き続け、約75日もの時間をかけて仕上げています。日本酒は精米歩合35%程度がよいとされるなか、新たな境地を切り開くために生まれた銘柄です。
米の旨味やボリューム感を力強く感じられるのが特徴。吟醸香は控えめで、常温に近づくほど甘みが口のなかに広がります。おすすめの飲み方は冷酒ですが、温度による味わいの変化を楽しめるのも魅力。繊細で透明感のある味わいを飲んでみたい方におすすめの高級日本酒です。
月山酒造 銀嶺月山 純米大吟醸
厳選した酒造好適米の山田錦を45%まで磨き上げた日本酒です。400年の「ロマンの水」として知られる山形県月山の伏流水で醸した純米大吟醸。華やかな香りと、山田錦ならではの上品な味わいを楽しめます。
「純米酒大賞2014」や「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」のプレミアム純米部門などで金賞を受賞。山形の名水や酒米を使用し、酒造りに適した自然環境によって生まれた上質な日本酒を飲んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
山形の日本酒のおすすめ銘柄|飲み比べセット
東北銘醸 初孫 誕生 生もと純米酒セット
東北銘醸が手がける日本酒の飲み比べセット。「初孫」と「誕生」の2種類の銘柄が入っており、贈答用にも適しています。「初孫」は天然の乳酸菌を活用する伝統技法の生もと造りで仕上げた純米酒です。奥深い味わいとキレのある後口が特徴。飲むたびに旨味が広がる、飽きのこないおいしさが魅力です。
「誕生」は、純金箔入りの特別本醸造酒。なめらかな口当たりと気品のある味わいが特徴です。飲み比べてみたい方はもちろん、孫や子供の誕生祝いなど、慶びの記念日に花を添える贈り物を探している方もチェックしてみてください。
新藤酒造店 雅山流 飲み比べセット 極月 翠月
山形県米沢市に蔵を構える酒蔵「新藤酒造店」が手がける日本酒の飲み比べセット。「雅山流シリーズ」のなかから、「極月」と「翠月」の詰め合わせです。
「極月」は、シリーズ最高峰といわれる純米大吟醸。繊細な口当たり・華やかで品のある香り・キレのある後味が特徴です。鑑評会への出品酒と同じ仕込みで醸され、無濾過のまま瓶詰めしています。
「翠月」は、シリーズのなかでもスタンダードタイプの純米大吟醸です。山形が誇る出羽燦々ならではの柔らかな口当たりが特徴。穏やかな吟醸香と共に、米の旨味を凝縮した味わいも楽しめます。人気シリーズの銘柄を飲み比べてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
楯の川酒造 楯野川 飲み比べセット 純米大吟醸 清流 美しき渓流
190年の歴史を誇る酒蔵「楯の川酒造」が手がける日本酒の飲み比べセット。良質な軟水と庄内平野の豊かな土壌によって育てられた酒米を使用した、2種類の純米大吟醸の詰め合わせです。
「清流」は、酒米の出羽燦々を精米歩合50%まで磨き上げた銘柄。アルコール度数は14%と低めで、ソフトな口当たりと爽やかなフルーツを思わせる香りが特徴です。
「美しき渓流」は、酒米の美山錦を精米歩合50%まで磨き上げた銘柄。穏やかで爽やかな香りが特徴で、冷酒から燗まで幅広い飲み方を楽しめます。さまざまな料理に合わせやすいため、食中酒におすすめの日本酒です。
山形の日本酒の売れ筋ランキングをチェック
山形の日本酒のランキングをチェックしたい方はこちら。
県内で開発された酒米や酵母が使われることの多い山形の日本酒は、地酒入門としてだけでなく、日本酒の奥の深さを知るのにも適しています。米や水、酒作りの歴史など、銘酒を作り出す条件が揃った山形の地酒は、初めて日本酒に挑戦する方から、数多くの銘酒を飲んできた方までおすすめできる日本酒です。