世界5大ウイスキーのひとつであるアイリッシュウイスキーに分類される「ブッシュミルズ」。味わいや風味、クセなどの特徴が種類によって微妙に異なるため、それぞれに合った飲み方で楽しむのがポイントです。

そこで今回は、ブッシュミルズの種類や特徴、おすすめの飲み方などをご紹介します。本記事を参考に、ブッシュミルズの魅力を存分に堪能してみてください。

ブッシュミルズの特徴

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ブッシュミルズは、アイリッシュウイスキーの伝統的な製法を守って造られる銘柄です。3回蒸留によって引き出される、ライトな口当たりとフルーティーな香りが楽しめます。

また、モルトの原料には100%アイルランド産のノンピート麦芽を採用。ピートを使用しないため、スコッチウイスキーに感じられるようなスモーキーな風味がなく、クセの少ないクリアな飲み口もブッシュミルズの魅力です。

ウイスキーが苦手な方でも飲みやすく、幅広い飲み方で個性的かつマイルドな味わいと風味が堪能できます。

ブッシュミルズの発祥や製造場所

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ブッシュミルズが製造されているのは、アイルランド島の最北端にある「オールド・ブッシュミルズ蒸留所」。1608年に当時のイングランド国王ジェームズ1世により、王室公認蒸留酒としての製造ライセンスを与えられた、400年以上もの歴史を持つ蒸留所で生まれたウイスキーです。

現存している蒸留所では世界最古とされ、公式に蒸留所としての登録と稼動が開始されたのは1784年。ウイスキー発祥の地ともいわれるアイルランドで誕生し、現在に至るまで歴史と伝統を継承するアイリッシュウイスキーの代表的な銘柄として、人気を獲得し続けています。

ブッシュミルズの歴史

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1608年に免許を交付された後、1784年に正式な稼動が始まったブッシュミルズ蒸留所。18世紀以降、モルトを使用した製法にこだわる伝統的なウイスキー造りで存在感を高めます。

1850年代に麦芽税が導入された際も、モルトによる伝統の手法を厳守。そして、1889年のパリ万博では金賞を受賞し、ブッシュミルズの知名度と人気は世界に広がります。

その後も、アメリカで制定された禁酒法の影響で一時生産が停止となるなど、低迷期を迎えたアイリッシュウイスキー。しかし、戦後の生産再開で再び人気を取り戻し、現在でも伝統のある銘柄として愛され続けています。

ブッシュミルズの製法

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ブッシュミルズに使われる大麦麦芽は、100%アイルランド産。スムースな口当たりを実現するために、ノンピート麦芽を使用しています。

まずは、粗く粉砕した麦芽を熱湯に混ぜ麦汁を生成。麦汁を酵母の働きにより発酵させ「もろみ」を作り出します。そして、単式蒸留器を使用し3回の蒸留を経てアルコール純度を高めるとともに、雑味の少ないクリアな味わいに磨きをかけていきます。

熟成にはバーボン樽・シェリー樽・ワイン樽・ラム樽といった高品質な樽を使用。すべての工程を蒸溜所で一貫して行うことで、高品質なウイスキーを安定して提供し続けています。

ブッシュミルズの種類

ブッシュミルズ(BUSUMILLS)

ブッシュミルズを代表するスタンダードなボトル。ホワイトブッシュとも呼ばれます。ブッシュミルズ蒸留所で製造されたモルト原酒と、軽いテイストのグレーン原酒がブレンドされた銘柄です。

スムースな口当たりとフレッシュな果実のような味わいが特徴。さらに、やさしいバニラやキャラメルのような甘い香りがほのかに感じられます。

ストレートやロックはもちろん、強いお酒が苦手な方は水割りやハイボールがおすすめ。初めてブッシュミルズを購入する方は、ぜひチェックしてみてください。

ブッシュミルズ(BUSUMILLS) ブラックブッシュ

オロロソシェリー樽とバーボン樽で、最長7年間の長期熟成を行ったモルト原酒80%のウイスキーに、少量生産で香り豊かなグレーンウイスキーをブレンドした銘柄です。

円熟した深い香りと軽やかでスパイシーな風味が特徴。スッキリとした口当たりで、シェリー樽由来のほのかな甘さが感じられるのも魅力です。後を引く甘さが長く残る余韻を楽しめます。

ストレートかロックでリッチな味わいを楽しむのがおすすめ。ハイボールにしても豊かな風味がさらに引き立ちます。

ブッシュミルズ(BUSUMILLS) 10年

バーボン樽で10年以上熟成した原酒を使用した、シングルモルトウイスキー。ライトな飲み口で、フルーティーな味わいとスパイシーな風味が特徴です。バーボン樽由来の、ハチミツのような甘い香りも魅力。

チョコレートのニュアンスが心地よく舌に絡み、味わいに膨らみが感じられます。後味はスッキリとしており、ドライな余韻を楽しめる銘柄です。

ストレートやロックはもちろん、ハイボールや水割りなど、さまざまな飲み方で味の変化を楽しんでみてください。

ブッシュミルズ(BUSUMILLS) 12年

シェリー樽とバーボン樽により熟成させた原酒をヴァッティングし、さらにワイン樽で熟成を行ったシングルモルトウイスキー。3種類の樽で合計12年以上熟成した原酒のみを使っているため、濃厚で深いコクと味わいが楽しめます。

ドライフルーツやアップルパイのような甘く香ばしい香りに、スパイスのニュアンスが絡み合う風味。ハチミツのような優しい甘さに、熟した果実の濃厚な甘みを伴い、バニラやナッツ、キャラメルなどの複雑な味わいがバランスよく調和されています。

ブッシュミルズ(BUSUMILLS) 16年

16年の長期熟成を行った後、さらに6~9ヶ月熟成させたシングルモルトウイスキー。シェリー樽とバーボン樽による熟成後、ヴァッティングした原酒をルビー・ポートと呼ばれるワインの樽で熟成させています。

甘く、スパイスの効いた香りや、ダークチョコレートやローストナッツ、バニラといったニュアンスが絡み合う複雑で深い味わいが特徴。ベリージャムやチョコレートのような、濃密な甘さを伴う味わいと長く残る余韻が楽しめます。

ブッシュミルズ(BUSUMILLS) 21年

19年熟成させた原酒をヴァッティングした後、さらに2年間の追加熟成を行ったシングルモルトウイスキー。シェリー樽とバーボン樽での熟成後、マディラワイン樽を使用して熟成させています。

芳醇で濃厚な甘い香りに、スパイスやオレンジピールのような風味がアクセントになっているのが特徴。熟した果実を思わせる濃密で心地よい甘さやコクのある味わいと、滑らかな口当たりを楽しめます。

オレンジやマーマレード、チョコレートを思わせる、複雑で長い余韻が感じられるのも魅力です。

ブッシュミルズのおすすめの飲み方

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スコッチやバーボンといったウイスキーに比べ、クセが少ないのが特徴のブッシュミルズ。独特の味わいや風味、深いコクをしっかりと味わいたい方には、ストレートやロックがおすすめです。

ただし、ウイスキーのようなアルコール度数の高いスピリッツが苦手な方には、水割りやハイボールなどの加水する飲み方もおすすめ。スッキリとした味わいと爽快感が楽しめます。

また、アイリッシュコーヒーなどのカクテルベースにもぴったり。ブッシュミルズの甘さやコクが、カクテルにすることでよりいっそう引き立ちます。