高速でタイピングをおこなってもミスを起こしにくく耐久性もあることから、プロの現場で取り扱われているのが「静電容量無接点方式」のキーボードです。素早いキー入力への反応が要求されるゲーム用途などでも重宝されています。
そこで今回は、静電容量無接点方式キーボードのおすすめモデルをご紹介。選ぶ際に確認すべきポイントなどについても解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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静電容量無接点方式とは?

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静電容量無接点方式のキーボードは、名前の通り電極が接触しない「無接点構造」を採用しています。キーが押し込まれ電極同士が一定レベルまで接近すると、静電容量の変化を検知して入力されたことを伝える仕組みです。
メンブレンやパンタグラフ方式のキーボードと比較して高額なものの、信頼性が高いため、金融機関や計算センターといった大量のデータ入力作業が要求されるビジネスシーンで多く採用されています。
静電容量無接点方式のキーボードのメリット

物理的な接点を持たないため、耐久性に優れているのが静電容量無接点方式キーボードのメリット。チャタリングなどのエラーが発生しにくく、高速でタイピングをおこなう用途にも安心して使用できます。
毎日大量の入力作業をこなす、プロのオペレーターなどにおすすめのキーボードです。底つき感が少なく打ち心地が軽いので、長時間に及ぶタイピングでも疲れにくく快適に使えます。
静電容量無接点方式のキーボードの選び方
接続方式をチェック
ワイヤレス

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ワイヤレスキーボードの多くはBluetooth接続方式を採用しています。ケーブルを繋ぐ手間がなく、スマホやタブレットといったモバイルデバイスでも利用できるのが特徴。複数のデバイスとペアリングができる製品であれば、接続先の機器を切り替えるのも簡単です。
デスクの上をすっきりとさせておきたい方をはじめ、外出先で使用する機会の多い方や複数の機器を利用したい方などに適しています。電源には乾電池もしくは充電式の内蔵バッテリーを使用。定期的な電池交換や充電は必要なので覚えておきましょう。
有線

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有線タイプはパソコンのUSBポートにケーブルを繋いで使用します。接続状況による入力漏れや遅延が発生しないのが特徴。プロのオペレーターが使用する現場や、ゲーミングなどにおすすめの接続方式です。USBポート経由で給電するため、電池を交換したり定期的に充電をしたりする手間はかかりません。
ただし、ケーブルが邪魔になるので持ち運び用途には不向きです。携帯する機会が多い方はUSBケーブルが脱着式のモデルを選びましょう。カバンなどへ入れる際に引っかかりにくく、スムーズに収納できます。そのほか、ワイヤレスモデルと比べて価格が安い傾向にあるのも有線モデルの特徴です。
テンキーありかテンキーレスか

数字を入力する機会が多い方にはテンキー付きのキーボードがおすすめです。独立した数字キーを備えているため、スムーズにタイピングすることが可能。エクセルや会計ソフトへの入力作業が快適におこなえます。ただし、本体の横幅は広くなるので、作業スペースも考慮したうえで選ぶようにしましょう。
省スペースの製品や携帯に便利なキーボードを探している方には、コンパクトなテンキーレスモデルがおすすめです。小さなデスクに設置しやすいだけでなく、カバンやリュックに入れて簡単に持ち運べます。
なかには、一部のキー機能をファンクションキーとの組み合わせにすることで、携帯性と省スペースのバランスを両立したモデルなども販売されているため、気になる方はチェックしてみてください。
配列をチェック

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キーボードには「日本語配列」と「英語配列」の2種類が存在します。日本語配列タイプはキートップにひらがなが表記されており、「かな入力」を利用する方に便利な配列。日本で販売されているパソコン用キーボードの多くが採用しています。
一方、英語配列タイプには、ひらがな表示をはじめ「全角・半角」や「変換」キーは付いていません。全体的にスッキリとしたスタイリッシュな印象が魅力。一部のキー配置が異なりますが、「ローマ字入力」による日本語入力は可能です。
使い勝手を考慮すると、今まで使い慣れたキーボードと同じ配列の製品を選択するのがおすすめです。
ゲーミングなら「Nキーロールオーバー」対応モデルを

ゲーム用途のキーボードを探している方は「Nキーロールオーバー」対応モデルにも注目しましょう。Nキーロールオーバーとは複数のキーをほぼ同時に押すような状況でも、押された順に全ての入力を認識する機能のことです。
入力漏れが発生しないため、一瞬の操作ミスが勝敗に影響するゲームには必須。そのほか、タイピング速度の速いプロのオペレーターなどにもピッタリなので、ぜひチェックしてみてください。
静電容量無接点方式のキーボードのおすすめメーカー
東プレ(Topre)

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「東プレ」は1935年に設立された、東京に本社を構えるメーカーです。プレス加工で培った技術をコアテクノロジーとして、自動車関連・空調機器・電子機器などの製造販売をおこなっています。
キーボード製品は「REALFORCE」ブランドで展開しており、全モデル静電容量無接点方式を採用。ホーム・オフィス・ゲーミングといった、幅広い用途に適したモデルをラインナップしています。
ピーエフユー(PFU)

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「ピーエフユー」は、1987年にユーザック電子工業とパナファコムが合併して誕生した会社です。コンピューター開発で培った技術をベースに、組込型コンピューター・スキャナー・ネットワーク関連機器などを製造しています。
キーボードは「HHKB(Happy Hacking Keyboard)」ブランドで展開。フラッグシップモデルの「HYBRID Type-S」など、人気の高いモデルを幅広くラインナップしています。
静電容量無接点方式のキーボードおすすめモデル
東プレ(Topre) REALFORCE R3 KEYBOARD R3HA11
キーのオン位置を4段階で調節できる「APC機能」を搭載したキーボードです。0.8mm・1.5mm・2.2mm・3mmを自由に切り替えられ、キーごとの調節も可能。高速入力したいなら浅く、誤入力を減らしたいなら深く、といったカスタマイズを行えます。
また、同社独自の静音スイッチを採用しており、静音性に優れているのも特徴。オフィスやカフェ、家族が寝静まった夜など、周囲に人がいる環境でも気にせず使用可能です。
本製品は、有線接続に加えて、最大4台までの機器とBluetooth接続できる「マルチペアリング」機能を有しています。一度ペアリング設定した機器ならスムーズに接続の切り替えを行えます。複数機器で使用したい場合にもおすすめです。
東プレ(Topre) REALFORCE R3S KEYBOARD R3SA31
価格を抑えながらも優れた性能を有しているキーボードです。キーのオン位置を調節できる「APC機能」や、ほとんど同時押しに近い入力をしても押された順番が正確に反映される「Nキーロールオーバー」などの便利な機能を搭載。コスパを重視したい場合におすすめです。
また、本製品は日本語配列を採用。視認性に優れたレーザー印刷が施されているため、キーボード操作に慣れておらず、日本語やアルファベットの印字を目で確認しながら入力したい場合にもおすすめです。
テンキー付きのフルサイズを採用しているのもポイント。キー荷重がすべて45gと比較的重めに設計されているため、隣のキーに触れて入力が反映されてしまう事態を軽減できます。数字を正確に入力する必要がある場合にもおすすめです。
東プレ(Topre) REALFORCE GX1 KEYBOARD X1UC13
ゲーム向けの機能が充実したゲーミングキーボードです。キー入力のオン位置とオフ位置を指の動きにあわせてリアルタイムに可変させる「Dual-APC」機能を搭載しており、ゲームへの高速入力を実現しています。
また、ほとんど同時押しのような高速入力を行った場合でも押された順番が正確に反映される「Nキーロールオーバー」に対応。移動しながらアイテムを使用したり、メニューを開いたりなどするのに便利な機能です。
専用ソフトウェア「REALFORCE CONNECT」に対応しているのもポイント。複数のキー操作を1つのキーで行える「マクロ」機能やキー配置を変更できる機能、LEDバックライトをカスタマイズできる機能などを備えています。本格的にゲームをプレイしたい場合におすすめです。
東プレ(Topre) R3 KEYBOARD Mac 配列 R3HG21
Mac配列を採用したキーボードです。本製品は、USB接続とBluetooth接続の両方に対応。Mac配列ながらWindows・Mac・Android・iOS・iPadOSと、幅広いOSで使用できます。Macのキーボードを使ったタイピングに慣れている方におすすめです。
また、機能性に優れているのも特徴。スイッチのオン位置を調節できる「APC機能」やほとんど同時入力でも正確に反映される「Nキーロールオーバー」、キー配置カスタマイズ機能などを備えています。
本製品は、テンキーレスを採用しているのもポイント。フルサイズのモデルよりもサイズが一回り小さいため、デスク上のスペースに余裕がない場合でも設置しやすい製品です。
東プレ(Topre) R3 KEYBOARD R3HD13
指への負担がかかりにくいキーボードです。キー荷重が30gと比較的軽い設計を採用しているため、軽い力でタイピングを行えます。長時間のキー入力で指が疲れがちな場合におすすめです。
また、本製品は、英語配列を採用したテンキーレスモデル。ホームポジションを維持しやすく、素早くタイピングできるため、プログラミングを行う場合にもおすすめです。
キー入力が反映される位置である作動点を0.8mm・1.5mm・2.2mm・3.0mmの4段階で調節できるのもポイント。作業に合わせて自由に変更できるため、作業効率の向上を期待できます。
ピーエフユー(PFU) Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S PD-KB820
高速性および静音性に優れたキーボードです。同社独自のキー構造「Type-S」を採用しており、高速入力時でも打鍵音を抑えられます。できるだけ静かに高速入力したい場合におすすめです。
また、合理的なキー配列を採用しており、ホームポジションからほとんど手を移動させる必要がないのもポイント。プログラマーが理想とするキー配列のキーボードだと謳っています。加えて、キーマップ変更機能も搭載されているため、自分好みのキー配列へカスタマイズすることも可能です。
本製品は、A4ハーフサイズ程度のコンパクトモデル。自宅だけでなく、オフィスやコワーキングスペースなどの外出先に持ち運んで使用したい場合にもおすすめです。
ピーエフユー(PFU) Happy Hacking Keyboard Professional Classic PD-KB401
墨色で統一されたシンプルな外観が特徴のキーボードです。60キー搭載の小型モデルで、携帯性に優れています。外出先に持ち運んで使用したい場合にはもちろん、ミニマルなデザインが好みな場合にもおすすめです。
また、3段階のチルト切り替え機能を備えているため、自分の打ちやすい角度に調節できます。作業効率を高めたい場合にもおすすめです。
さらに、耐久性に優れるサブリメーション印刷が採用されているのもポイント。綺麗な状態を長期間維持しやすい製品です。
アキーヨ(AKEEYO) NIZ ホワイト 静電容量キーボード 35G

66キー搭載のコンパクトなキーボードです。本製品は、USB接続とBluetooth接続に対応しています。自宅での使用はもちろん、オフィスやカフェなどの外出先に持ち運んで使用したい場合にもおすすめです。
また、Bluetooth接続は、最大3台までの「マルチペアリング」に対応。一度ペアリング設定した機器なら、キーボード本体の切り替えボタンを押すだけで、接続をスムーズに変更できます。対応OSは、Windows・Mac・Android・iOSです。
本製品は、リチウム電池を内蔵しており、付属のケーブルで繰り返し充電できるため、電池を購入するコストや交換する手間がかかりません。
静音性に優れているのもポイント。オフィスやコワーキングスペースなどの人がいる環境でも周囲を気にせず、作業に集中できます。
イーサプライ(esupply) 静電容量無接点キーボード EZ4-SKB060-C
価格を抑えたコスパ良好のゲーミングキーボードです。作動点を1.4mm・2.2mmの2段階でゲームジャンルや好みに合わせて調節できたり、複数キーの同時押しに近い入力でも正確に反映できたりと機能性に優れています。安さを重視しながら、快適にゲームプレイできる製品を探している場合におすすめです。
また、ゴム製のリングを内蔵しており、静音性に優れているのも特徴。ゲームプレイ時でもボイスチャットに打鍵音が入りにくく、友達とのスムーズなコミュニケーションをサポートします。
本製品は、文字が消えにくいレーザー印刷が施されたキーキャップを採用しています。激しいキー入力を繰り返しても、文字の視認性を維持しやすい製品です。
レオポルド(LEOPOLD) 静音モデル FC660C

キーの切替や制限が可能なDIPスイッチを採用したキーボードです。ソフトウェアを使用せず、キーボード側でキー配列を変更できます。使いやすさを重視したい場合におすすめです。ただし、すべてのキーをカスタマイズできるわけではなく、あらかじめ設定されたキー配列にのみ変更可能という点を留意しておきましょう。
また、静音性に優れているのも特徴で、オフィスやコワーキングスペースなどの人がいる環境でも、周囲を気にせずに使用できます。
本製品は、キーに階段状の段差を持たせる「ステップスカルプチャー」構造を採用。ホームポジションからすべてのキーに指が届きやすいため、指にかかる負担を軽減できます。長時間作業する方にもおすすめです。
静電容量無接点方式のキーボードは打ち心地がよく、長時間のタイピングでも疲れにくいのが魅力です。優れた耐久性を有しておりビジネスシーンなどでも安心して使用できる反面、比較的高めなので慎重に検討しましょう。今回の記事も参考に、使い勝手のよい長く愛用できるモデルを選んでみてください。