アメリカのテネシー州で造られているバーボン「テネシーウイスキー 」。原材料の51%以上にトウモロコシを使用して造られる点は通常のバーボンと一緒ながら、よりまろやかで甘味を感じやすいボトルが多いのが特徴です。

また、クセが少なく飲みやすい銘柄も多いため、あまりウイスキーに慣れていない初心者の方にもおすすめ。そこで今回は、おすすめのボトルとその特徴をご紹介します。

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テネシーウイスキーとは?

テネシーウイスキーが誕生した場所は?

テネシーウイスキーは、合衆国南東部のテネシー州で誕生しました。テネシー州は東西南北で8つの州と隣接しており、北部には「バーボン」で有名なケンタッキー州があります。

また、テネシー州は年間を通じて穏やかな気候で、日本とほぼ同じ緯度にあるため似たような四季があるのも特徴です。なお、テネシー州の人口は約660万人で、その人口は約7%の都市部に集中しています。

残りの9割程度は人口密度が低く、世界遺産に登録されているグレートスモーキー山脈国立公園があるなど、豊かな自然を有しているのも特徴です。

テネシーウイスキーが生まれたのはいつ頃?

テネシーウイスキーの発祥は19世紀後半。当時、アメリカ政府が税収確保のために導入した「ウイスキー税」を避けるため、まだアメリカ領ではなかったケンタッキー州にてトウモロコシでウイスキーを造ったのが紀元とされています。

また、南北戦争によってアメリカ合衆国は南北に分断されていた経緯もあり、戦争終結後もテネシー州はケンタッキー州と対立。テネシー州で独自のウイスキー造りが行われ、後にテネシーウイスキーと呼ばれるようになります。

当時、蒸溜業を営むジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエルよって生み出されたバーボン「ジャック・ダニエル」もまた、テネシーウイスキーのひとつです。

テネシーウイスキーの味わい

テネシーウイスキーは、バーボンのなかでもクセが少なく、ウイスキー初心者の方でも飲みやすいのが特徴。また、フルーティでとろみのある甘味と芳醇な風味もあわせ持っています。

さらに、なめらかな舌触りを実現しているのもポイント。ロックやストレート、ハイボールなど楽しみ方の幅が広いのも魅力のひとつです。

バーボンウイスキーとテネシーウイスキーの違い

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テネシーウイスキーは、通常のバーボンと同じ原料の51%以上にトウモロコシを使用して造られています。しかし、ほかのバーボンに比べて甘味を感じやすく、口当たりがやわらかいのが特徴。また、ほかのバーボンよりもクセが少ないのもポイントです。

テネシーウイスキーの定義として、テネシー州で造られていることが前提となります。さらに、多くのテネシーウイスキーは蒸留直後の原酒をサトウカエデの炭でろ過する「チャコールメローイング製法」を採用しているのも特徴です。

「チャコールメローイング製法」は、8〜10日間ほどかけて原酒をろ過することで雑味を取り除けるのがポイント。ウイスキー本来のフルーティな風味を引き出し、なめらかな口当たりを実現しています。

テネシーウイスキーのおすすめ

ジャックダニエル(JACK DANIEL’S) ブラック オールド No.7

ジャックダニエル(JACK DANIEL

テネシーウイスキーの代名詞ともいえる「ジャックダニエル」。本銘柄は、1866年の蒸留所設立より守り続ける独自の「チャコールメローイング製法」で雑味のないなめらかな風味を引き出した、ジャックダニエルのフラッグシップです。

グラスに注ぐと立ち上がるのは、バニラやキャラメルのような甘く芳醇な香りと、ほのかなオーク樽のニュアンス。飲んだあとにはすっと消えるドライな後味を堪能できます。

バランスの取れた味わいで、テネシーウイスキーの入門編としてもおすすめ。氷を入れたロックスタイルでシンプルに味わうほか、さまざまなカクテルのベースに用いてもおいしく楽しめます。

ジャックダニエル(JACK DANIEL’S) ジェントルマン ジャック

ジャックダニエル(JACK DANIEL

雑味のないクリアでスムースな味わいを堪能できるテネシーウイスキー。木炭で原酒をろ過する「チャコールメロウイング」を蒸留後だけでなく熟成後にも行い、磨き抜いたこだわりの1本です。

バニラとキャラメルが心地よく溶け合うバランスのよい香りと、ほのかなオークの香りが特徴。ジェントルマンを体現するかのようなやさしく上品な味わいで、口に含めば甘味とコクがまろやかに広がります。

本銘柄はカクテルのベースにもおすすめ。とくに、ウイスキーカクテルの定番「マンハッタン」との相性が良好です。

ジャックダニエル(JACK DANIEL’S) シングルバレル

ジャックダニエル(JACK DANIEL

最良の樽のみを厳選してボトリングしたテネシーウイスキー。ジャックダニエルの旨みとともに、樽の個性を存分に堪能できます。バニラやキャラメルのリッチな甘味と深いコクが魅力。ほんのりスパイシーなアクセントもまとっています。

アルコール度数47%で、力強い飲みごたえを楽しめるのも魅力のひとつ。ぜひストレートで、チェイサーを交互に挟みながらリッチな香味をじっくりと味わってみてください。

ジョージディッケル(GEORGE DICKEL) No.12 テネシーウイスキー

ジョージディッケル(GEORGE DICKEL)  No.12 テネシーウイスキー

テネシーウイスキーの人気銘柄のひとつである「ジョージディッケル」。サトウカエデの炭に新しい羊毛の毛布を掛けてろ過する独自の「チルド・メイプル・メロウィング」により、手間暇をかけて丹念に仕立てられた上質な1本です。

熟成10年以上の原酒をブレンドした、なめらかな口当たりと軽やかな味わいが特徴。上品にキレていくドライな後味を楽しめます。

アルコール度数は45%とやや高め。甘すぎず重すぎない、程よい飲み心地のテネシーウイスキーを求めている方におすすめです。

ジョージディッケル(GEORGE DICKEL) ハンドセレクト 9年

ジョージディッケル(GEORGE DICKEL) ハンドセレクト 9年

自分へのご褒美や贈答用のテネシーウイスキーを求めている方にもおすすめの銘柄。熟成のピークに達した樽を厳選してボトリングしたプレミアムな1本です。

スムースでクリーミーな口当たりが特徴。オン・ザ・ロックで、氷が溶けるごとに変化する味わいにじっくり酔いしれるのがおすすめの楽しみ方です。アルコール度数が51.5%と高いため、水割りやハイボールで楽しむのにも適しています。

アンクルニアレスト(UNCLE NEAREST) 1856 プレミアム ウイスキー

アンクルニアレスト(UNCLE NEAREST)  1856 プレミアム ウイスキー

8~14年熟成の樽から仕立てた、完熟果実とキャラメルが濃密に香るプレミアムなテネシーウイスキー。ほんのりスパイシーな口当たりと、キャラメルやメープルが織りなすまろやかな風味、そして長い余韻が次のひと口を誘います。

アルコール度数が50%で、しっかりした飲みごたえを実現。世界的な酒類品評会での受賞歴がある実力派なので、ウイスキー好きの方への贈り物にもおすすめです。

アンクルニアレスト(UNCLE NEAREST) 1884 スモールバッチウイスキー

アンクルニアレスト(UNCLE NEAREST) 1884 スモールバッチウイスキー

3回の「チャコールメローイング」により、洗練された香りと豊かな味わいを引き出したテネシーウイスキー。ストレートからカクテルまで多様に楽しめる1本です。

ハチミツと完熟果実にウッディな樽香が溶け込む、芳醇なアロマが魅力的。バランスのよいミディアムボディで、バニラ・バタースコッチ・ハチミツを想わせる上品な甘味を堪能できます。

ラベルにキュレーターの署名を刻印したこだわりもおすすめポイント。特別感のあるプレミアムなテネシーウイスキーを求めている方は、ぜひチェックしてみてください。