ウイスキーの種類のなかで、アイリッシュウイスキーに分類されるのが「ジェムソン」。世界の出荷されているアイリッシュウイスキーで、大多数のシェアを誇るブレンデッドウイスキーとして人気を集めるブランドです。

そこで今回は、ジェムソンの詳細とおすすめの銘柄や飲み方をご紹介します。本記事を参考にぜひお気に入りの1本を見つけて、ジェムソンの味わいを楽しんでみてください。

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ジェムソンの特徴

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ジェムソンは蒸留を3回行うため、非常に洗練された滑らかさとスッキリとした味わいを楽しめるのが特徴。華やかでフルーティーな香りが漂い、自然で上質な風味を存分に堪能できます。ウイスキーを象徴する琥珀色をさらにクリアにしたような、薄く緑がかった液体の色合いも特徴です。

また、スコッチに感じられるようなピートによるスモーキーな風味や、ウイスキー独特のクセも少なく、飲みやすさが際立ちます。口当たりが優しいのはもちろん、深いコクと味わいで優しい喉ごしも魅力。後味もスムーズなので、ウイスキーが苦手な方でも本来の美味しさが楽しめます。

ジェムソンの歴史

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1786年、スコットランド人の実業家「ジョン・ジェムソン」が「ボウ・ストリート蒸留所」を買収。オーナーとなったジョン・ジェムソンは買収前の3万ガロンだった同蒸留所の生産量を19世紀にいたるまでに100万ガロンにまでに伸ばし、世界に誇るウイスキー会社へと発展させます。

しかし、「アイルランドの禁酒運動」「アイルランド独立戦争」「アメリカ合衆国の禁酒法施行」といった逆風により、幾度となく打撃を受け、苦難の道を辿りました。

その後、1966年の合併で「アイリッシュ・ディスティラーズ・グループ」を設立します。基盤の強化を図り、新設した「ミドルトン蒸留所」での生産を開始。1988年には「ペルノリカール社」の傘下に入り、経営を立て直して現在の地位を確立しています。

ジェムソンの製法

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「ポットスチルウイスキー」と「グレーンウイスキー」をブレンドして製造されたウイスキーがジェムソンです。大麦麦芽、未発芽の大麦を原料に、銅製ポットスチルを用いて蒸留を行い、オークカスクを使用して熟成したのがポットスチルウイスキー。

大麦麦芽以外にも、トウモロコシ・ライ麦・小麦といった穀類を原料とし、発酵させた後に連続蒸留器にて蒸留させたのがグレーンウイスキーです。製造の段階でピートは使用せず、3回の蒸留を行います。

その後アイルランドにてアメリカンオークを使用したバーボン樽や、シェリー樽で3年以上熟成。そうして仕上がったウイスキーをボトリングした後、ジェムソンとして出荷しています。

ジェムソンの種類

ジェムソン(JAMESON) スタンダード

ジェムソン(JAMESON) スタンダード
ウイスキーが苦手な方でも飲みやすい

スタンダードであり、ジェムソンを代表する種類の銘柄です。まろやかな口当たりとスッキリとした味わいが特徴。口に含むと、青リンゴを思わせるフルーティーな風味やシトラスのような爽快感が広がります。

ライトながら香ばしく、シェリーの香りがほのかに漂い、ナッツ系とウッディな風味を伴う飲み口です。フィニッシュはスムーズで、長い余韻を残さず、クセも少ないので初心者の方やウイスキーが苦手な方でも飲みやすいのが魅力。

ストレートやロックで本来の味わいを感じるもちろん、爽快な喉ごしが楽しめるハイボールにしたり、カクテルにしてアレンジした味わいを楽しんだりと、幅広い飲み方で味わえるボトルです。

ジェムソン(JAMESON) カスクメイツ

ジェムソン(JAMESON) カスクメイツ
クラフトビールの面影をゆったりと楽しめる

アイルランドで人気のマイクロブロワリーである「フランシスカン・ウェル」と、ジェムソンとのコラボレーションにより生まれたボトルです。ジェムソンの熟成を行った樽で、アイリッシュスタウトという種類のビールを熟成。その後、同じ樽でジェムソンを熟成させて仕上げています。

3回の熟成によって生まれた滑らかな味わいをそのままに、複雑で芳醇な風味も加わったウイスキーです。スタウトビールを熟成させた樽由来のポップのフレーバーや、カカオ・コーヒー・バタースコッチといった風味が混じり合い、高級感のある深い味わいが楽しめます。

ストレートやハイボールで、ほのかに感じるクラフトビールの面影をゆったりと楽しむのがおすすめの飲み方です。

ジェムソン(JAMESON) ブラック・バレル

ジェムソン(JAMESON) ブラック・バレル
ナッツ系の香ばしさを感じるのが特徴

創業当初の焦がした樽で熟成させる製法と、現代的な磨きを加えたジェムソンウイスキー。シェリーとバーボンの2種類の樽を使用して熟成を行っています。シェリー樽熟成による豊かな風味で、レーズンのような甘さや、ホワイトペッパーを感じさせるスパイシーな味わいが上品さを引き立たせているのがポイントです。

また、バーボン樽の熟成により、バニラのようなテイストで甘さが深まります。さらに、フルーティーでまろやかな口当たりながら、ナッツ系の香ばしさを感じるのも特徴です。

スパイシーで豊かな風味や味わいをハイボールで爽快に楽しむのがおすすめの飲み方。もちろん、ストレートやロック、水割りなどでも本来の味わいが存分に堪能できます。

ジェムソン(JAMESON) 12年

ジェムソン(JAMESON) 12年
高級感のある深い味わいと風味

オロロソシェリー樽により、12年以上の熟成を行った原酒をブレンドしたジェムソンウイスキーです。コク深いウッドの香りとスパイスを感じる味わいが特徴。また、シェリー樽由来のレーズンやナッツのような風味が絡み合い、後を引くように長く残る豊かな余韻が楽しめます。

高級感のある深い味わいと風味をストレートやロックといったシンプルな飲み方でじっくりと堪能するのがおすすめです。アルコール度数が高いお酒が苦手な方は、水割りにしても滑らかな口当たりと優しい風味が満喫できます。

ジェムソン(JAMESON) 18年

ジェムソン(JAMESON) 18年
ほのかな苦みが後味を引き締める

シェリー樽によって18年以上もの熟成を行い、さらにバーボン樽を使用して熟成させたジェムソンウイスキー。わずかな原酒から、マスターディーラーにより厳選され、ボトリングは年に2回しかされないため、非常に希少価値の高い高級ウイスキーです。

パイナップルにピーチといった南国フルーツを感じさせるフレッシュな香りと、オイリーでまろやかな甘みを伴う味わいが特徴。余韻も長く、カカオやビターを思わせる心地よいほのかな苦みが後味を引き締めます。

豊かでコク深い、上質な味わいと風味をストレートで余韻を感じながら、じっくりと楽しむのがおすすめの飲み方です。

ジェムソンのおすすめの飲み方

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クセが少なく飲みやすいのが魅力のジェムソン。ストレートロックで飲めば、スッキリとしたフレッシュな香りと豊かなコクのある味わいが楽しめます。強いアルコールが苦手な方は、水割りやお湯割りにするのもおすすめ。

滑らかで濃厚な風味や味わいが、加水によっていっそう引き立ちます。揚げ物などの油を使った料理との相性も良好です。水割りにすれば冷たさによって味が引き締まり、ぬるま湯を注いだお湯割りは寒い時期にピッタリで漂う香りをじっくりと堪能できます。

また、爽快感を楽しみたい方にはハイボールが適した飲み方。ジェムソンが備えた本来の香りが際立ち、はじけるような味わいとキレのある喉ごしが感じられるのが魅力です。幅広い飲み方を試したい方は、フルーツジュースなどで割るなど、カクテルベースで味わってみてください。