欧米をはじめアジアでも日本酒の人気が出ていることもあり、国内でも日本酒への関心が高まっています。特に、飲み慣れていない初心者やお酒に弱い方でも飲みやすいのは、甘口の日本酒。辛口のモノよりも上品で柔らかな口当たりが魅力です。
今回は、数ある日本酒のなかから超甘口の日本酒をご紹介。純米大吟醸からスパークリング日本酒まで、バリエーションが豊富なので、気になる銘柄をぜひチェックしてみてください。
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超甘口の日本酒を探す際は、日本酒の甘さ・辛さを数値で表した指標「日本酒度」をチェックしましょう。日本酒度は、酒に含まれている糖分の比重によって、糖分が水より軽いとプラス、重いとマイナスと表記されます。一般的に「甘口」とされるのは日本酒度-3.5以下のお酒です。
-6.0以下の酒を「大甘口」、-10.0以下の場合は「超甘口」と言うこともあります。なお、-1.5〜-3.5程度のモノは「やや甘口」です。
超甘口の日本酒を探している方は「大甘口」とされる、日本酒度-6以下の銘柄を選ぶと甘口酒の味わいをしっかりと堪能できます。なお、日本酒度が同じでも、酸度が低いものほど甘く感じられる傾向にあることも覚えておきましょう。
超甘口の日本酒おすすめ銘柄
越後鶴亀 ワイン酵母仕込み 純米吟醸
ワイン酵母を用いて醸造された、白ワインのような味わいの日本酒です。甘さと酸味のバランスを取るために3年もの時間を費やして開発されました。日本酒度は-32、酸度+4と甘めながらも比較的酸味が強いのが特徴です。
リンゴに例えられる爽やかな甘みと酸味を楽しめるのも魅力のひとつ。冷やして食前・食中酒として飲むのがおすすめです。
楯の川 純米大吟醸 十八
「酒米の王」と評される山田錦を100%使用した楯の川酒造の甘口日本酒です。精米歩合は18%と贅沢な磨きを行なっているのがポイント。本銘柄1本を造るために、玄米にして2kgもの山田錦が使われています。酒米の香味が極めて高い「中取り」部分のみを使った贅沢なお酒です。
日本酒度は-6と適度に甘く、酸度は1.4とやや控えめ。上品な香りに柔らかな甘味と深い旨みを味わえる高級日本酒です。
男山 復古酒
男山は、大雪山の伏流水を仕込み水として使う北海道の日本酒。淡麗でキレがよい辛口の日本酒が多くラインナップされていますが、本銘柄は日本酒度-50という超甘口なのが特徴の日本酒です。
製法は、元禄時代の古文書に記された純米濃厚仕込みを再現しています。米麹由来の濃厚でとろりとした甘味が感じられるので、甘酒のような印象が感じられるのもポイント。日本酒が苦手な方でも飲みやすいおすすめ銘柄です。
八海山 貴醸酒
コシヒカリの名産地・新潟県南魚沼の八海山を代表する超甘口の貴醸酒です。貴醸酒とは、酒造りの三段仕込みの最終工程で、仕込み水の代わりに日本酒を使用して造られる贅沢な高級酒。日本酒としては珍しい、とろみと甘味が特徴です。
日本酒度は-36、酸度2.5で、アルコール分は高めの17.5%。濃醇な甘味とスッキリした酸味が楽しめます。おすすめの飲み方は冷酒やオンザロック。アイスクリームにかけて味わうのも一興です。
勝山 純米吟醸 LEI SAPPHIRE LABEL
フランス料理やチーズ、デザートに合うお酒を目指してデザインされた日本酒。フランスシェフの意見を採り入れることで、アルコール分を抑え、肉料理に合う肉厚のボディーとすることを実現しました。
原料米として仙台産の一等ひとめぼれを使用して、アルコール分は12%です。日本酒度-42、酸度は2.0。フランス料理の前菜をはじめ、日本酒が苦手といわれている肉の煮込み料理にもマッチする日本酒です。
富翁 純米酒 プルミエアムール
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2012」で最高金賞を獲得した実力派の日本酒。味わいは日本酒度-34の超甘口です。国産米100%を使用した精米歩合68%の純米酒。アルコール分13%と低く、飲みやすいお酒です。
酸度4.3と酸味が強いのがポイント。白ワインに似た甘酸っぱさが、フレンチやイタリアン料理によく合います。米の旨みを引き出す黄麹と、クエン酸を多く作る白麹を使ったハイブリッドな日本酒。一味違った味わいが魅力の個性的な日本酒です。
玉川 Time Machine 1712
江戸時代の製法で造られた超甘口の日本酒です。通常の吟醸酒と比べて、5倍以上のアミノ酸を含んでおり、濃厚な甘さがすっと切れる後味のよさが魅力。そのため、デザートワイン同様に食前酒として最適の日本酒です。
酒米に兵庫県の北錦を使用して、88%精米してあります。ブルーチーズやフォアグラ、そしてアイスクリームに合う新感覚の日本酒です。
大関 極上の甘口
日本一の酒生産地、灘の大関酒造が手がける日本酒度-50の超甘口のお酒です。同社の上撰酒に比べて、1.4倍のお米を使用するという贅沢な製法がポイント。酸度は2.3と一般的です。
味わいは濃醇甘口。米本来の上品な甘味と適度な酸味と口あたりのよさが楽しめます。手頃な価格なので普段飲み用の超甘口酒としておすすめです。
富久錦 純米 Fu.
富久錦は天保10年に創業した兵庫県の老舗蔵元。現在は純米酒だけを製造する蔵元として知られています。本製品は地元兵庫県加西市産「キヌヒカリ」を原料とし、70%まで精米した甘口の日本酒です。
アルコール分が8%と低いのがポイント。ほんのりとした甘みと爽やかな酸味と相まって飲みやすく、女性にもおすすめです。白ワインを思わせる果実の様な風味。ワイングラスで飲むのが楽しい甘口酒です。
南部美人 あわさけスパークリング
「SAKE COMPETITION 2018」において、発泡酒部門1位を獲得したスパークリング日本酒です。瓶の中へ酵母を戻して再発酵させる「瓶内二次発酵」で造られているのがポイント。泡がじっくり熟成されて、泡立ちがきめ細かになる、本格的な製法です。
日本酒度は-20で、酸度1.6。爽やかなスパークリングとともに、口の中にしっかり残るお米の風味が魅力の日本酒です。
糀おしろい 純米
蔵元のアリサワ酒造は明治10年に設立された高知県の酒造メーカー。全国新酒鑑評会最高位の金賞を獲得するなど、近年注目を浴びています。本製品は高知県コシヒカリを100%使用した、どぶろく風もろみ酒です。味わいは、口当たりのよい濃厚甘口。お米本来の柔らかい甘みと旨味、クリーミーな濁りが魅力です。
煮物や揚げ物など、味の濃い料理との相性がよく、冬の鍋物にも最適。ロックからお燗まで、幅広い温度で飲んでも、風味を損なわない甘口酒です。
甘口の日本酒はふくよかなお米の香りと甘味が魅力。特に、超甘口のお酒は、初心者でもその魅力をしっかり楽しめます。超甘口の日本酒には、気軽に普段飲みできるリーズナブルなモノから、名蔵元が酒米を贅沢に使って手間ひまかけて造った高級品まで幅広いラインナップがあるのも魅力です。お気に入りの1本を見つけてぜひ味わってください。