世界的に有名なウイスキーブランドのひとつ「ジャックダニエル」。特有の甘い味わいと豊かな風味のバランスがよく、その飲みやすさから多くの方に支持されています。
ジャックダニエルにはいくつかの種類があり、味わいや楽しみ方もさまざまです。そこで今回は、ジャックダニエルの種類とおすすめの飲み方をご紹介します。
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ジャックダニエルとは?
ジャックダニエルは、アメリカのテネシー州で生産される「テネシーウイスキー」です。テネシーウイスキーの製法は、大まかにはバーボンウイスキーの定義と同様ですが、明確に区分けされています。
ジャックダニエルの魅力は、熟成に使用した樽に由来する、バニラやキャラメル、そしてメイプルのような濃厚で甘い口当たり。全体的にバランスのとれた味わいなので、ウイスキー初心者の方でも飲みやすい銘柄が揃っています。
ジャックダニエルの歴史
ジャックダニエルは、創業者のジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエルに由来して名付けられました。創業者は、幼い頃から地元の牧師にテネシーウイスキーの製造ノウハウを学び、ウイスキー造りに没頭しました。
1866年に国に蒸留場を国へ申請。ジャックダニエルはアメリカ合衆国初の公認蒸留所となります。さらに、1904年に開催されたセントルイス万国博覧会に「ジャック・ダニエルオールドNo.7」を出品し、金賞を獲得しました。
しかし、1919年に禁酒法が施行されると、ジャックダニエル蒸留所は閉鎖へと追い込まれてしまいます。その後、世界規模の大手リカーメーカーであるブラウン・フォーマン社によって買収。「ジャック・ダニエルオールドNo.7」は継続して販売され、やがて「ジャックダニエル ブラック」として世界中から親しまれるウイスキーとなりました。
ジャックダニエルの製法
ジャックダニエルは、原料の80%以上にトウモロコシを使用し、出来上がった原酒を焦がしたホワイトオークの樽で熟成させ、特有の甘みをもったウイスキーへと仕上げています。
また、「シュガーメイプル」ともいわれる、サトウカエデの木炭を用いてろ過をする「チャコールメローイング」という製法を採用しているのも特徴です。およそ3mのろ過槽へ原酒を垂らし、時間をかけてろ過をするのがポイント。木炭の効果で雑味が取り除かれ、ジャックダニエルの特徴でカラメルのほろ苦さと、なめらかな口当たりが生まれます。
さらに、蒸留の際に残った液の上澄みを仕込水に加える「サワー・マッシュ」という工程を採用しているのも魅力のひとつ。サワー・マッシュによって糖化の効率が上がるので、原酒の香りと風味がより豊かになります。
ジャックダニエルの種類
ジャックダニエル(JACK DANIELS) ブラック
ジャックダニエルのスタンダードボトルである「ジャックダニエル ブラック」。ブランド主力のボトルであり、世界中で有名なウイスキーでもあります。
チャコールメローイングによって色づけられた、美しい琥珀色のボディが特徴。熟成によってもたらされる、まろやかな口当たりと甘いメイプルのような香りが魅力です。
そして、キャラメルのような濃厚な風味のなかに若干のスパイシーさも感じられる、複雑で奥深い味わいもポイント。バランスがよく、ウイスキー初心者の方にもおすすめの1本です。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) ゴールド
「ジャックダニエル ゴールド」は、ホワイトオーク樽で熟成させた原酒をサトウカエデの樽で追加熟成。さらに、それぞれの熟成にあわせてチャコールメローイングを施し、ブラックの2倍もの手間をかけて造られているのが特徴です。
熟成により、風味の角がとれて円熟した味わいになっているのがポイント。スムースで飲みやすい口当たりに仕上がっており、深いコクと甘みを堪能できます。ジャックダニエルの高級ボトルとして、たまの贅沢や、知人へのプレゼントにもおすすめの1本です。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) ジェントルマンジャック
ゴールドと同じく、2回のチャコールメローイングを施している「ジェントルマンジャック」。ジェントルマンの名の通り、極めてスムースな、やさしい口当たりを実現している1本です。口に含むと、芳醇で軽やかな風味が口の中全体に広がるのが特徴。味を舌全体で感じられ、ほのかな甘みを余韻まで楽しめます。
そして、ジェントルマンジャックは、生産数が限られている希少なボトルです。たまの贅沢や、お世話になっている方へのプレゼントとしても向いています。シンプルで美しいパッケージデザインも所有欲をそそる、おすすめのボトルです。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) シングルバレル
原酒をブレンドせず、1つの樽からそのまま瓶詰めする「シングルバレル」。熟成のピークに達した樽を厳選してボトリングしており、独特で芳醇な香りを楽しめるのが魅力の1本です。
口に含むと、クリーミーでなめらかな口当たりが感じられます。そして、複雑でバランスのよい、深いコクのある味わいが舌全体に広がるのが特徴。ジャックダニエルのなかでも味わい深いボトルなので、ゆっくりとウイスキーに向き合いたい方におすすめです。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) シナトラセレクト
アメリカの世界的な歌手であり俳優でもあった、フランク・シナトラの生誕100周年記念で造られた、特別なボトル「シナトラセレクト」。内側に特別な処理を施したオーク樽「シナトラ樽」を使用して熟成させた、香り高い味わいが魅力です。
シナトラセレクトは、飲んだ際にオークの香りが広がり、風味にほのかなスパイシーさも感じられるのが特徴。軽やかでスムースな口当たりと、しっかりとした飲みごたえを兼ね備えているのもポイントです。化粧箱入りの特別な1本なので、プレゼントにも適しています。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) ホワイトラビット サルーン
ジャックダニエルが経営し、仲間と共に楽しんだ酒場「ホワイトラビット」が名前の由来になったウイスキー。「サルーン」は、西部開拓時代のスイングドアを開いて入る酒場のことを表します。「ホワイトラビット サルーン」は、ホワイトラビットの誕生120周年を記念して作られた限定ボトルです。
メロンやメープルシロップを思わせるフルーティーな味わいが特徴。一方で、バーボンにあるような苦味も感じられ、複雑な香りを楽しめるのが魅力です。アルコール度数は43%で、しっかりとした飲みごたえがあります。ストレートやロック、トワイスアップなどでゆっくり味わうのがおすすめです。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) レガシーエディション
「ジャックダニエル Old No. 7(ブラック)」よりも3%ほど高い、アルコール度数43%の「レガシーエディション」。基本的な味わいはブラックとほぼ同じですが、アルコール度数が高いので飲みごたえがあるのが特徴です。
レガシーエディションは、現在販売されているブラックのシンプルな白黒のラベルとは対照的に、かつてはカラフルだったモノを復刻しています。赤や黄色の鮮やかなラベルは見た目からも楽しめるので、飲んだあとの瓶をそのままインテリアとして飾るのもおすすめです。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) テネシーハニー
ジャックダニエル・ブラックをベースに、蜂蜜のフレーバーを加えている「テネシーハニー」。アルコール度数は35%と、まろやかな味わいのジャックダニエルをさらに飲みやすくしており、ウイスキーが苦手な方にもおすすめの1本です。
味わいは、口に含んだ際にメイプルシロップのような甘い香りが鼻に抜け、深いコクを堪能しながら蜂蜜の風味が楽しめます。
また、ラベルに「ENJOY CHILLED」の表記があるように、ロックや水割りなど冷やして飲むのがおすすめ。氷や水でアルコールが希釈され、芳醇な甘い香りを存分に楽しめるのが魅力です。
ジャックダニエル(JACK DANIELS) テネシーファイヤー
ジャックダニエルが手がけるフレーバードウイスキー。シナモンリキュールと「ジャックダニエル ブラック」をブレンドして作られています。シナモンの風味が感じられ、口当たりがなめらかなのが特徴。アルコール度数は35度と低めで、飲みやすい1本です。
さまざまな飲み方で楽しめるのも魅力で、炭酸で割ると、シナモンの甘さとスパイシーな刺激を感じられるハイボールを楽しめます。また、ジンジャーエールやコーラ、ミルクなどと相性がよいのもポイント。ロックやストレートだけでなく、カクテルのリキュールとしてもおすすめです。
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ジャックダニエルのおすすめの飲み方
ストレート
ストレートはその名の通り、ジャックダニエルを薄めずにそのまま楽しむ方法です。ジャックダニエル本来の刺激や風味をそのまま味わいたい方におすすめ。芳醇な香りとコク、余韻まで余さず楽しめます。
また、ストレートで楽しむ場合は水やソーダなどのチェイサーを用意しておくのもおすすめです。口の中に残る風味をリセットできるので、ジャックダニエルを口に含むごとに魅力を感じられます。
ロック
冷えたグラスに大きめの氷を入れてジャックダニエルを楽しむ「ロック」。ジャックダニエルを注ぐと、氷が徐々に溶けて風味が変化し、口に含むごとに違う表情を楽しめるのが魅力の飲み方です。
また、ストレートと同じようにチェイサーを用意しておくのがおすすめ。ひと口ごとに口の中をリセットさせることで、味わいの変化を感じやすくなります。
水割り
グラスに氷をいっぱいに入れて冷やし、ジャックダニエル1:水を2〜2.5の割合で注ぐ「水割り」。アルコールが希釈されるので、ストレートやロックで気づかなかった風味を味わえる飲み方です。
なお、使用する水はミネラルウォーターがおすすめ。硬度によって風味の感じ方が変化するので、自分のお気に入りの組み合わせを見つけるのも、楽しみ方のひとつです。
ハイボール
氷で冷やしたグラスに1:3〜4の割合でジャックダニエルとソーダを注いで作る「ハイボール」。ソーダの炭酸によって爽やかさが加味され、ジャックダニエル本来の風味やコクを際立たせられる、人気の飲み方です。
ハイボールは炭酸の強さが重要なので、ソーダを注いだ際はあまりかきまぜすぎないように注意しましょう。気分によってレモンピールやレモン汁などで風味づけするのもおすすめ。飲みやすく、グビグビとジャックダニエルを楽しめます。
コーク割り
ソーダのかわりにコーラを注ぐ「コーク割り」も、ジャックダニエルを楽しむうえでおすすめの飲み方のひとつです。作り方はハイボールと同様ですが、使用するウイスキー自体にも甘味があると、より美味しく楽しめます。
とりわけ、ジャックダニエルはコーク割りとの相性がよく、円熟した味わいのジェントルマンジャックやゴールドなどがおすすめ。レモンやライムなどを加えることで爽やかさも追加できるなど、場面に応じて味わいを調節できるのも魅力です。
ジンジャーエール割り
「ジンジャーエール割り」も美味しくジャックダニエルを楽しむおすすめの飲み方のひとつです。ジンジャーエールのほどよい甘みと刺激感、そして炭酸の爽やかさが絶妙に組み合い、バランスのよい味わいになります。
また、1:2の濃いめから1:7の薄めまで、さまざまな濃さで楽しめるのもポイント。相性の高さもポイントです。
オレンジジュース割り
ジャックダニエルをオレンジジュースで割る「オレンジジュース割り」。オレンジジュースがもつ柑橘類の爽やかな香りやバランスのよい苦み、酸味が、ジャックダニエルが持つ奥深いコクによく合います。
オレンジジュース割りは、ハイボールの炭酸が苦手という方におすすめの飲み方のひとつ。作り方も簡単なので、ウイスキー初心者の方でも手軽に楽しめます。非常に飲みやすい味わいのため、飲み過ぎには注意しましょう。
カルピス割り
ジャックダニエルは、カルピスを加えて作る「カルピス割り」といった風変わりな楽しみ方もマッチします。ジャックダニエルはもともと豊かな風味を有しているので、薄めのカルピスでも美味しく楽しめるのがポイントです。
また、カルピス割りは甘さが際立つ飲み方でもあるため、まろやかな風味のジェントルマンジャックや、甘いテネシーハニーがおすすめ。さらに、市販のカルピスウォーターやカルピスソーダ、原液とミネラルウォーターなど、組み合わせの種類が多いのも魅力です。
ミルク割り
ウイスキーと牛乳を1:1.5〜2の割合で組み合わせて作る「ミルク割り」。ウイスキー特有のクセと雑味が緩和され、まろやかな味わいで楽しめます。もともとまろやかで甘みがあるジャックダニエルは、ミルクとの相性も良好です。
また、アレンジの幅が広いのも魅力のひとつ。生クリームや砂糖を加えたり、ホットミルクやチョコレートシロップを加えたりして、デザートドリンク感覚で楽しむのもおすすめです。
甘くフルーティーな風味が人気のジャックダニエル。その甘さを活かした飲み方も豊富にあり、女性の方でも楽しみやすいのが魅力のウイスキーです。自由度が高いので、場面に応じた飲み方のチョイスも重要な要素。自分のお気に入りの銘柄、飲み方を見つけて、存分にジャックダニエルを楽しんでみてください。