キレのある飲み口が魅力の辛口日本酒。すっきりとした後味で料理の味を引き立て、食中酒としても幅広く活躍します。しかし、純米や吟醸といった種類の違いや、地域ごとの特色があるなど選ぶポイントが多く、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、辛口の日本酒のおすすめをご紹介します。選び方についてもあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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辛口の日本酒とは?

日本酒でいう「辛口」とは、糖分が少なく、酸味やアルコール感が引き締まって感じられるもののこと。辛口の銘柄は、「すっきり」や「キレのある」などの言葉で説明され、主に食中酒として活躍します。寿司や天ぷら、鍋などさまざまな料理と合わせられます。
辛口かどうかチェックしたい場合は、日本酒度を確認してみてください。目安としては+5以上で辛口となり、+10以上になると超辛口と評価されます。あわせて酸度も見てみるとよりイメージに合った辛口を選べます。酸度が1.6以上だとキレがよくなる傾向にあるので、参考にしてみてください。
辛口の日本酒の選び方
吟醸酒・純米酒・本醸造酒などの種類から選ぶ

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日本酒を選ぶ際は、まず「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」といった種類に注目すると、辛口の特徴をつかみやすくなります。米と米麹、水だけで造る純米酒は、米由来の旨みがしっかり感じられるのが魅力。精米歩合が低い純米吟醸・純米大吟醸は雑味が少なく、すっきりした辛口を楽しみたい方にも向いています。
一方で吟醸酒は、精米歩合60%以下で造られる香り高いタイプ。醸造アルコールを適度に加えることで、華やかな香りとキレのある飲み口を引き出した銘柄が多く、辛口の爽快感を求める方にぴったりです。
食中酒として活躍するのが本醸造酒。精米歩合70%以下で造られ、クセが出にくく軽快な辛口が多いのが特徴。燗酒にしても味が崩れにくく、幅広い料理と合わせやすいのも魅力です。
産地や米の種類をチェック

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辛口の日本酒を選ぶ際は、産地ごとの味わいの傾向や、使われている酒米にも注目すると個性がつかみやすくなります。日本海側では、冷涼な気候を生かしたキレのある銘柄が多く、新潟を代表する淡麗辛口のスタイルはその典型です。一方で、秋田・山形などは透明感に加えて程よい旨みを合わせ持つ傾向があり、辛口でも味わいの厚みがほしい方に向いています。
使われる酒米も味の印象を左右します。辛口で使われる酒米で例を挙げると、山田錦はバランスがよく上品な旨みが特徴。五百万石は軽快で後味がすっきりしやすく、辛口とも相性の良い酒米です。美山錦は爽やかな香りとキレのよさにつながり、食中酒として幅広く使われています。
同じ辛口でも産地や酒米で印象は大きく変わります。好みのスタイルを見つける際の手がかりとしてぜひチェックしてみてください。
辛口の日本酒のおすすめ|人気
朝日酒造 久保田 千寿
新潟県長岡市の朝日酒造が手がける、食中酒におすすめの辛口吟醸酒です。朝日酒造は1830年に「久保田屋」という屋号で創業した歴史ある蔵元で、新潟の清澄な軟水と良質な酒米、越路杜氏の技術を受け継ぎながら品質本位の酒造りを続けています。千寿は1985年の久保田発売時に最初に誕生した銘柄で、まさに久保田の原点ともいえる1本です。
本銘柄は、綺麗ですっきりとした淡麗な味わいと穏やかな香りが特徴。喉をさらっと通るキレの中に、米本来の旨みと酸味、ほのかな余韻や甘みが感じられます。冷やすとほどよい酸味とキレが際立ち、常温になると旨みの余韻が広がる味わいです。
和食はもちろん、バターやマヨネーズを使ったコクのある料理、洋食や中華とも好相性。いつもの食卓を少し特別にしてくれる、定番の辛口日本酒です。
八海醸造 八海山 特別本醸造
新潟県南魚沼市に蔵を構える八海醸造が手がける淡麗辛口の日本酒です。八海醸造は1922年創業の蔵元で、霊峰八海山の麓で「雷電様の清水」と呼ばれる極軟水を仕込み水に使い、料理の味を引き立てる淡麗な酒質を追求。低温でじっくりと時間をかけて醸す丁寧な酒造りで知られています。
特別本醸造は、やわらかな口当たりと淡麗な味わいが特徴。香りは控えめながら、燗をつけるとほのかに麹の香りが広がり、米本来の旨みとキレのよい辛口の後味を楽しめます。55%まで精米した酒米を使用し、すっきりとした飲み口の中に米の甘みと旨みがふわりと感じられるバランスのよさが魅力です。
冷酒でも燗酒でも持ち味が活きる万能な1本。刺身や天ぷら、焼き魚といった和食全般と相性がよく、食中酒として活躍します。毎日の食卓に寄り添う、飲み飽きない味わいを求める方におすすめです。
佐浦 からくち 浦霞
宮城県塩釜市に蔵を構える佐浦が手がける辛口の本醸造酒です。佐浦は1724年創業の歴史ある蔵元で、江戸時代後半には鹽竈神社の御神酒酒屋となった由緒ある造り酒屋。低温長期発酵によるほどよい香りときれいな酒質が特徴で、「きょうかい12号酵母発祥の酒蔵」としても知られています。
本銘柄は、ほのかな香りとさっぱりとした味わいが特徴的な辛口タイプ。軽い旨みがありながら後味にキレがあり、すっきりとした飲み口でバランスよく仕上がっています。米の旨みを感じつつも、出しゃばらない上品な味わいです。
冷やして爽快に楽しむのはもちろん、ぬる燗から上燗まで幅広い温度帯で楽しめる懐の深さも魅力。魚介料理や煮物、焼き鳥などと好相性で、食中酒として活躍してくれます。クセが少なく飲み飽きしないため、毎日の晩酌に寄り添ってくれる定番の1本としておすすめです。
酔鯨酒造 酔鯨 特別純米
高知県の代表的な辛口純米酒として人気を集める銘柄です。手がけるのは高知市長浜に蔵を構える酔鯨酒造で、1872年創業の酒蔵を継承し、1969年から現在の酔鯨酒造として酒造りを営んでいます。幕末の土佐藩主・山内容堂の雅号「鯨海酔侯」から名付けられたブランドで、食事に寄り添う酒造りを基本理念としています。
本銘柄は、米のふくらみのある旨みにキレのよい後口を組み合わせた味わいが特徴。香りは控えめで、酔鯨特有のしっかりとした酸味が口の中をリセットし、料理の味わいを引き立てます。日本酒度+7の辛口でありながら、米の旨みも感じられるバランスのよさが魅力です。
冷やして楽しむとフレッシュな酸味とキレのよさが際立ち、ぬる燗にすればふくよかな旨みとコクを堪能できます。カツオのたたきなど高知の郷土料理はもちろん、天ぷらや焼き鳥など幅広い料理と好相性。冷でも燗でも楽しめるため、季節を問わず毎日の晩酌に適した1本です。
諸橋酒造 越乃景虎 超辛口 本醸造
新潟県を代表する辛口日本酒として高い人気を誇る本醸造酒。醸造元の諸橋酒造は1847年創業という170年以上の歴史を持つ蔵で、越後の名将・上杉謙信の元服名「長尾景虎」にちなんで銘柄が命名されました。魚沼丘陵と越後山脈に挟まれた栃尾盆地に位置し、全国でも稀な超軟水の仕込み水と越後杜氏の熟練の技が生み出す淡麗辛口の味わいが魅力です。
日本酒度が+12の超辛口ながら、超軟水の仕込み水により辛さを強調しすぎていないのが特徴。飲み口は軽快で、後味はすっきりとキレがよく、飲むほどにほんのりとした米の旨みが感じられます。新潟流の淡麗辛口の王道を行く、辛さの中にも旨みを含んだバランスのよい仕上がりです。
冷やから常温、ぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめます。脂の乗った料理や濃厚な味付けの料理との相性がよく、食中酒としておすすめ。辛口好きの方はもちろん、淡麗辛口の日本酒を試してみたい方にもぴったりの銘柄です。
辛口の日本酒のおすすめ|高級
石本酒 越乃寒梅 超特撰 大吟醸
華やかな吟醸香と深い余韻を楽しめる、越乃寒梅の最高峰に位置する大吟醸酒です。新潟県新潟市に蔵を構える石本酒造は、明治40年の創業以来、厳選された米と丁寧な造りにこだわり続け、淡麗辛口の日本酒文化を牽引してきた蔵元です。
本銘柄は、兵庫県三木市志染町産の山田錦を精米歩合30%まで磨き、1℃の低温環境で約2年間じっくりと熟成させているのが特徴。りんごや柑橘を思わせるフルーティーな香りに、和の花を感じさせる奥ゆかしさが重なり合います。まろやかな甘みと厚みのある味わいが広がり、シャープな辛さが引き締め、飲んだ後に旨さが戻る余韻を堪能できます。
冷やはもちろん、大吟醸ながら40度前後のぬる燗で楽しむのもおすすめ。出し巻き玉子や白身魚のムース、茶碗蒸しなど繊細な和食との相性も良好です。上品な品格を備えた逸品のため、特別な日のプレゼントとしても高い人気を誇る銘柄です。
八海山 純米大吟醸
上品な甘みと切れのよさを兼ね備えた、透明感のある味わいが魅力の純米大吟醸です。山田錦・五百万石・美山錦の三種類の酒米を45%まで精米し、すべて手づくりの麹で仕込まれています。雪解け水が湧き水となった「雷電様の清水」を使用し、丁寧に醸されているのが特徴です。
穏やかで上品な吟醸香とともに、ふわっと広がる甘やかさを楽しめるのが特徴。すっきりとした飲み口でありながら、適度な旨みと酸味のバランスがよく、飽きの来ない味わいに仕上がっています。雑味のない柔らかな口当たりで、なめらかな喉越しとキレのよい後味が魅力です。
冷酒で飲むことで、香りと味わいが引き立ちます。刺身や寿司、白身魚の焼き物といった繊細な和食と相性がよく、食中酒としても活躍。料理を引き立てる少し高級な一本で、大切な方へのプレゼントや特別な日のおもてなしにもおすすめです。
朝日酒造 久保田 純米大吟醸
新潟の淡麗辛口を代表する、華やかな香りとキレが魅力の純米大吟醸酒。久保田シリーズの中でも贅沢な仕上がりを楽しめる銘柄として、多くの日本酒ファンに親しまれています。厳選された五百万石を精米歩合50%まで磨き上げ、新潟の清らかな軟水を用いて丁寧に醸されているのが特徴です。
洋梨やメロンを思わせるフルーティーな香りに、甘みと酸味が調和した上品な味わいが広がります。久保田らしい雑味を抑えたキレのよさが後味を引き締め、口の中で三位一体のハーモニーを生み出す辛口の仕上がり。洗練された飲み心地が印象的です。
冷やして飲むとフレッシュな香りとシャープな飲み口が際立ちます。カルパッチョやサーモンのマリネなど、軽めの前菜との相性が良好です。モダンでスタイリッシュなボトルデザインも魅力的なおすすめの銘柄です。
福光屋 加賀鳶 純米大吟醸 吉祥
洗練された辛口の味わいと華やかな香りを堪能できる、加賀鳶ブランドの最高峰に位置する純米大吟醸です。1625年創業の金沢で最も長い歴史を持つ福光屋が手がけています。400年近い歴史の中で培われた技術と革新の精神が酒造りを支えています。
本銘柄には、契約栽培・特別栽培した山田錦を精米歩合40%まで磨き上げ、低温発酵で丹念に仕込んだ原酒を使っているのが特徴。華やかで厚みのある吟醸香が広がり、洗練されたやわらかな旨みと軽やかさが調和した繊細な味わいを楽しめます。Kura Master日本酒コンクール2022年度の純米大吟醸酒部門で金賞を受賞した実力派の銘柄です。
ワイングラスで冷やして飲めば、香りと味わいをより堪能できるのでおすすめ。魚介のカルパッチョや刺身などあっさりとした和食から、イタリアンやフレンチまで幅広い料理と好相性です。桐箱入りで高級感があるので、プレゼントしてもぴったりです。
八百新酒造 雁木 純米大吟醸 ゆうなぎ
気品ある穏やかな香りとしなやかな味わいが魅力の純米大吟醸です。手がけるのは、山口県岩国市で明治10年に創業した八百新酒造。清流錦川のほとりで140年以上にわたり酒造りを続けており、5代目の小林久茂氏が平成12年に蔵元杜氏として立ち上げた「雁木」は、「最後にもう一杯飲みたくなる酒」をコンセプトに醸されています。
本銘柄は、山田錦を45%まで磨いた純米大吟醸で、瀬戸内海の夕凪をイメージした穏やかな飲み心地が特徴。華やかな香りを抑えた自然な趣と、繊細ながら芯のある風格ある味わいを楽しめます。波静かな海面でたゆたうような滑らかな口当たりで、余韻も長く続くのが魅力です。
冷やして飲むことで香りが引き立ちます。帆立貝や白身魚など海の幸との相性がよく、郷土料理の岩国寿司とも好相性。ANA国際線ファーストクラスで提供されるなど国際的にも高い評価を得ている、特別な日の一杯におすすめの銘柄です。


























キレのよさや香りの抑えめな設計など、料理と寄り添う味わいが魅力の辛口日本酒。辛口と一口にいっても、米の旨みがしっかりしたタイプや、淡麗ですっと切れるタイプなど個性はさまざまです。好みの香りや食べ合わせを意識しながら、ぜひ自分に合った1本を選んでみてください。