プログラマーにとってキーボードは仕事の必需品です。プログラマーは長期間の開発に携わることが多く、自分に適していないキーボードでは業務に支障をきたす場合もあります。
今回は、快適に作業を行いやすいプログラマーにおすすめのキーボードをご紹介。選び方についてもあわせて解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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プログラミングに適したキーボードとは?
プログラミングに適したキーボードを選ぶ際に大切なのが打ちやすさ。自分に合わないキーボードだとスムーズに作業を進められません。程よい打鍵感と快適な姿勢で入力できるキーボードを使いましょう。タイピング速度も上がりやすく、作業能率の改善も期待できます。
また、確実性もチェックしておきたいところ。プログラミングはタイピングの速さを求められますが、安いキーボードだと速度についていけない場合があります。
メカニカル式や静電容量式などのキースイッチを採用したキーボードは、高速タイピングがしやすいのでおすすめ。さらに、複数キー同時押しでも認識できる「Nキーロールオーバー」に対応していれば、複雑なショートカットキー操作にも対応できるため、あわせてチェックしてみてください。
プログラミング用キーボードの選び方
キー配列をチェック
プログラミングでは「英語配列」が人気
英語配列キーボードと日本語配列キーボードでは、キーの配列やサイズが異なります。プログラミングをする際は、記号の配列などが合理的な英語配列がおすすめ。仕様に慣れれば、日本語配列よりも効率的に作業を行えます。
日本語配列と大きく異なる点は、BackSpaceキーとEnterキーのサイズ。英語配列では、どちらも横長のキーとなっており、BackSpaceキーとEnterキーの間にスラッシュなどの記号キーが配置されています。
また、英語圏のソフトウェアは、英語配列を想定してショートカットが設定されているケースも少なくありません。こだわりがない場合は、英語配列に指を慣らしておくのがおすすめです。
普段使い慣れているなら「日本語配列」も
日本語配列のキーボードでプログラミングや作業をするのに慣れている方は、日本語配列キーボードを使い続けるのもおすすめです。英語配列に切り替えるとキーの配置やサイズが変化するので、タイピングミスの原因になるおそれもあります。
特に、Enterキーは形が大きく異なるため、英語配列のキーボードに変えた直後は、Enterを押したつもりが別のキーに触れてしまうこともあります。使い慣れているモノや自分がタイピングしやすいモデルを選ぶのが大切です。
キースイッチの種類をチェック
メンブレン方式
メンブレンスイッチとは、キーボード全面で共通する接点「メンブレンシート」を使用したスイッチのこと。キートップとシリコンで作られたドーム状の突起「ラバーカップ」の間に設置された接点シートが、キーの押下によって接触することでスイッチが反応して入力が反映される仕組みです。
リーズナブルな価格で購入したい方におすすめ。なお、キーストロークは深めでキーの反発力も強く、長時間の作業にはあまり適していないので留意しておきましょう。
パンタグラフ方式
パンタグラフ方式は、ラバーカップの上にひし形状のスプリングを用いたスイッチのこと。キーボード全面で共通の接点シートを採用する点はメンブレンスイッチと同じですが、しっかりとした打鍵感が得られるのが特徴です。
また、キーストロークは浅めで、少ない力で流れるように軽快なタイピングが可能。薄い設計のモノが多く、ノートパソコンのキーボードに広く採用されています。
メカニカル方式
メカニカルスイッチとは、バネの力を用いた機械的な電気スイッチのこと。メンブレンスイッチと違って各キーのスイッチに独立した接点が搭載されているのが特徴です。しっかりとした打鍵感を得やすく、タッチタイピング時のミスタイプ防止にも役立ちます。
プログラミング用途では、強い打鍵感と爽快な打鍵音が得られる「青軸」や、静音ながらもしっかりとした打鍵感の得られる「黒軸」を採用したキーボードなどがおすすめです。
静電容量無接点方式
静電容量無接点方式スイッチとは、キーを押下した際の静電容量の変化を検出して入力を反映する仕組みを持つ無接点スイッチのこと。入力の際にキーを深く押し込む必要がないので、指にかかる負担が少なく、長時間のプログラミング作業でも快適にこなしやすいのが特徴です。
また、キー内の接点同士が触れることがないため、キースイッチの耐久性が高いのもポイント。滑らかかつ精度の高いキータッチなので、長時間の業務でも、より確実に作業を進めたいプログラマーにおすすめです。
接続方式をチェック
接続方式には、有線とワイヤレスの2種類が存在します。USBコネクタやPS/2コネクタなどを使う有線接続は、ケーブルを介してパソコン本体から給電を受けながら使用するため、電池切れの心配がないのが特徴。また、無線接続のキーボードと異なり、キー入力が反映されるまでの遅延が少ないのもポイントです。
ワイヤレスレシーバーやBluetoothなどを使う無線接続は、ケーブルを必要としないため、省スペース性に優れているのが魅力。さらに、複数機器とのペアリングなどができるモノもラインナップされており、利便性を重視したい方におすすめです。
プログラマー向けキーボードのおすすめメーカー
東プレ(Topre)
「東プレ」は、自動車用プレス部品や空調機器関連、電子機器関連など幅広い製品の開発を行っているメーカーです。東京都中央区に本社を構えています。同社のキーボードは、「REALFORCE」と名付けられ、さまざまなモデルが展開されています。
接続方式に、物理的な接点がない静電容量無接点方式を採用しているのが特徴。1度のキータッチで2つの文字入力が行われる「チャタリング」を防いだり、少ない力で入力できたりします。ミスなく素早いタイピングを行いたい場合におすすめのメーカーです。
ピーエフユー(PFU)
石川県かほく市に本社を構える、情報通信技術に関する製品およびサービスを展開するメーカー「ピーエフユー」。「Happy Hacking Keyboard Professional」と呼ばれるモデルを展開しています。
同社のキーボードは、ショートカット操作に適した、合理的なキー配列が特徴。ホームポジションから手を動かすことなく、素早いタイピングを行えます。
また、プログラマーが理想とする配列のキーボードと謳っており、ショートカット操作を頻繁に使用する場合におすすめのメーカーです。
キークロン(Keychron)
「キークロン」は、キーボード製造に豊富な経験を持つ愛好家グループによって結成されたメーカーです。キーボードおよびキーボード関連製品を展開しています。
同社のキーボードは、キースイッチを交換できる「ホットスワップ」に対応したモデルを展開。自分好みにカスタマイズしたり、簡単に修理できたりします。カスタマイズ性の高さを重視した場合におすすめのメーカーです。
ロジクール(Logicool)
スイスのローザンヌに本社を構える周辺機器メーカー「ロジクール」。マウスやキーボードはもちろん、ヘッドセットやスピーカーまで幅広く展開しています。
同社のキーボードは、カーソルを動かすだけでパソコン間を移動できるFlow機能を備えているのが特徴。対応マウスと組み合わせて使用すれば、テキストや画像、ファイルをパソコン間で簡単に転送できます。
素早い転送で作業効率を向上させたい場合におすすめです。ただし、すべてのキーボードに搭載されているわけではない点に留意しておきましょう。
また、同社は、ゲーミング製品も広く展開していることから、ゲーム向け機能が充実したモデルもラインナップ。プログラミングだけでなく、ゲームも楽しみたい場合にもおすすめのメーカーです。
プログラマーにおすすめのキーボード
東プレ(Topre) R3 KEYBOARD R3HD11
静電容量無接点方式を採用したプログラマーにおすすめのキーボード。Bluetoothと有線接続の両方に対応しています。WindowsとmacOSのほか、AndroidやiOS、iPad OSもサポートしており、さまざまな機器で使える設計です。
電極が物理的に接しない静電容量無接点方式を採用しているため、滑らかな打鍵感と優れた耐久性を両立しています。構造的にチャタリングが防止されているので安定してタイピングしやすく、スムーズに作業しやすい点が魅力です。
アクチュエーションポイントを4段階から選べるのもポイント。専用のソフトをインストールしたうえで有線接続すれば、キーの配置も自由にカスタマイズできます。カスタマイズした内容は、本体のオンボードメモリに2種類まで保存可能です。
ピーエフユー(PFU) Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列 PD-KB800BS
プロ向けに設計されたプログラマーにおすすめのキーボード。テンキーレスかつ英語配列を採用しており、プログラミングしやすいように設計されています。ホームポジションから手を移動させる距離が少なく、スムーズにタイピング可能です。
キースイッチに静電容量無接点方式を採用しているほか、静音性に優れた「Type-S」と呼ばれる構造で設計されています。Windows向けのソフトをインストールすれば、キーマップ変更機能を利用できるのも嬉しいポイントです。
ワイヤレスと有線の両方の接続方法に対応しており、最大で4台までのマルチペアリングをサポートしています。有線接続にはUSB Type-Cケーブルを利用します。
キークロン(Keychron) Keychron K2 Pro QMK/VIA K2P-J1
プログラマーにおすすめのメカニカルタイプのキーボード。重量のある設計を採用しており、安定した心地よい打鍵感を実現しています。また、内部には吸音フォームやシリコン製ダンパーボトムパッドなども搭載されており、穏やかにタイピングできる点も特徴です。
macOS・Windows・Linuxと有線接続している場合、専用のソフトを利用するとキー配置やマクロなどのカスタマイズを行えます。また、キーのホットスワップにも対応しているため、別途用意したメカニカルスイッチを自由に取り付け可能です。
USB Type-Cによる有線接続のほか、Bluetoothによるワイヤレス接続にも対応しています。最大で3台の機器を登録し、シームレスに切り替えながら使用できる設計です。
ロジクール(Logicool) MX MECHANICAL MINI KX850
使いやすくデザインもおしゃれな、人気のプログラマー向けキーボード。メカニカルスイッチを採用していながら薄型に仕上げられています。また、テンキーレスタイプなのでデスク上のスペースを占有しにくく、狭い環境でも使いやすい設計です。
専用のアプリである「Logi Options+」をインストールすると、Fnキーの機能をカスタマイズできます。パソコンとの接続には、Bluetoothのほか独自のワイヤレス規格である「Logi Bolt」も利用可能。対応しているOSがWindows・macOS・Linux・Android・ChromeOSなど豊富なのも特徴です。
ロジクール(Logicool) MX KEYS MINI KX700G
パンタグラフタイプのプログラマー向けキーボードを探している方におすすめのモデル。キーの表面に丸い窪みが設けられており、スムーズにタイピングできます。全てのキーの表面につや消しのコーティングが施されている点も特徴です。
Fnキーの一部には絵文字ウィンドウの起動やマイクミュートのオン・オフ、ディクテーションなどの機能が割り当てられています。また、近接センサーも内蔵されており、手を近づけるだけでバックライトが点灯するのも嬉しいポイントです。
電源にはバッテリーを採用しており、バックライトがオフの状態であれば最長5ヶ月使用できます。
ロジクール(Logicool) ERGO K860
プログラマーにおすすめのタイピングしやすいキーボード。人間工学に基づいたユニークな形状を採用している点が特徴です。手前には大型のパームレストも搭載されており、自然な姿勢をキープできます。
パームレストの底面にはスタンドが搭載されており、必要に応じて展開したり格納したりできる設計です。ユーザーの体格やデスクと椅子高さに合わせた使い方ができるのはもちろん、座っている状態と立っている状態の両方に適したスタイルで使用できます。
アーキス(Archiss) ProgresTouch TKL AS-KBPD91/LRBKNWP
タイピングしやすい形状を採用したプログラマーにおすすめの向けキーボードです。キーボードの全体に指が届きやすいように、緩やかなカーブを描いた形をしています。制限DIPスイッチを搭載しているほか、キー配列の入れ替えにも対応しているため、ユーザーに合わせた使い方が可能です。
テンキーレス設計なので省スペースで設置しやすく、マウスを操作するスペースを広く確保できます。メカニカルスイッチの採用により、しっかりとしたフィードバックを感じやすいのも魅力です。Nキーロールオーバーに対応している点も特徴。素早く入力しても正確に反映されます。
エレコム(ELECOM) 有線静音コンパクトキーボード TK-FCM113SK
安いキーボードを探している方におすすめのモデル。メンブレン方式のキースイッチを採用しており、各キートップにシリコンラバーが搭載されているので、タイピング時に気になりやすい音が軽減されています。
Windowsのほか、Chrome OSとmacOSにも対応。上段には、メディアプレーヤーの起動やボリュームを調節したり、明るさを変更したりできるホットキーも搭載されています。底面には角度調節用のスタンドも搭載。姿勢や体格に合わせて角度を2段階で調節できます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 静音Bluetoothキーボード SKB-BT38
場所を選ばずに使いやすい、プログラマーにおすすめのキーボード。テンキーレスタイプなので、デスクを広々と快適に使用できます。タイピング時の音が抑えられており、場所や時間帯を問わずに使いやすいのも嬉しいポイントです。
接続にはBluetoothを利用。対応OSがWindows・macOS・iOS・iPadOS・Androidと豊富なうえ、最大で3台のデバイスを登録してスムーズに切り替えながら使用可能です。
充電が不要な乾電池式。電源スイッチが搭載されているため、無駄な電池の消耗を抑えられます。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) USB Type-Cスリムキーボード SKB-SL32C
スリムかつコンパクトなキーボード。ケーブルのコネクタにUSB Type-Cを採用しています。WindowsやAndroid、iPadOSなどを搭載するスマホやタブレットなどでも利用可能です。
パンタグラフ方式のキーを採用しており、ノートパソコンのキーボードに近い打鍵感を実現しています。また、各キーが独立したアイソレーションタイプのため、爪が長い方でもタイピングしやすい点も魅力です。
キー配列やキースイッチの種類など、ラインナップされているキーボードの種類はさまざま。パソコンは数年ごとに買い換えるのが一般的ですが、高品質な作りのキーボードはパソコンを買い換えた後も使い続けられます。ぜひ本記事を参考にして、自分に合ったキーボードを探してみてください。