お米の旨みを感じられる日本酒は、種類が多くて奥が深いお酒です。フルーティーな香りやすっきりとした後味など、銘柄ごとに個性も異なります。そのため、慣れない方はどれを選ぶべきか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初心者におすすめの日本酒をご紹介します。選び方についてもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- 初心者におすすめの日本酒の選び方
- 初心者におすすめの日本酒|甘口
- 初心者におすすめの日本酒|辛口
- 初心者におすすめの日本酒|スパークリング
- 初心者におすすめの日本酒|飲み比べセット
- 初心者におすすめの日本酒の飲み方
初心者におすすめの日本酒の選び方
日本酒の種類をチェック
米本来の旨みが楽しめる純米酒

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「純米酒」とは、米と米麹、水のみを原料として造られる日本酒です。醸造アルコールが添加されていないため、米本来のふくよかな旨みや深いコクを味わえます。穏やかで豊かな香りも表現しやすいのも純米酒の魅力です。
純米酒は、精米歩合によってさらに細かく定義されます。精米歩合とは、どれだけ原料米を磨くかという値で、精米歩合60%以下のものが「純米吟醸酒」、50%以下が「純米大吟醸酒」です。より多く磨いた方が、米のタンパク質や脂質が取り除かれるので、フルーティーで華やかな香りの日本酒に仕上がります。
初めての方には、雑味が抑えられて飲みやすい、精米歩合が低い銘柄がおすすめ。純米吟醸酒や純米大吟醸酒中心に探すと、好みの銘柄が見つかりやすいです。
食中酒として活躍するものを探している方は、精米歩合が高めの銘柄から探すのが適しています。華やかさが強い銘柄だと合わせる料理を選ぶ場合があるためです。
フルーティーな香りが特徴的な吟醸酒

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純米酒が原料による定義付けだったのに対して、「吟醸酒」とは精米歩合を基準に日本酒を考えた名称です。具体的には精米歩合が60%以下で、もろみを低温で長期間発酵させる「吟醸造り」を用いて造られた日本酒が吟醸酒とされます。精米歩合が50%以下だと「大吟醸酒」とされます。
「純米」と付かない吟醸酒の場合、原料に米・米麹・水に加え、醸造アルコールも使用して造られています。醸造アルコールを添加する目的は、香りと味の調整のため。結果として、吟醸酒は雑味が抑えられており、華やかな香りとキレのある口当たりを楽しめる銘柄が多くなっています。
吟醸酒の向いているシーンは、乾杯時や前菜と合わせる場面。あっさりとした食事と一緒に楽しんでみてください。
すっきりとキレのある味わいの本醸造酒

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「本醸造酒」は、精米歩合が70%以下の白米を使用し、醸造アルコールを添加した日本酒のこと。原料の規定がないのが純米酒との違いで、磨きの度合いと吟醸造りという決まりがないのが吟醸酒との違いです。近年の純米酒ブームで変わりつつありますが、最もベーシックな日本酒として多くの方に愛されています。
味わいは、まさに食中酒といったもので、すっきりとキレがあり、雑味が少ない銘柄が多いのが特徴。香りが華やかすぎないので、飲み飽きしにくく、特に和食全般にマッチします。温めても味わいが崩れにくいので、燗にして楽しめるのも魅力です。
好みの味で選ぶ
甘口

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日本酒でいう「甘口」とは、糖分が多く、酸味が穏やかなものを指します。口当たりがまろやかで甘く感じるのがポイントです。食中酒として普段の食事にも合いますが、単体で楽しめるものや、前菜・デザートと相性がよいものも、甘口の銘柄には多くラインナップされています。
甘口の日本酒を探したいときは、日本酒度をチェックすることで数値として選びやすくなります。日本酒度-5以下で甘口とされているので、銘柄選びの参考にしてみてください。
ただし、必ずしも日本酒度だけで甘口かどうか判断できないことにも注意が必要。日本酒度が低くても、酸度が高ければ体感としての甘口具合は減少します。酸度に関しては全ての銘柄で明示されているわけではありませんが、1.1〜1.5以下から甘口寄りになります。
辛口

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日本酒でいう「辛口」とは、糖分が少なく、酸味やアルコール感が引き締まっているもののこと。味わいの表現をするときに、「すっきり」や「キレのある」などの言葉で説明されるような銘柄が、辛口の日本酒ということになります。
辛口かどうかも、日本酒度で数値として確認可能です。目安としては+5以上で辛口となり、+10以上になると超辛口と評価されます。辛口の銘柄は、繊細な魚料理などとの相性がよいとされています。寿司や天ぷらと合わせて日本酒を楽しみたい場合は、辛口のものを選ぶのがおすすめです。
アルコール度数をチェック

本酒のアルコール度数は14〜16%前後が標準です。同じ醸造酒と比較すると5%程度のビールや12〜13%前後のワインよりも高くなっています。
搾りたての原酒は17〜20%程度のアルコール度数でできており、そこに加水することで調整をしています。加水をするのは、主に味を調整して飲みやすくするためです。14%以下まで度数が下がっていると口当たりが柔らかく、飲みやすいので、初心者の方にもおすすめです。
一方、度数が高い、原酒の状態で商品化されているものもあります。濃厚でコクのある味わいに仕上がっているのが特徴です。
もっとも、近年はただの「原酒」として発売されるものは少なく、多くが火入も行わない「生原酒」として流通しています。発泡感があり、フルーティーな香りが高かったりで人気を集めています。アルコール度数はやや高めですが、日本酒本来の味わいを楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。
有名な銘柄で選ぶのもアリ

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選ぶのに悩んだ際は、有名な銘柄から探してみるのもおすすめ。有名銘柄は量を生産されているため味が安定しており、日本酒とは何かというのを体験しやすいのが魅力です。また、流通量が多いことで価格も比較的安定しており、手に取りやすいのも理由です。
初心者の方にも飲みやすい有名銘柄では、「獺祭」などが挙げられます。フルーティーな香りとやや甘口よりな口当たり、すっきりとした透明感があります。すっきりキレのある辛口を試したい方は、「八海山」や「久保田」などの銘柄がおすすめです。ハズレにくいというメリットがあるので、ぜひ有名銘柄もチェックしてみてください。
スパークリング日本酒も人気

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スパークリング日本酒も初心者の方におすすめです。アルコール度数が低く、口当たりが爽やかで甘さを感じられる銘柄が多いので、日本酒に慣れていない方にも飲みやすいのが魅力です。
製法は2パターンで、発酵中の自然な炭酸を残した「自然発泡タイプ」とあとから炭酸ガスを加えた「ガス充填タイプ」があります。自然発泡タイプは、発酵由来のきめ細かい泡と、ふくよかで米の旨みの感じられる味わいを楽しめます。見た目にはやや濁りがあり、時間経過による味の違いが発生しやすいのが特徴です。
ガス充填タイプは、炭酸が強めでよりソーダを飲んでいる感覚に近いのがポイント。爽快感重視の設計で、よりカジュアルに飲むことができます。大量に生産しやすく、味わいは安定しており、コスパにも優れています。より初心者の方は、ガス充填タイプから試してみるのがおすすめです。
さまざまな種類が楽しめる飲み比べセットも

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日本酒には飲み比べセットも展開されているので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。飲み比べセットは、1本あたりの内容量が少なめに用意されていることも多く、手軽に複数の銘柄を試せます。
セット内容はさまざまですが、酒屋などによる抱き合わせのものや、酒造・メーカーによるシリーズの飲み比べセットなどがあります。複数の気になる銘柄を試したいときは抱き合わせのセットが、同じ銘柄の原料や製法による味の違いを体験したいときは、シリーズの飲み比べセットがおすすめです。
初心者におすすめの日本酒|甘口
獺祭(DASSAI) 獺祭 純米大吟醸45
「美味しくなければ意味がない」をコンセプトに誕生した日本酒です。種類は純米大吟醸酒で、原料には「酒米の王様」として有名な「山田錦」を使用。銘柄の「45」は精米歩合を示しており、山田錦を45%まで磨き上げた日本酒という意味を持っています。
お米本来の繊細な甘みのある味わいや、華やかな香りが特徴。10~12℃程度まで冷やして飲むほか、常温やぬるめに燗をつけて飲むのもおすすめ。幅広い温度帯で楽しめる点も魅力です。
獺祭は国内のみならず、海外でも高評価を得る人気のブランド。豊富なラインナップの銘柄のなかでも、本銘柄は獺祭のスタンダードとして位置付けされる1本なので、日本酒初心者の方にも適しています。
月桂冠 果月 純米 720mL
京都伏見で1637年に創業した老舗酒蔵「月桂冠」が手がける、果実のような香りと味わいを持つ純米酒です。月桂冠は380年以上の歴史を誇り、明治時代には日本酒メーカーとして初めて研究所を設立。科学的技術を導入し、伝統と革新を両立させてきました。本銘柄は従来の日本酒とは異なり、果実の香りと味わいを追求した新感覚の日本酒として誕生しました。
桃のようなみずみずしい香りととろけるような甘さが特徴。酸味も絶妙に調和し、ジューシーな味わいを楽しめます。濃厚な果実感がありながらも、後半には純米酒らしい旨みと飲みごたえが現れ、深みのある余韻を堪能できます。
冷やして5〜15度で飲むのがおすすめですが、常温やぬる燗でも楽しめます。味の濃い洋食との相性がよく、甘酸っぱい味わいが料理を引き立てます。フルーティーで飲みやすく、日本酒初心者の方や甘口好きの方へのギフトとしておすすめの1本です。
白鶴酒造 Hakutsuru Blanc
白ワインのように軽やかな飲み心地が楽しめる、モダンで華やかな甘口純米酒です。手がけるのは1743年創業の白鶴酒造。兵庫県神戸市の灘・御影郷にて、良質な水と冬の寒気を活かした伝統的な酒造りを守りつつ、時代に合わせた新しいスタイルの日本酒づくりにも挑戦している蔵元です。
本銘柄は、日本酒用酵母とワイン用酵母を掛け合わせた独自のハイブリッド酵母を使用しているのが特徴。柑橘系を思わせる爽やかでフルーティーな香りと、お米由来のやわらかな甘み、白麹がつくるすっきりとした酸味が調和しています。アルコール度数8%の低アルコールタイプで、軽やかな口当たりを楽しめます。
冷やして飲むのがおすすめで、生ハムやカマンベールチーズなどのクリーミーな料理とよく合います。カプレーゼやサラダといったシンプルな前菜とのペアリングも楽しめるため、ホームパーティーにも活躍。日本酒初心者の方や、白ワインが好きな方にもおすすめの1本です。
菊水酒造 菊水の淡麗甘口
さらりとやさしい甘みと、キレのある上品な味わいを兼ね備えた日本酒です。日本酒造りでは、お米・米麹・水を3回に分けてタンクに投入する「三段仕込み」を用いるのが一般的ですが、本銘柄はさらにもう1回蒸米を加えた「四段仕込み」で造られています。
種類は本醸造酒で、原料には新潟産のお米を100%使用。幅広い温度帯で楽しめるのが魅力で、冷やして飲めばほのかに甘く、あたためれば丸みと厚みを感じる甘さへと変化します。よりすっきりとした飲み口を求めるなら、ロックで飲むのもおすすめです。
香りはおだやかで喉ごしがよく、幅広い料理とのペアリングを楽しめるのもポイント。家飲みにも気軽に取り入れやすく、日本酒初心者の方にもぴったりの1本です。
一ノ蔵 ひめぜん
世代や性別を問わず気軽に楽しめる、初心者の方にもおすすめの日本酒です。超甘口タイプながら、さわやかな酸味がきいた飲みやすさが特徴。冷やして飲めば甘酸っぱさが際立ち、燗をつければふくよかな風味が広がります。
さまざまな割り材と合わせて、多彩なアレンジを楽しめる点も魅力です。シンプルに炭酸水やオレンジジュースで割れば、お手軽カクテルの完成。少量のバーボンウイスキーと混ぜ合わせる「ボタンとリボン」は、一ノ蔵オリジナルカクテルとして紹介されています。
アルコール度数は8%と低いのもポイント。低アルコールかつ飲みやすい日本酒を求める方はチェックしてみてください。
大関 極上の甘口
「大人のプレミアムスイーツ」ともいわれる、濃醇甘口の味わいで飲みやすい日本酒です。原料米をたっぷりと使用して甘みを引き出す独自製法を採用。お米本来の上品な甘みと、ほどよい酸味のバランスが取れた仕上がりが特徴です。
アルコール度数は10%と低めなので、日本酒初心者の方にもぴったり。5~10℃程度まで冷やして飲むほか、ぬるめに燗をつけても美味しく飲めます。また、炭酸水と割り合わせてハイボール風にアレンジするのも人気のスタイルです。
料理と合わせるなら、豚の角煮やサバの味噌煮、すき焼きといった甘く濃厚な味わいのレシピが好相性。そのほか、ブルーチーズなど濃厚な風味のチーズや、チョコレートとのペアリングもおすすめです。
初心者におすすめの日本酒|辛口
朝日酒造 久保田 千寿
久保田の原点であり、日本酒の淡麗辛口ブームをけん引した銘柄としても有名な1本です。「食事と楽しむ吟醸酒」がコンセプトで、すっきりと淡麗な味わいと、おだやかな香りに仕上がっているのが特徴。料理の味を邪魔せず、素材の風味をしっかりと引き立てます。
飲み頃温度は幅広く、冷酒や常温のほか、ぬるめに燗をつけて飲むのもおすすめ。好みのスタイルで楽しめるので、日本酒初心者の方にも適しています。
朝日酒造 久保田 純米大吟醸
上質な日本酒をカジュアルに飲めるよう、モダンなテイストを取り入れた1本。華やかな香りとバランスのよい甘みや酸味に加え、久保田ならではのシャープなキレも融合した純米大吟醸酒に仕上がっており、日本酒初心者の方にも適しています。
ボトルとラベルには印象的な漆黒のデザインを採用。新たに英字ロゴも使用することで、久保田ブランドの新たな挑戦を表現しています。気軽な家飲み用として使いやすく、日本酒ファンの方への気取らないプレゼントにもぴったりです。
飲み方は冷酒、または常温がおすすめ。シーフードのカルパッチョやマリネのほか、フルーツケーキなどのスイーツとのペアリングも楽しめます。
八海醸造 特別本醸造 八海山
飲み飽きしないすっきりとした味わいと、やわらかな口当たりが特徴の日本酒です。日本酒度が+4、酸度が1.3の淡麗辛口タイプで、食中酒にもぴったり。煮物や鍋料理など、和食全般と好相性です。
種類は特別本醸造酒で、原料米には「五百万石」をメインに使用。精米歩合は55%で、お米本来のふくらみのある旨みも堪能できます。バランスの取れた酒質は、日本酒初心者の方にもおすすめです。
飲み方は冷酒・常温・燗酒それぞれに対応しているのもポイント。あたためる際は、ぬるめに燗をつけるほか、50℃程度までしっかりあたためて熱燗にしても美味しく飲めます。
八海醸造 純米大吟醸 八海山
新潟県南魚沼市に蔵を構える八海醸造が手がける淡麗辛口の純米大吟醸です。八海醸造は1922年創業の老舗酒蔵で、霊峰八海山の雪解け水「雷電様の清水」を仕込み水に使用。手づくりの麹と伝統の技術で、料理を引き立てる透明感のある酒造りを追求しています。
本銘柄は、穏やかな吟醸香と雑味のないクリアな味わいが特徴で、辛口の中にもふわっと広がる上品な甘さを楽しめます。精米歩合45%の山田錦・五百万石・美山錦を使用し、切れがよく飽きのこない仕上がり。フルーティーさと米の旨味が絶妙にバランスし、すっきりとした後味が続きます。
冷やして飲むのがおすすめで、ワイングラスで香りを楽しむのも一興です。刺身や寿司、天ぷらなど繊細な味わいの和食全般と好相性で、料理の味を邪魔せず引き立てます。辛口でありながら飲みやすく、日本酒初心者の方が淡麗辛口の魅力を知る入門酒としてもおすすめの1本です。
会津ほまれ 純米大吟醸 極

福島県喜多方市に蔵を構える「ほまれ酒造」が手がける辛口の純米大吟醸酒です。ほまれ酒造は1918年の創業で、もともと米問屋や味噌・麹製造業を営んでいた唐橋幸作氏が酒蔵を譲り受けて創業。全国新酒鑑評会で13回の金賞受賞歴を誇る高い技術力を持ちながら、リーズナブルで毎日楽しめる日本酒造りにも挑戦している蔵元です。
本銘柄は、リンゴや洋ナシを思わせるフルーティーでなめらかな香りが特徴。旨みとやわらかな酸味があり、すっきりとした喉越しを楽しめます。日本酒度+1で淡麗ながら米の旨みも感じられ、後味にピリッと心地よい辛さが残る中辛口から辛口の味わいに仕上がっています。
冷やして飲むのがおすすめで、11〜14℃程度に冷やすと香りと味わいのバランスがより引き立ちます。白身魚の刺身や鶏肉の塩焼きなど、あっさりとした和食との相性が良好。コスパにも優れ、辛口日本酒を気軽に楽しみたい初心者の方におすすめの1本です。
白瀧酒造 上善如水 純米吟醸
まるで澄み切った水のように清らかな酒質を持つ日本酒です。原料には厳選された国産のお米と米麹に加え、新潟県・越後湯沢の清冽な雪どけ水を仕込み水に使用しています。キレのある軽快な味わいと、フレッシュな果実を思わせる華やかな香りが特徴です。
飲みやすさで人気の銘柄なので、日本酒初心者の方にもおすすめ。食中酒としても相性がよく、和食・洋食・中華など幅広い料理とマッチする点が魅力です。精米歩合は55%で、日本酒度は+4とやや辛口に仕上がっています。
さまざまなシーンで楽しめるよう、ボトルのバリエーションも豊富。180ml・300ml・720ml・1800mlのほか、行楽やアウトドアにもぴったりの180mlボトル缶タイプもラインナップされています。
白鶴酒造 特撰 特別純米酒 山田錦
原料米に兵庫県産の厳選された「山田錦」を全量使用した日本酒です。種類は特別純米酒で、口に含むとふくらむコク深さと、後味の軽快なキレが特徴。また、仕込み水には六甲山系の名水を使用しており、清らかな酒質に仕上がっています。
飲み頃温度は冷酒、もしくは燗酒が好相性。冷やすとキレのよさが際立ち、あたためるとまろやかな旨みが広がります。やや辛口の味わいで、刺身や焼き魚、湯豆腐などあっさりした料理のほか、ビーフステーキとともに味わうのもおすすめです。
山田錦の個性をリーズナブルに堪能できる1本のため、初心者の方にもぴったり。ボトルのバリエーションは180ml・300ml・720ml・1800mlと豊富なので、幅広いシーンで楽しめます。
初心者におすすめの日本酒|スパークリング
宝酒造 松竹梅白壁蔵 澪
世界40ヶ国以上で愛される、日本を代表するスパークリング日本酒です。アルコール度数は5%の低アルコールタイプなので、気軽に日本酒を楽しみたい初心者の方にもぴったり。マスカットを思わせるような、やさしい甘みとフルーティーな香りが特徴です。
飲み頃温度は0~5℃のため、飲む前に冷蔵庫でしっかり冷やしておくのがおすすめ。スパークリングワインのように乾杯酒として楽しめるほか、食事と合わせる際は和食はもちろん、チーズとも好相性です。
ボトルのバリエーションは150ml・300ml・750mlの3種類がラインナップ。飲み切りサイズからみんなで飲めるサイズまで、多彩なシーンに対応するボトルを選べます。
一ノ蔵 発泡清酒 すず音
気品あふれるやさしい味わいを堪能できる、初心者の方にもおすすめの日本酒。1998年に発売を開始した、スパークリング日本酒のパイオニアとしても知られる銘柄です。
本銘柄は「和製シャンパン」ともいわれるように、シャンパンと同じ瓶内二次発酵を用いて造られています。グラスに注ぐと立ちのぼる繊細な泡立ちが鈴の音を連想させることから、「すず音」と名付けられました。
口に含むとお米の風味とともに甘酸っぱさが広がり、発酵の過程で自然に生まれた炭酸ガスの心地よい刺激を楽しめます。乾杯酒にはもちろん、食後のデザートやカクテルベースなど、幅広いスタイルに対応する1本です。
平和酒造 紀土 純米大吟醸 スパークリング
原料米に良質な「山田錦」を使用し、50%まで磨き上げて醸した純米大吟醸のスパークリング日本酒。瓶内二次発酵によるきめ細かい泡立ちが特徴です。
やさしい甘みや華やかな香りに加え、泡のフレッシュ感も兼ね備えた味わいは、食中酒におすすめ。日本酒初心者の方にも飲みやすい仕上がりが魅力です。飲み頃温度は、5~15℃程度まで冷やせばより美味しく楽しめます。
初心者におすすめの日本酒|飲み比べセット
獺祭(DASSAI) おためしセット 180ml×3本
人気銘柄「獺祭」の3種類の純米大吟醸を飲み比べできるセットです。手がける旭酒造は1770年創業の老舗酒蔵で、データと技術を活用した近代的な酒造りと徹底した品質管理で獺祭ブランドを世界的なものへと成長させました。本セットは獺祭のエントリーモデルとして、精米歩合による味わいの違いを体験できる構成になっています。
「磨き二割三分」は華やかで繊細な香りと蜂蜜のような甘み、「磨き三割九分」はバランスのよい香りと上品な甘み、「磨き45」は米の旨みとコクをしっかり感じられる味わいです。精米歩合が低いほど雑味が少なく軽やかに、高いほど濃醇になるという日本酒の基本を、飲み比べながら楽しく学べます。
10〜12℃に冷やして飲むのがおすすめで、ワイングラスで香りを堪能するのも一興です。刺身や天ぷらなど繊細な和食とよく合います。獺祭の世界観を手軽に体験できる、ギフトとしても喜ばれるセットです。
酔園 日本酒 3本セット
長野県安曇野市の「EH酒造」が手がける、日本酒の基本を楽しめる飲み比べセットです。江戸時代末期から続く蔵の技を受け継ぎ、北アルプスの伏流水と信州産の酒米「ひとごこち」を使って丁寧に醸されています。
純米吟醸・純米酒・本醸造の3種類を飲み比べでき、それぞれ異なる味わいが魅力。純米吟醸はほのかな吟醸香と優しい甘み、純米は米の旨みとキレのよさ、本醸造はすっきりとした喉越しで飲み飽きしない仕上がりです。
冷やして飲むのがおすすめで、10℃前後に冷やすとそれぞれの個性が引き立ちます。白身魚の刺身や天ぷらといった繊細な和食から、焼き鳥などの肉料理まで幅広く好相性。300mlの角瓶タイプで専用のお猪口も付いているため、初心者の方が日本酒の飲み比べを気軽に楽しめるおすすめのセットです。
玉乃光酒造 はじめての玉乃光セット
京都伏見の玉乃光酒造が手がける、定番の純米吟醸と純米大吟醸を飲み比べできるセットです。玉乃光酒造は1673年創業で紀州藩の御用蔵としての歴史を持ち、戦後に京都へ移転。1964年には業界に先駆けて純米酒を復活させ、米・水・麹だけで造る純米酒造りに専念してきた純米吟醸蔵として知られています。
純米吟醸「酒魂」は米の旨みと酸味がバランスよく調和したやや辛口で、主張しすぎない料理を引き立てる食中酒としての味わいが魅力。純米大吟醸「備前雄町」は雄町米ならではのやわらかな吟醸香とふっくらとした厚みのあるボディが特徴で、酸味と旨みが絶妙に溶け合います。精米歩合や米の違いによる味わいの変化を体感できるセットです。
冷酒でも燗でも味わい深く、特にぬる燗にすると米の旨みが際立ちます。出汁を使った和食や天ぷら、魚の塩焼きと相性がよく、食中酒におすすめ。純米酒の奥深さを知りたい初心者に適した入門セットです。
福光屋 日本酒ミニボトル300mL×5本 代表銘柄 飲み比べセット
金沢で400年近い歴史を誇る「福光屋」が手がける代表銘柄5種の飲み比べセットです。福光屋は1625年創業の老舗酒蔵で、2001年には全量純米酒製造を実現。契約栽培米と霊峰白山の伏流水「百年水」を使い、米と水のみで醸す伝統的な酒造りにこだわり続けています。
セットには「加賀鳶」「黒帯」「福正宗」「風よ水よ人よ」「瑞秀」の5種がラインナップ。芳醇な旨みと粋なキレが特徴の辛口純米から、まろやかで飲みやすいタイプまで個性豊かな味わいを楽しめます。
冷やして飲むのはもちろん、ぬる燗にすると米の旨みが一層引き立ちます。刺身や焼き魚、煮物などの和食全般と相性がよく、辛口タイプは肉料理や濃い味付けの料理ともよく合います。300mlの飲み切りサイズで説明書付きのため、日本酒を初めて飲み比べる方にもおすすめのセットです。
初心者におすすめの日本酒の飲み方

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日本酒は温度によって味わいが大きく変わります。初心者の方はまず、冷酒(5〜10℃)で楽しむのがおすすめ。アルコール感がやわらぎ、フルーティーな香りを感じやすくなります。純米吟醸や大吟醸の華やかなタイプにぴったりです。
常温(15〜20℃)では、米の旨みやコクが自然に広がり、純米酒や本醸造酒がよりまろやかになります。出汁を使った和食や焼き魚と相性抜群です。
慣れてきたら、ぬる燗(40℃前後)にも挑戦してみてください。温めることで香りと旨みがふくらみ、辛口酒やコクのある純米酒が一層味わい深くなります。
器にもこだわると楽しさが倍増。香りを引き立てたいならワイングラス、やわらかさを感じたいならお猪口がおすすめです。温度と器を変えるだけで、日本酒の奥深さをより身近に感じられます。



































初心者の方は、ある程度精米歩合が低く、口当たりのよい日本酒から試すのがおすすめ。なかでもフルーティーな香りやほどよい甘みのある銘柄だと飲みやすく感じます。料理と合わせるなら、すっきりとした辛口が適しています。セット販売もされているので、ぜひ自分の好みに合う1本を見つけてみてください。