自然な姿勢でタイピングができる「エルゴノミクスキーボード」。人間工学に基づいて設計されているといわれており、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。

エルゴノミクスキーボードには独特な形状の製品が多く、どれを選べばよいのか悩んでしまう方も多いはず。そこで今回は、エルゴノミクスキーボードのおすすめ製品をご紹介します。製品の選び方についても詳しく解説するので、気になる方はチェックしてみてください。

エルゴノミクスとは?

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エルゴノミクスとは、人間の特性に合ったツールや仕事環境などについて考える学問のことで、人間工学とも呼ばれます。リモートでのデスクワークやパソコン作業が増えている昨今においては、切っても切り離せない学問です。

エルゴノミクスを取り入れた「エルゴノミクスデザイン」も、キーボード・ディスプレイ・マウスなどさまざまなモノに採用されており、長時間パソコン作業がしやすいエルゴノミクスキーボードが展開されています。手首の負担を軽減できるリストレストを搭載したモデルや、自然な形で手を置ける曲線状のモデルなどが販売されているので、使いやすさにこだわって作られたキーボードがほしい方はぜひチェックしてみてください。

エルゴノミクスキーボードのメリット

長時間作業でも疲れにくい

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エルゴノミクスキーボードは、長時間使用しても疲れにくいのがメリット。キーボードが湾曲していたり、キー配置が工夫されていたりと、人間が自然な姿勢や動作で行えるように設計されています。使用する際に手首をキーボードと平行にする必要がなく、腕や肩にかかる負担を軽減可能です。

タイピングしやすい設計で作業効率がUP

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タイピングしやすい独特な形状もエルゴノミクスキーボードのメリット。キーごとにサイズが異なったり、キーの配置が工夫されていたりするので、手首を大きく動かさずにタイピングできます。

使い慣れないうちは不便に感じることもありますが、慣れればタイピング時のタイムロスを削減可能。作業効率を上げたい方におすすめです。

エルゴノミクスキーボードの選び方

接続方法をチェック

ワイヤレス

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ワイヤレスタイプは、ケーブルを介さずにBluetoothやUSBレシーバーを用いてパソコンと接続できるのが特徴。配線が不要なので、デスク周りをスッキリさせたい方や置き場所を選ばずに使いたい方におすすめです。

Bluetoothモデルならば、タブレットやスマートフォンと接続して使用できるモノもあります。ただし、ワイヤレスタイプは乾電池で駆動するモノが多いため、ランニングコストがかかる点には注意が必要です。

有線

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有線タイプは、パソコンとキーボードをケーブルで接続するのが特徴です。ケーブルを挿すだけで接続でき、初期設定も簡単に行えるため、機械が苦手な方でも扱いやすいタイプ。ケーブルを通してパソコンから直接給電を行うので、電池交換が不要なのが魅力です。

一方、設置場所はパソコンの近くに限られるのがデメリット。ただし、ワイヤレスタイプに比べて安価なモデルも多いため、コストを抑えたい方にもおすすめです。

ショートカットキーの有無をチェック

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作業の効率化を図りたい方には、ショートカットキーを搭載したエルゴノミクスキーボードがおすすめ。CtrlやCommandなど、ほかのキーと合わせて操作することで、コマンド選択を行う手間を省けます。

ショートカットキーでの操作に慣れると、パソコンにおけるさまざまな操作を短縮化することが可能。スムーズに作業を行いたい方は、ショートカットキーの有無も確認してみてください。

リストレストの有無をチェック

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リストレストとは、キーボードやマウスの手前に置いて手首や手のひらをサポートできるアイテム。長時間の使用による疲労の軽減や、操作性の向上が期待できます。

エルゴノミクスキーボードの場合、本体手前にリストレスト状の傾斜がついている製品がおすすめ。快適に使用したい場合は、リストレストの有無をチェックしましょう。

テンキーの有無をチェック

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エルゴノミクスキーボードを選ぶ際は、テンキーの有無にも注目。テンキーとは数字を入力するキーのことで、数字を入力する機会が多い方におすすめです。

ただし、テンキーを搭載したモデルは、その分キーボードのサイズも大きくなってしまうため、デスクの占有スペースも広くなります。マウスや飲み物を置くスペースなどを広く確保したい方には、テンキーレスのモデルがおすすめです。

テンキーがなくても数字の入力は可能で、あとからテンキーを追加することも可能。特にこだわりがない方もテンキーレスのモデルを選んでみてください。

日本配列か英語配列か

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エルゴノミクスキーボードに限らず、キーボードを選ぶ際は「配列」も要チェック。キーボードの配列には、大きく分けて「日本語配列」と「英語配列」の2種類が存在します。

日本語配列は106個キーがあることから「106キーボード」とも呼ばれ、「無変換」「前候補/変換/前候補」「カタカナ/ひらがな/ローマ字」など、日本語特有のキーを搭載しているのが特徴。日本語を合理的かつ効率的に入力できるため、日本語入力が多いユーザーにおすすめです。

英語配列は、「101キーボード」とも呼ばれ、日本語配列に比べてキーが少なくコンパクトなのが特徴。日本語特有のキーがなく、「スペースキー」が長かったり、かな文字の印字がなかったりするのが日本語配列との違いです。

なお、英語配列でも基本的に日本語の入力は可能なため、好みに合わせて選んでみてください。

エルゴノミクスキーボードのおすすめメーカー

マイクロソフト(Microsoft)

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WindowsやMicrosoft Officeなどのソフトウェア開発で有名なコンピュータ技術会社。アメリカ合衆国のワシントン州に本社を置いており、Surfaceなどのパソコンやパソコン周辺機器の製造にも取り組んでいます。

「マイクロソフト」のエルゴノミクスキーボードは、クッション性のあるリストレストがついているのが特徴。使い勝手がよく快適に使用できるエルゴノミクスキーボードを探している方はチェックしてみてください。

ロジクール(Logicool)

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「ロジクール」は、コンピュータ周辺機器やゲーミング・ミュージック・ビデオなどの幅広いデジタルデバイスを展開するスイスの人気メーカーです。

エルゴノミクスキーボードにおいては、「ERGOシリーズ」をラインナップ。自然な姿勢でタイピングできるように曲線状の「スプリットキーフレーム」を採用していたり、パームレストを備えていたりするのも魅力です。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY)

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パソコン周辺機器を中心に、オフィスで役立つ家具などの開発にも取り組んでいる日本のメーカー。「あったらいいな」を形にし、豊かで心地よい生活の実現をビジョンとして掲げています。

「サンワサプライ」のエルゴノミクスキーボードは、テンキーやトラックボールの有無など、用途に合わせて選べるのが特徴。長時間でも快適にタイピングできる操作性に優れた製品がほしい方におすすめです。

エルゴノミクスキーボードのおすすめモデル

マイクロソフト(Microsoft) Ergonomic Desktop RJU-00018

長時間快適にタイピングができるエルゴノミクスキーボード。本モデルは日本語配列を採用しており、数字の入力に便利なテンキーも搭載しています。Excelなどの表計算ソフトで、数字を入力したり、計算したりする機会が多い方におすすめです。

本体には、ファブリック素材のリストレストを採用。手首をしっかりと支えてくれるので、スムーズなタイピングが可能です。ショートカットキーも備えており、検索やメディアコントロールにも素早くアクセスできます。

接続方法はUSBによる有線接続に対応。シンプルなデザインなので、オフィスなどで使用しやすいのも魅力のひとつです。

ロジクール(Logicool) スプリットエルゴノミックキーボード ERGO K860

人気モデルのエルゴノミクスキーボードです。曲線をえがいたスプリットキーレイアウトを採用しており、手首や腕を自然な角度に保ちながらスムーズにタイピングができます。長時間快適に使用できるのがメリットです。

本モデルは日本語配列を採用しており、WindowsとmacOSの両方に対応しています。テンキーを搭載したフルサイズ仕様なので、数字の入力も楽です。また、本体には手首を支えるリストレストを搭載しています。弾力があるうえ、表面にコーティングを施されたニット生地を採用。触り心地がよく、汚れの付着も抑えられます。

キートップは中央が球状に窪んでいるので、指先にフィットしやすいのもポイント。底面には本体の角度を調節できるスタンドも搭載しています。接続方法は、Bluetooth接続とUSBレシーバーを用いる2.4GHzワイヤレス接続に対応。電源には単四型乾電池を2本使用しています。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) エルゴノミクスキーボード SKB-ERG5BK

本体中央に光学式トラックボールを内蔵したエルゴノミクスキーボード。加えて、スクロールホイールも搭載しています。キーボードから手を離すことなく、ほとんどの操作ができるので便利。より効率よく作業を進めたい方におすすめです。

キーには日本語配列を採用しています。本体は、中央で分割したようなエルゴノミクスデザインで、より楽な姿勢を保ちながらタイピングが可能。大型のリストレストも搭載しており、手首の負担を軽減する効果も期待できます。

スイッチは、コストの抑えられたメンブレン式でありながらも、しっかりとした打鍵感を得られるのが魅力。接続方法は、USBによる有線接続に対応しており、ケーブルの長さは1.8mあります。

ペリックス(Perixx) ワイヤレス エルゴノミクスキーボード PERIBOARD-612 US

キーを中央で分割して扇状に配置したエルゴノミクスキーボードです。テンキーを搭載したフルサイズ仕様で、英語配列を採用。WindowsとmacOSの両方に対応しており、底面にはOS切り替えスイッチを搭載しています。

一体型のリストレストも搭載しており、タイピング中の手首をサポートします。長時間の作業にもぴったりです。長めのキートップと深いキーストロークにより、しっかりとした打鍵感を味わえるのも魅力のひとつ。誤入力を抑えつつ、より軽快でスムーズなタイピングが可能です。

接続方法は、Bluetooth接続とUSBレシーバーを用いる2.4GHzのワイヤレス接続に対応。底面のスイッチから接続方法を切り替え可能です。そのほか、音量調節やミュートなどの操作ができる7個のマルチメディアホットキーも搭載しています。

ペリックス(Perixx) 折りたたみエルゴノミクス キーボード Bluetooth PERIBOARD-805EUS

コンパクトに折りたためるエルゴノミクスキーボードです。本体重量約141gの軽量スリムなデザインなので、カバンなどに入れて気軽に持ち運べます。本体はVシェイプのエルゴノミクスデザインなので、腕を開いた自然な姿勢でタイピング可能です。

英語配列を採用しており、WindowsやiOS、AndroidなどのさまざまなOSで使用できます。接続方法はBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、最大3台のデバイスとのマルチペアリングが可能です。スマホやタブレットと接続すれば、外出先でも快適に文字を入力できます。

パンタグラフ式なので、一般的なノートパソコンと同じ感覚でタイピングが可能。内蔵のリチウム電池は、1回の充電で最大約36時間連続で使用できます。開閉するだけで電源のオン・オフが切り替わるのも便利なポイントです。

ペリックス(Perixx) エルゴノミクスコンパクトキーボード PERIBOARD-413 US

テンキーレスタイプのエルゴノミクスキーボード。テンキーがない分、横幅のスペースを抑えて設置できるのがメリットです。

中央付近で分割したようなスプリットキーデザインを採用しています。手のひらと手首を支える大きなリストレストが一体になっているのがポイント。長時間快適にタイピングができます。

本モデルは英語配列を採用。接続方法はUSBによる有線接続に対応しています。

ケンジントン(Kensington) Pro Fit Ergo K75400JP

手を自然な位置に保ちながらタイピングできる、スプリットデザインのエルゴノミクスキーボードです。日本語配列を採用したモデルで、数字の入力に便利なテンキーを搭載。接続方法は、USBによる有線接続に対応しています。

本体と一体になったリストレストは、クッション性が高いので、長時間快適に使用可能。底面にはリストレストの高さを調節できるチルトスタンドも搭載しています。

タイピング時の音が目立ちにくい静音仕様なので、場所や時間帯を気にすることなく使用できるのがメリット。また、本体が防滴仕様なのも魅力です。

キネシス(Kinesis) Advantage2 KB600LFQ-JP

キー部分がおわん状に窪んだ、特徴的な形状のエルゴノミクスキーボード。手を添えて指を自然に曲げるだけでキーを操作できます。より負担の少ない姿勢でスムーズにタイピングが可能です。

親指の位置には、使用頻度の多いCtrlやSpace、Windowsなどのキーを配置しています。ホームポジションから手を動かすことなく、ほぼ全てのキー操作ができるので便利です。一般的なキーボードとは異なる部分が多い製品ですが、慣れれば快適に使用できます。

そのほか、キーの配置を変更できるリマップ機能や、複数のキー入力を1つのキーで入力できるマクロ機能などにも対応。スイッチはメカニカル式で、本モデルにはタイピング音が目立ちにくい静音赤軸を採用しています。

マティアス(Matias) Programmable Ergo Pro for Win K403QPC-P/2

本体が2つに分離したエルゴノミクスキーボード。各キーボードを自分が操作しやすい位置に設置して、より快適に作業を進められます。本体には着脱可能なリストレストを搭載。さらに、底面には本体に角度をつけられるスタンドも備えています。

Page Up・Page down・Home・Endキーを、操作しやすい下段にまとめて配置しているのも特徴。Fnキーと組み合わせて押すことで、音量調節やミュートなどの操作ができるショートカットキーも搭載しています。

EPOMAKER メカニカル ゲーミング キーボード Feker Alice 80

アリスレイアウトと呼ばれる中央で分離したような配列を採用した、エルゴノミクスキーボード。腕を自然に開いた姿勢で操作できます。

色の異なるキーキャップを採用した、スタイリッシュでおしゃれなデザインが魅力です。21種類のエフェクトを選択できるバックライトも内蔵。デスク周りをカラフルに彩れるうえ、手元が見えにくい環境でも作業を進められます。

接続方法は、着脱式のUSBケーブルによる有線接続に加え、BluetoothとUSBレシーバーを用いる2.4GHzのワイヤレス接続にも対応。メカニカル式なので、心地よい打鍵感でスムーズにタイピングができます。