世界中で「C.C.」の愛称で親しまれているカナディアンクラブ。カナディアンウイスキーの先駆者といえる存在で、上品ですっきりとした味わいが魅力です。
今回はカナディアンクラブの歴史や製法、ラインナップをご紹介。マイルドな口当たりが初心者にも飲みやすいと人気を集めているので、ぜひ参考にしてお気に入りの1本を見つけてみてください。
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カナディアンクラブは、カナダ・オンタリオ州ウィンザーで製造されている銘柄。ベースウイスキーとフレーバリーウイスキーを掛け合わせたブレンデッドウイスキーで、ライトな飲み口が人気です。
世界5大ウイスキーのひとつ「カナディアンウイスキー」の代表銘柄で、160年以上にわたって親しまれています。すっきりとした味わいは初心者にも飲みやすく、アメリカンウイスキーやスコッチウイスキー以外のモノを飲んでみたい方にもおすすめです。
カナディアンクラブの発祥や製造場所
カナディアンクラブは、1856年にアメリカ生まれのハイラム・ウォーカーが、カナダ・オンタリオ州ウィンザーに蒸溜所をかまえたのがはじまりでした。ウィンザーは穀倉地帯が近く、水脈に恵まれているのが特徴です。
ほかのウイスキーにはない上品な味わいが評判を呼び、人気を不動のものに。カナディアンウイスキーが飛躍するきっかけを作り、カナダのウイスキーを語るのに欠かせない存在として現在に至っています。
カナディアンクラブの歴史
ハイラム・ウォーカーはアメリカのマサチューセッツ州に生まれ、商才に優れ穀物商として頭角を現します。ウイスキー造りに目をつけますが、当時アメリカでは禁酒運動が盛んだったので、カナダでウイスキー造りを決意。デトロイト川を挟んだ対岸のカナダにある、オンタリオ州のウィンザーに蒸溜所を建設します。
試行錯誤の末、独自のブレンドによる、品格のある味わいのウイスキー造りに成功。「クラブ・ウイスキー」と名付けられたカナディアンウイスキーは、アメリカでもそのおいしさが評判になり人気を集めます。のちにアメリカとカナダのウイスキーを区別するため、「カナディアンクラブ」に改名しました。現在では、世界150ヵ国以上で飲まれています。
カナディアンクラブの製法
カナディアンクラブはとうもろこしを原料にしたベースウイスキー、ライ麦や大麦などを原料にしたフレーバリングウイスキー、麦類を原料にしたフレーバリングウイスキーの3つの原酒をブレンドして造られています。
ほかのウイスキーと大きく異なるのが、樽詰めの前にブレンドする「プレ・ブレンディング」を用いる点。原酒をブレンドしてから樽で熟成させるため、掛け合わせた原酒がよくなじみ、マイルドな口当たりに仕上がります。
カナディアンクラブの種類
カナディアンクラブ(CANADIAN CLUB)
手頃な価格で購入できる、カナディアンクラブのスタンダードボトル。キャラメルやバニラを思わせる甘い香りが特徴で、八角のようなスパイスのアロマがほんのりと香ります。
バランスの取れた味わいが魅力で、やわらかいオーク香の余韻を楽しめる1本です。クセのないライトでスムースな口当たりは、初心者にもおすすめ。ストレートでも飽きずに飲めて、ロックからハイボールまでさまざまな飲み方を楽しめます。
カナディアンクラブ(CANADIAN CLUB) クラシック 12年
長期熟成ならではの芳醇なアロマと深みのある味が特徴のカナディアンクラブ。バニラやキャラメルのアロマと一緒にりんごのようなフルーティーさを感じ、ふくよかでリッチな味わいを楽しめます。
クリーミーでスムースな口当たりが魅力で、ストレートやロックでじっくりと味わうのがおすすめ。複雑な味が重なり合い、長い余韻に浸れます。
カナディアンクラブ(CANADIAN CLUB) ブラックラベル
オーク樽で8年以上熟成させたボトルで、美しい琥珀色が目を引くカナディアンクラブです。キャラメルやオレンジのような香りを楽しめ、後からしっかりとしたオーク香を感じるのが特徴。バニラのような甘さとオークのウッディさのバランスが絶妙で、ライトな口当たりでさっぱりとした仕上がりです。
ソーダ割りや水割りにして飲むのがおすすめ。和食と一緒に楽しむのにも適しています。日本市場向けに展開されたウイスキーなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
カナディアンクラブ(CANADIAN CLUB) 20年
20年以上熟成させた原酒を使って造られ、長期熟成によるコクのある円熟した味わいを楽しめる1本。キャンディやレーズンのような芳醇な香りとともに、果実の香りが爽やかさをプラスします。
甘さがあり、アーモンドやナッツを思わせる香ばしさとのバランスが絶妙。最後はナツメグのようなスパイス感やオークの味わいで、長い余韻に浸れる味わい深い仕上がりが魅力です。
カナディアンクラブのおすすめの飲み方
ハイボール
ウイスキー初心者におすすめなのがハイボール。まろやかな口当たりが炭酸を加えることで、爽やかな味が楽しめます。
レモンやライムを加えるとさっぱりとした仕上がりに。なお、カナディアンクラブを使ったハイボールは、カナディアンクラブが「C.C.」の愛称で親しまれていることから「C.C.ソーダ」と呼ばれています。
ストレート
カナディアンクラブはライトな飲み口で、クセのない味わいのためストレートでも飲みやすいのが特徴です。カナディアンクラブがもつ、華やかなアロマとほんのりとした甘さを楽しめます。
オンザロック
オンザロックにすると、氷を加えることによって味がひきしまります。氷が溶けることによって徐々に違った味わいを楽しめるのも魅力。時間を掛けて、じっくりと味わいたいときにおすすめの飲み方です。
カクテル
ライトな味わいを楽しみたい方にぴったりなのがカクテル。とくに、ジンジャーエールと合わせたC.C.ジンジャーエールがおすすめです。
そのほかにも、クランベリージュースを合わせた「C.C.クランベリー」や、スイートベルモットとアロマチックビターズを合わせた「C.C.マンハッタン」も人気。自宅で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
カナディアンウイスキーの草分け的存在として知られているカナディアンクラブ。ベースウイスキーとフレーバリングウイスキーを、樽詰め前にブレンドした独特の味わいが魅力。初心者にも飲みやすく、ウイスキーが苦手な方にもおすすめです。今回ご紹介した製品を参考にして、自分に合う1本を見つけてくみてださい。