手頃な価格で本格的な味わいを楽しめる、コスパのよい日本酒。気になる銘柄も試しやすく、飲み比べをしながら好みの味が探せるのも魅力です。安い日本酒というと、雑味のある飲みづらい味わいをイメージしがちですが、吟醸香や旨み、キレのよさなど、価格以上の満足感を得られる銘柄が数多く揃っています。
そこで今回は、コスパ最強の日本酒のおすすめ銘柄をご紹介。選び方についてもあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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- 目次
- コスパ最強の日本酒の選び方
- コスパ最強の日本酒おすすめ|飲みやすい
- コスパ最強の日本酒おすすめ|辛口
- コスパ最強の日本酒おすすめ|旨口
- コスパ最強の日本酒おすすめ|フルーティー
- コスパ最強の日本酒おすすめ|熱燗向け
コスパ最強の日本酒の選び方
日本酒の種類としては純米酒を選ぼう!

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日本酒のなかで、比較的リーズナブルな価格で入手できるのが純米酒。醸造アルコールを使用せず、米・米麹・水のみを原料とした日本酒です。米の香りや旨みが際立ち、原料のシンプルな風味が活かされた銘柄が豊富に揃っています。
また、純米酒には米をどれだけ磨いたかを表す精米歩合に規定がありません。精米歩合の数値は、低ければ低いほどよく磨かれた米であることを表しています。吟醸酒では60%以下、大吟醸酒では50%以下という基準があり、一般的に雑味のないすっきりとした味わいです。ただし、精米には手間やコストがかかるため高価になる傾向があります。
精米歩合に規定のない純米酒は、比較的手頃な価格に抑えられている銘柄が多く、コスパのよい日本酒としておすすめ。米本来の味わいがストレートに生かされた日本酒なので、原料によって異なる風味が楽しめるのも魅力です。
味わいで選ぶ

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高級な日本酒の味わいは、一般的に雑味が少なくクリアで爽やかな味わいであると言われていますが、味の好みや感じ方は千差万別。リーズナブルな日本酒のなかにも、濃厚で芳醇な味わいからキレのあるすっきりとした味わいまで、さまざまなタイプがあります。
特に、大人数で日本酒を楽しみたいときはクセの少ない飲みやすいタイプを選ぶのがおすすめ。また、料理との相性や熱燗なのか冷酒なのかなど、シーンや飲み方に合わせて選ぶことで日本酒がより美味しく味わえます。
コスパの高い日本酒は、毎日気軽に楽しめるのが魅力。味わいのバリエーションも豊富なので、飲みすぎには十分注意しつつぜひ好みの1本を見つけてみてください。
コスパ最強の日本酒おすすめ|飲みやすい
白瀧酒造 上善如水 純米吟醸
キレのあるのど越しと爽やかな味わいが特徴で、まさに水の如く澄み切った日本酒として人気の上善如水。華やかな香りと柔らかい旨みはさまざまなジャンルの料理と調和します。クセの少ない飲みやすい味わいなので、プレゼントにもおすすめです。
製造は1855年創業の老舗蔵元である白瀧酒造。本銘柄は1990年の発売以降、蔵元を代表する銘柄として長きにわたり愛飲され続けています。フルーティーで華やかな香りが感じられるため、日本酒好きの方はもちろん、初めての方でも飲みやすいのが魅力です。冷やで飲むと、爽やかで軽快な味わいがさらに引き立ちます。
鶴乃江酒造 会津中将 純米酒
福島県会津若松市の鶴乃江酒造が手がける、米の魅力が味わえる日本酒です。鶴乃江酒造は1794年創業で、会津藩御用達の永宝屋一族の分家として230年以上の歴史を誇る老舗。全ての酒を「槽」と呼ばれる昔ながらの装置で搾る伝統製法を守り、2日間かけて丁寧に搾ることで雑味の少ない酒質を実現しています。品質に対して手頃な価格帯で提供されており、コスパの高い純米酒として定評があります。
本銘柄は、穏やかな吟醸香と軽やかな甘みが魅力。福島県産米を60%まで磨き、濃醇ながらもすっきりとした味わいに仕上がっています。口当たりは柔らかく、米の旨みと綺麗な酸味が調和し、後味のキレのよさが際立ちます。
冷や、常温、ぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめるのが特徴。青魚の塩焼きや湯豆腐などの和食全般と好相性です。伝統的な槽搾りで造られた高品質な純米酒を、手軽に楽しめるおすすめの1本です。
コスパ最強の日本酒おすすめ|辛口
諸橋酒造 越乃景虎 純米酒
端麗辛口のすっきりとした口当たりながらも、米の旨みが十分に堪能できる純米酒。清冽でまろやかな軟水を仕込み水とした日本酒で、上品で優しい飲み口に仕上がっています。
醸造する諸橋酒造は、新潟県のほぼ中央にある豪雪地帯としても知られる長岡市で1847年に創業しました。厳しい寒さは酒造りにとって適した自然環境。本銘柄も飲みやすさと味わい深さのバランスに優れた、新潟を代表する名酒として高い人気を誇ります。辛口のコスパ銘柄を探している方におすすめです。
大七酒造 大七純米生もと
濃厚な味わいとキレのある後味が魅力の生もと造りの日本酒。生もと造りとは、自然の力を利用した、伝統的な日本酒の造り方のことです。
生もと造りは人工の乳酸を使用せず、蔵に生息している乳酸菌を取り込み自然の力で乳酸を作る製法。一般的に複雑で力強く、濃醇な味わいの日本酒に仕上がると言われています。
中辛口の本銘柄は口当たりがよく、さまざまな料理と一緒に楽しめる食中酒としてぴったり。冷やでも美味しく飲めますが、よりまろやかな甘みと豊かな旨みを味わうために常温やぬる燗で飲むのがおすすめです。
コスパ最強の日本酒おすすめ|旨口
石川酒造 多満自慢 純米無濾過

できたての繊細な味わいが楽しめる無濾過の純米酒。豊かなコクとまろやかな甘みがありながら、リーズナブルな価格で入手できるコスパに優れた日本酒です。国内のさまざまな鑑評会やコンテストでの入賞歴があり、冷やでもお燗でも美味しい日本酒として定評があります。
石川酒造は東京都福生市に酒蔵を構え、日本酒造りに使用する仕込み水は、敷地内の地下150mより汲み上げている天然水を使用。仕込みは寒造りと呼ばれる、酒造りに最も適した秋から初春の頃に行われています。米の旨みと甘みがしっかりと感じられる丁寧に醸されたおすすめの日本酒です。
菊水酒造 菊水の純米酒

濃厚な味わいながらキレのある飲み口が魅力の日本酒。米の旨みが十分に引き出されており、さまざまなジャンルの料理と一緒に楽しめるバランスのよさが魅力です。冷やで飲めばすっきりとした口当たりが、お燗で飲めば旨みやコク、奥深い味わいが堪能できます。
また、本銘柄は火入れをしない生詰製法が採用されているのも魅力のひとつ。一般的な日本酒のように酵母を殺菌しないため、フレッシュな風味が感じられます。毎日の晩酌にカジュアルに楽しめるおすすめの銘柄です。
コスパ最強の日本酒おすすめ|フルーティー
齋彌酒造店 雪の茅舎 純米吟醸
秋田県由利本荘市の齋彌酒造店が手がけるフルーティーで飲みやすい日本酒です。齋彌酒造店は1902年創業の歴史ある蔵元で、「櫂入れせず、加水せず、濾過せず」という「三無い造り」で知られています。看板銘柄である「雪の茅舎」は、全国新酒鑑評会で16回の金賞を受賞する名杜氏・高橋藤一氏が醸す銘酒です。
純米吟醸は、品質の高さに対して手頃な価格帯で、コスパに優れた日本酒として人気を集めています。リンゴを思わせるフルーティーな香りと爽やかな清涼感が魅力。口当たりはやさしく、米の旨みと適度な酸味、キレのよい辛さが調和しています。
冷やから常温、ぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめるのが特徴。刺身や白身魚などの繊細な魚介料理、煮物や焼き魚との相性も良好です。日々の食卓で気軽に楽しめるおすすめの1本です。
小嶋総本店 東光 純米吟醸原酒

フルーティーな香りや甘み、旨みが魅力の日本酒。本銘柄は、加水を行わない原酒でありながらアルコール度数は16%ほどに抑えられており、キレのある後味も楽しめます。
小嶋総本店は1597年に豪雪地帯としても知られる山形県米沢市で創業。原料となる酒米は、仕込み水と同じ最上川源流の清らかな水を水源としています。華やかな香りと優しい甘みを楽しむために、11℃程度の冷やで飲むのがおすすめです。
コスパ最強の日本酒おすすめ|熱燗向け
末廣酒造 伝承山廃純米 末廣

酸味と甘みのバランスに優れた山廃造りの日本酒です。山廃とは生もとから派生した日本酒の造り方。米をすり潰すという重労働に代わり、麹の力でじっくりと米を溶かす山廃は、生もとと同様に深い旨みとコクのある力強い味わいが特徴。
本銘柄はまろやかな深みのある味わいながら、キレのある飲み口が魅力です。30~45℃のぬる燗で味わえば、より豊かな風味が楽しめます。食中酒としても高いポテンシャルがある、おすすめの1本です。
宮坂醸造 真澄 純米酒 奥伝寒造り

穏やかな香りとすっきりとした飲み口で、食事とともに気軽に楽しめる味わいの日本酒。使用している真澄オリジナルの七号酵母は、落ち着いた香りとバランスのとれた味わいの日本酒を醸す酵母として、全国で根強い人気があります。お燗にすると優しい甘みがさらに引き立ち、ふくよかな旨みが楽しめるのでおすすめです。
酒米は、長野県産の美山錦やひとごこちをはじめとする良質な米を使用。仕込み水は、諏訪地方の名水である霧ヶ峰伏流水や入笠山伏流水が使われています。熟練した職人が丁寧に醸すコスパのよいおすすめの日本酒です。





















手頃な価格でも造りに妥協のない高品質な日本酒は多くラインナップされています。香りを楽しめる吟醸タイプや、米の旨みをじっくり味わえる純米タイプなど、シーンに合わせて選ぶ楽しさもあります。自宅での晩酌でカジュアルに楽しめる銘柄が揃っているので、ぜひお気に入りのコスパ日本酒を見つけてみてください。