美しい琥珀色の外観と、穀物由来の個性的な風味が魅力のウイスキー。世界各地で造られており、多彩な種類が展開されているのが特徴です。日本でも人気が高く、スーパーやコンビニでもさまざまな銘柄を手に取ることができます。
ウイスキーは産地や原料、熟成方法などによって香りや味わいが大きく異なり、自分好みの1本を見つけやすいのがポイント。そこで今回は、基本的な選び方なども含め、初心者でも飲みやすいおすすめのウイスキーをご紹介します。
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ウイスキーとは?

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ウイスキーは穀類を原料とし、糖化・発酵後に蒸留を行い、木樽で貯蔵熟成させて造られるお酒です。ウイスキーの定義は国によって異なりますが、基本的に木樽で熟成する点は共通しています。
世界的に有名なウイスキーの産地は、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5ヶ国です。これらの国で造られるウイスキーは技術や品質、生産量などさまざまな面で優れており、「世界5大ウイスキー」として国際的に高い評価を受けています。
なお、ウイスキーのアルコール度数は40%程度のモノが多く、飲みにくいお酒という印象を持たれることも。しかし、現在は炭酸で割るハイボールなども人気が高く、気軽に飲めるお酒として広く親しまれています。まずは自分の飲みやすいスタイルで味わってみましょう。
初心者でも飲みやすいウイスキーの選び方
種類をチェック
ブレンデッドウイスキー

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ブレンデッドウイスキーとは、モルトウイスキー・グレーンウイスキーそれぞれの原酒をブレンドして造られるウイスキーです。単式蒸留で抽出されるモルトウイスキーの個性と、連続式蒸留によるグレーンウイスキーの飲みやすさを兼ね備えています。
ブレンドされる原酒の数や種類は、銘柄によってさまざま。混ぜ合わせる種類や割合により、異なる味わいや香りを楽しめるのが魅力です。
モルトウイスキー

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モルトウイスキーとは、大麦麦芽のみを原料としたウイスキーです。大麦麦芽を発酵させてできたもろみを、単式蒸留器を用いて蒸留させて造られます。原料由来の香味がしっかりと残っているのが特徴で、個性豊かな味わいを求める方におすすめです。
モルトウイスキーの種類はさまざまで、単一の蒸留所で造られたモルト原酒のみを使用した「シングルモルト」をはじめ、複数の蒸留所で造られたモルト原酒をブレンドした「ブレンデッドモルト」などが存在します。
産地や生産者の個性が際立つ、多種多様な風味を堪能できるのがモルトウイスキーの魅力です。
グレーンウイスキー

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グレーンウイスキーは小麦やライ麦、トウモロコシなどの穀類を主原料とし、大麦麦芽を糖化酵素として加えて造られるウイスキーです。もろみの蒸留には連続式蒸留器が用いられ、モルトウイスキーに比べて効率よく生産できるのが特徴です。
蒸留過程で雑味がほとんど取り除かれるため、基本的にはクセが少ないクリアな酒質に仕上がります。個性の強いモルトウイスキーは「ラウドスピリッツ」と呼ばれるのに対し、グレーンウイスキーは穏やかな性質から「サイレントスピリッツ」とも呼ばれます。
ブレンデッドウイスキーの骨格を支える重要な役割を担っているほか、そのまま味わうのもおすすめの楽しみ方のひとつ。単一の蒸留所で造られたグレーン原酒のみを使用した「シングルグレーン」は、素材本来の個性を存分に味わえるのがポイントです。
ライウイスキー

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ライウイスキーとは、ライ麦を主原料としたアメリカンウイスキーの一種。ライ麦由来のスパイシーかつオイリーな風味と、特有の香ばしさやほろ苦さを持つ個性的な味わいが特徴です。
アメリカでライウイスキーを名乗るには、連邦アルコール法に定められた条件を満たす必要があります。原料の51%以上にライ麦を使用し、アルコール度数80%以下で蒸留。その後、内側を焦がしたオーク樽の新樽で熟成させることが義務付けられています。
「マンハッタン」や「サゼラック」といったクラシックカクテルのベースとして使用されるほか、ストレートやロック、ハイボールなど幅広いスタイルで楽しめる点もおすすめです。
コーンウイスキー

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コーンウイスキーとは、トウモロコシを主原料としたアメリカンウイスキーの一種。力強いアルコール感の後に、ほのかなトウモロコシの風味が残るのが特徴です。
アメリカでコーンウイスキーを名乗るには明確な定義があり、原料の80%以上にトウモロコシを使用し、アルコール度数80%以下で蒸留させる必要があります。熟成期間については決まりが設けられていないため、一切樽熟成しなくても出荷可能です。
ストレートやロックのほか、カクテルベースにもおすすめ。個性的なアメリカンウイスキーを試してみたい方はチェックしてみてください。
度数をチェック

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ウイスキーのアルコール度数は40~43%程度が一般的で、なかには50%を超えるモノもあるなど、ほかのお酒に比べてアルコール度数が高いのが特徴。初心者の方は、まずは水割りやハイボールといった飲み方から試してみるのがおすすめです。
ウイスキーのアルコール度数は、国や地域によって法で定められた標準値が異なるのがポイント。例えば、19世紀にイギリスでは75ブリティッシュプルーフ(日本の43%)、アメリカでは80アメリカンプルーフ(日本の40%)が標準と定められています。日本ではウイスキーのアルコール度数に関する規定がないため、一部40%未満の銘柄も展開されています。
銘柄で選ぶ

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ウイスキー初心者の方は、まずは有名銘柄から選んでみましょう。流通量が多い銘柄は比較的飲みやすく仕上がっているため、初めてでも失敗しにくいのがポイント。リーズナブルに購入できる銘柄が多く、気軽に飲み比べを楽しめる点も魅力です。
ブレンデッドウイスキーであれば、スコッチの王道「バランタイン」やバーボンの定番「ジムビーム」、居酒屋でも人気の高い「角瓶」などがおすすめ。風味にクセが少ないので、ハイボールなど、カクテルベースにも好相性です。
産地で選ぶ

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産地でウイスキーを選ぶなら、「世界5大ウイスキー」をチェック。国際的に評価の高い銘柄が多く揃っているため、初心者の方にもおすすめです。産地それぞれのウイスキーの個性を知っておきましょう。
世界でもトップクラスの生産量を誇る「スコッチウイスキー」は、ブレンデッドからシングルモルトまで、多様なスタイルの銘柄を展開。スコッチと並んで歴史が古い「アイリッシュウイスキー」は、熟成期間が短く軽い味わいが特徴です。
「アメリカンウイスキー」は複数の穀類を原料に使用しており、バーボンやライウイスキーなど種類が豊富。「カナディアンウイスキー」はとくにライトな酒質で、飲みやすいのがポイントです。
「ジャパニーズウイスキー」は、多種多様な原酒を日本人ならではの感性でブレンド。繊細な香りと味わいは、世界中のウイスキー愛好家からも支持されています。
初心者でも飲みやすいウイスキーのおすすめ
バランタイン(Ballantine’s) ファイネスト
バランスのよく、初心者でも飲みやすいウイスキーです。スコットランドの4つの地域から厳選された、40種類以上のモルト原酒を使用。スタンダードスコッチの代表格として、世界160ヶ国以上で愛飲されています。
バニラやハチミツを思わせる甘く華やかな香りを持ち、豊かでなめらかな味わいが特徴。ストレートのほか、水割りやハイボールなど幅広い飲み方に対応しており、チョコレートと合わせて楽しむのもおすすめです。
ジェムソン(JAMESON) スタンダード
アイリッシュウイスキーのベストセラーとして日本でも人気が高い、初心者でも飲みやすいウイスキーです。ピートを使わず、密閉炉でじっくりと乾燥させた大麦を原料に使用。一般的なスコッチよりも1回多い、伝統的な3回蒸留を経て、樽で丁寧に熟成されます。
香りはほのかにフローラルで、スパイシーでウッディなニュアンスも感じられるのが特徴。ナッツやバニラを思わせるなめらかな甘みのなかに、シェリーの甘みが調和した、バランスの取れた味わいを堪能できます。
ストレートやロックなどさまざまなスタイルで楽しめるのが魅力。とくにおすすめの飲み方がハイボールで、後味すっきりと飲みたい方にぴったりです。
ジムビーム(JIM BEAM) ホワイトラベル
1795年創業の老舗のバーボンブランドが手がける、初心者でも飲みやすいウイスキーです。原料には厳選されたトウモロコシや大麦、ライ麦を使用し、石灰岩層でろ過された上質な湧き水「ライムストーンウォーター」を用いて仕込まれています。
現在に至るまで門外不出のレシピで造られるバーボンは、バランスに優れた心地よい飲み口が特徴。バニラやキャラメルのような香ばしさとマイルドな味わいは、バーボンの入門用としてもおすすめです。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) ブラックラベル オールド No.7
アメリカ・テネシー州の歴史ある蒸留所で造られる、初心者でも飲みやすいウイスキーです。テネシー州産のサトウカエデの木炭を使用し、1滴1滴ろ過を行う独特の工程を採用。本銘柄は「テネシーウイスキー」として、バーボンとは別格にランクされています。
オーク樽由来のバニラを思わせる香りと、熟成によるスパイシーな風味が調和した、深みのある味わいが特徴。幅広い飲み方に対応しており、カクテルベースにもおすすめ。なかでもコーラで割る「ジャック・コーク」は定番の飲み方のひとつで、缶入りの製品も販売されるほど人気を集めています。
カナディアンクラブ(CANADIAN CLUB) オリジナル
世界中のウイスキー愛好家から「C.C.」の愛称で親しまれる、初心者でも飲みやすいウイスキーです。カナディアンウイスキーを代表する銘柄として知られ、ライ麦主体のフレーバーウイスキーによる華やかな香りと、軽やかな飲み口が特徴です。
風味にクセが少なく、なめらかですっきりとした味わいで、オークの香りをまとった心地よい余韻も楽しめます。ストレートやロックのほか、カクテルベースとしても好相性。ハイボールはもちろん、ジンジャーエールやクランベリージュースで割るのもおすすめです。
サントリー(SUNTORY) 角瓶
幅広い料理とのペアリングを楽しめる、初心者でも飲みやすいウイスキーです。1937年に発売のロングセラーであり、山崎と白州蒸留所のバーボン樽原酒をバランスよく配合。甘みのある香りとコク深さがあり、ドライな後口が特徴です。
本銘柄を使用したハイボールは「角ハイボール」の名で人気が高く、多くの居酒屋でも定番のお酒として認知されています。氷をたっぷり入れたジョッキにレモンを軽く絞り、ウイスキーと炭酸水を1:4の比率で割り合わせると美味しく作れるのでおすすめです。
グレンフィディック(Glenfiddich) シングルモルト 12年
1963年に世界で初めてシングルモルトを発売した、グレンフィディック蒸溜所の初心者でも飲みやすいウイスキーです。熟成の工程で木製タンクを使用するなど、伝統的な製法を用いて丁寧に造られています。
洋ナシやレモンのようなフルーティーな香りと、バニラのニュアンスが特徴。口に含むとバタースコッチやクリーム、かすかなオークの風味が広がり、まろやかな余韻が続きます。爽やかで親しみやすいため、シングルモルトの入門用にもおすすめの1本です。
ザ・グレンリベット(THE GLENLIVET) シングルモルト 12年
繊細かつ複雑な味わいが魅力的な、初心者でも飲みやすいウイスキーです。原料にはスコットランド産の良質な二条大麦のみを使用。特徴的なランタンヘッド型の単式蒸留器を用いて2度の蒸留を経て、アメリカンオーク樽を中心に使用して熟成されます。
トロピカルフルーツや花の香りに加え、青々とした清涼感あふれる香りがエレガントに調和。バニラやハチミツの甘みがやさしく広がる、やわらかな飲み口も楽しめます。初めてのスコッチにもおすすめです。
ニッカウヰスキー(NIKKA WHISKY) シングルモルト 余市
ニッカウヰスキーを代表するシングルモルトウイスキーです。ニッカウヰスキーは本場スコットランドに似た気候・風土を持つ北海道余市町に蒸留所を構え、1934年の設立以来、ウイスキー造りに情熱を注いでいます。
重厚で力強い味わいながら、口当たりはやわらかくクリーミー。果実やバニラのような甘みや香ばしさも兼ね備えた、個性的なシングルモルトに仕上がっています。
アルコール度数は45%で、ストレートやロックなど飲み方によって異なる個性を楽しめるのが魅力。初心者の方であれば、爽やかに飲めるハイボールがおすすめです。
サントリー(SUNTORY) 知多
サントリーの知多蒸留所で造られるグレーンウイスキーのみを使用した、初心者でも飲みやすいウイスキーです。連続式蒸留器を用いて、クリーン・ミディアム・ヘビーの3タイプのグレーン原酒を造り分け、それぞれの個性を活かしてブレンドされています。
色味は明るい黄金色で、ピュアな樽香と、甘くスムースな味わいが特徴。おすすめの飲み方はハイボールで、「風香るハイボール」として広く親しまれています。
ノブ クリーク(KNOB CREEK) ライ
原点回帰のクラフト思想から誕生した、伝統的なライウイスキーの力強さを再現した1本です。原料の51%以上にライ麦を使用することで、香り高くスパイシーで、深みのある味わいに仕上がっています。
アルコール度数は50%と高いので、飲みごたえを求める方にもおすすめ。ストレートやロックは上級者向けといえますが、ハイボールなどのカクテルベースであれば、初心者でも飲みやすいのがポイントです。
プラットヴァレー(PLATTE VALLEY) ストレートコーンウイスキー
トウモロコシ由来の独特な甘みが際立った、ウイスキーです。アメリカ・ミズーリ州のプラット渓谷がトウモロコシの名産地であることにちなんで、プラットヴァレーと名付けられました。
原料にはトウモロコシを88%使用。まろやかでほどよいコクがあり、バーボンとは異なる個性を味わえます。独特なクセはあるものの、軽めの飲み口で、ハイボールとも好相性。コーンウイスキーを試してみたい方におすすめです。
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初心者におすすめのウイスキーの飲み方
水割り

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水割りは、ウイスキーを水で割ったシンプルな飲み方です。氷を入れたグラスにウイスキーを適量注ぎ、よくかき混ぜて冷やしたら、減った氷を足して水を加えれば完成。ウイスキー1に対し、水2~2.5で割るのがおすすめです。
氷を入れずにウイスキーと常温の水を1:1で混ぜ合わせる「トワイスアップ」のほか、氷水の上に静かにウイスキーを浮かべる「ウイスキーフロート」など、水割りにはさまざまなスタイルがあります。
水割りはウイスキーの個性を保ちつつ、アルコール感をやわらげてくれるので、初心者にもおすすめの飲み方です。強いお酒が苦手な方は、試してみてください。
ハイボール

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飲みやすさを重視したい方には、ハイボールがぴったり。ロンググラスやジョッキに氷をたっぷり入れ、ウイスキーを適量注いでかき混ぜたら、炭酸水を加えて完成です。ウイスキー1に対し、炭酸水3~4で割ると美味しく仕上がります。レモンを添えるのもおすすめです。
爽快感を楽しむスタイルなので、炭酸が抜けてしまわないよう、仕上げのかき混ぜすぎには注意しましょう。氷を持ち上げるように、マドラーで軽く縦に1回混ぜる程度で問題ありません。
ハイボールはとくに食事とも相性がよく、居酒屋でも定番の飲み方のひとつ。甘口が好みの方であれば、炭酸水の代わりにコーラやジンジャーエールで割っても美味しく飲めます。
ウイスキーはアルコール度数が高く、強いお酒というイメージを持たれやすいですが、実は初心者でも飲みやすい銘柄は多く揃っています。ストレートやロックだけでなく、幅広い飲み方で楽しめるので、お酒が苦手な方でも気軽に楽しめる点が魅力。本記事を参考に、自分にぴったりの1本を見つけてみてください。