魚をおびき寄せる撒き餌のコマセを作るうえで重要なアイテム「コマセミキサー」。主にオキアミなどのニオイが強いモノを使用し、場面によっては冷凍のまま粉砕・練り上げる場合もあります。
コマセミキサーは冷凍のオキアミなどの切断・粉砕を可能とするために必要不可欠。なかにはブレードの刃角を調節し複数の用途に対応できるモノもあります。そこで今回はおすすめのコマセミキサーをご紹介。それぞれの特徴を確認し、自分の目的に合った製品を探してみてください。
コマセミキサーの選び方
刃の強さで選ぶ

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コマセミキサーは、魚寄せの餌に使う「コマセ」を作るうえで重要なアイテムです。冷凍のオキアミを砕いたり混ぜたりするなど、負荷がかかりやすい用途に使用することもあります。
コマセミキサーに使用されている素材もさまざまで、ステンレス製のモノであれば冷凍餌も簡単に砕けるため便利。そのほか、軽くて扱いやすい硬化プラスチックを使用しているモノもあり、あまり力を使わないコマセ作りに適しています。
補強が充分ではないバッカンを使用する場合は、硬化プラスチック製のモノを使用することで底を傷つけにくいのがポイント。用途に応じて適切な材質のモノを選ぶことが重要です。
刃角調節できるかをチェック

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砕いたオキアミなどを効率よくつぶして練るためには、コマセミキサーの刃角を90°曲げられるモノを選ぶのがおすすめ。ヘラ部分でつぶして、畑を耕すクワのように粉エサと混ぜ合わせられるので便利です。
また、コマセミキサーのなかには刃角を180°曲げられるモノもあり、コンパクトな収納ができるので持ち運びにも役立ちます。用意するコマセの量や材料に応じて、適切なタイプを用意するのがおすすめです。
穴あきタイプは混ぜやすくおすすめ

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コマセを混ぜる際には、ヘラや柄に大きな負荷がかかります。刃やヘラの部分に穴が開いているモノを選ぶことで抵抗が小さくなり、コマセを混ぜる際の負荷を軽減でき、効率よく混ぜられるのでおすすめです。
また、穴が開いていないタイプでもブレード形状がX字型になっていたり、大きめの隙間を設けていたりするモデルもあります。コマセを潰す作業が必要かどうかに応じて選べるタイプも異なるので、用途にあわせたモノを用意しておくのがおすすめです。
柄の長さ・グリップの形状をチェック

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魚をおびき寄せる目的として使用されるコマセは、海水のなかでも効力を出すため、ニオイがきついのが特徴です。コマセが手や服などに付着しないよう、コマセミキサーの全長が40cm以上あると扱いやすくなります。
また、コマセ作りは力仕事にもなりがちなので、効率よく力を伝えられるグリップ形状・素材のモノを選ぶのもおすすめ。滑りにくい素材のグリップで、多少くびれている形状のモノだと手にフィットしやすいのでストレスを軽減できます。
コマセミキサーのおすすめ
ダイワ(Daiwa) コマセV 400L

冷凍のオキアミも砕きやすい、ステンレス製の刃を採用したコマセミキサー。刃受け部分の前後に備えた「ダブルエッジ」構造で効率よくコマセを粉砕・混ぜ合わせられます。
グリップ部分は疲れにくい「ソフトタッチグリップ」を採用し、握りやすい形状なので疲れにくいのが魅力。効率よく力を伝え、コマセの練り上げにも役立ちます。また、全長が40cmなので衣服や手にコマセが付着することも防ぎやすいのがポイントです。
そのほか、刃角も0・90・180°の3段階調節も可能。力のいる冷凍餌の切断作業やコマセの混ぜ合わせ作業はもちろん、持ち運び用としても切替できるのが魅力のアイテムです。
シマノ(SHIMANO) ファイヤーブラッド コマセミキサー 2D UL-002S

少ない力で混ぜやすい、X字型のブレードを搭載しているのが特徴のモデル。ステンレス製ブレードのため錆に強く、耐久性に優れているので冷凍の餌を切断したい場合にもおすすめのコマセミキサーです。
また、全長42cmと少し長めのモデルなので臭いの付着も防ぎやすい、扱いやすさも魅力のひとつ。さらに、握りやすく手に馴染みやすい、T型グリップ搭載により軽い力でもよく混ざるのがポイントです。釣船での海釣りなど長時間の使用が想定される場面に適しています。
シマノ(SHIMANO) ファイヤーブラッド コマセミキサー 3D UL-001S

耐久性のあるX字型のステンレス製ブレードを採用したコマセミキサーです。カーブさせた3D形状によりコマセを練りやすいのが特徴。また、T型グリップ採用で掴みやすく、軽い力で混ぜやすいのも魅力です。
シャフトにもステンレス素材を使用しているのがポイント。サビに強く、海水に触れやすい場面でも安心して使えるのもメリットです。さらに、高い剛性を備えたシンプルな構造も特徴。冷凍のオキアミを切断したい場合など、大きな負荷のかかる作業にもおすすめのアイテムです。
タカミヤ(TAKAMIYA) 撒き餌ブレンダー SC-5106

手触りのよい桐製のグリップを採用した、握りやすく手触りのよいコマセミキサーです。ステンレス製のブレードを採用し、先端はギザギザの形状になっているので冷凍餌も切断しやすいのがポイント。全長37cmと短めなため、力を加えやすいのもメリットです。
また、ネジを回して鍬型に固定可能なので、コマセを効率よく潰して練り上げたい場面にも向いているのが魅力のひとつ。シンプルな造りで価格も安いので、エントリーモデルや予備の1本としてもおすすめのアイテムです。
アライブ(Alive) マゼラー KMY-107

船体に切れ味のよいギザギザ形状を施したステンレス製のブレードを採用したコマセミキサーです。ブレードに複数の穴を設けているので混ぜやすく、刃角を0・60・90°で調節可能なのが特徴。力を効率よく伝えて疲れにくい構造が魅力です。
そして、冷凍餌の切断や潰し作業、そして混ぜ合わせなど必要に応じて角度を調節できるので、効率よくコマセを作れるのが魅力。また、手に馴染みやすく耐久性に優れたEVA素材を使用したグリップも採用しているのもポイントです。
がまかつ(Gamakatsu) まぜーな GM-1922

耐久性に優れた420-J2ステンレスをブレードに採用。長めの木製グリップを備えた全長43cmの設計により、扱いやすさも抜群です。さらに、樹脂コーティングによりグリップの柄が腐食しにくい加工を施しているのもポイント。
また、優れた剛性を備えているので、冷凍置き網を砕いたり削ったりする場面にもおすすめです。大きめの穴を備えたブレードも混ぜやすい構造なのも特徴のひとつ。一度に大量のコマセを作りたい場合におすすめのアイテムです。
山元工房(Yamamotokoubou) プロ山元 3D エイトミキサー

ステンレス製の大きなブレードを採用し、流線型の大きな3つの穴が特徴のコマセミキサーです。適度な曲線による3D設計で、コマセを押し出しながら混ぜられるのがメリット。遠投しやすい粘りのあるコマセを効率よく作れるのが特徴です。
また、適度に空気を混ぜつつ、ほぐしながらコマセを練り上げられるため固まりにくいのがポイント。シャクですくいやすく、競技会などで迅速な作業が求められる場面に向いています。機能性を重視したい方におすすめのアイテムです。
第一精工 アイスピックマゼ杓

硬化プラスチック製のブレードを採用し、強度の低いバッカンでも安心して使用できるのが魅力のコマセミキサーです。また、ブレード部分は90°まで曲げられるようになっており、砕き・潰しの作業を行いたい場面にも向いています。
さらに、グリップ部分にはアイスピックを収納しており、硬い冷凍オキアミなどを砕きたい場合にも役立つのがポイント。軽量で扱いやすく機能性も兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れているアイテムです。
第一精工 マゼ杓 ミニ

全長32cmとコンパクトなので、持ち運びに優れているのが魅力のコマセミキサーです。また、硬化プラスチックを採用したことで軽量性にも優れているのがポイント。手軽に扱えるアイテムを探している方におすすめです。
硬化プラスチック製を採用しているので、砕いたり削ったりといった作業にも安心して使用できるのがポイント。バッカンを傷つけにくく、手早くコマセをつくりたい場面に向いています。
プロマリン(PRO MARINE) エサマゼ II型 ATK117

硬化プラスチックとステンレス製ブレードを組み合わせたコマセミキサーです。サビに強くメンテナンス性に優れているのが特徴。非常に安価でコストパフォーマンスにも優れているのが魅力です。
また、全長38cmと扱いやすい長さのほか、手触りのよい木製グリップを採用しているのもポイント。力を伝えやすく、冷凍のオキアミを切断・粉砕する用途としても充分に役立ちます。海水に触れやすい、釣船などで扱う場面にもおすすめのアイテムです。
マルシン漁具 まぜっ子 ミニ

価格が安く、はじめてコマセミキサーを試してみたい方におすすめのアイテム。刃角が90°調節できるようになっているので、餌の切断や粉砕などひととおりの動作もこなせるのが魅力です。
ブレード部分にはステンレス素材を使用しているので、冷凍餌にも対応可能なのがポイント。グリップが適度にくびれているので、効率よく力を伝えてコマセを削ったり練り上げたりする場面も手軽に行えます。
効率よく魚をおびき寄せる「コマセ釣り」のマストアイテムであるコマセミキサー。耐久性や機能性に優れているモノから、リーズナブルで基本的な用途に対応できるモノまでさまざまです。コマセミキサーの形状や材質を把握し、自分の用途に合った最適のアイテムを見つけてみてください。