ロックやストレートなど、さまざまな飲み方を楽しめる「ウイスキー」。なかでもロックはグラスに氷を入れてウイスキーを注いで飲むため、味わいや香りの変化を楽しめる人気の飲み方のひとつです。
そこで今回は、ロックがおすすめのウイスキーをご紹介。ウイスキーを種類ごとにピックアップしています。ロックにぴったりなウイスキーの選び方も解説するので、参考にしてみてください。
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- 目次
- ロックがおすすめのウイスキーの特徴とは？
- ロックで飲むウイスキーの選び方
- ロックがおすすめのウイスキー｜スコッチ
- ロックがおすすめのウイスキー｜アイリッシュ
- ロックがおすすめのウイスキー｜アメリカン
- ロックがおすすめのウイスキー｜ジャパニーズ
- ロックがおすすめのウイスキー｜カナディアン
- 番外編：ウイスキーをロックで飲むなら「ロックグラス」を
- 番外編：ロックグラスのおすすめ
ロックがおすすめのウイスキーの特徴とは？
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ウイスキーは、飲み方によって自分好みの濃さやアルコール度数で楽しめるのが魅力。なかでもロックはグラスに氷を入れてウイスキーを注いで飲むため、時間の経過と共に氷が溶けて香りや風味が変化します。
ロックで飲むときはバーボンのように味や香りが強いウイスキーがおすすめです。濃厚な味わいのウイスキーは氷が溶けても味がブレにくいので、少しずつ変化していく味わいを楽しめます。
また、アルコール度数が高いウイスキーもぴったりです。度数が高いウイスキーはストレートで飲むと、樽の香りや渋みが強く出やすいのがデメリット。ロックにすることで抑えられ、甘い香りと酸味のある味わいに落ち着きます。
ロックで飲むウイスキーの選び方
ウイスキーの種類をチェック
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ロックで飲むウイスキーは、ウイスキーの種類をチェックして選ぶのがおすすめ。ウイスキーの種類を主な産地で分けると5つあり、世界5大ウイスキーと呼ばれています。イギリス北部スコットランドの「スコッチウイスキー」は、ピート由来のスモーキーフレーバーが特徴。ウイスキー本来の風味を楽しめます。
アイルランドの「アイリッシュウイスキー」は、クセが少なくて飲みやすい特徴を持つため、初心者の方におすすめです。アメリカの「アメリカンウイスキー」は、トウモロコシ由来の香ばしく甘い香りとコクが特徴。樽香の芳醇な香りも楽しめます。
日本の「ジャパニーズウイスキー」はスコッチに近い雰囲気でありながら、香りと味わいがやわらかく、なめらかな口当たりがポイントです。カナダの「カナディアンウイスキー」は、まろやかな飲み心地が特徴。ライトで飲みやすく、初めてウイスキーを飲む方にも適しています。
熟成年数をチェック
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ロックで飲むウイスキーは、熟成年数で選ぶのもおすすめです。ウイスキーは樽の中で熟成させることで、少しずつまろやかな味わいに変化するのが特徴。樽から香り成分や色素成分が溶け出し、ウイスキーに豊かな風味や香りを与えているのがポイントです。
瓶詰めされたウイスキーは熟成が進み、ピークを迎えた飲み頃の時期のモノ。8年・12年・18年などという銘柄は、それぞれの味わいや個性を楽しめる時期として販売されています。なお、ウイスキーは熟成期間が長いほど高級品として扱われるのが一般的。長期間の熟成に耐えられるウイスキーが希少なためです。
銘柄によって熟成時期のピークが異なり、それぞれの味わいを楽しめるのもウイスキーの魅力。熟成年数の異なるウイスキーを飲み比べ、自分好みの味わいを見つけてみてください。
ロックがおすすめのウイスキー｜スコッチ
ジョニーウォーカー(JOHNNIE WALKER) ブラックラベル12年
スコットランドで丹念に造られた、スコッチウイスキーです。ブラックラベルを象徴するスモーキーフレーバーと、12年熟成による樽香が特徴。バニラのような甘みと、オレンジやレーズンを思わせるフルーティーな味わいの変化を楽しめます。
7世代にわたり受け継がれてきた門外不出のブレンディング技術を採用。29種類の味わい深いシングルモルトをブレンドしています。「傑作」や「プレミアムウイスキーのエベレスト」と称されるジョニーウォーカーを代表するブレンドです。
ブラックラベルは色でラインナップを表現するアイデアによって、1909年に誕生。四角いボトルに斜めに傾いたラベルと共に、100年以上愛され続けてきた商品です。世界中で親しまれているウイスキーをロックで飲んでみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
デュワーズ(Dewar’s) 18年
18年以上の原酒をブレンドし、再び樽に戻して熟成させる「ダブルエイジ製法」を採用したスコッチウイスキーです。なめらかな味わいと、フルーツに蜂蜜を垂らしたような甘い香りが特徴。ロックはもちろん、ストレートやトゥワイスアップで飲むのに適した商品です。
キーモルトの個性がバランスよく調和しているのがおいしさの秘訣。バタースコッチにアーモンドやバターを含んだような、心地よい味わいがポイントです。豊かな樽の香りが長く続きます。職場の上司など、お世話になっている方への贈り物にもおすすめです。
ザ・マッカラン(The MACALLAN) シェリーオーク 12年
ザ・マッカランを象徴する華やかで贅沢な味わいが特徴のスコッチウイスキーです。原木の選定から製造まで、徹底管理して作ったシェリー樽がポイント。熟成した原酒のみを使用しています。濃厚なドライフルーツのような味わいが魅力。シェリー樽がもたらす深いコクも楽しめます。
甘いバニラのなかに、かすかにジンジャーを感じる香りもポイント。余韻にはドライフルーツにウッドスモーキーなフィニッシュが感じられます。贅沢なスコッチウイスキーでロックを試してみたい方はチェックしてみてください。
ロックがおすすめのウイスキー｜アイリッシュ
ジェムソン(JAMESON) スタンダード
なめらかな口当たりのロックを楽しめるアイリッシュウイスキーです。ビートを使わずに、大麦・モルト・グレーンの3つを原料に使用。蒸留は通常2回が多いところ、3回繰り返して蒸留することで、よりなめらかな味わいを実現しています。
熟成用のオーク樽に3年以上寝かせているのがおいしさの秘訣です。香ばしく、まろやかな香りのなかに、かすかなシェリー香を感じられるのも特徴。豊かな香りと共に、スムースな味わいの余韻が続きます。ロックのほか、ソーダ割りでも楽しめるアイリッシュウイスキーです。
レッドブレスト(REDBREAST) 12年 アイリッシュウイスキー
アメリカンオークのバーボン樽とスペインオークのシェリー樽で12年熟成させたアイリッシュウイスキーです。さまざまな味わいが合わさって生まれた複雑な味わいが特徴。豊かな風味が舌に残り、長い余韻を楽しめます。
「レッドブレスト」とはコマドリの赤い胸のことで、シェリー樽で熟成させたウイスキーが赤みを帯びていることから付けられた名前です。ミドルトン蒸溜所があるアイルランドのマンスター地方で収穫された大麦を原料に使用。蒸溜所近くを流れるダンガーニー川の清らかな水で仕込んでいます。
伝統的な銅製ポットスチルで3回蒸留して生まれた、クリーミーな口当たりも魅力。トーステッドウッドの強い香りと、フルーティーなアロマも堪能できます。ウイスキー通から支持されるアイリッシュウイスキーを、ロックで飲んでみたい方におすすめです。
ティーリング(TEELING) スモールバッチ
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたアイリッシュウイスキーです。ラム樽熟成による魅惑的な香りを楽しめるのが特徴。少量限定生産のブレンデッド・アイリッシュウイスキーを堪能できます。
口当たりのよさと、ラム樽由来のスムースな味わいが魅力。フィニッシュはスパイスがきいた甘さの後に、ウッディな余韻が広がります。国際コンクールにて高い評価を得ているのもポイントです。
「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2015」でダブル金賞を受賞。「アイリッシュ・ウイスキー・マスターズ」でも金賞を受賞しています。アルコール度数は46%。受賞歴のあるウイスキーをロックで楽しみたい方におすすめです。
ロックがおすすめのウイスキー｜アメリカン
I.W.ハーパー(I.W.HARPER) 12年
1877年の誕生以来、約150年の歴史を誇るアメリカンウイスキーです。淡めの色合いでありながら、深い味わいを堪能できるのが特徴。徹底した温度管理のなかで、長期熟成されたバーボンウイスキーです。
「I.W.ハーパー」はアイザック・ウォルフ・バーンハイムの手によって生まれた銘柄。彼のイニシャルである「I.W.」と、親友フランク・ハーパーの名前を合わせたのが名前の由来です。
1961年、バーボンの熟成は4～6年が好ましいと考えられていた時代に、常識をくつがえす長期熟成の「I.W.ハーパー」を発売。各社でプレミアムなバーボンが造られるきっかけになったウイスキーと謳われています。歴史のある洗練されたバーボンの味わいを、ロックで堪能してみてください。
ワイルドターキー(WILD TURKEY) 8年
歴史あるバーボンウイスキー「ワイルドターキー」のフラッグシップです。ブランド誕生以来、受け継がれる50.5%の高いアルコール度数が特徴。フルボディな味わいが魅力です。心地よい甘みとコクが独特の余韻をもたらします。
8年の長期熟成による繊細な味わいが楽しめるのもポイント。七面鳥が描かれたワイルドなボトルデザインです。内側を焦がしたオーク樽によって生まれた深い琥珀色は、「アリゲーターチャー」と呼ばれています。
2020年の「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」で銀賞を受賞。2021年と2022年には、金賞を2年連続で受賞しています。重厚感のあるウイスキーをロックで楽しみたい方におすすめです。
メーカーズ(Maker’s Mark) メーカーズマーク
アメリカのケンタッキー州にある蒸溜所で造られたクラフトウイスキーです。ライ麦の代わりに、冬小麦を使用しているのが特徴。まろやかさと、シルクのようにしなやかな口当たりを楽しめます。ふくらみのある甘みと香ばしい味わいを堪能できるのもポイントです。
こだわりの赤い封ろうは、熟練の職人が手作業で仕上げています。上質な味わいをロックやハイボールで楽しみたい方におすすめのウイスキーです。
ロックがおすすめのウイスキー｜ジャパニーズ
ニッカウヰスキー(NIKKA WHISKY) ブラックニッカ ディープブレンド
新樽で熟成させたモルト原酒を使用したジャパニーズウイスキーです。ロックにぴったりな新樽ならではのウッディさと、バニラを思わせる甘い香りが特徴。樽の深いコクと濃厚なモルトの甘さが合わさり、豊かで伸びのある味わいを実現しています。
鼻に抜けるピート香と、ビターな余韻を楽しめるのがポイントです。アルコール度数45%でありながら、バランスがよく飲みやすい味わい。初心者の方にもおすすめです。ロックグラスを片手に、香り立つ甘さと豊かなコク、心地よい樽の余韻を楽しんでみてください。
サントリー(SUNTORY) 白州
白州モルト原酒を使用し、南アルプスの天然水で仕込んだシングルモルトウイスキーです。すだちやミントを思わせる、森の若葉のようにみずみずしく新鮮な香りが特徴。ほのかな酸味と共に、軽快で爽やかな味わいを堪能できます。
キレのよいフィニッシュを楽しめるのもポイント。ほのかな甘みのなかに、かすかに香るスモーキーフレーバーが感じ取れます。モルトと原酒のハーモニーを楽しめるジャパニーズウイスキーです。
サントリー(SUNTORY) トリス クラシック
自宅で気軽に楽しめるジャパニーズウイスキー。1946年の誕生以降、愛され続けてきたウイスキーです。やさしく甘い香りと、丸みのあるなめらかな味わいが特徴。ロックだけでなく、ハイボールや水割りでもおいしく飲めます。
サラリーマンの心情をユーモラスに代弁したキャラクター「アンクルトリス」をラベル上部にデザイン。親しみのある商品に仕上げています。コスパのよさも魅力のひとつ。安い価格帯のウイスキーを探している方はチェックしてみてください。
ロックがおすすめのウイスキー｜カナディアン
カナディアンクラブ(Canadian Club) ブラックラベル
スムーズでやわらかな口当たりを楽しめる、日本限定商品のカナディアンウイスキーです。オーク樽で8年以上熟成させることで、ふくよかに広がる芳醇な香りを実現。力強いフルボディタイプのウイスキーです。
繊細な味わいの料理とよく合います。後を引く奥深い余韻を楽しめるのもポイントです。アルコール度数は40%。豊かなコクとなめらかな味わいを堪能できるウイスキーです。
クラウンロイヤル(CROWN ROYAL) クラウンロイヤル
各国で愛飲されているプレミアムなカナディアンウイスキーです。イギリス国王としてカナダを訪問した、ジョージ6世への献上酒として誕生。コクと香りの絶妙なバランスを求めてブレンドされた深い味わいを堪能できます。
豊富な穀類と清らかな水に恵まれたラ・サール蒸溜所で、600種類におよぶブレンドを試作して生まれたウイスキーです。国王の王冠からヒントを得てデザインした優雅なボトルもポイント。軽快な口当たりとまろやかな味わいを、ロックで味わってみてください。
カナディアンミスト(CANADIAN MIST) ブレンデッド カナディアンウイスキー
カナダのオンタリオ州コリングウッドにあるカナディアンミスト蒸溜所で造られたウイスキーです。軽快な口当たりと、まろやかでしつこくない味わいが特徴。3回の蒸留後に、ホワイトオーク樽で熟成させて仕上げています。
アルバータ州の大麦麦芽やオンタリオ州のライ麦など、厳選した穀物のみを原料に使用。飲みやすく、親しみやすいのも魅力です。ロックはもちろん、カクテル用としても楽しめます。手軽にカナディアンウイスキーを楽しみたい方におすすめです。
番外編：ウイスキーをロックで飲むなら「ロックグラス」を
ウイスキーをロックで飲む際は、ロックグラスがおすすめ。ロックグラスとは、背が低めで円筒状に近い小型のタンブラーのことです。口径が広く、大きな氷がそのまま入るため、ウイスキーをオンザロックスで飲むときに適しています。
丸く削った氷を入れて楽しめるのも魅力。大きく丸い氷を入れるとウイスキーと触れ合う表面積が小さくなるので、氷が溶けにくくなり時間をかけて楽しめます。ロックグラスをあらかじめ冷やしておくのもおすすめです。
ロックグラスに注ぐウイスキーの量は、グラスの底から指1本分を「シングル」、指2本分を「ダブル」と表します。初めての銘柄を試したいときはストレートをシングル、氷が溶けて風味が変化するのを楽しみたいときはロックをダブルで楽しんでみてください。
番外編：ロックグラスのおすすめ
田島硝子 富士山グラス
熟練の職人が1つずつていねいに作った江戸硝子のロックグラスです。江戸硝子とは、江戸時代に生まれた硝子製法で手作りされたガラス製品のこと。江戸切子は2014年に経産省により、国の伝統的工芸品に指定されています。
ロックグラスの底に、冠雪した富士山が砂彫りで表現されているのが特徴。ロックグラスに注いだウイスキーの色が山肌に反射し、富士山が美しく色づきます。飲み物の色によって変化するので、さまざまな表情を楽しんでみてください。
国土交通省観光庁が開催する「おみやげグランプリ」において、2015年度のグランプリと観光庁長官賞を受賞しています。サイズは口径92×高さ95mmで、容量は270ml。伝統の技を用いたロックグラスで、お気に入りのウイスキーを楽しみたい方におすすめです。
ダ・ヴィンチクリスタル(DAVINCI CRYSTAL) プラト オールドファッション L
イタリアの高級クリスタルメーカーが手がけるロックグラスです。「プラト」は、イタリアのトスカーナ州の美しい町プラトの名を冠したシリーズ。斬新なデザインが特徴で、熟練職人によって施された深いハンドカットが美しさを表現しています。
高い機能性と透明感のあるデザインが魅力。イタリアならではのおしゃれなグラスで、ウイスキーのロックを楽しめます。サイズは口径81×高さ90mmで、容量は290ml。洗礼されたデザインのロックグラスを探している方はチェックしてみてください。
カガミクリスタル(KAGAMI) ロックグラス 校倉
1934年に創業した日本初のクリスタルガラス専門工場が手がけるロックグラスです。「校倉」と呼ばれる日本古来の建築様式をモチーフにしたデザインが特徴。大胆なカットを磨き上げた後、再びカットをすりガラス状に仕上げています。
シンプルなデザインなので、飽きにくいのもポイントです。サイズは口径86×高さ85mmで、容量は270ml。木箱入りのため、ウイスキーが好きな方への贈り物にもおすすめです。
ライターからヒトコト
ロックはウイスキーを楽しむ定番の飲み方のひとつ。常温のウイスキーを氷で冷やすことで口当たりがよくなり、刺激や強い香りも和らぎます。そのため、アルコール度数が強めで、味わいや香りがはっきりしているウイスキーがロックにはおすすめです。作りたては刺激を、氷が溶けるにつれてなめらかな味わいを楽しめます。