ポリエステルを使用し、細さが特徴の「エステルライン」。トラウト・ワカサギ・鮎など、さまざまな釣りで使われますが、特に最近はより細いラインで、より軽いルアーをキャストするアジ釣り(アジング)で多用され、タックルを組むアングラーも増えてきています。
そこで今回はエステルラインのおすすめをご紹介。メリット・デメリットについても言及しているので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。
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エステルラインとは?
エステルラインとはポリエステル素材の糸のこと。ポリエステル自体は衣類などの繊維として知られていますが、釣り糸としては硬くて張りがあること、伸びが少なく感度がよいことなどが特徴として挙げられます。
比重はナイロンとフロロカーボンの中間で、厳密にはフロロ寄り。使い方としてはPEラインと同じようにリーダーを組むのが一般的です。素材としてはそれほど新しいモノではありませんが、最近はより細い番手を使うアジングで注目され、ラインナップは増加傾向にあります。
なお、普及し始めた当初はアジングやエリアトラウトのエキスパートから好評でしたが、スプールへの馴染みが悪さやアワセ切れのトラブルが多発するなど懸念点もあり、使い手を選ぶラインとして認知。最近は使いやすいよう改良がされ、強度をもたせつつも扱いやすさにも配慮したアイテムがリリースされています。
エステルラインの選び方
強度で選ぶ
ラインには糸自体の太さを示す「号数」と、引っ張り強度を示す「lb(ポンド)」の2つの単位があります。これはナイロンラインやフロロカーボンライン、PEラインとも共通です。
なお、エステルラインに関しては号数に加えてDIA(mm)という直径も太さを示す単位も頻出。また、引っ張り強度はどこまでの負荷に耐えられるかを指したものなので、lbだけでなくgでも表示されます。つまり、号数=DIA(mm)、lb=gとなり、選ぶ際はこれらの組み合わせから判断。例えば、0.2号・DIA0.074mm・1.15lb・強度523gのエステルラインと、0.2号・DIA0.074mm・1.05lb・強度480gのエステルラインでは、後者のほうが弱く、前者のほうが同じ太さながらより強いことがわかります。気になる方は細部までぜひチェックしておきましょう。
比重で選ぶ
エステルラインは同じ太さや同じ引っ張り強度であっても製品によって比重が異なり、使用感も若干異なっていきます。
糸の素材における比重は軽い順に並べるとPE、ナイロン、エステル、フロロカーボンが基本。エステルラインでは細いラインかつコシのある硬さがポイントとなることは共通ですが、より比重が重いほうが当然水に沈んでいきます。繊細なウエイトバランスを求める方は確認しておきましょう。
カラーで選ぶ
常夜灯周りで展開する繊細なジグ単の釣りはもちろん、最近jは沖で回遊する大型を狙うアングラーも増加。それに伴いラインの見やすさが求められるようになり、カラフルなラインも続々と登場しています。よりラインの見やすさを重視したい場合は視認性の高いアイテムを選ぶのがおすすめです。
エステルラインのおすすめ
バリバス(VARIVAS) アジングマスター エステル
アジング専用としておすすめできるエステルライン。比重はナイロンとフロロの中間の1.35となっており、風のある日でも糸フケが出にくく、細い番手でもストレスなくラインコントロールできるのが特徴です。
本製品のカラーはクリアですが、シリーズとしては鮮やかで視認性の高いレッドアイもラインナップ。なお、色合いだけでなく号数ラインナップにも違いがあるほか、ラインのポンド数(lb)や強度(g)の数字もそれぞれ異なります。購入する際は念のため確認しておきましょう。
バリバス(VARIVAS) スーパートラウトエリア マスターリミテッド スーパーエステル
管釣りを攻略するために開発されたエリアトラウト専用のエステルライン。張りがあり感度が高く、繊細なアタリをしっかりと取れるのが特徴です。
軽量なスプーンでもキャストしやすく、操作性は良好。なお、本製品のカラーは視認性の高いネオオレンジを採用していますが、ラインナップにはクリアも用意されています。双方の違いとしては前者が糸巻き量140m巻きに対し、後者は150m巻きと若干異なるので、その点は留意しておきましょう。
バリバス(VARIVAS) わかさぎ専用エステル
冷寒地仕様のわかさぎ専用エステルライン。手巻きリールはもちろん、電動リールにも対応でき、氷上の釣りからドーム船までさまざまなシーンで使用できるのが特徴です。
低伸度・高感度なのもおすすめポイント。極小のアタリをも捉え、釣果を伸ばせます。ラインカラーはオレンジで、ラインナップとしては0.3・0.4・0.5号を用意。興味がある方はぜひ試してみてください。
よつあみ(YGK) チェルム アンバーコード SG S-PET
「失透グリーン」と呼ばれるパステルグリーンをラインのカラーに採用したアイテム。シリーズとしてはナチュラルカラーも用意されていますが、ラインナップに関しては後者のほうが多めで、失透グリーンが0.2〜0.5号に対し、ナチュラルは0.175〜0.8号まで揃っています。
本製品の特徴としては結節強度が高いところ。なお、太さや引っ張り強度もやや高めで、例えば、0.2号・DIA0.079mm・1.2lbは目安となる数値です。購入する際はぜひ意識しておきましょう。
よつあみ(YGK) チェルム アンバーコード SG D-PET
「失透ピンク」と呼ばれるパステルピンクをラインのカラーに採用したアイテム。シリーズとしてはクリアカラーも用意されていますが、ラインナップに関しては同じ番手で、0.2〜0.5号までが揃っています。
本製品の特徴としてはしなやかで、巻き癖がつきにくいのもおすすめポイント。飛距離もしっかりと出せるほか、感度も良好で、繊細なアタリが取りやすいのも魅力です。
サンライン(SUNLINE) ソルティメイト 鯵の糸
製品名の通り、アジングを意識して開発されたおすすめのエステルライン。使いやすさに配慮しており、極小のジグヘッドでも糸の張りを感じやすく、潮の変わり目や繊細なバイトをしっかりと捉えられるのが特徴です。
大型のアジを仕留められるほど耐久性の粘り強さを兼ね備えているのも魅力。なお、糸巻き量は240mと大容量仕様となっているのもポイントです。
本製品のカラーは常夜灯の下でのナイトゲームで映えるフラッシュイエローを採用していますが、同シリーズではナイトブルーも用意。後者は室内で見ると通常のクリアラインと変わりませんが、日中の屋外では青が目立ってデイゲームでの視認性は良好です。ぜひ購入を検討する際は併せてチェックしておきましょう。
サンライン(SUNLINE) エステル鮎 水中糸
釣りジャンルにおいてエステルラインの導入が比較的早かった鮎釣り用のアイテム。仕様としてはオーソドックスなタイプで、操作性の高さがありながらも感度もよく、比重に関してもナイロンとフロロの中間値1.38となっているのが特徴です。
高強力かつ耐摩耗性にも優れており、汎用性が高いのもおすすめのポイント。規格としては30m単品で、ラインナップとしては0.15〜0.4号を揃えています。
ダイワ(Daiwa) プレッソ タイプE
低伸度・高感度仕様のエステルライン。比重は1.38とナイロンやフロロの中間で、しなやかながらも扱いやすいのが特徴です。
表面が硬く、ラインにキズつきにくいのもおすすめポイント。吸水による劣化がほとんどないほか、直線性にも優れており、ラインのポテンシャルが比較的維持できるのも魅力です。ラインナップとしては0.2〜0.5号を揃えています。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 TYPE-E 白
ライトリグの操作性と感度を重視したおすすめのエステルライン。しなやかながらも適度な張りがあり、トラブルレスで釣りに集中できるのが特徴です。
カラーは昼夜を問わず使える白色で、視認性にも配慮。比重は1.38で、軽量なリグでもしっかりとリトリーブできるのもポイントです。ラインナップの号数は0.2〜0.5号ですが、0.25号や0.35号も揃っているので、気になる方はぜひ使い分けてみてください。
シマノ(SHIMANO) サイトレーザー EX エステル CL-L75Q
鮮やかな蛍光グリーンやオレンジをラインカラーを採用したおすすめのエステルライン。ナイトゲームが主体となるアジングで使いやすいほか、クリアな水質のエリアトラウトでも視認性が高く、ラインの変化でアタリを取りやすいのが特徴です。
比重はエステルラインでは標準的な1.38。ラインナップは0.2〜0.5号までを揃えています。なお、糸巻き量は240m巻きとなっているほか、中間120mの位置にはマーキングが施されているのもポイント。そこを目印として使い分けが容易にできるなど、使い勝手にも配慮しています。
ユニチカ(UNITIKA) ナイトゲーム THE アジ エステル
パッケージデザインからもわかりやすいアジング専用のエステルライン。アジ特有の極小バイトをも逃さないよう高感度に仕上がっているのが特徴です。
低吸水性で耐久性に優れているのもポイント。比重1.41とエステルラインとしてはやや高く、風の影響を受けにくいほか、操作性も良好です。ラインナップは0.2〜0.4号を用意。カラーはナチュラルクリアなので、視認性よりも水馴染みを意識したい方におすすめのアイテムです。
ユニチカ(UNITIKA) エリアゲーム エステル
その名の通り、管釣りでエリアトラウトゲームを楽しむためのエステルライン。極小のスプーンを使用し、キャスト&リトリーブを繰り返すシーンにおいてストレスなく対応できるのが特徴です。
比重は1.41とエステルラインとしてはやや重めで、風の影響を受けにくいのがポイント。操作性良好なので、悪天候でも快適に使い続けられます。
ラインナップとしては1.2〜2.2lbを用意。タフコンディションのフィールドを攻略したいと考えている方はぜひ検討してみてください。
サーティフォー(34) ピンキー
鮮やかなピンク色を採用したおすすめのエステルライン。夜間ライトの下でよく目立つので、ラインの動きでアタリをしっかりと取れるのが特徴です。
比重は1.38で、極小ジグヘッドでも操作性は良好。ほとんど伸びがないので、アワセ遅れをケアできるのも魅力です。ラインナップとしては0.2〜0.6号を用意しています。
ティクト(TICT) ジャックブライト
カラフルなライトグリーン仕様のエステルライン。特殊染料によって糸表面から光を集光し、明るい彩度でナイトゲームでもしっかりと目立つのが特徴です。
トレースコースを意識したいときはもちろん、潮流に乗せるドリフトや風で利用して漂わせる際など、ラインを目で追う必要のあるシチュエーションでも活躍。ラインナップとしては0.2〜0.5号を用意し、いずれもラインキャパは200m巻きとなっています。大容量モデルを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
アジングのラインに関しては新潟の「北越産業」のラインが密かに注目されています。もともと同社はアユ釣り用の複合金属ラインを作っているメーカーで、アジング以上に細いラインを使うアユ釣りのノウハウや技術が詰め込まれた「第四のライン」という製品が感度・強度ともに優れていると話題です。気になる方はぜひチェックしてみてください。