コンパクトかつ耐久性や防水性に優れている「登山用テント」。使用目的を踏まえて選ぶことで、より快適に登山を楽しむことが可能です。
そこで、今回は登山用テントのおすすめモデルをご紹介。あわせて選び方やおすすめメーカーについても解説するので、気になる方はチェックしてみてください。
キャンプ用と登山用テントの違い

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キャンプで使用するテントは、一般的に車に積み込んで持ち運ぶことが多いため、快適性や居住性が高いモノが目立ちます。一方、登山ではテントをはじめとしたアイテムをすべて自分で背負う必要があるので、登山テントは軽くてコンパクトなのが特徴です。
また、山の天気は変わりやすいため、登山テントは突然の雨風を凌げるように、防水性や耐久性の高いモデルが多くラインナップされています。山特有の強風に対応するように、丸みを帯びている形状のモノが多いのも特徴のひとつです。
登山テントの種類
シングルウォールテント

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シングルウォールテントは、1枚の生地のみで成り立つ構造のテントを指します。ダブルウォールテントのようにフライシートを被せる必要がない分軽量で、設営しやすいのがメリットです。また、コンパクトに収まるため、持ち運びしやすいのもポイント。風が強い日でも音がしにくく、比較的静かに過ごせるのも魅力です。
ダブルウォールテント

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登山初心者におすすめなのがダブルウォールテントです。比較的重量があり、設営に時間がかかりやすいのがデメリットですが、インナーテントの上にフライシートを被せる構造なので、シングルウォールテントに比べて耐久性や耐風性に優れているのがメリット。また、結露しにくいためテント内を快適な環境に保つことが可能です。
登山用テントの選び方
使用人数をチェック

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登山用テントを購入する際は、使用人数に合うモデルを選びましょう。1人用の登山テントは、長さが身長+20cm、幅が90cm以上あれば睡眠時に窮屈に感じにくく、荷物を置くスペースも確保可能です。2〜3人と複数人で使用する場合は、長さ200〜210、幅130〜200cmのサイズであれば、十分スペースを確保できます。
しかし、大きすぎるテントは設営スペースの確保が難しかったり、撤収に時間がかかったりするので注意が必要です。特に、大人数で登山テントを使用する場合には、設営や撤収を楽にするためにも、少人数単位で区切ってテントを使うようにしましょう。
重量をチェック

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登山テントを購入する際は、重量を確認しておくのもポイントです。登山では、テントのほかにも寝袋や料理道具など、さまざまなアイテムを背負って行動することになります。より軽いテントを選べば、体力の消耗を防ぐことが可能です。
なお、1〜2人用の場合、登山テントの重量は1.5kg前後が一般的。3〜4人用の場合は4〜5kg前後が目安です。ほとんどのモデルに重量が記載されているため、購入前にチェックしておきましょう。
初心者は設営が簡単なモノがおすすめ

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設営のしやすさも、登山テントを購入する際に確認しておきたいポイントです。テントを設営する方法には、主に吊り下げ式とスリーブ式の2種類があります。より設営が簡単なのは、吊り下げ式。ポールにテントを吊り下げ、10カ所ほど留めるだけで使用可能です。
一方、スリーブ式は安定感があるのがポイント。なお、テントの筒状の生地にポールを通す必要があるため、吊り下げ式よりも比較的時間がかかる点には留意しておきましょう。
耐久性をチェック

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登山では、テントの耐久性の高さも重要です。使われている生地によって耐久性が異なるため、購入時は登山テントの素材をチェックしておきましょう。
登山テントに使われる素材は、主にポリエステルとナイロンの2種類です。ポリエステルは防水性に優れているのが特徴。価格も比較的安いので、登山初心者におすすめです。
一方、ナイロンを使用した登山テントは、軽量なうえに摩耗性や耐火性に優れているのが魅力。ただし、ポリエステルに比べて高価なモデルが多い傾向にあります。
登山用テントのおすすめメーカー
モンベル(mont-bell)

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1975年に大阪で創立された、国産アウトドアブランドの「モンベル」。当初は登山用品をメインとして扱っていましたが、現在ではキャンプ用品をはじめ、幅広いアイテムを展開しています。同ブランドの登山テントは、軽量で持ち運びやすいモデルから耐久性に優れたモデルまで、ラインナップが豊富なのが特徴です。
ヘリテイジ(HERITAGE)

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1981年に東京で創業された「ヘリテイジ」は、テントやザックカバー、バッグなどのアウトドア製品を取り扱う、アウトドアブランドです。同ブランドのテントは、シンプルなフレーム構造と剛性の高さが特徴。登山上級者におすすめのブランドです。
アライテント(ARAI TENT)

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「アライテント」は、1965年に創業した登山用品を取り扱う日本のアウトドアブランドです。創業者の新井睦氏をはじめとする職人が、主な製品を日本国内で丁寧に手作りしているのが特徴。テントやザックなどハイクオリティな製品を展開しています。
また、設営しやすいテントが多いのも魅力。登山初心者から登山上級者まで幅広く注目されているおすすめメーカーです。
登山用テントのおすすめモデル|シングルウォール
モンベル(mont-bell) マイティドーム 1型 1122658

防水透湿性や通気性に優れた「ブリーズドライテック」素材を本体生地に採用した登山用テント。春から冬にかけての4シーズンに対応しており、積雪期の登山でも使用できます。
設営時のサイズは、幅90×奥行き210×高さ105cmで1人用に適した大きさ。収納時には、本体が直径14×高さ30cm、ポールが直径5×高さ41cmとコンパクトになり、総重量も1.25kgと軽量で持ち運びがしやすいのも魅力です。
また、本体には換気をサポートするベンチレーションや、出入り口には虫などの浸入を防ぐモスキートネット、さらに小物が収納できるインナーポケットも搭載。多機能で利便性も高いおすすめのモデルです。
ヘリテイジ(HERITAGE) クロスオーバードーム 2G

高強度なナイロン素材を採用し、丈夫なうえ重量が630gと軽量なのが特徴の2人用登山テント。特殊で強力な糸を織糸に使用しているため、引き裂きなどのダメージに強いモデルです。
パネルに「防水透湿PUコーティング」が施されているのもポイント。防水性や透湿性が高く、通気性にも優れているので結露も軽減します。使い勝手がよく、機能面にも優れた登山テントを愛用したい方におすすめのアイテムです。
プロモンテ(PUROMONTE) 超軽量シングルウォールアルパインテント VB-21

2人用として使うのに適した登山テントです。設営時のサイズは幅205×奥行き120×高さ100cm。また、総重量は1.28kgと軽量なのもポイントです。
本製品は表地に「20Dナイロンリップストップ」で裏地が「7Dナイロントリコット」を採用しており、高い防水性と透湿性を備えています。耐水圧は4500mmで、雨などの過酷な環境にも対応可能です。
さらに、ポール2本をセットして自立する吊り下げ式のタイプなので、設営や撤収もスムーズに行えるのもポイント。オールシーズン使用でき、高性能で取り扱いもしやすい登山テントを求めている方におすすめです。
ファイントラック(finetrack) カミナモノポール2 OG FAG0602

総重量が990gと軽量で、取り扱いや持ち運びがしやすい登山テント。生地には高い強度を備えた、高品質な「ナイロンリップストップ」素材を採用しており、耐風や耐候性に優れているのが特徴です。さらに、防水透湿コーティングが施されているほか、耐水圧1000mmと防水性にも優れています。
設営時のサイズは幅210×奥行き120×高さ103cmで、2人用に適した大きさです。ポール1本を対角線に設置する構造で、デッドスペースを少なくし広々とした室内空間を実現しています。
また、オールシーズンに対応しているのも魅力。季節を問わず快適に使用したい方におすすめの登山テントです。
オクトス(oxtos) ULシングルウォールテント 1人用 OX-031

インナーポール式で設営と撤収が簡単に行える、初心者の方にもおすすめの登山テント。設営時のサイズは幅209×奥行き95×高さ100cmと、1人用としての使用に適したモデルです。
また、本体の素材には「15Dリップストップナイロン」を採用し、耐水性と透湿性に優れているのもポイント。さらに、テントの底部に用いるグランドシートには、耐水圧1500mmの「40DナイロンPUコーティング」素材を採用しています。
コンパクトで軽量なうえ防水性能にも優れているため、登山用としてはもちろん、ツーリングなど汎用的に使用できるモデルです。
ブラックダイヤモンド(Black Diamond) ディスタンシェルター Zポールセット BD80046

2人用として使えるサイズながら、重量650gと軽量な登山テント。素材には「30dポリエステル」生地が採用されており、水分の吸収による伸びを抑えています。また、アメリカの難燃性基準「CPAI-84」に準拠し、耐火性にも優れているのもポイントです。
さらに、天頂部と下部にはベンチレーションも設置されているため、換気がスムーズにできるのも魅力。収納時は直径13×高さ30cmとコンパクトで、携帯性の高さを重視する方にもおすすめです。
登山用テントのおすすめモデル|ダブルウォール
アライテント(ARAI TENT) ドマドームライト 2 0350600

土間をイメージして作られた登山テント。スリープ式で、ポールを3本使用して組み立てるため強度に優れているのが魅力です。寝室のサイズは幅210×奥行き120×高さ108cmで、2人用として使用できます。
また、前室のサイズは幅112×奥行き60cmで、開放感がある居住空間を確保しているのもポイント。荷物を置くスペースなど、さまざまな使い方ができます。ゆったりとした設計で、のんびりと快適に過ごせる登山テントを探している方におすすめです。
アライテント(ARAI TENT) エアライズ2 300201

フレームスリーブに切れ目がなく、設営が簡単にできる登山テント。クイックバックルの搭載により、フライシートなどのパーツもスピーディに接続できます。
また、ダブルウォールテントながら総重量1.55kgと軽量なのもポイント。さらに、縫製部分にはシームシーリングテープによる加工も施され、防水性にも優れています。登山やトレッキングで、あらゆる場所に移動しながら快適に利用したい方におすすめのモデルです。
アライテント(ARAI TENT) トレックライズ0 0320000

半月形状の大きな入り口を備え、開放感のある登山テント。サイズは、幅205×奥行き80×高さ100cmで、1人用として使用するのに適したモデルです。
大きめのベンチレーターかつ、入り口外側にはメッシュも備わっており、換気性と通気性に優れているのもポイント。また、切れ目なく連結されたフレームスリーブのため、設営がスムーズにできるのも魅力です。
エムエスアール(MSR) ハバ NX 37004

総重量約1.3kgと比較的軽量な1人用の登山テント。フライに耐水圧1200mmの「20Dリップストップナイロン」、フロアには耐水圧3000mmの「30Dリップストップナイロン」を採用し、高い防水性を備えています。
ポールには航空機グレードで弾力性と耐久性に富む複合素材「サイクロンポール」を採用。強風にも、加わる力に合わせて歪曲し、無風になると形状が戻ります。また、ポールがハブとスイベルによって連結された一体型のため、設営もスムーズで簡単なのもポイントです。
エムエスアール(MSR) リモート2 37541

雪山などの厳しい環境でも使用できる、オールシーズン対応の2人用登山テント。スイベルによって連結されたポール2本が、台形型ポールとの交差により、強風にはもちろん積雪にも負けないほどの高い剛性を実現します。
耐水圧1500mmを有するフライシートを備えているのもポイント。また、本体の前後に設置されている入口部分には「スノースカート」も搭載されており、雪や冷気が浸入するのを防ぎます。
さらに、前室スペースが広く設計されているのも魅力。防寒性や強度に優れ、過酷な環境下などの難易度の高い登山でも快適に使用したい方におすすめのモデルです。
ファイントラック(finetrack) カミナドーム2 FAG0312

国内の人気アウトドアブランド「ファイントラック」が展開する、耐久性の高さと快適性を追求した登山テント。高強度のポリエチレン素材である「ダイニーマテープ」を張力がかかる部分に縫い込んでおり、高い剛性を備えているのが特徴です。
また、入口が長辺側に設置されているため、広々とした前室のスペースを確保。さらに、開閉可能なメッシュ窓も搭載しているので、暑い時期でも風通しよく使用できます。
本体の素材にはナイロンを採用し、耐水圧はアウターが1600mmでインナーボトムが1800mmと防水性にも優れています。オールシーズンで、快適に登山を満喫したい方におすすめです。
ネイチャーハイク(Naturehike) CloudUp2 アップグレード版

自立式でスムーズに設営ができ、手軽に使える登山テント。サイズは幅125×奥行き215+60×高さ100cmで、2人用として使用できるモデルです。収納サイズは、直径13×高さ40cmとコンパクトで、持ち運びのしやすさにも優れています。
素材には高い防水性を備える「210Tポリエステル」を採用。ダブルミシン仕上げによる補強で、さらに防水性を高めています。防水レベルはPU3000以上で、強い雨にも対応可能です。
また、高強度のアルミ合金素材をポールに採用し、耐久性が高いのも魅力。リーズナブルながらオールシーズンで使用できるおすすめの登山テントです。
ダンロップテント(DUNLOP) コンパクト登山テント VS30

ポールが交差する部分を、ハブによって半固定することで剛性を高めた登山テント。耐久性の高さを重視する方におすすめのアイテムです。
素材には、水を吸収しにくく、紫外線にも強いポリエステルを採用。雨を吸収して重くなったり、紫外線で劣化したりしにくいのもポイントです。本製品は3人用ですが、2人用・4人用・5人用のモノもラインナップされているのでチェックしてみてください。
荷物を圧迫しないように、小型化・軽量化が施された「登山テント」。レジャー用から本格的なモデルまでラインナップが豊富なので、まずはどのようなシーンで使うのかをハッキリさせることが大事です。登山をより楽しむためにも、ぜひこだわって選んでみてください。