冷酒にすることで、格段に飲みやすくなる日本酒。お酒が好きな方はもちろん、日本酒が得意ではない方も冷酒であれば楽しめる可能性が高まります。日本酒は種類が豊富にあるため、どれが冷酒に向いているのかわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は、冷酒にすると美味しいおすすめの日本酒をご紹介。おすすめの商品だけでなく、選び方や冷酒と「冷や」の違いなどの豆知識についても解説します。

冷酒とは?

By: amazon.co.jp

冷酒は、5〜15℃程度に冷やした状態のお酒です。冷酒にして飲むことで、爽やかな口当たりやのどごしを楽しめます。日本酒特有の癖が抑えられているため、これまであまり日本酒を飲んでこなかった方でも飲みやすいのが魅力です。

日本酒はさまざまな温度で楽しめるお酒なので、温度によって呼び方が異なります。その中でも冷酒と混同しやすいものが、「冷や」という飲み方。どちらも冷たい日本酒のように思えますが、冷やは常温のお酒を指します。

昔は冷蔵庫がなかったので、お酒は常温かお燗で飲むものでした。そのため、今でもお燗していない状態のお酒を冷やと呼ぶことがあります。冷やと冷酒は混同しやすいですが、違いを覚えておくことで、日本酒の楽しみが広がることでしょう。

冷酒に適した日本酒の選び方

日本酒の種類で選ぶ

By: amazon.co.jp

日本酒には多くの種類がありますが、冷酒として楽しむのであれば吟醸系を選ぶことをおすすめします。精米歩合が50%以下であれば大吟醸酒、60%以下であれば吟醸酒です。

精米歩合とは、60%であれば、玄米の外側40%を削り落とし、残った60%を原料として使っているということを表しています。つまり、精米歩合が低いほど無駄なものが含まれていないため、すっきりとした味わいと華やかな香りの日本酒を作ることが可能です。

吟醸系の日本酒は長時間低温で発酵させることで、フルーティな香りが生まれるのが特徴。冷酒で飲むと、爽やかな香りが一層引き立ちます。

また、生酒や原酒と呼ばれる日本酒も、冷酒で飲むのがおすすめ。生酒は酵母の活動を止めるために行う加熱処理をしていない日本酒で、原酒はアルコール度数を調整するために水を加える加水調整を行わない日本酒のことです。フレッシュな個性があるので、冷酒にすると楽しめます。

辛口か甘口かで選ぶ

By: rakuten.co.jp

日本酒には辛口と甘口があり、両者の違いを決めるのは糖とアルコールのバランスです。日本酒が作られる際、酵母や麹菌によって米に含まれるでんぷんが、糖やアルコール、酸などに変化。出来上がった日本酒の糖が多ければ甘口、アルコールが多ければ辛口に区分されます。

甘口も辛口も、スッキリとした味わいのものが冷酒に合うため、好みのものを選びましょう。

冷酒のおすすめ銘柄

八海山(HAKKAISAN) 大吟醸

冷酒におすすめの大吟醸です。有名な日本酒なので、あまりお酒を飲まないけれど名前だけは知っているという方もいるのではないでしょうか。厳選された酒用の米を、40%まで精白。無駄を削ぎ落とすことで雑味のない、スッキリとした味わいに仕上がります。

真冬の限られた時期にだけ仕込まれるため数が少なく、こだわりが強く感じられる品質の高い日本酒です。ゆっくり熟成されることで、口当たりが柔らかくなるのも特徴。冷酒として飲むと、気持ちいいのどごしとなめらかな口当たりを楽しめます。冷酒として美味しく飲める有名な日本酒を探している方におすすめです。

白瀧酒造 なまの上善如水 純米吟醸

水のように飲める日本酒として知られている、上善如水。この商品はその生酒で、お酒を絞ってから加熱殺菌せず瓶に詰められています。加熱処理をしないことで、より爽やかで華やかな香りを楽しめるのが特徴。味わいは軽やかで、冷酒として飲めるおすすめの日本酒です。

辛口でスッキリと飲めるため、あらゆる食事やおつまみに合わせられるのも魅力。比較的飲みやすいため、普段日本酒を飲まない方も冷酒にすると美味しく飲めます。辛口の冷酒を飲みたい方や、生酒の美味しさを感じたい方におすすめです。

桃川 吟醸純米 杉玉

全米日本酒歓評会の吟醸部門でグランプリを受賞したこともある、冷酒におすすめの日本酒です。十和田を源としている奥入瀬川水系の伏流水を使用しています。北国である青森県だからこそ造れる、なめらかな日本酒です。

精米歩合は60%で、やや辛口で淡麗な味わいが特徴。冷酒として飲むと、芳醇な香りがより引き立ちます。冷酒でもお燗でも楽しめるので、あらゆる飲み方で日本酒を楽しみたいお酒好きの方におすすめです。

朝日酒造 純米大吟醸 久保田 萬寿

日本酒といえばこれ、と評価するお酒好きの方も多い久保田は、創業時の屋号を名付けた、品質の高さに定評がある日本酒シリーズです。本商品はそんな人気シリーズの中でも特に品質が高いとされる冷酒向きの日本酒。

深い味わいと豊かな香りが特徴なので、冷酒にすることでよりフルーティな香りが引き立ち、鼻孔をくすぐります。また、大吟醸の中では少々癖のある旨味がポイント。日本酒が好きで、ハイクラスな美味しい冷酒を楽しみたい方におすすめです。

旭酒造 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分

山口県で製造されていて、日本酒の中でも高い知名度を誇る、獺祭。この商品は獺祭の大吟醸としても特にフルーティで、なめらかな口当たりが特徴の冷酒向きの日本酒です。

精米歩合が50%以下であれば大吟醸と呼ばれますが、この日本酒は23%という低い精米歩合を誇ります。玄米の外側77%を削り、極限まで磨き上げた米を使用しているため、純度が高く雑味のない、ハイクラスな純米大吟醸。スッキリと味わえるので、上質な日本酒で冷酒を楽しみたい方におすすめです。

松竹梅 白壁蔵 純米大吟醸

日本酒に使われる米の中でも、特に品質が高いといわれている兵庫県産の山田錦を使用した、冷酒向きの日本酒。精米歩合は45%と、一般的な大吟醸よりも磨き上げられています。雑味のない、豊かな風味を感じられるのが魅力です。

バナナのようなフルーティさがあり、冷酒にすることで一層引き立ちます。やや辛口で、スッキリとしたのどごしもポイント。辛すぎず甘すぎない日本酒で冷酒を楽しみたい方はもちろん、冷酒好きの方へのプレゼントとしてもおすすめといえます。

北鹿 大吟醸 北秋田

秋田県の良質な天然水を使用して造られた、冷酒向きの日本酒。極寒の時期に秋田で仕込まれ、低温発酵させることで高い品質を実現しています。スッキリとした辛口の味わいが特徴で、のどごしがよいため日本酒が苦手な方でも冷酒としてスルスルと飲めるのが魅力です。

桃やりんごを思わせる華やかな香りも特徴の1つ。冷酒にすることで、より香りを楽しめます。普段はあまり日本酒を飲まないけれど、冷酒デビューをしてみたいという方におすすめです。飲みやすいのでお酒が苦手な女性にもおすすめといえます。

舞姫 信州舞姫 美山錦 純米大吟醸原酒

長野県で日本酒の製造を行っている、舞姫。大正天皇即位時に日本酒を献上したり、あらゆるお酒のコンテストで賞を取ったりと、高い品質を裏付ける実績があります。比較的新しい美山錦という米を100%使用した冷酒におすすめの日本酒です。

美山錦を使用した日本酒は、軽やかな味わいになるのが特徴。素材の品質の高さを存分に活かした、スッキリとした味わいが魅力です。冷酒にして口に含むと、芳醇な香りが広がります。中辛口で口当たりが柔らかく、日本酒をあまり飲まない方から冷酒好きの方まで満足できる銘柄です。

神戸酒心館 福寿 純米吟醸

1751年に酒造りを始めた、歴史ある蔵元である神戸酒心館。本商品は、兵庫県産の米と六甲の山河を渡ってきた宮水を使い、地産地消を心がけた冷酒向きの日本酒です。低温で長期間発酵させているのが特徴で、上品な香りとふくよかな味わいが感じられます。

冷酒にすると華やかな香りが引き立ち、より美味しくいただけるのが魅力です。ノーベル賞受賞晩餐会などの公式行事には、よく提供されており、日本だけでなく世界中にファンが多い、ハイクオリティな日本酒。上品さを感じられる冷酒を探している方におすすめです。

白瀧酒造 純米大吟醸 湊屋藤助

ペリー来航の翌年から酒造りを始めた、創業者の名前が付けられた冷酒向けの日本酒。米どころ新潟でお酒用に開発された、越淡麗という米を使用しています。新潟県の原材料にこだわって造られている、冷酒向きの日本酒です。

甘口過ぎず辛口過ぎない中口の味わいが特徴。冷酒で飲むと、ふくよかな味と穏やかな香りが引き立ちます。シンプルで素材の味を楽しめる和食と相性がよく、食中酒として飲めるのが魅力。深い味わいと爽やかな飲み心地を感じられる、冷酒に向いている日本酒を探している方におすすめです。

ヤヱガキ酒造 純米大吟醸 青乃無

現代の名工に選ばれた杜氏が酒造りを手がける、ヤヱガキ酒造。本商品は、山田錦と五百万石を使用した冷酒におすすめの日本酒です。青りんごのような爽やかな香りが特徴。冷酒にするとフルーティな香りがナチュラルに広がり、スッキリと味わえます。

大吟醸ならではの、さらりとした舌触りとのどごしも魅力。舌や喉にまとわりつかず、サラサラと飲めます。食事の邪魔をしないので、あらゆる食事のお供になる冷酒です。プレミアムな純米大吟醸を冷酒で楽しみたい、日本酒好きの方におすすめといえます。

会津ほまれ 純米大吟醸 極

中口で飲みやすい、冷酒におすすめの日本酒。純米大吟醸ならではの、品のある香りが特徴です。ワインのようにフルーティな味わいのため、和食だけでなく洋食にもよく合います。食事に合わせやすい冷酒を探している方におすすめの日本酒です。

一般的な純米大吟醸の中では安い価格であることも魅力の1つ。米の銘柄にこだわらず、技術力によって品質の高い純米大吟醸を造ることに挑戦した日本酒のため、リーズナブルながら美味しい冷酒が味わえます。自宅で日常的に日本酒を飲む方や、美味しくて安い冷酒を楽しみたい方におすすめです。

小林酒造 鳳凰美田 山田錦五割磨き 純米大吟醸

日本酒好きの方から高く評価される、冷酒向きの日本酒。定番品ながら、人気の高さによって希少性が高くなっている逸品です。人気の理由は、日本酒らしい濃厚な旨味。これぞ日本酒といえるような味わいを冷酒で楽しめます。

山田錦を使用した旨味の強い味わいと、メロンのようなフルーティな香りが特徴。口の中で旨味がじんわりと広がる、日本酒らしいお酒です。旨味も香りも強い一方で派手過ぎないため、冷酒として飲むと美味しくいただけます。日本酒の深い味わいを楽しめる冷酒を探している方におすすめです。

福将9

日本酒を世界に広めたいという思いから生まれた、冷酒向きの日本酒。スッキリと飲める淡麗で辛口の味わいが特徴です。スッキリとした後味は、冷酒にすることでより引き立ちます。フルーティな香りも楽しめるため、濃厚で癖の強い日本酒が苦手な方でも美味しくいただける冷酒です。

さっぱりとしていて軽いピクルスのようなおつまみと、特に相性がよい日本酒です。食事の邪魔をせず、食事中も食事後も楽しめるのが魅力。ごくごくと飲めてしまうくらい、スッキリと飲める冷酒を探している方におすすめです。

高野酒造 柳都 吟醸

By: takano-shuzo.shop

100年以上続く伝統を守りつつ、お酒離れが加速する若者も美味しく飲める日本酒造りを心がけている高野酒造。本商品は米どころ新潟で限定販売されている、冷酒向きの吟醸酒です。新潟土産として高い人気を誇っています。

新潟産の五百万石を100%使用することで、米の旨味とフルーティな香りが楽しめるのがポイントです。スッキリとした辛口の味わいながら、のどごしは優しいのが特徴。日本酒好きの方も満足できる、キレのある風味が魅力です。地域限定で希少性の高い冷酒を楽しみたい方におすすめといえます。

高野酒造 越路吹雪 大吟醸 五百万石

明治32年に創業した高野酒造の代表銘柄として知られている、淡路吹雪。新潟産の五百万石を50%磨き上げて造られた、冷酒におすすめの大吟醸酒です。淡麗でやや辛口の味わいが特徴。日本酒好きの方にもおすすめの冷酒です。

華やかな香りと日本酒らしいコク、そしてスッキリとしたのどごしが絶妙なバランスで成り立っています。冷酒にすることで、爽やかさが引き立つのが魅力。有名な日本酒を冷酒として飲んでみたい方におすすめです。

紀土 純米大吟醸 山田五〇

日本酒に馴染みのない若い方にも美味しく飲んでほしいという思いで造られた、冷酒におすすめの日本酒。飲みごたえ以上に飲みやすさや口当たりのよさを重視しているので、日本酒が苦手な方も美味しく飲める冷酒です。

山田錦を使用し、50%磨き上げた純米大吟醸。マンゴーのような甘い香りと、柔らかいけれど深みのある旨味が魅力です。口に含むと香りがふんわりと広がり、穏やかな旨味が感じられます。冷酒デビューをしてみたい方や、美味しく飲める日本酒を探している方におすすめです。

濵川商店 美丈夫 純米大吟醸 舞 生酒

少量仕込みと低温発酵を徹底し、高い品質にこだわって酒造りを行っている濵川商店。高知県最東端の町で、1903年から日本酒を造り続けています。愛媛県産の新しい酒造好適米であるしずく媛を使用した、冷酒におすすめの日本酒です。

高知県で造られる日本酒は辛口の味わいが特徴ですが、この商品は辛口ながらほのかな甘味が感じられるのが魅力。舌や喉に残らない、スッキリとした後味です。冷酒にして食中酒に取り入れると、あらゆる料理に合います。食事とともに冷酒を楽しみたい方におすすめです。

秋鹿 霙もよう 純米吟醸 生原酒

加熱処理や加水処理を行っていない、生原酒。酵母の活動が止められていないため、発酵が進んだ冷酒を楽しめます。発酵炭酸ガスによって心地よい苦味と酸味が加わり、冷酒の味わいを引き締めてくれるのが特徴です。

一般的なにごり酒には甘いものが多く存在しますが、この商品は山田錦の甘味が感じられつつも辛口の味わい。口の中が引き締まるようなスッキリとした風味は、冷酒として飲むと引き立ちます。一風変わった冷酒を楽しみたい方や、より爽快感のある冷酒を探している方におすすめです。

二木酒造 氷室 純米大吟醸 生酒

春から秋にかけて、期間限定で販売される冷酒向きの生酒です。岐阜県にある二木酒造が地元の米であるひだほまれを使用して造り上げた、純米大吟醸。地元の米にこだわって造られた日本酒で冷酒を楽しみたい方におすすめです。

生酒だからこそ出せる口当たりの柔らかさや、飲み心地の軽やかさが特徴。旬に仕込まれる日本酒ならではの旨味と、米の優しい甘さも感じられます。大吟醸特有のフルーティな香りとスッキリとした辛口の風味で、冷酒にすると美味しい日本酒です。