レトロな外観と機能性の高さで人気の「鉄瓶」。IHに対応したモデルや、デザイン性に優れたモデルなどが展開されています。まろやかで飲みやすいお湯が沸かせるだけでなく、鉄分を補給できると謳われているのが特徴です。

鉄瓶は各メーカーから多種多様な製品が展開されており、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回は、おすすめの鉄瓶をご紹介します。

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鉄瓶の魅力とは?

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鉄瓶は、お湯を沸かした際に鉄分が溶け出すのが魅力のひとつ。手軽に鉄分を補給できると謳われています。また、塩素を取り除くことで、白湯の口あたりがまろやかになる効果が期待できるのもポイント。飲みやすいお湯が沸かせます。

さらに、美しい造形が味わえるのも長所。食卓やキッチンに置いた際に存在感があり、揺るぎない風格が楽しめる点も魅力です。

鉄瓶と急須の違い

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一般的な急須は焼き物なので、鉄瓶とすぐに見分けが付きます。ただし、素材に鉄を採用した急須は、鉄瓶と見た目がそっくり。違いは用途にあり、鉄瓶はお湯を沸かす際に使用するのに対して、急須は沸かしたお湯を注いでお茶を抽出する際に使います。

鉄瓶は火にかけることが前提で作られていますが、急須は火にかけると表面がもろくなったり、内側にサビが出たりするので注意が必要。破損の危険性があるので、鉄製の急須は火にかけないように気をつけましょう。

また、鉄瓶は急須に比べて、底面が平らにデザインされている傾向もあります。鉄瓶は安定性が高く、安心して火にかけられるのが魅力です。

鉄瓶の選び方

使用人数に合わせてサイズを選ぼう

1〜2人暮らしなら1L程度

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鉄瓶を購入する際は、使用人数に合わせて容量を選択するのが重要なポイント。1〜2人暮らしの場合には、1L程度の鉄瓶が適しています。実際にお湯を沸かせる適正容量だと1Lよりも少なくなりますが、1〜2人暮らしであれば十分活躍します。

鉄瓶の導入を検討している場合には、沸かしたお湯の使い道を事前に考慮して、適切な容量を把握しておくのがおすすめです。

3人以上なら1.5L程度

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3人以上で鉄瓶を使用する場合には、1.5L程度の容量を備えたモデルがおすすめ。家族の人数が多い場合はもちろん、訪問客にお茶やコーヒーを振る舞う頻度が高い場合にも便利です。

ただし、鉄瓶は容量が大きくなるほど重量も増加します。使用する際は水の重さも加わるので、購入する際は容量に合わせて本体重量もチェックしておきましょう。

内面加工の有無をチェック

鉄瓶特有の効果を得たいならコーティングされていないモノを

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鉄瓶を購入する際は、内面加工の有無も事前にチェックしておくのが重要。鉄瓶の内面処理には「金気止め」と呼ばれる技法があり、加工が施されていない無塗装のモノを「素焼き」と呼びます。

内部のサビを防ぎたい場合には、金気止めで仕上げられた鉄瓶が魅力的。ただし、鉄分の溶出量は素焼きの方が多く、鉄瓶特有の効果を得たい場合におすすめです。

サビ防止には金気止めされたモノがおすすめ

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鉄瓶内部のサビを防止したい場合には、「金気止め」の施されたモデルがおすすめです。金気止めとは、高温で焼き付ける技法のこと。高温で焼き付けられた鉄瓶は内部に酸化皮膜ができ、サビが付きにくい構造に仕上がります。

ただし、鉄分の溶出量は素焼きの鉄瓶に比べて少なめ。鉄瓶特有の効果を期待したい場合には素焼きのモノ、耐久性の高さやメンテナンスの気軽さを重視するのであれば金気止めが施されたモノが適しています。

対応する熱源をチェック

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鉄瓶は、「火鉢」「電熱器」「ガスコンロ」「IH調理器」など製品ごとに対応する熱源が異なります。購入する際は使用する予定の熱源を考慮し、対応する製品を選びましょう。

鉄瓶は火鉢や電熱器などの熱源に対応しているのが一般的。使用時に鉄瓶にかかる負荷が小さく、安心して使用できます。ガスコンロに対応したモノを使う場合は、強火を避けるのがポイント。中火以下で使用しましょう。

また、IH調理器を使う際は、対応可否の確認に加えて底面の面積もチェックしておくのがおすすめ。底面の面積が狭い場合には、IH調理器で使えない場合もあるので注意しましょう。

好みのデザインや色を選ぼう

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鉄瓶は製品ごとにデザインが異なります。ドットのような模様が散りばめられた「あられ」と呼ばれる外観のモノが多いほか、モダンなデザインを採用しているモデルも製造されています。

また、黒のイメージが強い鉄瓶ですが、製品によっては黒以外のカラーを展開している場合も。ただし、ラインナップは少なめで、容量や形状などの種類が限られています。

鉄瓶のおすすめ

岩鋳(IWACHU) 鉄瓶兼用急須 12801

岩鋳(IWACHU) 鉄瓶兼用急須 12801

鉄瓶としてだけでなく、急須としても使用できる製品。一般的な鉄瓶に比べて320mlと容量が少なめに設計されており、使いやすいのが特徴です。本体重量は約700gと軽く、使用時にかかる負担も軽減できます。

本体サイズは、ツルの部分を含んで12.5×10.5×12cm。茶こしが付属しているので、お湯を沸かすだけでなくお茶を淹れる際にも利用できます。材質には黒焼付加工を施した鋳鉄を使用。スタンダードなブラックカラーの鉄瓶で、日常に溶け込みやすい外観を有している点もおすすめです。

また、職人の手によって、1つ1つ丁寧に作られているのもポイント。沸かしたお湯には、二価鉄を多く含む鉄分が溶け出すと謳われています。IHは非対応ですが、直火では使用が可能です。

岩鋳(IWACHU) 鉄瓶兼用急須5型新アラレ 12822

岩鋳(IWACHU) 鉄瓶兼用急須5型新アラレ 12822

本体底面の面積が広めに設計されているおすすめ鉄瓶です。本体サイズは16×14×高さ14.5cm。容量は650mlと小さめで、手軽に使えるのが魅力です。

また、直火・ガス・IHに対応しているのもポイント。ガスコンロやIH調理器で使用できます。素材には黒焼付加工の施された鋳鉄を使用。カラーは鉄瓶としてはスタンダードなブラックが採用されています。

さらに、付属品として茶こしが同梱されているのもメリット。鉄瓶としてだけでなく、急須としても使える汎用性に優れた製品です。

壱鋳堂 鉄瓶 刷毛目 0.6L 51006

壱鋳堂 鉄瓶 刷毛目 0.6L 51006

シンプルながらモダンなデザインが採用されているおすすめの鉄瓶です。本体に刷毛で刷いたような跡があり、個性を感じられるのが特徴。鉄瓶らしい重厚なたたずまいが感じられる外観です。

本体サイズは幅15×奥行13×高さ17cm。容量600mlのモデルはIH非対応ですが、容量1Lと容量1.3LのモデルはIH調理器でも使用できます。

壱鋳堂 鉄瓶観月アラレ1.85L H-159

壱鋳堂 鉄瓶観月アラレ1.85L H-159

南部鉄瓶の伝統模様として知られるアラレが魅力的な製品。定番のデザインを採用した鉄瓶を求める場合におすすめです。容量は1.85Lで、本体サイズは幅22.7×奥行18.4×高さ23.1cmと大きめ。底面の直径は12.4cmに設計されています。家族の人数が多い場合はもちろん、訪問客にお茶を振る舞いたい場合にもぴったりです。

また、ツルが固定されているのもポイント。安定した状態でお湯を注げます。さらに、直火やIHに対応しているのもメリットです。

壱鋳堂 鉄瓶東雲亀甲1L H-200

壱鋳堂 鉄瓶東雲亀甲1L H-200

縁起がよいといわれる吉祥文様の鉄瓶です。本体の上半分に、長寿吉兆の願いを込めた亀甲があしらわれた製品。ごまの花をイメージした先の細いつまみを備えており、引き締まった印象を与えられます。

また、厚みのある底面が採用されているのもポイント。パワーのある200VのIH調理器にも対応できます。さらに、直火で使用できるのもメリット。家庭で使われることの多いガスコンロにも対応しています。

外観は和洋問わず合わせやすく、わら座との相性に優れている点もおすすめです。本体サイズは幅21.2×奥行17.3×高さ18.1cm。1Lの容量を備えており、1〜2人暮らしに適しています

壱鋳堂 鉄瓶 雫 1L

壱鋳堂 鉄瓶 雫 1L

かわいらしさを感じさせる個性的なデザインを採用した鉄瓶です。「雫」の名称通り、水滴をモチーフにした外観を有しているのが特徴。やわらかな曲線を描くボディと、細やかに仕上げられたつまみを備えており、インテリアとしても映えます。

また、ツルが固定されておらず、倒せるのもポイント。収納時にスペースを取りにくい点もメリットです。本体サイズは幅16×奥行14×高さ22cm。容量は1Lで、1〜2人暮らしにもおすすめです。

さらに、約900℃の炭火で焼いて表面に四三酸化鉄の皮膜を形成させる伝統技法によって、サビ止め効果が期待できるのも長所。外面は天然漆の焼付仕上げが採用されており、使用を重ねることで増す風合いも楽しめます。

池永鉄工 tetu鉄瓶

池永鉄工 tetu鉄瓶

家具デザイナーとして知られる小泉誠氏がデザインを担当した鉄瓶。モダンな印象を与える外観が特徴です。個性的な鉄瓶を求めている場合に適しています。

また、フタの取っ手に木を採用しているのもポイント。取っ手部分が熱くなりにくいため、使い勝手に優れています。フタを外した際は、取っ手部分を鉄瓶の縁にかけておくことも可能。キッチンのスペースが限られている場合にも便利です。

注ぎ口の下部には、切れ込みを配置。お湯が垂れるのを防げるだけでなく、水切れをよくする役割も担っています。持ち手は倒すことが可能。収納する際にも便利な鉄瓶です。

内部にコーティングが施されていない点もメリット。沸かしたお湯に微量の鉄分が溶け出すことで、鉄分補給効果が期待できます。

砺波商店 鉄瓶 平形アラレ IH対応

砺波商店 鉄瓶 平形アラレ IH対応

IH調理器に対応している鉄瓶です。直火にも対応しており、ガスコンロでも使用できます。本体サイズは直径18×高さ20cm。1.5Lの容量を備えており、3人以上の家族がいる家庭にも適しています。

また、あたたかみや落ち着きを感じさせるデザインも魅力。伝統的なアラレ模様が施されています。使い勝手のよい鉄瓶を探している方は要チェックです。

及源(OIGEN) 八角鉄瓶

及源(OIGEN) 八角鉄瓶

南部鉄器の老舗メーカーとして知られる盛栄堂が、ジュネーブのカフェからアドバイスを得て製造した鉄瓶。和だけでなく洋にもマッチする八角形のデザインが特徴です。鉄瓶の優れた機能性と、モダンな外観を兼ね備えています。

直火に対応しているのがポイント。家庭のガスコンロを使ってお湯を沸かせます。本体サイズは約12.5×17.5cmと比較的コンパクト。容量は800mlで、小ぶりな鉄瓶を求めている場合におすすめです。

小笠原陸兆 鉄瓶 末広

小笠原陸兆 鉄瓶 末広

小笠原陸兆氏がデザインを担当したシンプルな鉄瓶。末広の名称通り、下部に向かって美しく広がるフォルムが特徴です。モダンな印象を与える外観を有しており、現代のキッチンにも違和感なくマッチします。

また、IH調理器に対応しているのもポイント。本体のサイズは19.5×奥行15.8×高さ21cmです。1Lの容量を備えており、1〜2人暮らしの家庭に適しています。

さらに、鉄瓶内部に塗装やホーロー加工が施されていないのもメリット。お湯を沸かすだけで自然に鉄分補給ができると謳われています。

Skater スタイリッシュ 鉄瓶 ITP2

Skater スタイリッシュ 鉄瓶 ITP2

スタイリッシュなデザインを採用しているおすすめの鉄瓶です。和洋問わずマッチしやすい外観を備えているのが特徴。また、直火だけでなく、IHに対応しているのもポイントです。

つまみ部分の素材には天然木を使用。本体サイズは約19.6×15.3×高さ10.4cmです。本体は、外側に焼付塗装が施された鉄鋳物を使用しています。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 粋楽 鉄鋳物 鉄瓶SC 1.5L UW-2001

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 粋楽 鉄鋳物 鉄瓶SC 1.5L UW-2001

比較的リーズナブルな価格で購入できる、コスパに優れた鉄瓶です。アウトドアブランドとして知られるキャプテンスタッグが展開する製品。本体の材質には鉄鋳物が使われており、使用を重ねることで味わいが増します。

また、塗料メーカーのオキツモの塗料を使っているのもポイント。高品質な鉄瓶を探している方に適しています。

きつさこ 南部鉄瓶

きつさこ 南部鉄瓶

容量が800mlで、本体サイズは縦14.5×横13.5×高さ17cmの鉄瓶。本体には、漆加工のサビ止めが施されています。瓶敷が付属しているのもポイント。本体にフィットするサイズが採用されています。

さらに、フタの持ち手に丸みをもたせているのもメリット。つかみやすさを考慮して設計されています。本体重量は約1.2kgと軽め。使い勝手に優れている点もおすすめです。

ISHIGAKI 鉄瓶

ISHIGAKI 鉄瓶

鮮やかなカラーが魅力的な鉄瓶。キッチンを明るく彩りたい場合に適しています。

本体サイズは約幅17×奥行13.5×高さ16cm。容量は600mlと比較的少なめに設計されており、気軽に使用できるのが魅力です。また、茶こしが付属しているのもポイント。急須としても使えます。

本体や持ち手の素材には鉄鋳物を採用。外側は焼付加工、内側はホーロー加工が施されています。

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鉄瓶を長く使うには?

鉄瓶ならしをしよう

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鉄瓶を購入後はすぐ使用せず、ならしを行うのがおすすめ。ならしは鉄瓶を長期間愛用するために重要な工程なので、しっかりと把握しておきましょう。

鉄瓶のフタを外したら、最初に内部を軽く水ですすぎます。スポンジやタワシでこすってしまわないように注意しましょう。すすぎ終わったら鉄瓶の8分目まで硬水を入れ、20分ほど沸騰させるのがポイント。沸騰したお湯は捨てて、余熱で内部を乾かしましょう。

水ですすいでから余熱で乾かすまでの行程を3回ほど繰り返したら、鉄瓶ならしは終了。実際にお湯を沸かして使用できます。

強火での使用は避けよう

鉄瓶はもともと直火に弱いので、ガスコンロを利用する際は中火以下でお湯を沸かすのがおすすめ。強火で使うと鉄瓶の底が焼けて、変色やサビの原因になるので注意しましょう。

特に底部が薄めに設計されている鉄瓶は、強火によって変形や割れなどのトラブルが発生してしまう場合も。しっかりとガスコンロの火力を調節し、鉄瓶を使用する場合はできるだけ弱火〜中火でお湯を沸かすのがポイントです。

サビができたときの対処法

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鉄瓶をしばらく使用していないと、内部にサビが発生してしまう場合も。また、毎日使っていたとしても長期間が経過すると徐々にサビは出てきてしまいます。

鉄瓶の中がサビて赤茶色になっている場合は、注意が必要。サビ止めを行なって、鉄瓶がサビる時間を遅らせましょう。まずは、水を入れてお湯を沸かします。6〜7分目まで水を入れて沸騰させたら、お茶っ葉を投入しましょう。

お茶の葉に含まれるタンニンと呼ばれる成分は、鉄と反応してタンニン液という液体になります。弱火で30分ほど煮込んだら、火を止めて半日程度放置してみてください。水の色が黒くなっていれば、サビ止めの作業は完了です。

お茶っ葉を取り出したら、鉄瓶内部を水でキレイにします。サビが黒に近いこげ茶色になっていれば、サビ止めの効果が得られています。