軍隊で使用されていたテントの一種「パップテント」。厳しい環境にも対応できるなど耐久性に優れているため、本格的なソロキャンプにおすすめのアイテムです。キャンプで使用するための実用性も高く、設営や撤収がスムーズに行えます。

そこで今回は、パップテントの魅力や選び方、おすすめのモデルについてもご紹介。パップテントで本格的なキャンプを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

パップテントとは?

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パップテントは、軍人が使用するために開発された軍用テント。軍幕テントの一種で主に米軍ではパップテントと呼ばれていますが、「ハーフシェルター」や「シェルターハーフ」などと呼ばれることもあります。

軍用テントとして設計されたモノなので、一般的なレジャー用テントとは異なり希少性が高く、一部のミリタリーショップやオークションなど入手方法が限られているのが特徴。本来は2人で利用するために設計されていますが、日本ではソロキャンプに使われることが多いテントです。

なお、現在では各メーカーから機能性に優れたパップテント風の製品も発売されており、需要が高まっています。気になる方はあわせてチェックしてみてください。

パップテントの魅力

ヴィンテージ感のあるおしゃれなデザイン

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パップテントはレジャー目的のテントではないため、余計な装飾がないシンプルさが魅力。ヴィンテージ感のあるおしゃれなデザインで人気を集めています。無骨なミリタリーテイストも、キャンパーが心惹かれるポイント。

テント内は地面がむき出しになっているため、奥にはコットを入れて、防寒や調理用に薪ストーブを使うのがおすすめです。また、ランタンやテーブルなどのギアもアンティーク感のあるアイテムで揃えることで、グッとおしゃれな雰囲気が増します。

使い込むほどに味が出る丈夫な素材

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パップテントは軍隊で使用されていたこともあり、雨風に強い厚手で丈夫な生地が採用されています。さらに、火が燃え移りにくいため、テントの下で焚き火を楽しみたい方にも適しています。

オリジナルのパップテントはコットン100%のモノが多く、使い込むほどに味が出てくるのも魅力。使えば使うほどヴィンテージ感が増します。メーカーから発売されているパップテントは、耐水性や機能性に優れた混紡素材が採用されているモノもあるので、好みや用途にあわせて選びましょう。

収納性に優れたシンプル設計

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パップテントは軍で実際に使用されていたこともあり、作戦任務時に俊敏な行動ができるよう配慮された構造になっています。そのため、設営や撤収の簡単さがポイント。軍人が銃火器の装備をして長距離を移動できるように、コンパクトに収納できるシンプルな設計です。

基本的にキャンプを楽しむためのモノではないため、マットとタープポール以外に余計な付属品はありません。軍隊で実際に使用されていた際には、ポールも現地調達が基本です。

しかし、それだけではレジャーとしてキャンプを存分に楽しめません。快適に過ごすためには、冷え対策としてグランドシートや焚き火台、虫の浸入を防ぐ蚊帳を用意するなどひと工夫をして使うのがおすすめ。また、雨対策としてシートを追加したり、張り出しの部分を閉じたりしての使用も可能です。

パップテントとA型テントとの違い

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パップテントとデザインが似ており、混合されることが多いのがA型テントです。パップテントは片側の幕を上げてポールで固定し、タープテントのように幕の下にスペース作って使用します。

A型テントはロッジ型テントの原型とされ、シンプルな構造が特徴。野外活動用として、ボーイスカウトなどで使用されることがあります。ソロテントとして利用されることが多いパップテントと比べ、A型テントは少人数用から大人数用までのサイズがあるのが特徴です。

パップテントの選び方

サイズで選ぶ

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オリジナルのパップテントは、テント幅が180cmで、ポールの高さが110cm程度が目安。2枚の幕を張りあわせたり、ポールを使用せずロープで設営したりすれば大人2人でも使用できますが、基本的にはソロキャンプに向いています。

各メーカーから発売されているパップテントのサイズは、縦幅300~350cm、横幅150~200cm、高さ110~130cm程度が目安。ソロキャンプで重宝するモデルだけでなく、複数人で使えるモデルもラインナップされているので、チェックしてみてください。

素材をチェック

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パップテントを選ぶ際は、採用されている素材を確認するのが重要です。軽かったり燃えにくかったりと、特徴にさまざまな違いがあります。

ポリエステルが使われている製品は、耐水性に優れているのが魅力。製品の構造によって異なりますが、1500mm以上の耐水圧があれば雨の影響を受けにくいため便利です。ナイロンは、軽量なので持ち運びやすい製品がほしい方に適しています。

TC素材とも呼ばれる、ポリエステルとコットンを混ぜたポリコットンが素材として採用されることも。ポリコットンは難燃性が高いため、テントの近くで焚き火をしたい方におすすめです。想定している用途にあわせて選んでみてください。

価格で選ぶ

軍で使用されていたパップテントは中古品扱いで、年代や希少性によって価格にはばらつきがあります。日本ではオークションが主な購入方法なのも要因です。しかし、最近では各メーカーから新品でパップテント風のテントが発売されており、需要が高まっています。

パップテントの平均価格は、20,000~50,000円ほど。収容人数は2人以上のモノもあり、サイズによって価格が異なるため、ニーズに応じて選ぶのがおすすめです。

パップテントのおすすめ

フィールドア(FIELDOOR) パップテント TC 320

遮光性・難燃性・耐久性に優れたフライシート

天候や環境にあわせて自在にレイアウトできるパップテントです。前後のパネルだけでなく、両サイドのパネルも開閉でき、フルオープンできるのが特徴。サイドにはダブルジッパーを採用しており、少しだけ開けて換気したいときに便利です。

インナーテントは吊り下げ式で設置が簡単。フルクローズにできるほか、メッシュ面でも使えます。

フライシートには遮光性・難燃性・耐久性に優れたTC素材を採用。ポリコットンとも呼ばれるポリエステルとコットンの混紡生地で、自然な風合いも魅力です。また、耐水圧は428mmと低めですが、水分を含むと糸が膨張して水を通しにくくするので雨に降られても安心して対応できます。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) トレッカーソロベースUV UA-63

内部から荷物室へ出入りできて外に出る手間が省ける

フライ側面に荷物室兼出入り口が設けられたパップテントです。インナーテント内部を広く使えるのがメリット。内部から荷物室へ出入りできるため、荷物を取る際にテント外へ出る手間が省けるのも嬉しいポイントです。

インナーテントの天井にはフックが搭載されているので、衣服やライトなどの軽いモノを引っ掛けることが可能。機能性に優れた製品がほしい方におすすめです。

TOMOUNT 4シーズン適用パップテント

ポール2本で簡単に設営ができる

防水性や難燃性に優れたTC素材の生地を採用したパップテントです。開放感を味わいたい場合はオープン、テント内部を他人に見られたくない場合はクローズドなど、好みにあわせて設営方法を選べるのも魅力です。

インナーテントは長さ185×幅85×高さ100cmで、ソロキャンプにぴったりのサイズ。ポール2本で設営できるため、簡単に組み立てられる製品がほしい方におすすめです。

OneTigris スーパーシェルター

PUコーティングされた丈夫な75Dナイロンを採用したパップテントです。重さは1450gと軽量で、携帯性に優れています。耐水圧3000mmの高い耐水性を備えているため、突然の雨でも安心。展開時のサイズは幅125×長さ210×高さ115cmで、ソロキャンプには十分な広さです。

入り口はダブルジッパー開閉式で、虫よけのメッシュドアも搭載。メッシュ部は、ゴム素材で巻き上げた状態を固定できるので、使い勝手も良好です。底部には通気窓も付いており、快適な空間を実現しています。また、ランプなどの照明器具が取り付けられるのもおすすめポイントです。

ディーオーディー(DOD) ヌノイチ M T3-594

布一枚のシンプル構造で、さまざまな形状に設営できるテントです。ポールを通すためのグロメットと、ロープを結ぶためのループを30ヶ所に配置。シーンや人数に応じて好みの形状に設営できて便利です。ポリコットン生地を採用しており、火の粉が当たっても穴があきにくいのもポイント。

さらに、風や雨の侵入を遮ったり、タープ部分を延長して日よけにしたりと便利に使えるサブ生地が付属します。多数のグロメットとループを配置しているため、幅広い使い方に対応可能。

本製品は、2~3人でのキャンプに適した大きさ。専用のコンプレッションバッグも付属し、収納も簡単に行えます。シンプルなパップテントを探している方におすすめです。

ディーオーディー(DOD) パップフーテント2 T2-670

機能性に優れたおすすめのパップテントです。リビングスペースが広いため、ソロキャンプにおいても使い勝手は良好。寝室部分のドアにはメッシュが前後に配置されているため、夏でも涼しく過ごせます。

さらに、寝室部分の端にだけフロア生地が付いた、特殊フロアレス構造を採用。虫の侵入を防ぎます。素材は火の粉に当たっても穴があきにくいポリコットン生地を採用。テントの近くで焚き火やバーベキューが楽しめます。

また、軽量で防水性に優れているのもポイント。耐風性にも優れており、突然の強い風でも吹き飛ばされにくい設計です。収納時のサイズは、幅57×奥行22×高さ22cmと非常にコンパクト。専用のコンプレッションバッグも付属しているので、持ち運びも簡単です。

バンドック(BUNDOK) 2ポールテント BDK-02

設営が簡単で大きくリビングスペースを確保できるアイテムです。ポール2本を自立させるだけで設営可能。付属のサブポールもあわせて使うと、タープを広げられます。フルクローズできるため、プライベートエリアの確保にも対応。寝室も2室完備しており、使い勝手のよいモデルです。

フライシートには耐水圧3000mmのリップストップ生地を採用。UV加工も施されているので、日よけとしても便利です。また、通気性に優れたベンチレーションも搭載しているため、快適に過ごせます。

本製品は、便利なコンプレッションベルト付き収納ケースが付属。収納時のサイズは、幅6.5×奥行2.7×高さ2.5cmまでコンパクトに。ポールはジュラルミン製のため、重量も約7.5kgと軽量なのも魅力です。

バンドック(BUNDOK) ソロベース BDK-79TC

ポリエステルとコットンを混紡したポリコットンを採用したパップテントです。水を含むと膨張するので、生地の隙間を埋めて雨の侵入を防ぎます。ポールは4分割にできるため、コンパクトに収納可能。あまり大きな荷物を持ち運べない方にもおすすめです。

前面のジッパーはすべて閉じられるので、プライベートな空間を確保できます。就寝時や着替えのシーンで便利です。本製品にはサブポールが2本付属しており、日よけスペースを作れるのも嬉しいポイント。

インナーはメッシュ素材なので、通気性に優れ、虫除けでも活躍します。インナーを外した場合は、サイドジッパーを開放して、さまざまな形状で設置可能です。利便性に優れたソロキャンプ用のモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) 炎幕フロンティア

人気の炎幕シリーズのひとつ「炎幕フロンティア」。2分割されたフロントフラップが特徴のパップテントです。

片面を閉じればプライバシーが確保できるので、着替えや就寝時など人目を遮りたいときに便利。フロントフラップを全て開放すれば、広々としたリビングスペースが確保でき、快適に過ごせます。横からの日差しや雨の吹き込みを防ぐサイドウォール付きで、未使用時は巻き留めておくことが可能です。

フライシートとサイドウォールにはコットンを100%使用。遮光性が高く夏も涼しく過ごせるほか、撥水加工が施されているのもおすすめのポイントです。

DD SuperLight Aフレームテント

軽量で携帯性に優れたパップテントです。ペグとガイドロープを除く重量は、わずか0.73kg。専用ケースに収めればコンパクトになるため、キャンプや登山への持ち込みに便利です。展開時のサイズは長さ345×幅150×高さ115cm。2人で使用しても、充分なスペースを確保できます。

生地には3000mmのPU防水コーティングが施されており、高い防水性を実現。ベンチレーションも2つ搭載しているため、フロントパネルを閉じた状態でも快適に過ごせます。

XGEAR パップテント

2〜3人が寝転べる大きなサイズのパップテントです。生地にはUVコーティングが施されており、紫外線を90%以上カットします。テントの上下部には換気窓を備えているため、テント内の空気を効率よく循環できるのもポイント。

インナーテントはフルクローズ可能なので、就寝時などプライベートな空間を確保したい際に重宝します。開閉部分にはダブルファスナーを採用しているため、内側と外側のどちらからでも開閉できて便利です。本製品は、フライシートのみでの使用も可能。家族や友人とキャンプを楽しみたい方におすすめのモデルです。

オガワ(ogawa) ツインクレスタ 3347000080

大型パップテントのように使える、日差しや雨の侵入を防ぐサイドウォール付きのアイテム。使用サイズは幅570×奥行305×高さ200cmと広く、家族で使用しても十分なスペースを確保できます。

両サイドを荷物置き場や寝室として活用でき、リビングを広く使えるのも魅力。Y字ポールにより頭上の空間が広く、圧迫感が少ないのもポイントです。オプションの二又ポールを利用すれば、室内をより広く使えます。

両サイドにはベンチレーションと大きなメッシュ窓を搭載。通気性がよく熱気がこもりにくいので快適に過ごせます。耐水圧1800mmの防水性能を備えているので、突然雨に降られても安心です。

パップテントのカスタム

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カスタムできるのもパップテントの楽しみのひとつ。SNSなどでよく見かける跳ね上げスタイルにするために、片方の幕にジップカスタムを施す方も多くいます。

工業者にファスナー取り付けを頼むこともできますが、加工済みの製品も販売されているので、気になる方はチェックしてみてください。本格的にカスタムを楽しみたい方は、自分で取り付けるのもひとつの方法です。

使用するファスナーには強度に優れた10号ファスナーがおすすめ。プラスチックタイプと金属タイプがありますが、錆を防ぎたい場合はプラスチックが適しています。また、内側と外側両面から開閉できるように、取手の部分がダブルになっているモノを選ぶと便利です。