暑い時期のアウトドアで欠かせないのが夏用テント。3シーズンテントとも呼ばれており、屋外で快適に過ごす空間を作るのに役立つ人気グッズです。素材・種類・機能性などさまざまなため、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、夏用テントのおすすめアイテムをファミリー・ソロ向けに分けてご紹介します。選び方や暑さ対策のポイントも併せて解説するので、お気に入りを見つけてみてください。

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夏用テントの選び方

素材をチェック

通気性が高いフルメッシュ

By: fieldoor.com

テントは、内側のインナーテントと外側のフライシートの2層構造を採用しているのが一般的。フルメッシュテントはインナーテントがすべてメッシュ仕様なので、優れた通気性を発揮するのが魅力です。

風の通り道を確保して熱がこもりにくいため、暑い夏で重宝するタイプ。フライシートを巻き上げた際、風通しのよさをキープしたまま外から虫が侵入するのをブロックできるのもメリットです。

フルオープンにすれば、開放感のある空間を作れるのがポイント。外の景色を眺めたり自然を感じたりしながら、非日常で贅沢感のある時間を過ごせます。

フライシートを下ろすことで、日差し・雨・周囲からの視線をブロック可能。フルクローズにすればプライベート空間もしっかり作れます。また、タープ・シェルターと組み合わせたり大型テントのなかに設置したり、多彩な使い方ができるのが特徴です。

通年使用できるコットン

By: dod.camp

コットンは、吸水性・通気性に優れているのが特徴。夏の湿気を取り除いて、快適に過ごしやすい空間を作れます。雨を含むと膨張して雨を通しにくい性質を備えているため、夏場に多い夕立やゲリラ豪雨に対応しやすいのもメリットです。

ナイロンやポリエステルと比べると厚みがあるので、保温効果を発揮。夏はもちろん、オールシーズン活躍する素材です。また、難燃性があり、火の粉に強いのがポイント。焚き火や調理などを楽しみたい方にもおすすめです。

天然素材ならではのナチュラルな風合いや、温もりや優しさのある見た目も魅力。ただし、重さがあり、メンテナンスに手間がかかりやすいのが難点といえます。

耐久性の高いポリコットン

By: nordisk.eu

ポリコットンは、ポリエステルとコットンを掛け合わせた素材です。TC素材とも呼ばれており、ポリエステルとコットンの特徴を兼ね備えているのが特徴。耐久性・強度・難燃性・通気性・遮光性・保温性などを備えた高性能素材です。

コットンと同様、夏だけでなくオールシーズン活躍。機能性・耐久性が高くてタフに使えるため、キャンプスタイルを問わず幅広いシーンで役立ちます。

ポリエステルやナイロンより重たいですが、コットン100%よりは軽量。頑丈なので、ファミリー・グループキャンプで使用する大型タイプにもよく使われています。ただし、機能性が高いぶん、ほかの素材より価格が高い傾向にあるのがデメリットです。

種類チェック

設営が簡単なドーム型

By: coleman.co.jp

ドーム型テントは、テントのなかでもベーシックともいえるタイプです。クロスポールで立ち上げるシンプルな構造を採用したモデルが多いのが特徴。初心者でも、比較的簡単に設営できて便利です。

天井が丸みを帯びているのに加えてテント内に余分なポールがないため、居住空間を広く確保しやすいのがポイント。また、ポールがクロスして支え合うので、風に強くて安定感や強度に優れています。

軽量コンパクトに持ち運べるモノやリーズナブルなモデル、多機能タイプなどバリエーションが豊富。ソロ向けからファミリー向けまでラインナップが充実しているため、シーンに応じて選びやすいのもメリットです。

ただし、テント高が低いモデルだと、背が高い方が中に入った際に窮屈感を覚えるケースがあります。大人数だと寝室としての使用がメインになりがちなので、リビングスペースを作りたいときはタープなどを併用するのがおすすめです。

広々とした空間の2ルームテント

By: amazon.co.jp

2ルームテントは、内部がリビングと寝室に分かれているのが特徴です。テントと別にタープを張らなくても、くつろぎスペースと寝床を確保できるのがメリット。荷物などを置いても広々とした居住空間を作れるので、ファミリー・グループキャンプにおすすめのタイプです。

リビングスペースが室内にあって必要以上に外へ出なくて済むため、雨天時などに便利。フルメッシュ・フルクローズできるモデルも多いので、ゆったり過ごしやすいのが魅力です。また、タープと併用すれば、大きな日陰や風の通り道を作れてさらに快適性が向上します。

ただし、設営・撤収に比較的時間や手間がかかるのがデメリット。サイズが大きいモデルも多いため、スムーズに設営するにはある程度の慣れが必要です。

風通しのよいロッジ型テント

By: nordisk.eu

ロッジ型テントとは、山小屋のような形状のテントのことです。壁がほぼ垂直に立つため、テント内のデッドスペースが少ないのが特徴。天井も高いので、広々とした居住空間を確保できます。

開放感があって風通しもよいため、夏でも快適に過ごしやすいのがメリットです。また、レトロ感のあるおしゃれなデザインも魅力。ビンテージテントとも呼ばれており、お気に入りの小物やギアとコーディネートすればこだわりのキャンプサイトを演出できます。

一方、基本的には大人数向けでサイズや重さがあるので、ほかのタイプより持ち運びや設営・撤収がしにくいのが難点。狭いサイトでは設営できないケースもあるため、事前に設置スペースを確保できるか確認しておくのがおすすめです。

使用人数に合わせてサイズをチェック

By: snowpeak.co.jp

テントを選ぶ際は、使用人数を考慮することが大切。多くのテントには使用人数が表記されていますが、あくまでも最大収納可能人数であることに留意しておきましょう。テント内でゆったり過ごしたい場合は、表示人数+1人を目安にするのがおすすめです。

たとえば、ソロキャンプなら2人用、4人でのファミリーキャンプであれば5人用を選ぶと安心しやすいのがポイント。1人分の余裕を持たせることで、荷物を置いたりゆとりのある就寝スペースを確保できたりしやすいのがメリットです。

ただし、収納可能人数が大きいほど、サイズや重さが増します。ソロキャンプやツーリングキャンプなど荷物をなるべく減らしたいシーンでは、使用人数ぴったりのモデルのほうが持ち運びに便利です。

また、身長より高いテントだと、かがまずにテント内を移動できるのが特徴。体への負担を軽減しながら過ごせるため、快適性が向上します。

耐水圧と遮光性をチェック

By: amazon.co.jp

夏のキャンプは夕立やゲリラ豪雨など急な天候変化も少なくないため、耐水圧をチェックしておきましょう。耐水圧とは、どれだけの水圧に耐えられるかを表す指標のことです。耐水圧が高いほど優れた防水性を発揮して、テント生地に雨や水が浸み込むのを予防します。

耐水圧が1500mm以上あると、急な雨にもしっかり対応可能。2000mm以上あれば、大雨が降っても安心しやすいのがメリットです。

シームテープ加工などを施していれば、すき間からの浸水を予防。雨天時はもちろん雨が降ったあとだと地面から浸水する可能性があるので、フロアシートの耐水圧も確認しておくことが大切です。

また、遮光性も重要なポイント。遮光性が高いテントはUVカット機能も備えたモデルが多いため、夏の強い日差しや紫外線を防いで快適に過ごしやすいのが魅力です。

夏用テントのおすすめ|ファミリー

コールマン(Coleman) タフスクリーン2ルームハウス LDX+ 2000036438

コールマン(Coleman) タフスクリーン2ルームハウス LDX+ 2000036438

テント内の温度上昇を抑制する「ダークルームテクノロジー」を搭載した2ルームテントです。遮光性に優れた生地を採用しており、光を90%以上カット。UVカット率は99.9%あるため、夏の強い日差しや紫外線を防げます。

ダークルームルーフフライを標準搭載しているので、涼しいリビングルームを作れるのもメリットです。ワイドエアメッシュを使用しているので、虫は通さずに高い通気性を確保できます。定員は4~5人で、ゆったり過ごしやすいワイドサイズ。快適性を重視したい方におすすめです。

オガワ(ogawa) アポロン 2788000000

オガワ(ogawa) アポロン 2788000000

全開放可能なメッシュパネルを搭載したテントです。5人用の吊り下げ式インナーテントを装備しており、インナーテントを外せばシェルターとしても使用可能。別売りのポールを使えば、張り出しにも対応できます。

サイドパネルは巻き上げ収納が可能なので、開放感のある快適な空間を作れて便利。フルオープンにすれば、自然との一体感を味わえます。

ルーフフライを標準装備しているため、遮光性が向上。幕体の紫外線劣化や結露の軽減にも役立ちます。また、強度と剛性に優れた、シンプルなフレームレイアウトを採用。日本の気候に適した全天候型テントなので、初心者にもおすすめです。

スノーピーク(snow peak) ランドロック TP-671R

スノーピーク(snow peak) ランドロック TP-671R

リビングと寝室を確保できる2ルームテントです。対応人数が6人で室内高が205cmと、ゆったり過ごしやすいサイズ感。風に強いフレームワークを採用しているため、優れた安定感も発揮します。

大型のサイドパネルを配置しており、出入りしやすいのが特徴。また、メッシュウィンドウや大型ベンチレーションも備えているので、優れた通気性を発揮します。

インナールームなしで、大人数に対応するシェルターとしても使用可能。強い日差しをガードするシールドルーフや、広々とした空間を作れる別売りのアップライトポールなどがありオプションも充実しています。シーンや好みに合わせてカスタマイズしやすいのがおすすめポイントです。

ロゴス(LOGOS) neos PANEL スクリーンドゥーブル L-BD 71201033

ロゴス(LOGOS) neos PANEL スクリーンドゥーブル L-BD 71201033

家族4人で使えるサイズ感の2ルームテントです。「PANEL SYSTEM」を搭載しており、リビングを拡張したり車と連結できたりするのが特徴。テント前面にフレームをクロス状に組み込んでいるため、優れた強度を発揮します。

2本のキャノピーポールで支えるだけで、タープとして自立して便利。キャノピーは湾曲しているので、雨が降っても雨水が溜まるのを予防します。また、インナーテントには、上下にベンチレーションを備えたC型ドアを使用。空気の循環を促して快適性が向上します。

高機能メッシュ「デビルブロックST」を採用。UVカット率・遮光率が高いため、紫外線や日差しをしっかりカットします。きめ細かいメッシュなので、小さな虫の侵入もブロック。夏キャンプに役立つ機能を数多く搭載したおすすめモデルです。

ディーオーディー(DOD) タケノコテント 2 T8-795

ディーオーディー(DOD) タケノコテント 2 T8-795

収容可能人数が大人8人という大型テントです。約8.6畳の広々とした空間を、ワンルームで使えるのが特徴。食事も寝るのも同じ部屋で行えるため、移動や靴を着脱する手間を軽減しながらゆったりくつろげるのが魅力です。

ロッジ型テントとワンポールテントを組み合わせたような、独特の設計がポイント。サイドに140cmのポールを入れているので、テント内の端でも圧迫感がなく広々過ごせます。

全方向に大型のメッシュ窓を配置。全開にすれば360°風が吹き抜けます。また、内側から開閉可能なトップベンチレーターを搭載。シーンに応じて、テント内の温度や湿度を調節できます。家族でゆっくり過ごせるモノを選びたい方におすすめです。

ノルディスク(NORDISK) アスガルド 12.6

ノルディスク(NORDISK) アスガルド 12.6

デンマーク発の人気アウトドアブランド「ノルディスク」のロッジ型テントです。スタイリッシュでレトロ感のあるデザインなので、こだわりのキャンプサイトを演出できるのが魅力。6人まで収容可能なため、ゆったりくつろげます。

すべてのベンチレーション・ドア・窓にはメッシュが付属。開けたままでも虫の侵入をブロックするので、開放的で涼しい空間を作れます。また、入り口はフレーム構造で、スムーズに出入りできて便利。サイドパネルをロールアップすれば、タープとしても使えます。

生地にはポリコットンを採用。高性能で結露の発生を抑制するため、夏だけでなくオールシーズン活躍します。シンプルなセンターポール構造を採用しているので、設営しやすいのもおすすめポイントです。

夏用テントのおすすめ|ソロ

コールマン(Coleman) ツーリングドームエアー ST+ 2000039086

コールマン(Coleman) ツーリングドームエアー ST+ 2000039086

遮光性に優れたフライシートと、通常メッシュの1.5倍の通気性を備えたワイドエアメッシュを採用したドーム型テントです。大きな開口部のトップベンチレーションも搭載しているため、涼しい空間作りをサポート。日中も夜も心地よく過ごしやすいのがおすすめポイントです。

フライシート上部にはクリアウィンドウを装備。開閉式なので、シーンに応じて自然の光を取り込むことも可能です。また、前室が広いため、荷物の保管や日よけ・雨よけに便利。定員は1~2人です。

雨の侵入を抑制するサイドフラップ開閉機能を搭載。耐水圧が高くシームシールも使っています。別売りのリバーシブルファンベンチレーションと併用すれば、さらに涼しい環境で過ごせるのがメリットです。

ホールアース(Whole Earth) EARTH TRIPPER 2.0 WE2KDA10

ホールアース(Whole Earth) EARTH TRIPPER 2.0 WE2KDA10

左右と出入口にメッシュを配置したテントです。風の流れを生み出して、夏でも心地よく過ごしやすいのがメリット。シートにはシルバーコーティングを施しているため、日差しをブロックしながら室内の温度上昇を抑制します。

フライシートには、防水性・撥水性・難燃性を備えた素材を使用。レインブロッカーを搭載しているので、雨天時でも安心しやすいのがメリットです。

カラーアシストシステムを採用しているため、初心者でも設営が簡単。蓄光自在ストッパーを使用しており、夜間に足が引っかかるのを予防できて便利です。定員は1~2人で、天井が高いのが特徴。ゆったり過ごせるソロ用テントを探している方におすすめです。

OneTigris スーパーシェルター BLACK ORCA 2.0

OneTigris スーパーシェルター BLACK ORCA 2.0

無骨なデザインが魅力のパップ風テントです。軽量コンパクトにまとめられるので、ソロキャンプ・登山などで活躍します。

優れたUVカット機能・防水性を備えているので、紫外線や雨を防止。メッシュドアが付いているため、虫対策しながら通気性も確保できます。また、フルクローズも可能。通気窓を底部に移動させられるので、暑さを緩和できて便利です。

1人用ながら機能的なため、自然と触れ合いながら充実したアウトドアライフをサポート。引き裂きに強い素材を使用しており、タフに使えるのもメリットです。

ディーオーディー(DOD) ワンタッチカンガルーテントS T2-616

ディーオーディー(DOD) ワンタッチカンガルーテントS T2-616

コットン100%生地を使用したテントです。ワンタッチ構造を採用しているため、傘のように広げるだけで簡単に設営可能。グランドシートを取り付けたまま設営・撤収すれば、毎回グランドシートを敷く手間を省けて便利です。

オールメッシュ仕様なので、優れた通気性を発揮。虫をブロックしながら、開放的で心地よい空間を作れます。カンガルースタイルに適したタイプですが、別売りのフライシートを装着すれば単体でも雨をしのげるのが特徴です。

収容可能人数は大人2人のため、1人でゆったりくつろぎたい方にぴったり。専用コンプレッションバッグが付属しているので、スムーズに持ち運べます。幅広い用途で役立つおすすめモデルです。

テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) サーカスTC DX+

テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) サーカスTC DX+

優れた遮光性・通気性を備えたポリコットン生地を採用したテントです。夏は木陰のように涼しいと謳っており、冬は暖気を逃がさないためオールシーズン活躍。出入口を2箇所に配置しているので、風通しがよいのがポイントです。

サイドフラップは、タープのように張り出すことも可能。1人でも2人でもちょうどよい絶妙なサイズのため、ゆったりくつろぎやすいのが魅力です。また、ワンポールテントなので設営が簡単。セットアップガイドも付いているため、初心者にもおすすめです。

フィールドア(FIELDOOR) ポップアップメッシュテント

フィールドア(FIELDOOR) ポップアップメッシュテント

パッと開くだけで設営できるポップアップテントです。四方にメッシュを配置しているため、優れた通気性を発揮します。コットとの相性がよく、カンガルースタイルや車中泊でも活躍。インナーテントを使わないキャンプにもおすすめです。

ベルトが付属しているため、コットにしっかり固定できて便利。蚊帳感覚で使えるので、虫対策グッズとしても重宝します。

設営時のサイズは幅70×長さ230×高さ70cmで、身長が高い方もゆったり寝られる大きさ。軽量コンパクトにまとめられるため、持ち運びや収納が簡単です。

夏用テントを設置する際の暑さ対策

By: amazon.co.jp

夏キャンプでもっとも注意したいのが暑さ。年々暑さは厳しさを増しており、昼間だけでなく夜も暑さ対策が必要です。テント内の気温が上昇してよく眠れないと、心身ともにコンディションが低下する恐れが高まります。

夏キャンプは、高原や山間部といった標高が高い場所にテントを設置するのがおすすめ。低地より気温が低くて木陰が多いので、テントが受ける熱を低減できます。陽が沈んでからはさらに気温が下がるため、心地よく過ごしやすいのがメリットです。

テントを設営する時間も重要。夏場は日中を避けて設営すると、体力の消耗や熱中症を予防できます。日が高い時間帯にテントを設営すると、テント内に熱がこもりやすいので注意しましょう。

日陰がある場所にテントを設営することや、風通しのよいテントを選ぶことも大切。また、タープを併用して日陰を作ることも暑さ対策に役立ちます。