青森県を代表する、西田酒造店が製造する日本酒が「田酒」です。濃厚でコクのある味わいのモノから、爽快感があり軽快な口当たりのモノまで、幅広いラインナップが揃っています。
本記事では、田酒のなかでも特におすすめの銘柄をご紹介。初心者でも飲みやすいモノはもちろん、日本酒好きな方へのギフトにおすすめのモノもあります。田酒の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
田酒とは?

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田酒とは、青森県の蔵元「西田酒造店」が製造する日本酒のことです。“日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい”という想いによって、3年の月日をかけて開発されました。昭和49年の発売から現在までさまざまな銘柄が発売されましたが、すべての行程で手造りを貫いています。
日本酒の製法には、醸造用アルコールや醸造用糖類を使用するのが一般的。しかし、田酒にはそれらを一切使用していません。そのため、米の旨味がしっかりと凝縮され、雑味もない豊かな味わいを実現しています。その力強い味わいは、国内のみならず海外からも高い評価を得ています。
また、田酒は青森県内の酒造米を積極的に採用しているのも特徴。幻と呼ばれる「古城錦」や、最高峰の酒造米をかけあわせて造られた「華想い」など、青森県内の農家でしか栽培していない酒造米を使用しています。名実ともに田酒は、青森県を代表する地酒と呼ぶにふさわしい日本酒です。
田酒のおすすめ銘柄
田酒 特別純米酒
田酒を代表する銘柄であり、初心者にもおすすめしたいオーソドックスな純米酒です。原料米には、純米酒に最適な「華吹雪」を使用しています。華吹雪の特徴は、かどの立つ酸味が少なく甘味とのバランスがとれていること。グラスに注げば、マスカットのようなほのかな果実の香りが立ち上ぼり、アルコールの刺激を感じさせません。
本製品には純米酒らしい味の含みと幅がありながら、口に残る嫌な重量感がないのも魅力。飽きのこないすっきりした飲み口で、和食はもちろん洋食との相性もよく、素材の味を引き立てます。喉ごしもさっぱりしているため、日本酒が苦手な方にも飲みやすい銘柄です。
田酒 純米大吟醸 百四拾
母米に山田錦・父米に華吹雪を組み合わせて生まれた「華想い」を原料に造られた銘柄。華想いとは、JA全農あおもりが青森県酒造組合のみと契約し、栽培が行われている酒造米です。そのため、青森県内の酒造メーカーでしか華想いを使用できません。
華想いはたんぱく質の含有量が少ないため、製造過程で雑味が生まれにくいのが特徴。フルーティーな香りとすっきりとしたキレもあり、バランスのとれた仕上がりが楽しめます。田酒のなかでも最高峰の品質と旨味を味わえるので、日本酒が好きな方へのギフトにもおすすめしたい銘柄です。
田酒 純米吟醸 古城乃錦
現在は幻の米と呼ばれる、青森県内初の酒造好適米である「古城錦」を使用した銘柄。古城錦は特定の地元農家に栽培を依頼して造られているため、生産量は多くありません。地元向けの日本酒としてごくわずかな量が販売されており、希少価値が高い純米吟醸です。
おすすめの飲み方は、冷蔵庫で5~10℃まで冷やして飲むこと。酸味がまろやかになるため、ごくごく飲んでも喉へ引っかかる感じがありません。また、白身魚などの淡白な味わいのモノと合わせると、旨味を引き立ててくれます。白ワインのような味わいが飲みやすく、イタリアンやフレンチとも相性抜群の銘柄です。
田酒 特別純米酒 山廃

本製品は、芳醇な香りとコクのある豊かな味わいが特徴です。特別な製造工程により、旨味成分であるアミノ酸の減少を抑制しているため、通常よりも深みのある味わいを実現。メロンやバナナを思わせる果実の香りと力強い味わいがあり、グラス一杯だけでも十分な満足感が得られます。
また、味わう温度によってさまざまな表情を見せるのも本製品の魅力。例えば、常温で飲めば濃厚な甘味が際立ち、冷酒で飲めば程よい酸味が喉を心地よく刺激します。料理の種類に合わせて、最適な温度を探すのも楽しい銘柄です。
田酒 純米吟醸 山田錦

田酒のなかでも販売数が少なく、最高クラスの希少価値がある銘柄。酒米の王様である山田錦を50%まで精白し使用しています。山田錦の特徴であるまろやかな味わいと旨味がしっかり残った、雑味のないクリアな味わいが特徴です。
本製品のおすすめの飲み方は、冷蔵庫でしっかりと冷やしてから味わうこと。温度が下がるほどすっきりとした透明感が際立つので、さまざまな料理の味を引き立ててくれます。特にホタテや白身魚などの淡白な素材と相性がよく、食中酒として楽しむのにぴったりの銘柄です。
田酒 純米吟醸 彗星

北海道産の酒造好適米である「彗星」を、100%使用した純米吟醸。重厚さのある田酒シリーズのなかでは珍しく、軽快感や爽快感が特徴の銘柄です。すっきりとした口当たりと、きめ細やかな酸が舌と喉を楽しませてくれます。
しっかりと冷蔵庫で冷やすことで爽やかな喉ごしが強化されるので、蒸し暑い夜に最適。食中酒としてはもちろん、スパークリングワインのように食前酒としても楽しめます。赤いラベルと彗星の文字のインパクトも強いため、自宅用で楽しむだけでなくギフトにもおすすめの銘柄です。
田酒 純米大吟醸

米本来の素朴な香りとまろやかな旨味が特徴の銘柄。原料米には最高峰の山田錦を使用しており、持ち味である奥深い味わいを存分に発揮しています。後味はとてもすっきりとしており、アルコールが喉に張りつく嫌な感覚がしません。
濃厚な味わいをじっくりと楽しみたい場合は、常温で飲むのがおすすめ。純米大吟醸特有の味の切れ味と厚みが際立ち、グラス一杯飲むだけでも十分な満足感があります。シンプルに田酒と書かれたラベルも重厚感と高級感があり、目上の方への贈り物にも最適な銘柄です。
田酒 純米吟醸 秋田酒こまち

年1回限定蔵出しの希少な銘柄。酒造に好適といわれる、「秋田酒こまち」で醸しています。精米歩合は50%と、田酒シリーズのなかでも最高峰といわれる純米大吟醸です。
柔らかく優しい旨味や、スッキリとキレのある味が特徴。また、旨味・酸味・苦味など味のバランスが程よく、上品な吟醸の香りがあります。お祝いの席や食中酒などにもおすすめの1本です。
田酒 純米吟醸 山田穂

山田錦の親にあたる、「山田穂」を原料米に使用した銘柄。山田穂は吸水性がよく脂肪分も少ない優れた酒造米ですが、刈り入れが困難なことから製造量は多くありません。その希少な山田穂を100%使用し、手作業で丹念に造られているのが本製品です。
本製品の特徴は、メロンやバニラを思わせる芳醇な香りと、木苺のような繊細な酸味が味わえること。ゆっくりと飲めば、田酒らしい重厚な味わいが広がっていきます。食中酒はもちろん、食後酒としてスイーツと合わせるのもおすすめの飲み方です。
田酒 純米大吟醸 四割五分

山田錦の上品な旨味と果実酒のような甘みが特徴の銘柄。グラスに注ぐと、メロンや青リンゴのような果実の香りが立ち上ぼります。喉の奥までしっかりとした米の旨味が広がるので、最後の一滴まで飽きさせません。また、喉ごしがすっきりしているため、日本酒特有のアルコール感が苦手な方も安心です。
おすすめは、冷蔵庫でじっくりと冷やしてから飲むこと。酸味がまろやかになり、上質な米の旨味が引き立ちます。また、少しぬるくなってくると、田酒の特徴である骨太な味わいが顔を出してくるため、最後の一滴まで愉しめます。酸味・甘味・旨味のバランスがとれており、さまざまな飲み方で味わえる銘柄です。
50年近い歴史と伝統があり、さまざまな種類がある田酒。青森県内の酒造米を積極的に使用しており、地酒と呼ぶにふさわしい日本酒です。米本来の力強さと素朴な味わいが楽しめるため、初心者にはもちろん、日本酒好きの方へのギフトにもおすすめします。本記事を参考に、ぴったりな1本を探してみてください。