コンパクトなサイズでデスク上のスペースを取りにくい「テンキーレスキーボード」。マウスパッドのスペースを広く取れるため、快適なゲームプレイが可能です。しかし、各メーカーからさまざまな製品が多数発売されているので、どれを購入すればよいか迷いがち。

そこで今回は、おすすめのテンキーレスゲーミングキーボードをご紹介します。選び方のポイントをチェックして、好みの製品を見つけてみてください。

テンキーレスゲーミングキーボードの魅力とは?

By: amazon.co.jp

テンキーレスゲーミングキーボードは、一般的なキーボードの右側に配置されているテンキー(数字キー)がなく、コンパクトなサイズに設計されているのが魅力。携帯性に優れており、リビングや寝室、書斎、外出先など、さまざまな場所で使用する方におすすめです。

また、右手をマウスに移動する際の距離が短くなるので、スムーズな操作が可能。デスク上のスペースを有効に使いたい場合にも向いています。FPSやTPSなど、素早い操作が要求されるゲームの操作にもおすすめ。長時間ゲームを楽しみたい方にも適しています。

テンキーレスゲーミングキーボードの選び方

キーの種類で選ぶ

メカニカル方式

By: elecom.co.jp

メカニカル方式は、ゲーミングキーボードでスタンダードなキースイッチ。各スイッチが独立しており、入力精度や応答性に優れているのが特徴です。

また、メカニカル方式には赤軸、青軸、茶軸、黒軸などのさまざまな種類があり、押下時の感触や打鍵感、タイピング時の音がそれぞれ異なります。静音性に優れた赤軸やしっかりとした入力感が得られる青軸、バランスの取れた茶軸など、好みやプレイするゲームジャンルに合わせて選択するのがおすすめです。

メンブレン方式

メンブレン式は構造がシンプルなので、比較的リーズナブルな価格で購入できます。初めてのゲーミングキーボードにもおすすめ。一般的なキーボードにも広く採用されており、使い慣れた馴染みのある感覚でタイピングできるのもポイントです。

メカニカル方式に比べると入力精度や応答性で劣りますが、打鍵感がソフトでタイピング音が小さいというメリットがあります。機能やスペックよりも、価格を重視してテンキーレスゲーミングキーボードを選びたい方におすすめです。

静電容量無接点方式

静電容量無接点方式のゲーミングキーボードは、内部に物理的な接点がないので、パーツの摩耗が少なく耐久性に優れています。また、独特の軽いキータッチは、疲れにくくスムーズなタイピングができるため人気です。

ただし、メンブレン式はもちろん、メカニカル方式と比較しても価格は高め。予算に余裕のある方や打鍵感にこだわりたい方におすすめです。

機能で選ぶ

複数キー同時押し

By: razer.com

テンキーレスゲーミングキーボードには、「Nキーロールオーバー」や「アンチゴースト」と呼ばれる機能を搭載しているモデルがあります。Nキーロールオーバー機能は、複数のキーを同時押しした場合に押されたキーを正確に認識する機能。「N」の部分に入る数字の分だけ、押されたキーを順番に認識できます。

一方、アンチゴースト機能を搭載しているモデルは、複数のキーを素早く入力した場合の信号認識不良を防ぐことが可能。素早い操作が必要なゲームをプレイしたい場合は、Nキーロールオーバー機能とアンチゴースト機能を搭載した製品を選ぶのがおすすめです。

バックライト調節

By: amazon.co.jp

バックライトが搭載されている製品は、暗い場所でもキーを認識しやすいのが特徴。部屋を暗くしてゲームに没入したい場合におすすめです。また、テンキーレスキーボードの種類によっては、バックライトの明るさや色、光り方などを調節できるモデルも存在します。

パソコンやマウスのライティングと合わせたい方や、性能だけでなく外観にもこだわりたい方におすすめです。

特定キーの無効化

ゲーミングキーボードには、ゲームに必要ないキーを無効にできるモデルも存在します。ほかのキーに指が当たって入力されてしまうと、意図しない操作が行われてしまうので注意が必要です。

特に「Windowsキー」を押してしまった場合には、ゲームプレイが強制中断されてしまう場合があります。あらかじめ使用しないキーを無効化しておけば、誤入力やゲームの中断が防げるので便利です。

テンキーレスゲーミングキーボードのおすすめメーカー

ロジクール(Logicool)

By: logicool.co.jp

「ロジクール」は、1988年に「Logitech International S.A.」の日本法人として設立されたパソコン周辺機器メーカー。トラックボールやキーボードなどの入力機器を主に販売しており、充電スタンドなどのモバイルデバイスも手掛けています。

ロジクールのテンキーレスゲーミングキーボードは高い精度が特徴。正確な入力が求められるゲームを有利に進められます。また、RGBテクノロジーが搭載されたモデルもあり、ゲームへ没入したい方におすすめです。

レイザー(Razer)

By: amazon.co.jp

「レイザー」は2005年に立ち上げられたゲーミングデバイスメーカー。アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を構えており、現在ではドイツや中国など、世界中に拠点を持ちます。

レイザーのテンキーレスゲーミングキーボードは独自のメカニカルスイッチやオプティカルスイッチを採用し、素早く入力できるのが特徴。また、高い耐久性があり、長く愛用できるのも魅力です。

スティールシリーズ(SteelSeries)

By: steelseries.com

「スティールシリーズ」は、2001年に設立されたゲーミングデバイス専門ブランドです。2001年にはeスポーツに参入し、プロプレイヤーのスポンサーになるなど積極的な活動を行っています。

スティールシリーズのテンキーレスゲーミングキーボードは、キーごとに感度のカスタマイズが行えるのが特徴。ゲームや好みに応じて調節が行えます。また、レスポンスタイムが早いのもポイント。素早い入力が求められるゲームで活躍します。

テンキーレスゲーミングキーボードのおすすめモデル

ロジクール(Logicool) G PRO X G-PKB-002

eスポーツアスリートも使用するプロ仕様のゲーミングキーボードです。キースイッチを付け替えられるのが特徴。標準ではGX Blueクリッキーが搭載されていますが、別売りのGX REDリニア・GX BROWNタクタイルと交換可能です。

サイズは15.3×36.1×3.4cmとコンパクトで、マウスの操作スペースを広くとれるのがメリット。着脱式のUSBケーブルを採用しているのもポイントです。接続方法は有線ですが、使用しないときは取り外しが可能のため、持ち運びやキーボードの清掃を手軽に行えます。

また、「Logicool G HUB」をインストールすれば、Fキーにマクロ割り当てができるのも魅力。使用するキーが多くなりがちな、MMOやオープンワールドゲームも快適にプレイできます。

レイザー(Razer) DEATHSTALKER V2 PRO TENKEYLESS RZ03-04370100-R3M1

薄型設計でコンパクトなゲーミングキーボードです。サイズは13.9×35.7×2.6cm。エルゴノミクス設計によって手を自然な位置に置いたまま入力できるため、長時間使用していても負担が少ないメリットがあります。

キースイッチには、レイザー独自の薄型オプティカルスイッチを採用。滑らかで静かなリニアとクリック感のあるクリッキーの2種類を展開しています。アクチュエーション距離が2.8mmと短く、素早い入力が可能です。

「Razer Hyper Speed Wireless」を搭載しており、2.4GHzの高速ワイヤレス通信が可能。ワイヤレスキーボードながら低遅延かつ素早い応答速度を実現しており、FPSゲームなども快適に楽しめます。

一度充電すれば、キーボードの明るさを50%にしていても約50時間使用できるのもポイント。Bluetooth接続時には、最大3台のデバイスを接続できます。

レイザー(Razer) RAZER BLACKWIDOW V3 TENKEYLESS RZ03-03491900-R3J1

入手しやすい価格帯でゲーマーにも人気のゲーミングキーボードです。ゲーミング仕様のRGBライティングや約8000万回のキーストロークに耐えると謳う耐久性を備えていながら、1万円程度で購入できるのが魅力。入門機としてもおすすめです。

キースイッチには、Razer独自の黄色軸と緑軸のメカニカルスイッチタイプを展開。黄色軸は滑らかなキーストロークと静音性を重視した赤軸に近いタイプです。緑軸はクリック感と押し心地を重視しており、青軸に近い特徴があります。

接続は有線式ですが、ケーブルを収納できる溝があり、デスク周りを整理できます。また、文字の印字が比較的大きく見やすいのもポイント。ゲームだけでなく、タイピングなどの入力作業にもおすすめです。

レイザー(Razer) HUNTSMAN V2 TENKEYLESS RZ03-03941000-R3J1

応答性に優れたゲーミングキーボードです。従来のメカニカルスイッチよりも高速で軽いオプティカルスイッチを採用。静音性を重視したリニアと、押し心地を重視したクリッキーの2種類を展開しています。

本体に特殊なフォーム層を採用しており、入力時の反響音が小さめも魅力のひとつ。クリッキータイプで深夜にゲームをしていても、打鍵音が気になりにくく重宝します。手首の負担を軽減するリストレストも搭載している機能性に優れたモデルです。

また、最大5つのオンボードメモリプロファイルを保存できるのもポイント。クラウドに設定を保存できるため、すぐに設定の切り替えが可能です。Nキーロールオーバー・アンチゴーストにも対応しており、ゲームを本格的にプレイしたい方におすすめです。

スティールシリーズ(SteelSeries) APEX PRO TKL 2023 64861

Omnipoint 2.0スイッチを採用したゲーミングキーボードです。作動深度を0.2~3.8mmの間から約0.1mm単位で調節可能。浅く素早いキーストロークからしっかりとしたタイピングまで、好みに合わせて設定できます。

「SteelSeries Engine」を使用すれば、2-in-1アクションキーを設定できるのも魅力のひとつ。例えば、浅く押し込んだときは歩く、深く押し込んだときは走るなど、2つのキー操作を1つのキーに割り当てられます。

また、本体右上に有機ELスマートディスプレイを搭載しているのもポイント。音量などの設定調節やプロファイル変更を本体のみで行えます。Discordなどの通知も表示可能で、ゲーム中に連絡を素早く確認可能です。

ゲーミングキーボードのなかでも高級モデルですが、機能性にこだわりたい方やスティールシリーズで統一している方におすすめです。

コルセア(Corsair) K70 RGB TKL CH-9119014

完全Nキーロールオーバーと100%アンチゴーストに対応したゲーミングキーボードです。素早いキー操作が求められるFPSゲームプレイヤーにおすすめ。競技用にバックライトの変更やマクロ無効化を行えるトーナメントスイッチを搭載しているのが特徴です。

キースイッチにはCHERRY MX SPEED SILVERを採用。スイッチのオン位置は約1.2mmで、素早いキー操作を行えます。1億回の入力に耐えられると謳うスイッチと、摩耗や退色に強いPBTダブルショットキーキャップが魅力のひとつです。

本体上部には複数のメディアキーや明るさを調節するボタンが付いており、ゲームをプレイしながら設定の変更が可能。アルミフレームのデザインもスタイリッシュで、ライティングが映える製品です。

コルセア(Corsair) K63 コンパクトメカニカルゲーミングキーボード CH-9145030

有線・ワイヤレスの接続に対応しているゲーミングキーボードです。有線モデルはバックライトが赤、ワイヤレスモデルは青なのが特徴。単色のLEDバックライトのため、カラフルなライティング機能が不要な方に適しています。

Nキーロールオーバーや100%アンチゴースト機能に対応しているのもポイント。ゲーム中の複雑な操作も的確に認識可能です。Windowsキーロックモードを搭載しているため、ゲーム中に誤操作でゲームを中断してしまうリスクを軽減できます。

キースイッチは、Cherry MX Redを採用。軽いキータッチで快適に入力できるのが特徴です。また、専用ソフトウェアを使用すれば、任意のキーにマクロを割り当てたり、バックライトの明るさを設定したりできます。

ロキャット(ROCCAT) VULCAN TKL PRO ROC-12-577

クリアデザインのキーと薄型デザインがおしゃれなゲーミングキーボードです。エルゴノミクスデザインにより、長時間使用していても手首に負担がかかりにくいのが魅力のひとつ。専用ソフトによるRGBバックライトのカスタマイズも可能です。

キースイッチには、ロキャット独自の光学式スイッチTitan Switch Opticalを採用。メカニカルな感覚を残しつつ、低遅延や高速入力を実現しています。約1億回の打鍵に耐えられると謳われているのもポイントです。

接続方法は有線ですが、ケーブルの着脱が可能。ミキサータイプの音量調節ボタンもついており、デザイン性を重視したい方におすすめです。

エレコム(ELECOM) メカニカルゲーミングキーボード TK-G01UKBK

黒一色のシンプルなデザインが特徴的なゲーミングキーボードです。ライティング機能のないゲーミング仕様の高性能キーボードが欲しいという方におすすめ。キースイッチに茶軸を採用しているメカニカルキーボードです。

ゲーミングモードを搭載しているのが魅力。Windowsキーやメニューキーの操作を無効にできるため、誤操作によるゲームの中断を防げるのがメリットです。キーストロークはやや深めの4.0mm。しっかりタイピングしたい方に向いています。

また、本製品はすべてのキーを同時入力できる全キーロールオーバーに対応。約5000万回の打鍵に耐えると謳う耐久性を有しています。コスパの高い製品のため、安価なゲーミングキーボードを探している方にもおすすめです。

東プレ(Topre) REALFORCE RGB TKL R2TLA-JP4G

静電容量無接点方式のキースイッチを採用したゲーミングキーボードです。微細な振動のチャタリングが発生しにくく、より正確なキー入力を行えるのが魅力。ステップスカルプチャー構造により指への負担を軽減し、長時間の入力作業も快適に行えます。

アクチュエーションポイントチェンジャー機能を搭載しているのもポイント。スイッチが反応する位置を1.5mm・2.2mm・3mmの3種類から調節できます。そのため、誤操作を防ぎたいキーは3mm、素早く入力したいキーは1.5mmなどの設定も可能です。

1680万色のバックライト機能やフルNキーロールオーバーも搭載。部分的なキースペーサーも付属しており、キーストロークの深さやアクチュエーションポイントチェンジャー機能と合わせて使用すれば、さらに入力しやすい形へカスタマイズできます。