寒い季節にお店で頼む方が多い熱燗。日本酒をあたためて飲むことを指し、常温や冷酒とはまた異なった味わいが楽しめるため人気の高い飲み方です。気温の低い日に熱燗を飲むことで体が芯からあたたまります。

しかし、具体的にどんな日本酒が熱燗に向いているのかは案外知られていません。そこで今回は、熱燗に適したおすすめの日本酒をご紹介。熱燗好きの方はもちろん、あまり飲んだことのない方も参考にしてみてください。

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熱燗とは?

熱燗とはあたためた日本酒のことを指し、特に寒い時期に好まれる日本酒の飲み方です。日本酒は冷や、常温、熱燗など、温度によって味わいが変化するのが特徴。日本酒をあたためることを「お燗する」といい、熱燗にすることで風味がよくなる日本酒を「燗上がりする酒」と呼びます。

一般的には、旨味や酸味が多く味のしっかりした日本酒が熱燗向き。また、熱燗はあたためた日本酒全般を指す場合もありますが、正確には温度ごとに呼び方があり、大まかには55℃以上をとびきり燗、50℃前後を熱燗、45℃前後を上燗、40℃前後をぬる燗、35℃前後を人肌燗、30℃前後を日向燗といいます。

それぞれの日本酒には魅力が際立つ温度があるので、蔵元のすすめる温度を参考にして適温に調節することが大切です。熱燗は日本酒をより深く楽しめる飲み方であり、合わせる料理の幅も広がります。ぜひさまざまな種類の日本酒を試してみてください。

熱燗におすすめしたい日本酒の選び方

燗の種類で選ぶ

日向燗、人肌燗、ぬる燗におすすめの日本酒

30~40℃のほんのりとあたたかさを感じる日向燗、人肌燗、ぬる燗は、日本酒のまったりとした味わいをより強く引き出し、甘みとコクをじっくりと味わえる温度帯。これらの燗におすすめなのは、純米酒、本醸造酒といった精米歩合が低めの日本酒です。

精米歩合とは、いわゆる「米の磨き度合い」のこと。元の米に対しての重さの比率を指すため、「精米歩合70%」の場合、玄米から70%ほどの重さになるまで磨かれていることを指します。純米酒や本醸造酒は磨きが少なく、米本来の味をより強く感じられる日本酒です。

純米酒は精米歩合が何%という決まりがなく米と米麹だけを使った種類で、どっしりとした素朴さがよい味わいを出しています。本醸造酒は精米歩合70%以下で醸造アルコールを加えているので、すっきりとした味わいです。すこしだけ燗をすることで、やや無骨ともいえる特徴がやわらぎ、芳醇な味わいが楽しめます。

上燗、熱燗、とびきり燗におすすめの日本酒

45℃前後の上燗は、ふんわりとした湯気が舞い日本酒の香りと味わいがより強く感じられる温度帯。おすすめは、米のうまさをストレートに感じられる純米酒です。

50℃前後の熱燗は、燗のなかでもベーシックな温度。甘さが出すぎないようややすっきりとした飲み口にする、純米酒に醸造アルコールを加えた本醸造酒がおすすめです。熱燗にすることで、醸造アルコールの透明感のある味わいと共に日本酒らしいふっくらした米の香りが広がります。

55℃以上のとびきり燗はアルコールが強調されるので、シャープな香りとキリリとした辛口を楽しめます。特に純米酒や本醸造酒がおすすめ。時間経過により冷えていくことで、違ったうまさが味わえるのも魅力です。

なお、純米酒などの特定名称酒に属さない「普通酒」という種類もあります。紙パックなどで売られている、手頃な価格の日本酒の多くは普通酒にあたります。テーブルワイン感覚で楽しめる普通酒は、好みの温度で楽しむのがおすすめです。

味わいで選ぶ

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一般的に、熱燗に向いているといわれるのは旨味や酸味が強く、どっしりとした味わいの日本酒です。濃醇なタイプの日本酒はあたためることで風味が引き立ち、味わいのキレが増します。

反対に、熱燗向きでないといわれる日本酒は華やかな香りの吟醸酒や、フレッシュな味わいを楽しめる生酒。これらの日本酒は、常温や冷やで飲む方がおすすめです。

しかし、なかには吟醸酒や生酒でも熱燗に向いていると評される日本酒はあるので、ぜひさまざまな日本酒を熱燗で試してみてください。

酸度で選ぶ

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熱燗に向いている日本酒を選ぶには、酸度もポイント。酸度が高い日本酒の方が熱燗に適している傾向があります。酸度とは、日本酒の味わいに酸味や旨味をもたらす有機酸の量を表す数値。日本酒の酸度が高いと、甘みが少なくコクや辛味を感じやすくなり、日本酒の酸度が低いと甘く淡麗に感じやすくなります。

コクのある日本酒は、あたためても味わいのバランスが崩れにくいのが特徴。酸度は日本酒を選ぶうえで指標となる数値のひとつなので、ぜひチェックしてみてください。

純米酒か本醸造酒かで選ぶ

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日本酒には本醸造酒、純米酒、吟醸酒など、さまざまな種類があります。なかでも熱燗向きとされるのは、純米酒系の日本酒です。日本酒の米本来の旨味が追求されたタイプで、熱燗にするとより旨味や風味を引き出せます。

特に、旨味が強いとされる「生酛(きもと)造り」や「山廃仕込み」は熱燗に適しているのでおすすめです。また、純米酒はあたためすぎるとアルコールが強調されてしまい辛くなるともいわれているため、まろやかな味わいが好きな方は本醸造酒系の日本酒がおすすめ。

本醸造酒は、しっかりとあたためても旨味や香りが損なわれにくいのが魅力です。燗のなかでも温度の高い熱燗の日本酒が好きな方は、チェックしてみてください。

熱燗におすすめの日本酒|辛口

平瀬酒造店 久寿玉 飛騨乃辛燗 特別本醸造

平瀬酒造店 久寿玉 飛騨乃辛燗 特別本醸造
お米のやわらかな旨味と心地よい酸味が特徴

辛口好きにおすすめの日本酒「飛騨乃辛燗」。約400年の歴史がある飛騨高山の老舗酒蔵「平瀬酒造店」が、岐阜県産の酒造好適米「ひだほまれ」を100%使用し、北アルプスの伏流水でじっくりと醸したこだわりの本醸造酒です。

口のなかで広がる、お米のやわらかな旨味と心地よい酸味が魅力。好みに応じて冷やや常温でも味わえますが、お燗にすると一層キレが増し、爽快な辛さを楽しめます。

特におすすめの飲み方は、上燗や熱燗などの熱めにつけたお燗。ぜひ、飛騨高山の郷土料理である朴葉味噌などを酒の肴に、シャープな辛味と冴えわたるキレをちびちびと堪能してみてください。

神亀酒造(Shinkame Brewery) 神亀 純米清酒

神亀酒造(Shinkame Brewery) 神亀 純米清酒
濃い味付けや脂っこい肉料理などと相性のいい味わい

埼玉県の純米蔵「神亀酒造」が醸すレギュラー日本酒、「神亀 純米清酒」。2年以上の熟成を経て、米のふくよかな旨味と奥深いコク、心地よいキレを引き出した濃醇辛口タイプの銘柄です。

濃厚でボリュームのある味わいは、さまざまな料理と楽しむ食中酒にぴったり。濃い味付けや脂っこい肉料理などと合わせてもお酒の味が負けずに、お互いの旨味が引き立ちます。

飲み方は、旨味が一層膨らむ熱燗やぬる燗がぴったり。熱めにつけたお燗をゆっくり嗜みつつ、冷めるごとの味わいの変化を堪能するのもおすすめです。

玉乃光(TAMANOHIKARI SAKE BREWING) 純米吟醸 酒魂

玉乃光(TAMANOHIKARI SAKE BREWING) 純米吟醸 酒魂
冷や・常温・熱燗と幅広い温度帯で楽しる1本

選りすぐりの国産米を精米歩合60%まで磨き上げ、京都伏見の豊かな地下水「伏水」で醸した辛口純米吟醸酒です。米のほのかな旨味に、高い酸度によるすっきりとキレのある飲み口が特徴。食中酒に飲んでも主張しすぎず、料理の味をシンプルに引き立てます。

冷や・常温・熱燗と幅広い温度帯で楽しるタイプですが、お燗にするなら40℃前後のぬる燗がおすすめ。旨味がまろやかに開いて、一層豊かな味わいを堪能できます。

なお、本銘柄は、比較的価格が安く、「全国燗酒コンテスト2019」の「お値打ちぬる燗部門」でも最高金賞を獲得している実力派。さまざまな食事に合わせて毎日気軽に楽しめる、コスパのよい日本酒を探している方はぜひチェックしてみてください。

龍力(Tatsuriki) 特別純米 生酛仕込み

龍力(Tatsuriki) 特別純米 生酛仕込み

江戸時代から伝わる生酛仕込みの伝統的な日本酒です。兵庫県特A地区産の高級酒造好適米「山田錦」を使用し、揖保川の清冽な軟水で醸した上質な1本。口に含めば、米の穏やかな香りと旨味をしっかりとした酸が包み込む、膨らみのある味わいが広がります。

冷やから熱燗まで幅広い温度帯で楽しめますが、「全国燗酒コンテスト」で何度も最高金賞や金賞を獲得している本銘柄は、お燗で飲むのがおすすめ。あたためると旨味や複雑味があふれ出し、温度によってさまざまな表情を堪能できます。

濃醇ながらもスパッとキレる軽快な後口で、食中酒にもぴったり。ぜひ、好みの温度の燗酒を焼き魚やおでんなどのシンプルな料理と合わせて、のんびりと嗜んでみてください。

大七酒造 大七純米生酛

大七酒造 大七純米生酛

1752年の創業以来、生酛造り一筋で日本酒を醸す老舗酒蔵「大七酒造」の「大七純米生酛」。華やかかつ上品な香りに、1年熟成を経て円熟味を増した豊かなコクと旨味、やや高めの酸度によるすっきりとしたキレを楽しめるバランスのよい銘柄です。

ぬる燗・熱燗・とびきり燗とどんな温度帯でも味の輪郭が崩れずおいしく味わえるため、燗酒上級者にはもちろん、生酛初心者の方にもおすすめ。だしの効いたあっさり味の和食にこってりとした中華、クリーム系の洋食と、合わせる料理を選ばない万能さも魅力です。

相原酒造 雨後の月 辛口純米酒

相原酒造 雨後の月 辛口純米酒

雨上がりの空を月が明るく照らすような澄みきって美しい酒を造りたい、という思いのもとに大吟醸造りで醸される「雨後の月」。本銘柄は、日本酒度+5、酸度1.8の酒質に仕上げられた飲みごたえのある辛口純米酒です。

グラスやお猪口に注ぐと立ち上がるのは、穏やかかつ爽やかな吟醸香。口に含めば、シャープな辛さに酸味と旨味が心地よく折り重なる、肉付きのよい味わいが広がります。

後半にかけてきれいに抜けるキレのよさは、何杯飲んでも飲み飽きしにくく、毎晩の食中酒にぴったり。飲用シーンや料理、その日の気分に合わせて、冷やから熱燗までオールマイティーに活躍します。

透明感のあるさらりとした口当たりで飲みやすいため、辛口の日本酒初心者の方の入門酒にもおすすめ。比較的リーズナブルでコスパがよいのもポイントです。

黒龍酒造(KOKURYU) 九頭⿓ 燗たのし

黒龍酒造(KOKURYU) 九頭⿓ 燗たのし

福井県を代表する老舗の酒蔵「黒龍酒造」が手がける、お燗用の純米酒です。福井県産の「五百万石」を使用し、低温で2年間じっくりと熟成させて造られているのが特徴。ふくよかな旨味を感じられる穏やかな味わいに仕上がっています。

やや辛口でキレも持ち合わせており、食中酒として適しているのも魅力。食事を選ばないため、鍋やおでんなどと一緒に飲んでぽかぽかとあたたまるのもおすすめです。

また、ぬる燗から熱燗、とびきり燗までさまざまな飲み方ができるのもポイント。温度によって異なる表情を楽しめるので、その日の気温や気分に合わせて、好みの温度で味わってみてください。

車多酒造(shata shuzo) 天狗舞 山廃純米大吟醸

車多酒造(shata shuzo) 天狗舞 山廃純米大吟醸

石川県に蔵を構える「車多酒造」が独自の山廃酒母造りで醸す、「天狗舞」ブランドの純米大吟醸酒。米どころとして知られる加賀平野の良質な酒米を精米歩合45%まで磨き上げ、霊峰白山から湧き出る伏流水で丹念に仕込んだ高級銘柄です。

フルーティーでやわらかな吟醸香に、熟成によって育まれた山吹色の美しい液色が魅力。35~40℃程度のぬる燗につければ、凝縮された米の旨味とコクが口のなかへじんわりと広がります。

すっきりとした味わいに、キリリと引き締める後口は、食中酒にもおすすめ。刺身や焼き魚などの淡白な和食に、鍋料理や肉料理、カジュアルな洋食と幅広いジャンルの食事と合わせて楽しめます。

自分へのご褒美や特別な日の祝い酒にもぴったりの上質な日本酒を探している方は、ぜひチェックしてみてください。化粧箱入りなので大切な方へのプレゼントにも適しています。

秋田酒類製造 高清水 辛口パック 1800ml

秋田酒類製造 高清水 辛口パック 1800ml

秋田酒類製造が展開する秋田の人気地酒ブランド「高清水」。本銘柄は、秋田県産米を用いて麹米60%、掛米65%で醸した、辛口タイプの普通酒です。

米の旨味を逃がさず甘みのみを抑えた、まろやかかつ軽快な口当たりが特徴。飲用シーンや料理に合わせて幅広い温度帯で楽しめるタイプですが、お燗にするなら、ぬる燗または熱燗がおすすめです。

比較的価格が安いのもうれしいポイント。すっきりと飲みやすい日本酒を好む方や、毎日の晩酌で気軽に飲めるコスパのよい銘柄を探している方はぜひチェックしてみてください。

辰馬本家酒造 上撰 黒松白鹿 超辛 本醸造

辰馬本家酒造 上撰 黒松白鹿 超辛 本醸造

本醸造酒を熱燗で飲みたい方におすすめの日本酒です。ドライで爽やかな飲み口が特徴で、淡麗タイプながら尻口がキリッと締まっています。味の濃いおつまみや鍋料理との相性もよく、食中酒として飲めるのが魅力です。

日本酒度は+7、精米歩合は70%で、約50℃の熱燗にすると酸味と甘みがまろやかになり後味がキリッとします。腰の強い味わいを好む方には熱燗がおすすめです。その日の料理や気分に合わせて、ぬる燗や常温でもおいしく飲めます。

全国燗酒コンテスト2022の「お値打ち熱燗部門」で金賞を受賞しているのもポイント。コスパもよく、1800mから180mlまで4サイズ揃っているので、自分の飲む量に合うモノをチェックしてみてください。

司牡丹酒造 司牡丹 船中八策

司牡丹酒造 司牡丹 船中八策

坂本龍馬が船中で起草したとされる策「船中八策」の名を冠した、ロマンあふれる日本酒です。造り手は、高知県で古い歴史を有する老舗「司牡丹酒造」。酒米を精米歩合60%まで磨き、清流仁淀川水系の湧き水で丹念に仕込んだ端麗辛口タイプの純米酒です。

日本酒度+8前後、酸度1.4前後の超辛口ながら、口中でやわらかく膨らむ米の旨味が魅力的。さっぱりと引き締めるキレのよさは、特に新鮮魚介をはじめとする和食と相性がよく、食中酒として飲めば料理のおいしさを上品に引き立てます。

寒い季節にお燗につければ、一層奥行きを増す米本来の香りと旨味を堪能できます。

飛良泉本舗 山廃純米酒 特別純米酒

飛良泉本舗 山廃純米酒 特別純米酒

力強い辛口日本酒を好む方におすすめの銘柄。古い歴史を持つ秋田の日本酒蔵「飛良泉本舗」が、県内産の「美山錦」と「秋田酒こまち」を使用し、伝統の山廃仕込みで丁寧に醸すこだわりの特別純米酒です。

口に含むと広がるのは、ふくよかな米の旨味と、山廃ならではのシャープな酸味。飲みごたえのある味わいは、燗酒にしても輪郭が崩れにくく、特にぬる燗でおいしさが一層豊かに膨らみます。

また、魚にも肉にも相性がよいため、日々の食中酒にぴったり。ぜひさまざまな料理と合わせながら、じっくりと堪能してみてください。

熱燗におすすめの日本酒|甘口

名倉山酒造 純米酒 月弓

名倉山酒造 純米酒 月弓

福島県のオリジナル酒米品種「夢の香」を精米歩合55%まで磨き、二種の酵母を用いて醸した、こだわりの純米酒です。全国日本酒コンテストにてグランプリの受賞歴を持つ実力派の1本。口に含めば、華やかさとともに、米の甘みと旨味が広がります。

繊細かつ爽やかな飲み口は、さまざまな食事と楽しむ食中酒にぴったり。45℃前後のぬる燗につければ、香りと旨味が一層やわらかく膨らんで、日本酒と料理が互いの味を相互に引き立て合います。

飲みやすいので、強いキレ味の辛口日本酒が苦手な方や、燗酒初心者の方にもおすすめ。比較的リーズナブルでコスパがよいのもポイントです。

一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口

一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口

日本有数の米どころ、宮城県大崎市に蔵を構える「一ノ蔵」の甘口本醸造酒です。グラスやお猪口に注ぐと立ち上がる、甘く豊かな香りが魅力的。口に含めば、米の旨味とコクがまろやかに広がり、心地よい甘みの余韻を残します。

飲み方は、常温またはお燗がおすすめ。ぬる燗にしてじんわりと膨らむ米の旨味を味わったり、55℃以上のとびきり燗にしてシャープな味わいに酔いしれたりなど、ぜひ飲用シーンや好みに合わせてさまざまな燗酒を堪能してみてください。

沢の鶴(Sawanotsuru) 特別純米酒 本格甘口 山田錦

沢の鶴(Sawanotsuru) 特別純米酒 本格甘口 山田錦

創業300年をこえる兵庫県の大手酒造メーカー「沢の鶴」が手がける日本酒。通常の2倍以上の麹を使用し、六甲山系の天然水で贅沢に仕込んだ、日本酒度-12の本格甘口純米酒です。

山田錦ならではのきれいな酒質で、口に含むと広がる麹由来の凝縮したコクと芳醇な甘みが魅力。「全国燗酒コンテスト2020」で「お値打ちぬる燗部門」の金賞も獲得しており、お燗につければ豊かに膨らむ旨味と後口に残る穏やかな余韻を堪能できます。

ペアリングには、和洋中問わずしっかりと味付けをした料理がおすすめ。やさしい口当たりで飲みやすく、比較的リーズナブルでコスパもよいため、燗酒初心者の方の入門編にもぴったりです。

喜久水酒造 本醸造にごり酒 白貴天龍

喜久水酒造 本醸造にごり酒 白貴天龍

ふくよかな米の香りとクリーミーな舌触りが魅力の「白貴天龍」。長野県飯田市に本社を置く南信州地域唯一の日本酒蔵「喜久水酒造」が、日本酒度-25の大甘口に仕込んだ本醸造にごり酒です。

熟したリンゴやバナナを思わせる、華やかでフルーティーな甘みと酸味が特徴。冷やや常温でも楽しめますが、ぬる燗で飲めば、とろりとした口当たりとともに膨らみを増した米の旨味がやさしく広がります。

なお、本銘柄は「全国熱燗コンテスト」にて何度も最高金賞や金賞を獲得している実力派。世界的権威のある酒類品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2021」でも、ゴールドメダルとグレートバリューサケのダブル受賞を果たしています。

国内外で評価された上品できれいなにごり酒を、ぜひお燗でじっくりと堪能してみてください。一風変わった味わいは、燗酒通の方へのプレゼントにもおすすめです。

仁井田本家 しぜんしゅ 燗誂

仁井田本家 しぜんしゅ 燗誂

農薬と化学肥料不使用の自然栽培米100%と蔵近くで採れる天然水を原料に、独自の汲出し四段仕込みで醸す「しぜんしゅ 燗誂」。醸造後に蔵で一年間じっくりと熟成させ、奥深い味わいに育まれた、お燗用の銘柄です。

好みの温度帯で楽しめますが、おすすめはぬる燗~熱燗。あたためると、香りが豊かに立ち上がり、常温では閉じていた米本来の旨味と甘みが美しく花開きます。

濃醇甘口ながらも、生酛仕込みゆえのほのかな酸味が心地よく溶け込んでおり、飲み飽きしにくいのもポイント。アルコール度数が14%と日本酒のなかではやや低めに設定されているため、やさしい酔い心地を楽しめるのも魅力です。

加藤嘉八郎酒造 清酒大山 特別純米酒 十水

加藤嘉八郎酒造 清酒大山 特別純米酒 十水

「全国燗酒コンテスト2020」での最高金賞をはじめ、数多くのコンテストや品評会で高評価を獲得している実力派日本酒「十水」。古くから酒のまちとして知られる山形県鶴岡市大山地区の老舗酒蔵「加藤喜八郎酒造」が醸す、濃醇甘口タイプの特別純米酒です。

穏やかに立ち上がる吟醸香に、米の甘みときれいな酸味が心地よく調和した膨らみのある味わいが魅力。ぬる燗ならやさしい旨味がじんわりと広がり、熱燗なら重厚感のあるしっかりとしたコクを堪能できます。

ボリュームがありながら後キレがよいので、食中酒にもおすすめ。脂っこい肉料理やこってりとしたクリーム系の料理などと合わせても酒の味が食事に負けず、互いに旨味を引き立て合います。

ぜひ、季節やシーン、料理のジャンルに合わせて好みの温度の燗酒を楽しんでみてください。

鶴乃江酒造 会津中将 純米酒

鶴乃江酒造 会津中将 純米酒

創業200年以上の伝統がある、福島県会津若松市の老舗酒蔵「鶴乃江酒造」が手がける旨口タイプの日本酒です。伝統的な手法を使い、厳しい寒さで知られる会津の風土を知り尽くした杜氏の細やかな配慮のもとで造られています。

本銘柄は、福島県産米を60%まで磨き醸した純米酒で、米のやさしい旨味を感じられるのが特徴。軽やかな甘みとすっきりとした酸によるクセの少ない味わいに仕上がっています。食中酒として適しており、会津の郷土料理であるニシンの山椒漬けなどの味の濃いおつまみともよく合います。

冷やでも燗でも楽しめ、さまざまな飲み方ができるのも魅力。上品なおいしさで、日本酒初心者にもおすすめの1本です。

大洋酒造 大洋盛 純米吟醸

大洋酒造 大洋盛 純米吟醸

新潟県最北の村上市に蔵を構える「大洋酒造」が手がけるフルーティな日本酒です。燗酒コンテスト2022において「最高金賞」を受賞した銘柄で、新潟県産「たかね錦」を使用しているのが特徴。やわらかい口当たりと自然な米の旨味、さらりと消える後味を楽しめます。

さまざまな飲み方ができるのもポイント。冷酒ですっきりとおいしく飲める一方、ぬる燗〜熱燗にあたためるとより香りが立ちます。

また、クセの少ない味わいのため食中酒としてもおすすめ。合わせる料理を選ばないので、毎日の食事のお供に適しています。スタイリッシュでレトロな雰囲気を感じられるラベルデザインも魅力的で、プレゼントとしても適している高品質な1本です。

土田酒造 シン・ツチダ

土田酒造 シン・ツチダ

群馬県川場村に蔵を構える「土田酒造」のフラッグシップ日本酒「シン・ツチダ」。群馬県産の食用米・水・麹のみを原料に、江戸時代より伝わる生酛造りで仕込んだ、完全無添加の甘口純米酒です。

飯米と同程度の90%精米で醸された味わいは、米の旨味が凝縮しており濃厚かつ芳醇。お燗につければ旨味が膨らみ、あたためる温度によってさまざまな表情を堪能できます。

食中酒に飲むなら、濃い味付けの料理と合わせるのがおすすめ。すき焼きや角煮などの和食をはじめ、中華にエスニック、イタリアンにフレンチなどと幅広いジャンルに応じる懐の深さも特徴です。

開栓後の常温保存で、時間の経過とともに少しずつまろやかな風味へと進化していくのも魅力のひとつ。ぜひ、味の成長と変化を楽しみながら、好みの温度の燗酒にじっくりと酔いしれてみてください。

今里酒造 六十餘洲 純米酒 山田錦

日本酒のやわらかい旨味を好む方におすすめの製品です。山田錦を精米歩合65%まで磨いており、キレがよいのも特徴のひとつ。「福岡国税局主催酒類鑑評会」で第1位、アメリカの「全米日本酒歓評会」で金賞を受賞したことがあるのもポイントです。

さまざまな食事に合うため、熱燗にして食中酒として飲むのもおすすめ。青魚や茶碗蒸し、おでんや白身魚のソテーなどに合わせるとおいしさが引き立ちます。日本食だけでなく中華料理にも合わせやすいのがメリット。晩酌用に1本用意しておくと重宝します。

高級感のあるラベルデザインも魅力。プレゼントしたり、お祝いの席で振舞ったりするのもおすすめです。料理と一緒に甘口の日本酒を熱燗で飲みたい方はチェックしてみてください。

菊姫 純米酒 金剱

菊姫 純米酒 金剱

米の甘みと旨味が活きた、やさしい味わいの日本酒です。石川県で有名な銘柄で、原料米の山田錦を精米歩合65%まで磨いてやや甘いソフトな口当たりに仕上げています。ふっくらと感じられる、やわらかい旨味がある日本酒を好む方におすすめです。

ナッツやカラメルを連想する穏やかな香りも特徴。日本酒ならではの熟成香を楽しみたい場合は、熱燗よりもぬる燗で飲むのがおすすめです。米のやわらかな旨味と甘みもより強く感じられ、とろみが出て口当たりもよくなります。

ふくよかな甘さがあり飲みやすいため、ホームパーティーで振舞うのもおすすめ。辛口の日本酒が苦手な方へのプレゼントにも適しています。日本酒の甘さをじっくり堪能したい方はチェックしてみてください。

南部酒造場 花垣 純米にごり

南部酒造場 花垣 純米にごり

「全国燗酒コンテスト」の「特殊ぬる燗部門」で4年連続金賞を獲得している実力派の甘口日本酒。福井の歴史ある酒蔵「南部酒造場」が純米にこだわり丁寧に醸しあげた、旨味たっぷりの純米にごり酒です。

グラスに注ぐとあらわれるのは、米のふくよかな香りと、絹のように白く艶やかな液色。とろみのあるなめらかな舌触りで、やわらかな甘みが広がったあとには、穏やかな酸味が後口をやさしく引き締めます。

燗をつければ、本来の香味が舌の上でふんわりと花開きます。

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