ブレンデッドウイスキーのなかでも世界的に名声を集めている「シーバスリーガル」。フルーティーな香りとナッツの風味、ドライな味わいで、ウイスキーに飲み慣れていない方でも比較的飲みやすいのが特徴です。

手の届きやすいコスパに優れた銘柄からラグジュアリーさを感じられる銘柄まで、幅広い商品が展開されています。今回はシーバスリーガルの歴史や特徴を解説したうえで、ラインナップをご紹介します。

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シーバスリーガルの特徴

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シーバスリーガルは初心者でも飲みやすく、世界中に愛飲者を持つブレンデッドウイスキーのひとつです。ブレンデッドウイスキーの味わいを決めるポイントとなるのが、「キーモルト」と呼ばれるブレンデッドウイスキーの核となる蒸留所のモルト。シーバスリーガルのキーモルトは、スコットランドのスペイサイド地方で造られたシングルモルトを多く使用しています。

また、熟成年数や熟成樽、モルトウイスキーやグレーンウイスキーの割合を変えた数種類の銘柄がラインナップされているのもポイント。それぞれの銘柄によって、異なる味わいを感じられます。

特に、熟成樽としてミズナラを使用した銘柄や、シングルモルトだけをブレンドした銘柄など、珍しいウイスキーを手がけているのも魅力のひとつです。

シーバスリーガルの製法

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シーバスリーガルのキーモルトとして代表的なのは、「ストラスアイラ」です。フルーティーな香りと樽熟成由来の濃厚なナッツ感とドライな味わいが特徴で、シーバスリーガルにも強く感じられます。グレンリベット・ロングモーン・ベンリアックなどのモルトウイスキーやグレーンウイスキーもブレンドされており、どれも華やかでしっかりとしたボディを感じられるのが魅力です。

また、ストラスアイラは仕込み水の一部に「フォンズ ブイエン」と呼ばれる古い泉の湧き水を使用しています。この湧き水がシーバスリーガルの個性や美味しさを引き出しながら、当時の味を守り続けているのがポイント。シーバスリーガルは、製法のこだわりをしっかりと感じられる銘柄です。

シーバスリーガルの歴史

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シーバスリーガルは、スコットランドでコーヒーやブランデーなどの高級品を扱う店を営んでいた、シーバス兄弟によって産み出されました。当時のシングルモルトウイスキーは味にばらつきがあり、より上質なものを求める富裕層の声からブレンデッドウイスキーの需要が高まったといわれています。

シーバス兄弟は1850年代から食料品店の地下でブレンデッドウイスキーの製造を始めました。1900年代初めには初代ブレンダーが世界初の25年熟成のブレンデッドウイスキーを作り、「シーバスリーガル」として発売。「シーバス」は創業者のシーバス兄弟の名前から取られており、「リーガル」には「王者にふさわしい」「威厳のある」という意味があります。

その後、アメリカへの輸出が始まり、1920年代に禁酒法が施行されるまでアメリカの代表的なウイスキーブランドとして人気を博しました。1938年には、世界で初めて「12年熟成」を表示する銘柄としてシーバスリーガルが復活し、現在に至ります。

シーバスリーガルの種類

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル12年

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル12年

酒齢12年以上のウイスキーのみをブレンドした銘柄です。シーバスリーガルのラインナップのなかでも代表的な1本で、ブレンデッドウイスキー全体を見ても高いシェアを有しています。

華やかでフルーティーな香りと青りんごや洋梨を思わせるすっきりとした味わいが特徴で、樽で熟成させることで生じるナッツ感とドライな風味が魅力です。2018年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を獲得し、同年のスコッチウイスキーマスターズでも金賞を受賞するなど世界的に評価されています。

まろやかでクリーミーな飲み心地なので、クセがあるウイスキーが苦手な方やウイスキー初心者にもおすすめ。手頃な価格で購入しやすく、長く柔らかい余韻が楽しめる飲みやすい一品です。ストレートやロック、ハイボールといった飲み方はもちろん、「ジョン・コリンズ」「ロブ・ロイ」「オールドファッション」などのカクテルベースとしても使えます。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル ミズナラ 12年

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル ミズナラ 12年

厳選されたグレーンウイスキーとモルトウイスキーを使用し、日本原産のミズナラ樽で仕上げられた「ミズナラ12年」。シーバスリーガルの名誉マスターブレンダーであるコリン・スコット氏が、日本のウイスキーファンへ向けてブレンドした1本です。

オレンジや洋ナシのようにフルーティーな香りと、甘くクリーミーなタフィーとほのかなナッツの香りがほどよく重なったようなアロマが特徴。シーバスリーガルらしい、なめらかな口当たりと繊細な味わいがあり、かすかなスパイシーさも感じられます。

さらに、オレンジ風味の砂糖菓子や、リコリスのような甘味も楽しめるのが魅力のひとつ。複雑ながら、全体のバランスが取れた味わいに仕上がっており、なめらかな余韻が長く楽しめるのもポイントです。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル18年

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル18年

18年以上熟成されたモルトやグレーン原酒を贅沢に用いて作られた銘柄です。世界最高峰のブレンダーであるコリン・スコット氏によって厳選された85種類もの原酒がブレンドされており、絶妙なハーモニーが楽しめます。

口に含むとそれぞれのモルトの個性が次々と現れるため、複雑で飽きがこない風味です。バニラやハチミツの上品な甘みのあとに、ヘーゼルナッツの香ばしさや青りんごと洋梨の爽やかなアロマが絡み合って、長く余韻が続きます。

2018年のサンフランシスコワールドスピリッツコンペティションで金賞を獲得。2013年には同コンペティションで最優秀金賞の受賞歴を持つなど、高い評価を得ています。

初心者でも飲みやすいクリーミーでまろやかな味わいながらも、ウイスキー好きの方も唸らせる複雑な風味を楽しめるので、贈り物にもぴったり。ストレートやロックのほかに、常温の水と1対1で割って飲むトワイスアップもおすすめです。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

18年以上の長期熟成させた原酒のなかから、厳選したモルト、グレーンウイスキーをブレンドして作られている銘柄です。希少なミズナラ樽を使用して仕上げられたことで、シーバスリーガルのフルーティーさとほのかなスパイスの香りが調和しています。

美しくあたたかみのある琥珀色の液色で、はちみつ・シナモン・熟したリンゴ・バニラを彷彿とさせる芳醇な香りを楽しめるのが特徴。また、口に含んだ時に広がるクローブやクリーミーなトフィーの心地よい風味も楽しめます。

さらに、ダークチョコレートを合わせたジンジャービスケットと、甘い杏ジャムのような贅沢な味わいが口の中へ広がるのもポイント。余韻のなかに上品な甘さとスパイスの香りがあり、複雑ながらバランスのよい仕上がりが魅力の1本です。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル25年

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル25年

25年以上熟成された最高級原酒を使った希少な数量限定生産品で、ボトルにはシリアルナンバーが付けられています。アメリカ進出のきっかけとなった1900年代初めのシーバスリーガルの復刻版ともいえる本製品は、名誉マスターブレンダーであるコリン・スコット氏による最高傑作として現代に蘇りました。

熟成年数の若い銘柄との違いは、オレンジやピーチのフルーティーな香りや、チョコレートやバニラの濃厚な甘みが感じられる点。エレガントで深みのある樽香が、芳醇で贅沢な余韻を味わえます。

2013年にはシーバスリーガル18年とともに、サンフランシスコワールドスピリッツコンペティションで最優秀金賞を獲得するなど、高く評価されている銘柄。重厚なギフトボックスに収められ、華麗なラベルデザインに包まれたボトルは高級感があります。特別な方への贈り物や記念日などのお祝いの席にもおすすめです。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル ブラザーズブレンド

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル ブラザーズブレンド

2012年に免税店限定で販売された銘柄です。シーバスリーガル創設者のシーバス兄弟に敬意を表した特別品で、同銘柄の核となるキーモルトのストラスアイラとロングモーンのブレンド割合を高めて、シーバスリーガルらしさを強調したテイストに仕上げられています。

熟した果実のフレーバーにハチミツの甘みが加わり、余韻はクリーミーでまろやか。シーバスリーガルのなかでもより柔らかくなめらかなスムース感が味わえ、同銘柄を特徴づけるキーモルトの風味を楽しむのにぴったりの一品です。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル アルティス

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル アルティス

シーバスリーガルの伝統を受け継いできた歴代のマスターブレンダーに敬意を表し、5種類のモルトにより作られたブランド史上初のブレンデッドモルトウイスキー。アルティスは英語の「ULTIMATE(究極)」とラテン語の「FORTIS(力)」から作った造語です。

ストラスアイラ・ロングモーン・トーモア・アルタベーン・ブレイヴァルの5つの蒸留所で生まれた5種類のモルトによって、芳醇なアロマと個性的で深い味わいを醸し出します。フルーティーな味わいが全体を調和させていますが、桃とリンゴの甘い香りにスパイシーなシナモンとハチミツの香りが重なり、バニラと杏の風味が広がるのが特徴です。

ボトルキャップには5人のマスターブレンダーと5種類のモルトを象徴したリングデザインが施され、ボトルの底面とギフトボックスには「5」を意味する「V」の数字がデザインされています。風味にもパッケージにもこだわりの詰まった究極の一品です。

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル アイコン

シーバスリーガル(Chivas Regal) シーバスリーガル アイコン

世界のウイスキーの象徴として作られた特別な銘柄です。ほかのラインナップと同様にキーモルトはストラスアイラですが、現在では創業されていない蒸留所の原酒を含む厳選された数種類の希少な原酒で作られています。

この上なくリッチなフレーバーは、フルーティーさやほのかな甘み、ビターなアロマに加えて、樽由来のナッツ感までさまざまな風味を余すことなく感じられる至高の一品です。本銘柄はイギリスの有名なガラスメーカー「ダーティントン」によりひとつひとつ手吹きで作られるクリスタルのデカンターに入れられ、高級感あふれるメタリックのラベルが付けられています。

トランクスタイルのケースはラグジュアリーの極み。非常に高価ですが、購入した際にはケースとともに飾りたい豪華な最高級品です。

シーバスリーガルのおすすめの飲み方

ストレート

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ストレートは、ウイスキーをグラスに注いでそのまま楽しむ飲み方です。シーバスリーガル本来の味わいと香りを楽しめるのが魅力。種類による風味の違いを感じるのにおすすめの飲み方でもあります。

なお、ウイスキーをストレートで飲む際は、必ずお水などのチェイサーを用意するのがポイント。ウイスキーと交互に飲むことで口の中がリセットされ、シーバスリーガルの味わいを新鮮に感じられます。

ミスト

ミストは、細かく砕いた「クラッシュアイス」を敷き詰めたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方。氷によって冷えたグラスの表面が、白く結露することからミストと呼ばれるようになりました。清涼感があり、ロックよりも水が溶けだして飲みやすくなるのが特徴です。

一般的に、ミストは個性を主張するウイスキーよりも、スムースな種類のモノが向いているといわれています。シーバスリーガルのようなブレンデッドウイスキーは、クセが少ない傾向にあるため、ぴったりの飲み方です。

ハイボール

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ハイボールは、ウイスキーを炭酸で割ったカクテル。日本はもちろん、世界中でもウイスキーの代表的な楽しみ方になりつつあります。炭酸と氷を用意するだけで簡単に作れるのも特徴。さわやかな味わいを楽しめます。

シンプルに炭酸を加えるだけでなく、フルーツやスパイスを加えてアレンジするのもおすすめ。スムースなハイボールを楽しみたいなら「シーバスリーガル12年」、風味豊かな味に仕上げたいなら「シーバスリーガル ミズナラ 12年」など、種類を変えると雰囲気も変わります。

シーバスリーガルにおすすめのおつまみ

シーバスリーガルをより美味しく楽しむためには、おつまみにこだわることもポイントです。ウイスキーと合わせるおつまみは、飲み方や種類によって変えるのが基本。たとえば、ストレートならチョコレートやドライフルーツ、ナッツがぴったりです。

ロックやミストのように、味の変化がある飲み方ならガーリックシュリンプやスモークサーモン、野菜スティックなど。時間の経過と共に合わせるおつまみの傾向を変えることで、より楽しめるのが特徴です。

さらに、ハイボールにはチーズがよく合います。特にゴーダやミモレットと相性がよいので、合わせてみてください。ほかにも、ソーセージやポテトチップスのような塩味や旨味の濃い食べ物もおすすめです。